わが兄の弟 公演情報 わが兄の弟」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 平日の夜に1人で来てるサラリーマンがいる劇場、いいですね。マキノノゾミさん作の、チェーホフの人生・人間像を描く作品は、大人が楽しめるビターな味わいのエンタメ。19世紀末の大きく揺れる時代背景と、家族の日常がていねいに描かれ。ラストの変わり果てたニーナ役の女優さんの演技は真に迫っていて、周りからはすすり泣きが聞こえた。そしてまずもって、青年団の役者さんたちの声はよく通り、音のボリューム、高さも抑揚もバリエーションに富むという、声の表現力がすごいですね。プロの基本なのだろうけど。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/14 (金)

    20才の青年期チェーホフから物語が始まる、彼の家族と苦い青春の話だったが、一幕と三幕の話が印象に残った。
    タイトル通り「贋作」のお芝居だけど、実際のチェーホフもこんな感じの人だったのでは、思わせた。誰だって悲劇と喜劇、両方を持ち合わせた人生、と思うような良い塩梅の舞台だった。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/16 (日) 13:30

    座席1階E列10番

    マキノさんと青年座の相性は良く、今回も、ベストマッチングの舞台でした。

    チェーホフの伝記ものとしては、井上ひさしさんの「ロマンス」が、記憶にありますが、これは、まだチェーホフが作家として、大成する前のエピソードが中心で、一幕は、やや冗長な部分もありましたが、2幕は俄然面白くなりました。

    主役の横堀さんは、もちろんのこと、青年座の演技派が集結した舞台で、見応えがありました。養成所時代から拝見している、安藤さんが、益々輝く名女優に成長されて、感無量の思いでした。
    ラストシーンは、ニーナ役の安藤さんと農夫役の大矢さんの好演も手伝い、涙を禁じ得ない場面でした。

    是非また再演してほしい作品です。

    ネタバレBOX

    チェーホフの作品に登場する人物のモデルになったのだろう、実際の人達の描き方が絶妙で、マキノさんの脚本力に脱帽しました。

    中でも、慈愛心に満ちたナターシャは、とても素敵な女性で、それを演じた女優さんの好演も光り、私の長い観劇人生の中でも、忘れ難い登場人物の一人になりました。
  • 満足度★★★★

    伝記ものだと、あまり興味を引かなかったが、とりあえず見た。やっぱり、元作品に強く印象を持っているがゆえにか、前半は退屈だった。

    しかし、後半、老僕のとぼけた演技、あるいは、メイドの切れのあるツッコミに楽しめた。さらに、最終場面における感動的であり泣けるところは盛り上がる。

    なんの犯罪もしていないのに、盗賊集団に回収された男のつぶやき。なにも良いことはなかったが、いまはしあわせであるという結論は共感できるところ。

    ネタバレBOX

    1880年,チェーホフの初体験相手は,兄が気をきかせて紹介してくれた商売おんなであった。チェーホフは,その背景をほとんど知らず,有頂天になり,結婚しよう!と提案するも,おんなは,続きがしたければ,倍の支払いをしてくれ・・・と,その場を後にする。

    ときは流れ,1890年,南サハリン・コルサコフ監視所。ここまで,チェーホフは,かつて愛したおんなに似た精神患者がいることをつきとめる。たしかに,かつての相手によく似ている。しかし,どうしても,おんなは双子の姉妹だと突っぱねる。

    チェーホフの作品群は,実は芸術のためでもあったが家族を養うためでもあった。かつて愛したおんなもどうやら,事情は似ていた。兄の絵画モデルをしていた彼女は美しかった。ほどほどに身も落とした彼女は,家族への仕送りに苦しんでいたのだ。しかし,家族は,非難こそすれほめてはくれなかった。そんな中で,彼女は,精神に異常をきたしていく。

    南サハリン・コルサコフ監視所で,再会するも,おんなは,三島由紀夫・豊穣の海の聡子さながらに,きっぱり知らないことであるという。

    おんなには,すでに,えん罪で収容されたまぬけな男とのあいだに4人の子どもがいた。さらに,もうひとり生まれることになっている。男は,ほぼ気ちがいなおんなでも,自分は幸せものだとつぶやく。最愛の妻を奪われてなるものか。

    全体的に,非常におさえた感じの気品のある演劇になっている。個々に目立つ役者がいたような気がする。下僕は,自分の父親が90歳で死んだから,絶対その年にならない。永遠に89歳だと言い張る。また,とぼけた味があった。

    お茶目なメイドが出て来る。自分たちの主人たちをかたっぱしから,辛辣に批判し,笑いものにする。その表現はとても気がきいていた。びっくりするほど,楽しかった。自分自身のしあわせより,他人の評判が気になる手合いだ。

    ほかにも,おもしろい場面,登場人物があった。とても良い仕上がりだった。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/04/12 (水)

    「想い続けた、そのひとは、、、。」

    劇団 青年座  公演「わが兄の弟」

    紀伊國屋ホール(新宿東口)

    2017.4.12(水)  観劇

    ロシアの作家、アントン・チェーホフの、若かりし頃を、

    虚実織り交ぜ、青年座が描いた、《秀作》。

    アントンの周囲の人々を通して、

    その時代の政治的背景や、階級社会、人生観などを、

    シビアに、時に、ユーモラスに、見事に表現している。

    作品を彩る、素敵な舞台美術の中、

    体力を使う、傾斜舞台の上で、動き廻り、

    その世界に生きる、

    キャスト達は、とても迫力が有った。

    医師としての、アントンは、

    自分の事を、冷たい人間だ、と言うが、

    家族や知人に対する、接し方から、

    その実、とても愛情深い人なのでは、と思った。

    ラスト近くの、シリアスなシーンは、

    登場人物それぞれの想いが、せつなすぎる、、、。

    パンフレットに書いてあった、

    アントンが実際に、知人に宛てた、数通の手紙の内容から、

    また新たな側面を知り、更に興味が沸いた。

    とても素敵な作品でした。

    2017.4.15(土)  23:50 トランクウィル、 記する。

  • 満足度★★★★

    横堀さんのチェーホフは、とても孤独で、寂しくて、だけどとても温かい人物だと思いました。キャスティングがとても面白かったです。
    役者さんって、すごいなぁ。

  • 満足度★★★★

    丁寧なアントン氏の人生が描かれた作品
    でも
    できれば休憩時入りのアナウンスとかは入れて欲しいなぁと

    当時の生活がわかり易い衣装や小道具

    史実と演劇のバランスのとれた見易い話でありました

    ネタバレBOX

    客席から見やすいようにわざと斜めにする(客席側を下げてる)舞台全体に傾斜をつけてる「やおや舞台」という作りのセットでした

    当時の人々は子たくさんだなぁと・・・(^-^)

    それにしても
    家族食べさせるために大学の奨学金と
    小説の報酬で一人がんばる健気なアントンさん
    医者にもなれて小説でも儲かってと
    才能は溢れていたんだなぁと羨ましいわ~♪

    シベリアに調査に行った理由も
    至極わかりやすくドラマチックに作られていました
  • 満足度★★★★

    随分と昔に観て以来だった青年座だが、作マキノノゾミ、演出宮田慶子のお名前につられて久方ぶりに観劇と相成った。
    ストーリーをきちんきちんとみせていく真面目な創りは、やはり青年座らしいといえるか。
    笑いもあって、わかりやすく、作、演出、俳優の三者が揃っての、完成度の高い作品であった。

  • 満足度★★★★★

    遠近法を強調するかのような、前傾になった舞台。皆さん三半規管大丈夫なのだろうか。舞台上の明るい会話もユーモアも、全てにほんのりと死の影を漂わせる舞台です。
    ただ、舞台上では誰も死にません、それは語られるに過ぎず、故に死の現実は夢幻のように虚ろで、ただ香り立つしかないのです。
    「贋作」いいじゃないですが、立派なチェーホフ傳ですよ。

    ネタバレBOX

    第一幕のアントンとニーナの軽妙なやりとりから始まり、第二幕に少しだけ影を落とす。その影は、第三幕で確信となり、第四幕で決定的になる。それでも、希望は消えない。アントンが天上の亡き兄ニコライに自分の心情を吐露する部分が素敵だ。目の前には、悲惨な現状(ニーナにとっても、そしてアントンにとっても)が突きつけられているのに、人間は希望と喜びを見いだせるのだなあ。
    チェーホフの30歳、なぞのシベリア訪問に材を取った本作は、ラストまで影を濃く濃くし、彼の苦悩を大きく大きくしながら、一気に駆け抜けるように魅せる爽快感も素敵です。そこか、アントンはそこへ行きたかったのだね。この時点で余命14年か。
    先月、俳優座で観た「彼の町」で、鈴木瑞穂演ずる老演出家がラスト近くで発する、「チェーホフは、もっと生きたかったのだと思うよ」というセリフが浮かんできて、なぜかとても感傷的になってしまった。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/04/09 (日)

    横堀悦夫さん素敵!!安藤瞳さんも説得力があってドキドキ。贋作!いいじゃないですか。チェーホフを少しは勉強していて「ほほぅ~」な感激でした。

  • 満足度★★★

    チェーホフは以前ちょっと苦手でしたが短編を読んでからは苦手意識はなくなったかと。
    で、今回の舞台はアントン・チェーホフの物語なのですが、あれ?作品世界にも思えたりもしました。
    だってニーナも登場するしね。

  • 満足度★★★★★

    冒頭のアントンとニーナのやり取りだけで、お芝居にのめり込んでしまいました。
    とても真面目なストーリーの中にもかかわらず、途中、途中で笑いのエッセンスが盛り込まれる演出はにくいですね。
    あの長い名前を間違えることなく、すらすらと語るのはすごいですね。
    斜め傾斜している舞台とは思わせない演技はさすがですね。

  • 満足度★★★★

    チェーホフの人生が軽妙で魅力的に描かれていて良かったです。劇中 兄がチェーホフのことを「芯は冷たい」といっていたが私には「冷静ではあったが誰よりも家族を愛していた」ように思えた。そしてニーナの演技も良かったです。

  • 満足度★★★★★

    横堀さんご出演と言うことで見に行きましたが、実はチェーホフって苦手なんでした。でも行ってみたら「贋作」もしかしたらこうだったかもしれないチェーホフさんのお話で、思わず引き込まれました。パンフレットも買って読みましたが、チェーホフの手紙が載っていて舞台のお話と合わせてみると虚々実々の世界が広がります。冒頭、目覚めたシーンの横堀さんがとってもキュートでした!

    ネタバレBOX

    兄が亡くなった時も泣けず、自分は冷たい人間なんだろうかと思い悩んでいたチェーホフが、サハリンにニーナを訪ねたあとのラストシーンではきっと涙を流したのだろうと思って泣けてしまいました。演出の宮田さんによるとチェーホフはなかなかのイケメンらしいので、これからは敬遠しないでもっと仲良くさせていただこうかな。
  • 満足度★★★★

    とてもいいお芝居でした。宮田慶子さん演出!わかりやすく、出演者もみなよかった。
    エレーナ役はとてもかわいいです。ニーナの演技力がすごかった。

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