公演情報
「1つの部屋のいくつかの生活」の観てきた!クチコミ一覧
mizhen『小町花伝』目当てで赤チームを拝見。シンクロ少女は作風を知れてよかった。
三島由紀夫作『卒塔婆小町』を女性視点から現代劇にした印象。4部構成で3部以外はほぼ一人語り。夢と妄想と現実が混在しスリリングで官能的。様々な演技的手法を多彩に活用し重厚。
自分の幼少期に当たり前にあった価値観だからか、私には三島的女性観に強烈な違和感があるわけではない。残念ながら私は今作のように、彼の『卒塔婆小町』を反転させる必要性も感じてこなかったのだろう。一緒に観た若い人の感想を聞いて、今更だが、若いアーティストによる現代劇の必要性を実感した。
満足度★★★★
アガリスクエンターテイメントとStraw&Berryのセットを観劇。河西裕介作品の後にアガリスクのゴリゴリの内容で...これ、逆のほうが良かった?いや、今のママがよかった?河西裕介健在を感じさせ、アガリスクも強烈な個性をどこでも発揮している感じかな?上の空をむしろ意識した感じの公演となりました。
満足度★★★★★
シンクロ少女「メグThe Monster」
シンクロのお得意パターンを上手く60分にまとめあげていた
それにしても加藤さんめちゃめちゃ受けてたなぁ
役者さんのそれぞれのいつもの役割はやっぱり鉄板
ただいるだけじゃ在るだけじゃ壊れていくものもある
mizhen「小町花伝」
女の一生は、演じて歌って笑って思い出して
うつりにけりな いたづらに
そうして老いて振り返る
世の中は人が言うほど良いものでも悪いものでもない。と
アガリスク「エクストリームkcal」
久々に頭のおかしいアガリスクを見た気がする
「君となら」を知ってる人、アガリスク作品を知ってる人、どちらも知らない人、それぞれの見え方があるだろう作品
両方知ってる身としては前半の小道具一つ、台詞一つから笑ったうえに後半のらしさにまた笑った
前半はベタなシチュエーションコメディなだけに役者のコメディ力というか力がもろに問われる作品
それにしてもシチュエーションコメディの教科書的要素を全部詰め込んだうえでそれらをエクストリームするバカバカしさは他の誰にもできない白眉な芸当
Straw&Berry「サイケデリック」
いやこれめっちゃ好き!
若く青いやりとりにニヤニヤドキドキジリジリして
それがいつしか自分の中に居ついて
それを持ったまま後半の展開になって
舞台上の彼らと自分が一緒に思いキュッとなる
時間は誰にでも特別な物語を作る
鵺的「修羅」
役者さんそれぞれの凄み強み怖さを感じる作品
特に小西さん、ハマカワさん、川添さんの役が好きだった
わかりやすくそれぞれの役を見せてるのにどこか冷めた目線で世界と人が描かれていて
極端に見える言葉も当たりの良い言葉も実は言ってることは一緒なのが恐ろしい
かわいいコンビニ店員飯田さん「我がために夜は明けぬ」
本当に好き放題やってくれたな!って感じw
でもこれこそが6団体が同じ舞台を使ってやる公演の意義でもあるなと
それに役者も作ってる方もやってて一番楽しそうな作品だった
それにしても鵺的とセットってのが味わい深い
満足度★★★
Straw&Berry『サイケデリック』60分。
どきどきしたし、涙もでたし、切ないし、綺麗だし、優しいし、ずるいし、遠いし、戻ってこないし、可愛いいし、キラキラしてるし、
だから、自分の下手くそな言葉で語りたくない物語だった。
新作・好き。
河西さんの「普通」の「会話」の「演出」が群を抜いてこの物語を作り出し、そこに応えた俳優陣。「ウロボロス」の時にもあったが、今作はダークさが無い。
初見で今作を観たら、本公演を観たくなると思った。だから、ずるいし、巧い。最後の場面、問いかける。ふたり(ひとり)の後ろ姿。その問いの答えは、私ならどう、答えるか?
アガリスクエンターテイメント『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』
お・も・し・ろ・い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
きちんと、コメディー。この振り切り具合が中途半端なものは、ぐだぐだになってしまうので、本当に、コメディーで「面白い」ということは技量が必要だと観ながら思った。面白い!
鵺的『修羅』
この企画だから、この作品なのかと思うほど。初見のヒトにも劇団のカラーを拒否反応なく示した公演だった。勿論、俳優陣が巧いことは当たり前だが、緩まして、油断させて、毒を盛られるってイメージだった。
かわいいコンビニ店員飯田さん『我がために夜は明けぬ』
すみません。観終わって、「よくわからない」というのが第一印象。物語は追いながら「こうゆう設定かな?このひとはこんな立場かな?」と追うのが少し疲れてしまった。
わからない」というか「観客にまるっとなげて、舞台上はすすむよ、どこまでも」という感じ。普段あまり言わないが、出演者の方に「わからなかった」と言ってしまった。
満足度★★★
かわいいコンビニ店員飯田さんと鵜的を観ました。
それぞれ良かったです。
鵜的、芝居に真剣に取り組んでいる感じがして良かったです。
かわいいコンビニは 面白かったです。
ただ、キャスト表というかチラシみたいのでいいので、何もない感じでした。(なんか1枚あったようだけど)
プロデュースしている団体はもう少しそういうことも考えてほしかったです。
公開情報から出演者名簿と一部の配役表を作ってみました。
情報公開(=宣伝)の仕方も団体ごとにいろいろですね。
ネタバレになるので有料のパンフレットにも配役が載っていない団体もあります。
mizhen『小町花伝』
https://blog.goo.ne.jp/hawaiian_aki/e/be0720fa6ddec2ae46ec852a08ef3d86
パンフレットより詳細な配役表あり。ここでは出演者名だけを転載。
脚本・演出 藤原佳奈
藤原佳奈
佐藤幸子
佐藤蕗子(以上、mizhen)
百花亜希(DULL-COLORED POP)
鈴木しゆう
アフリカン寺越
シンクロ少女『メグ The Monster』
http://syncroshoujo.strikingly.com/
作・演出 名嘉友美
泉政宏
横手慎太郎
中田麦平(以上、シンクロ少女)
加藤美佐江
伊達香苗(MCR)
宮本奈津美(味わい堂々)
鵺的『修羅』
https://ameblo.jp/nueteki-info/
演出 高木登
赤猫座ちこ(牡丹茶房)
今里真
奥野亮子(鵺的)
川添美和(Voyantroupe/(株)ワーサル)
小崎愛美理(フロアトポロジー)
小西耕一(Straw&Berry)
杉木隆幸(ECHOES)
堤千穂
ハマカワフミエ
宮原奨伍(大人の麦茶)
かわいいコンビニ店員飯田さん『我がために夜は明けぬ』
https://twitter.com/k_c_iidasan
作・演出 池内風
岡野桃子 サーチャ・ユウリン
小寺悠介(青年団) 山内ゲルト
櫻井みず穂(劇団あばば) バレリアーノ雛菜
杉浦一輝(ぽこぽこクラブ) ハク
袖山駿 アム・ミキヒサ
廣川千紘(演劇やろう会) 山内アルタンツェツグ
藤村聖子(劇団藤村聖子) 楊三月
三木万侑加 マリー・レヴァンドフスキ
三澤久美 田中良子
辻響平(かわいいコンビニ店員飯田さん) 沢村パトリック
鈴木タケシ(かわいいコンビニ店員飯田さん) ジョージ
都倉有加 リンダ(声の出演)
アガリスクエンターテイメント『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』
http://www.agarisk.com/kcal/
パンフレットより詳細な説明+写真あり。ここでは出演者名だけを転載
「演目変更についてのご挨拶」というものもある。
脚本・演出 冨坂友
榎並夕起
鹿島ゆきこ
矢吹ジャンプ
前田友里子
熊谷有芳
伊藤圭太
淺越岳人(以上、アガリスクエンターテイメント)
さいとう篤史(ジョナサンズ)
如月せいいちろー(ウラダイコク)
Straw&Berry『サイケデリック』
https://strawandberryxxx.wixsite.com/home/information
脚本・演出 河西裕介
佐賀モトキ
上田祐揮 (以上、Straw&Berry)
平田耕太郎(農耕楽団)
木村梨恵子(ECHOES)
織詠
大中喜裕
竹内蓮(劇団スポーツ)
波多野伶奈
山本陽子
満足度★★★
赤チーム観劇
自分の予定との兼ね合いその他で、この2劇団の回しかなく、何の前知識もなく観劇。
その前に、言わせて頂きたい。
ただのコピー1枚のプログラム。キャスト表もない。アンケートも挟まれていない。
有料プログラムを買わせる為と言うことがよくわかったが、この金額のチケットを買わせて、これは少々因業ではないか。
シンクロ少女の小学生役の俳優さんが気になっていたのだが、結局分からずじまいであった。
出演者サイドにもずいぶん失礼なことだと思う。
シンクロ少女は好みに合って、非常に面白く拝見した。
引っかかったのはmizhenの方である。
演出も俳優も一流であると思った。
見事なものであった。
しかし、その才能の豊かさを自分たちだけで楽しんではいまいか?
へつらえとは言わぬが、観客に対する視線が何も伝わってこなかった。
これだけの才能が集結して、いや、集結したからこそ、なのか?
これだけ披露できれば気持ちよかろう。
勝手に才能を見せびらかしてくれ、と言いたくなるのは爺いの僻みゆえか。
満足度★★★
価格4,200円
残念ながら満足感は低い(黄)
黄金のコメディフェスティバルのように、2劇団1組×3チームによるプロデュースイベント。
同じセットで6者6様の演劇が展開される。
時間的な制約や、金銭的な制約から、1チームだけ見に行くことにした。
演劇に初めて触れた「アガリスクエンターテイメント」と15MinutesMadeで衝撃を受けた「Straw & Berry」が組になった黄色チームにした。
観劇後は、うーん、他のチームにした方が良かったかな、と思った。
青チームは売り切れが目立っているので、人気があるのかもしれません。
満足度★★★★★
鑑賞日2019/04/09 (火) 19:00
座席E列16番
【黄】3ステージ目
Aga-risk Entertainment「エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)」
いわば2段ロケット。定番ファルス的な前半が1段目でホイッスルによる中断で第2段に点火、ブーストして勢いがさらに増して行く感じ。(1段目が置き去りになるところも似ているか?(爆))
また、「こういう役どころはこの人」なスターシステム的な的確な配役もさすが。
あと、「あのアイテム」で以前から観続けてきた観客に目くばせをするのもイイ。(笑)
それにしてもよくまあこんなことを思いつくもんだ。次はどんな奇策で来るんだろう?
なお、事前に(ネタバレではない)感想や紹介を見ていたので「あ、このことか」と納得したり、それらから想像した以上のものであったり、さらには2連勝のディフェンディングチャンピオンの敗北を目の当たりにしたりと楽しさが増したように思う。
Straw&Berry「サイケデリック」
観ながら「あぁ、河西さんだなぁ」と納得するほど河西戯曲のド真ん中。
題材が誰しも似た経験があったり「あんなだったら良かったのに(?)」だと思ったりで共感し易いものである上に小道具や台詞に出てくるものなどで場の「時代」を……いや、時だけでなく台詞にヒントを潜ませておき「作品構造」もさり気なく伝えるのが巧み。
劇中では描かれていない期間の彼らの物語をあれこれ想像する楽しみもあった。
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/10 (水) 14:00
座席1階A列6番
鵺的「修羅」
一昨日、解体社の舞台アフタートークで散々いじられたH氏(あくまでも演劇論でですよ)の名前が、この舞台でまた語られたのは一人含み笑いしました。やはりK劇場は使用料が安いのですね。(このネタも一昨日に出た)
さて、小劇場ネタで適度に笑いを取った後は、確かに鵺的世界。
それでも、いつもよりは抑え目かな。展開としては、予測可能な範囲です。
脚本うんぬんとか、演出うんぬんとかは敢えて言いません。
というのも、女優陣が豪華で、皆様が一堂に会して演じているだけで大満足。確かに鵺的に縁の深い方も多いのですが、いかにもな犬神家の一族的座席配置で、性と業を演じ切る。正面右端にVoyantroupe川添美和、左端にフロアトポロジー小崎愛美理、そこに挟まれる鵺的奥野亮子と堤千穂。随時登場する牡丹茶房赤猫座ちこ、ハマカワフミエ。
絢爛豪華。それぞれが、場持ちしていやあ満足、満足。
さて、4姉妹に最も強烈に因業含みの復讐をしたのは、腹違いの姉だったのですね。
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/08 (月) 19:00
座席D列14番
【青】2ステージ目
鵺的「修羅」
小劇場ネタで笑いをとっておいての本筋はタイトル通り修羅場。その修羅場ぶりは鵺的っぽいが、あまりにも極端な事態であることや一部人物の反応が可笑しく「鵺的流コメディ」のような感覚。従来の鵺的を知っているとより笑える?
小西耕一さんが「小西耕一ひとり芝居」で演ずるキャラそのまんまのようなので、そちらも知っているとさらにニヤリかも。
旧家の姉妹とその配偶者が広い日本間に集まっての親族会議、という構図に高木主宰がお好きだという横溝正史の世界を想起したりも。
かわいいコンビニ店員飯田さん「我がために夜は明けぬ」
登場人物が多く雑然としている上に「実は……」という舞台設定の発想は面白いがそれがさほど物語に活かされていず、二重の意味で「もったいない」。
満足度★★★★★
鑑賞日2019/04/09 (火) 19:00
チーム「黄」、アガリスクエンターテインメントとStraw&Berryを観た。
アガリスク『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』は、いつものようにシチュエーションコメディを始めるが、30分頃に突然、劇団員の熊谷がレフェリー・ウェアでホイッスルを吹いて登場。実は、この作品はシチュエーションコメディをやりながら、俳優がエネルギーをどれだけ費やすかを競う「競技」だと言う。そのアイデアはなかなか見事なものだし、無理にエネルギーを使おうとするものの芝居として成立させていて、エンディングもちょっと泣かせるあたりは巧い。
Straw&Berry『サイケデリック』は、何人かの男女が普通の会話をしているが、何かおかしい…、と感じさせて、実は見事な物語になっている。作・演出の河西を「頑ななロマンチスト」と思ってる私だが、まさにその通りの作品だった。物語と人物の描き方が巧みで、緊張感が続き、切なく終わるエンディングが見事。
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/08 (月) 19:00
チーム「青」、鵺的/かわいいコンビニ店員飯田さんを観た。
鵺的『修羅』は、いつもの鵺的を更に濃密にしたようなドロドロした展開だが、笑える場面もあり、主宰の高木によれば「結構エンタメ」なのだそうだ。中盤から、こうなるのかな、と思わせる通りの展開になるが、それでも慣れた役者陣と展開の凄さは見事だ。女優6人がいずれもキャラクターが切り分けられているが、特に川添と途中から登場のハマカワが凄い。
飯田さん『我がために夜は明けぬ』は、アイデアは買うのだけれど、それが切実に感じられにくい、という問題が若干ある。登場人物も多いので、キャラクターの切り分けも巧くいっていない印象があるのが残念。
満足度★★★
鑑賞日2019/04/08 (月) 15:00
チーム「赤」、シンクロ少女/mizhenを観た。
シンクロ『メグ THE MONSTER』は、2組のカップルの出会いと別れと出会いを描くが、そこには名嘉らしいトリックが隠されていて、笑いつつ、少しシンミリしつつも、愛を感じさせてくれる好作品だった。
mizhen『小町花伝』は、いつもは抽象舞台で上演することが多いmizhenが具象舞台で上演することになり、能の『卒塔婆小町』に辿り付いたということで、15分ほどの小編を4本上演する。抽象性が高く、モノローグが多いため、1団体だけ毛色が変わって見える。
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/08 (月) 15:00
座席H列15番
価格4,200円
【赤】2ステージ目
シンクロ少女「メグ The Monster」
古い家を舞台にした男女のエピソードが2つ併走し後半でその関係を明かすというお得意のスタイル。
内容的には従来作品ほどシビアー/ビターでなく、むしろ軽やかな感じは「LOVE」シリーズに近い。その意味で「シンクロ少女・入門編」と言えるのではないか?
mizhen「小町花伝」
4編の短編によって1人の女性・小町の生涯(の断片?)を浮き彫りにする構成。小町本人が登場しないものもあるのがまた巧み。
各短編のタイプがそれぞれ異なることに黒澤明監督「夢」を想起したりも。
1編だけ小町との関連がワカらなかったが終演後に関係者に伺って納得。
なお、4編の内容はネタバレBOXへ。
満足度★★★
■「青」鑑賞/約130分(鵺的『修羅』約60分+途中休憩約10分+飯田さん『我がために夜は明けぬ』約60分)
両団体とも、60分という尺を上手く使い切れていない印象。タイトルから多くの人が思い浮かべる状況のもと話が進む『修羅』は、もうひとヤマ欲しいところで幕引きとなってしまうし、6団体共通の舞台美術を逆手に取って想定外のシチュエーションでのドタバタ騒ぎを描く『我がために~』は、本来90分は要しそうな物語を無理やり圧縮しているために忙しなく話が進んで、落ち着いて観劇するための視座をこちらがこしらえ上げる前にあわただしく終わってしまう。内容は、これまで観た池内風作品の中では最も純度の高いコメディ。しかし、人間の欲と懶惰を露悪的に描くブラックな作風に池内風味が少し出てはいるものの、人物描写がモリエールの喜劇さながらベタで浅く(あえてそうした感あり)、はっきり言って池内風でなくとも書けそうな内容だし、こういうものは職人的コメディ作家に任せ、池内さんには、池内さんにしか書けない世界を描いて欲しいもの。個人的には、世の理不尽にもがきながらも健気に頑張る人間たちを、突き放しているんだか、優しく寄り添っているんだかよく分からないアンビバレントなスタンスで描き出した短編集『どりょく』の路線を期待。あの中の、清掃夫の悲哀を描いた1編は、今思い返しても秀逸の一語。現代人なら誰もが味わう“人間疎外”を喜劇的に描き出した傑作でした。
あの短編は人間描写が深く、ために、かつて「負け組」と呼ばれた現代人の一類型を描きながらも、人物ひとりひとりがその類型をはみ出して、逆境にありながらも生き生きと喋り、動き、怒っていた。人間描写が深くなると、いきおい“ベタ”を踏み越える。これは物語の普遍の法則の一つ。
満足度★★★★
このようなイベントで6つも集中的に観ると自分の好みが分かってくる。私的には「鵺的」が大収穫だった。以下では各演目について簡単に感想を述べるがネタバレを最小限にしたため意味不明なところがあるのはご容赦。全体の満足度は星4つ
満足度ランキング
1. 鵺的『修羅』
実家に集まった4人姉妹とその夫たち、そして彼らの浮気相手。離婚を迫る姉妹に夫たちの勝手な言い分が振り切っていて素晴らしい。姉妹も冷徹で容赦ない長女をはじめ一歩も引かない。4組の夫婦の中に2人も売れない役者がいるという設定で、2倍の自虐で笑わせてくれる。
2. アガリスクエンターテイメント『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』
某作家の某作品「20代の娘の結婚相手が70歳の老人で、いろいろ皆が勘違いするコメディー」を演じながら、役者が消費カロリーを競うゲームというメタな仕立てになっている、実際に観て楽しんでいただくしかないが、色々と面白い試みはあるものだねえと感心した。
3. mizhen『小町花伝』
「小町」と呼ばれる美少女が歌手になるが売れずにホームレスになって最後は…というお話。それを演出の力や役者の力など劇団の持てる力を総動員して変化にとんだ演劇に仕立てている。
4. シンクロ少女『メグ The Monster』
若く輝いて愛し合っていた二人が時が経って外見もすっかり変わり離婚してしまうというお話。そんな単純な話を演出の力で味わいあるものにしている。変わりっぷりのえげつなさが見もの。秋本さんがもっと若く見えれば良かったのだが。
5. Straw&Berry『サイケデリック』
仲間が集まるオープニング、妙に生々しい生活感のあるゆったりとした演技。年齢を重ねて変わって行く彼らの姿を特にストーリーもなく何枚かの絵のように描いて行く。こういう「静かな演劇」は残念ながら私の好みではない。ただし、波多野伶奈さんの純情可憐さにはやられた。あのじりじりとした時間は瞬間冷凍して保存しておきたいくらいだ。
6. かわいいコンビニ店員飯田さん『我がために夜は明けぬ』
畳敷きの和室を宇宙船の内部と見立てたために脳内変換が大変であった。お話自身も何だかよく分からないままに終わってしまった。
満足度★★★★
「1つの部屋のいくつかの生活」、6団体全て観てきた。
特に良かったのは、シンクロ少女と鵺的とStraw&Berryの公演。シンクロ少女はお話の構成が巧いと思ったし、鵺的は妙なリアルさが良かったし、Straw&Berryは間の使い方よ、痺れた。この3団体は本公演も観たいな。