toi「あゆみ」
人生の断片をこれだけ数多く提示すれば、見ている者の頭の中には、はっきりしたストーリーが浮かびあがる。当日パンフレットの中で作者が「とくにストーリーはない」といった趣旨のことを書いていたが、それは多分「見た人によって異なるストーリーとして受け止められる」、そんな観点から出たコメントだろう。創造力を小気味よく喚起する芝居でした。
満足度★★★★★
泣きました
シアワセな人生。
それを送ることって、本当はとっても難しい。
大好きな人との別れも経験するし、傷つくことだってある。
でもそんな人生を一歩一歩、あゆんでいく。。。
そんな世界を作り出した演出のすばらしさ、役者さんたちの素敵さに
観ていて涙が止まりませんでした。
出来ればもう一度観たい、そんな作品です。。。
満足度★★★★★
すきだわ(^-^*)
脚本・演出に感動!とてもすてき。観終わるころには、役者さんひとりひとりのことがいとおしくなりました。いっぱい歩いたりはしったり、かわいい(^-^*)! シンプルでやさしくて伝わる。 アゴラ劇場ははじめていきましたが、またいきたいです。
満足度★★★★
幾度目かの柴幸男
脚本・演出・役者・小道具◎
素晴らしい走馬灯。こういうものを、価値のある作品と言うのだろう。
無理して観に行って良かった。ダンスは少々蛇足な気も。
走馬灯。
楽日に観ると決めて先の日のお楽しみにしていたら、その間にあちこちで絶賛の声が上がるわ上がるわ。必然的に期待も高まっていた訳です。
戯曲としてのルールはとても簡単。演者はひたすらあゆむ。客はひたすら観る。それだけ。なのに開始10分もせず見入っている自分に気が付きました。なんだ、この安心感は。分かりやすく面白い。今更ファミコンとかのレトロゲームを引っ張り出して熱中してしまっている様な感覚。この演目は世にいうリアルな演技を求める方向にはありません。ルール下で清々しいほどに記号化されている演者と小道具の存在。それらがゲームっぽい感じに近付けていたのかもしれません。そして、そんな記号の中から浮き上がってくる演者それぞれの違い。可愛らしさ・力強さ・繊細さ・真摯さ、同時にそれらとは逆のものも。同一人物を演じる分、余計に違いを見出すのです。個人的にそれは大いにプラス。尚且つ舞台上の移り変わりが急速なので、「あの人を見たいな」と思った直後にはまた見られる。そういう「見たい欲」は満足しっぱなし。
観ている間、客席にいる人間はあゆみを止めて席に着いた。そんな事もちょっと面白く思えたのです。
満足度★★★
歩く。素晴らしい。
ワンアイディア、故にここまで作品を作れる凄さ。素晴らしい。
しかしワンアイディアのそれゆえに、演者の集中力が切れた瞬間がわかってしまいました。ちょっと長く感じる。
もう一度観たい。
満足度★★★★★
どこにもないカタチ
どこにでもいるような、一人の女の子の話。
でも、それはどこにもないカタチ。
懐かしい想い出が、どんどんと押し寄せてくる。
もう一度観たいです。
満足度★★★★
一歩先へ・・・
あの手法を取り入れている作品はあるけど、一歩先を行った演出に脱帽しました。
ホンもなかなか素晴らしかったが、エピソードのチョイスはもう少し考えて欲しかった処もあったな・・・
映像を取り込むともっと面白い作品になったと思う。
満足度★★★★★
過去の記憶と、未来の記憶。
見終わって、帰り道。
劇や自分のこと、色々なことを考えながらちょっと泣きそうにもなり、一歩一歩、踏みしめて歩いて帰った。
素晴らしかった。
本当に、見れてよかった。
確かに、フライヤーに書いてある通り、何も起こらない。
何も大きいことが起こらないものは、自分は結構苦手なのですが。
散りばめられたエピソードに、何だかこんな事が自分にもあったな、と思わせる部分が。
そして、自分にはまだない筈の経験さえも、まるであったような感覚に陥る。
「あゆみ」が、愛おし過ぎて、何度も泣きそうになった。
演出、本、役者さん共に、限りなく無駄な部分を削ぎ落とした、まっすぐなもので、本当に見事でした。
見入りすぎて、劇中に一回も笑わなかったな。
そして、ラストの曲がかかる所だけは、役者さんのキラキラとした表情が嬉しくなってニヤニヤ。
言葉多くで語ると、何だか余計な気がするから、ここまで。
次も、ぜひ。
満足度★★★★
ゆっくり歩け、たくさん水を飲め。
1アイディアで魅せる柴作品の魅力をしっかりと堪能。
10人の女優の歩みに、日常が生まれ、ドラマが生まれ、人生が流れる。
ああ、「歩く」という、こんな当たり前のことを改めて考えさせられるとは。
劇場を出たときに、自分の歩みの一歩一歩に意識がいったりして。
これこそ、観劇後の最高の至福のひとつでありましょう。
堪能した堪能したとはいえ、ちょっぴり長い気もする。
最後まで見えてしまうが故に、中が弛んでしまう、1アイディアの悲しい性質。
ゆっくり散歩するつもりで、100分を楽しむのが吉かな。
満足度★★
演出の目新しさに惹かれるけど、
大勢の女優が次々と歩き進み、その時時のシーンを演じながら成長の過程を描き出す。目先のとっつきはよいが中盤が少し冗長。101分。
満足度★★★★★
これは凄い
言葉だけ追っているとありきたりな言葉しか並んでないのに、
この舞台の存在感は圧倒的。
個人的には初めてサイモン・マクバーニーを観た時の衝撃に近かったと言っても過言ではない。
満足度★★★
この種類のものは初めてでした。
電光掲示板にテロップが流れるように人が流れ、これが歩みを意味し、人生の流れを表しているというのはわかるが、少し長過ぎた感あり。
個々に異なった黒の衣装で役者の個性をかもし出し、順送りに役柄が変わっていくのも面白い。欲を言えば、単調すぎる流れにもう少しメリハリをつけてもよかったのでは・・・だって単調な人生でもきらりと光る時代がきっとあるはず。
満足度★★★★
不思議な余韻
歩くという行為に意識を向けさせる、余韻が残る芝居。
群集とすれ違うようなシーンで、
みんな歩いてるっていう当たり前のことが、かっこよく見える。
人生はパターン化されているかもしれないけど、
そこに詰め込まれるエピソードは千差万別。
同じ構図で、いくらでも物語がつくれて、
役者も代替可能な、才気溢れる舞台。