満足度★★★★★
鑑賞日2017/04/12 (水)
「想い続けた、そのひとは、、、。」
劇団 青年座 公演「わが兄の弟」
紀伊國屋ホール(新宿東口)
2017.4.12(水) 観劇
ロシアの作家、アントン・チェーホフの、若かりし頃を、
虚実織り交ぜ、青年座が描いた、《秀作》。
アントンの周囲の人々を通して、
その時代の政治的背景や、階級社会、人生観などを、
シビアに、時に、ユーモラスに、見事に表現している。
作品を彩る、素敵な舞台美術の中、
体力を使う、傾斜舞台の上で、動き廻り、
その世界に生きる、
キャスト達は、とても迫力が有った。
医師としての、アントンは、
自分の事を、冷たい人間だ、と言うが、
家族や知人に対する、接し方から、
その実、とても愛情深い人なのでは、と思った。
ラスト近くの、シリアスなシーンは、
登場人物それぞれの想いが、せつなすぎる、、、。
パンフレットに書いてあった、
アントンが実際に、知人に宛てた、数通の手紙の内容から、
また新たな側面を知り、更に興味が沸いた。
とても素敵な作品でした。
2017.4.15(土) 23:50 トランクウィル、 記する。