1つの部屋のいくつかの生活 公演情報 オフィス上の空「1つの部屋のいくつかの生活」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    このようなイベントで6つも集中的に観ると自分の好みが分かってくる。私的には「鵺的」が大収穫だった。以下では各演目について簡単に感想を述べるがネタバレを最小限にしたため意味不明なところがあるのはご容赦。全体の満足度は星4つ

    満足度ランキング
    1. 鵺的『修羅』
    実家に集まった4人姉妹とその夫たち、そして彼らの浮気相手。離婚を迫る姉妹に夫たちの勝手な言い分が振り切っていて素晴らしい。姉妹も冷徹で容赦ない長女をはじめ一歩も引かない。4組の夫婦の中に2人も売れない役者がいるという設定で、2倍の自虐で笑わせてくれる。

    2. アガリスクエンターテイメント『エクストリーム・シチュエーションコメディ(kcal)』
    某作家の某作品「20代の娘の結婚相手が70歳の老人で、いろいろ皆が勘違いするコメディー」を演じながら、役者が消費カロリーを競うゲームというメタな仕立てになっている、実際に観て楽しんでいただくしかないが、色々と面白い試みはあるものだねえと感心した。

    3. mizhen『小町花伝』
    「小町」と呼ばれる美少女が歌手になるが売れずにホームレスになって最後は…というお話。それを演出の力や役者の力など劇団の持てる力を総動員して変化にとんだ演劇に仕立てている。

    4. シンクロ少女『メグ The Monster』
    若く輝いて愛し合っていた二人が時が経って外見もすっかり変わり離婚してしまうというお話。そんな単純な話を演出の力で味わいあるものにしている。変わりっぷりのえげつなさが見もの。秋本さんがもっと若く見えれば良かったのだが。

    5. Straw&Berry『サイケデリック』
    仲間が集まるオープニング、妙に生々しい生活感のあるゆったりとした演技。年齢を重ねて変わって行く彼らの姿を特にストーリーもなく何枚かの絵のように描いて行く。こういう「静かな演劇」は残念ながら私の好みではない。ただし、波多野伶奈さんの純情可憐さにはやられた。あのじりじりとした時間は瞬間冷凍して保存しておきたいくらいだ。

    6. かわいいコンビニ店員飯田さん『我がために夜は明けぬ』
    畳敷きの和室を宇宙船の内部と見立てたために脳内変換が大変であった。お話自身も何だかよく分からないままに終わってしまった。

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    2019/04/08 23:42

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