Stay of Execution 公演情報 Stay of Execution」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 23件中
  • 満足度★★★★

    祝活動再開
    作り込まれたセットと練られた脚本で信頼のメガバックスコレクション。久々と言う事で不安でしたが、やはり満足できる内容でした。
    独特の世界観は踏襲していましたが、震災後の渋谷が出てくると言う事で、何時もよりで刺さりましたね。

    ネタバレBOX

    新メンバーと言う事で、役者陣には、まだ演技の温度差があるかなあと感じました。次回以降に期待します。
  • 満足度★★★★

    貴重な体験
    観るというより、その場に居合わせた様に感じるセットと座席で、その分見難い席もあった様ですが、他の舞台では味わえない独特な雰囲気が良かった。

  • 満足度★★★★★

    Bチーム観劇しました。
    まずセットがすごいですね。照明や音響も雰囲気出てましたし。セリフが淡々としてて聞こえづらかったりしたのもキャラクタや雰囲気が出すためだと思うことができました。
    話も面白かったです。すでに死んでいて幽霊になっているというのは個人的に盛り上がるポイントだったので、この後の盛り上がるポイントってどこだろうと思っていたのですが、飽きることなく観れて2時間あっという間でした。客に訴えかけるところは無くてもと思いましたが、好みでしょうか。
    心折れていく描写はなかなかショッキングで余韻は長引きそうです。私結構ビビりなので所々怖かったです。これまでの作品を踏襲した集大成ということでしたが、毎回こんな作品をされているんでしょうか。今度はまた少し違った作風のものが観てみないなと思いました。(まだ1作品しか観ていませんが)
    最後に、スタッフの皆さんがとても感じが良くていい劇団だと思いました。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2016/02/25 (木)

    バランスが…
    Bチームを観劇。当劇団は初見なので、過去の公演と比べてといったことはできないです。その上での感想ということになりますが、まずは評判通り、舞台美術がよくできていました。映像の現場かと思うくらいです。
    内容としては、その舞台美術と合っているのかなと思うようなところがあり、バランスが取れていなくて多少戸惑いを感じます。役者さん達は皆、若く、一部の役柄とのミスマッチがあったようにも見受けられます。

    ネタバレBOX

    はじめから死んでいるため、死の恐怖におびえるといった緊迫感が無かったです。死神の役柄などファンタジー要素が入っていたため、これは重い話として受け止めればよいのか軽い話として楽しめば良いのか、なんともわからなかったです。
  • 満足度★★★★

    Aチーム観ました
    やっぱりメガバにハズレなし。久しぶりの活動再開とのことですが、クオリティはそのままで、生と死の間の濃密な人間ドラマを十分楽しむことができました。また今回の会場は座席にゆとりもあって、観劇環境もよかったです。

  • 満足度★★★★★

    待望の新作っ‼
    7ヵ月、、、
    待った甲斐がありましたっ‼
    待ちわびた分、
    期待値のハードルも高めでしたが、

    会場に一歩立ち入った瞬間から眼前に広がる世界観、
    想いをいっぱい込めて紡がれる物語、

    今回も、メガバの醍醐味をギュッと凝縮して盛り込まれた
    素敵な作品でした。

  • 満足度★★★★

    セリフが聞こえない
    小さな劇場を上手く使ってストーリも面白くいいお芝居でした。小さな劇場なのに役者さんの声量と発声が悪く聞き取れないセリフが多くありました。こんなにも良いテーマを題材にしていながらもたいないことです。セリフが観客に伝わて初めてお芝居の価値が上がります。次回はもう少し声を出して演じてください。

  • 満足度★★★

    Bチーム観劇
    未曽有の大地震、勝手に海を連想していたので、そうかこっちがあったんだ、びっくりしていると、面白い事実がどんどん出てくる。とても面白かったです。
    だだ、ほんと残念。舞台のすべてが見られる客席作りはできないのでしょうか。見せないのも狙いかな?

  • 満足度★★★★

    改札口の向こう
    Bを観劇。
    久しぶりのメガバは、過去の人気作品のスピリッツを詰め込んだ盛りだくさんな作品。
    ちょっと盛りだくさん過ぎてメリハリに欠けた印象が残念。
    いつもの「パニック」と「受容」のギャップや緊張感が少し甘くなった。
    その分登場人物一人ひとりの心情や、客席への問いかけは丁寧で共感を呼ぶ。
    世界を二分する“改札口”の存在など、相変わらず設定の巧さが光る。

    ネタバレBOX

    エレベーターを降りて客席に案内されるといきなり暗い!
    「段差にお気をつけください」と言われても目が慣れていないので不安。
    その後どなたか転んで大きな音がしたが、雰囲気よりも安全を優先して
    もう少し照明を工夫した方が良いと思った。
    素敵な紙飛行機の当日パンフに感心したが、それを読むのも難しい暗さは残念。

    渋谷駅で未曽有の大地震に見舞われた地下鉄の車両、観客はその車両の中にいる。
    車両の中から荒れた渋谷駅構内を見渡すという設定だ。
    意識を取り戻した人々が記憶を繋ぎ合わせ、事実を探ろうしているとき
    来世である“無”の世界からワイスが現れる。
    目覚めた死者を無の世界へ連れて行くのがワイスの仕事だ。
    だが今回は、目覚めた5人が全員、もうしばらくここに居たいと主張した。
    101日のStay of Execution(執行猶予)を与えてワイスは去っていく。
    だがこれから始まる地獄の101日間を、その時誰も想像していなかった・・・。

    彼らが死者であることが分かっているのでストーリーはすんなり入ってくるが
    登場人物たちと一緒に謎解きをしていた、いつもの緊張感と驚きはない。
    それが物足りなくて寂しい。
    が、その分丁寧に描かれていたのは
    生者と関わりたい、外の世界を知りたい、自分の人生をもう少し考えたいという理由で
    現世と来世の狭間であるこの場所に居たいと言った5人が
    食欲も痛みも感じない退屈な空間に次第に耐えられなくなって行くプロセスだった。
    人間関係がきしみだし、精神に異常をきたす者が現れる。
    改札口の向うに行けば、魂は永遠にさすらい続けることになるというその設定が
    彼らの選択の切羽詰まった状況を物語る。
    こういう人間の弱さと、それを互いに補い合う関係が人を救うという展開は
    本当に温かく、巧いと思う。

    狭間に出入りする生きている少女が言う
    「死んだ人間より生きている人間の方が怖い」という台詞がスパイスのように効いている。

    道徳の時間みたいな直球ストレートすぎる客席への呼びかけも
    役者さんの真摯な姿勢につい一生懸命聴いてしまう。
    定番のキャラもあり、意外なカップルの誕生もありと、人物のバリエーションも楽しめた。
    一人だけ、ワイスの言葉に耳を貸さずこの狭間に残り続ける女の“忍耐”の理由が
    息子であるという設定は若干無理も感じたが、
    そこに自分と共通の強い希望を見い出していることが、他の人々と違う所以だろうか。

    冒頭の自己紹介のシーンで、BGMの音に声がかき消されることがあった。
    今後、小さくても通る声、もしくはBGMを調整する必要がありそう。

    当日パンフで滝一也氏が書いているように、
    “すべての人に確実に訪れる、しかも説明できる人はいない”「死」というものが
    メガバにとってこれまでもそしてこれからも、一貫したテーマであり続けるならば
    今後ますます既視感のない設定と、舞台装置のクオリティが求められるだろう。
    ハードルは高いが、次はいったいどんな新しいシチュエーションを提示してくれるのか、
    滝氏の豊かな想像力に期待せずにはいられない。

  • 満足度★★★★

    慟哭...心魂震える秀作【Bチーム】
    「神は細部に宿る」という言葉を聞く。少しネタバレになるが、地下鉄・渋谷駅構内と車両が舞台セットになっている。車両のドアや窓ガラスは既に無くなっている。その枠を額縁にしてみれば、その中には細密で実にリアルな空間が出現していた。その造作はキャスト、スタッフによる手作りだというから驚きである。今回はSIM STUDIO(自分は初めてのスタジオ)での上演であり、地上4階スタジオがいつの間にか崩落した地下40mへ。そして駅構内には、さり気なく過去公演(HOTEL CALL AT)のポスター等が貼られているのが見える。
    この公演、神に召されるのか、生きるこことは、心魂震える内容であり、7か月ぶりの新作公演は観応えがあった。
    3・11東日本大震災の鎮魂歌のような…。

    ネタバレBOX

    梗概は説明を一部引用し「崩壊した地下鉄の 限られた空間でいくつかの魂が目を覚ました。 やがて 彼らの前に来世からの使者が現れ 無の世界へと誘う 現世への未練を残し、 新たなる旅立ちを強く拒む弱き者達 「Stay of Execution」 使者が宣言し、旅立ちに101日間の猶予が与えられた 限られた時間と空間 偽りの肉体と薄れゆく感覚 自由は虚像、希望は幻影 望んだはずの猶予の時は、 次第に耐えるだけの驚愕の時間へと変っていった」と。

    この公演の最大の見せ場は、黒木(川井記章さん)の長台詞の慟哭シーンであろう。失って初めて気づく大切なこと。自分たちは既に亡くなっており、その生ける屍はまだ死を受け入れられない。生きている時には真剣に考えなかった、大事に思わなかった出来事が、失って気づく。失敗・悔悟・苦悩など愚かしいことの繰り返し。そのつど露になる感情、それを持て余すこともあるが、それが人間であり生きている証でもある。限りある時間や命だから大切にする、そんな当たり前のことが日常生活の中に埋没し忘れてしまっている。そんな長台詞が身も心も震えさせながら響きわたる。映画でいえばワン・シーンであり、それまでに多くのフィルムを回したと思うが、この芝居もこのシ-ンを効果的に観せるための過酷 な状況の数々。状況が外形だとすれば、それを介して人間の在り様を知ることになる。そして人と人の関係(親子、恋人など)も顕著になる。

    地下という時間や月日、天気なども分からない。外界と遮断された閉鎖環境の中で、キャスト一人ひとりが言う…どう生きるか。何をしたいのか、また、したかったのかの輪言辞。絶望の淵に立って思うこと...「人間とは?」をワイス(井上正樹さん)へ激白し、無の世界へ...感動した。
    今回は、大里冬子さんの演技を観るため、Bチーム観劇。他劇団の公演を観ているが、やはり所属劇団では生き活き、いや芝居では死んでいるけど上手い。

    閉鎖空間での緊張感と濃密な会話は圧巻である。それを体現するキャストの演技も素晴らしかった。冒頭は声も小さく聞き取りにくいところもあったが、ストーリーが進むにつれ解消する。

    舞台セットは細密であるが、車両の外から俯瞰するような演出であるため、駅構内部分が無くなったドアや窓からしか観えない。そのため座ったり、また上手、下手に寄ったシーンは観えない、観にくくなるのが勿体ない(客席、特に最前列は舞台より低い位置)。優れた公演は細部まで鑑(観)賞したいものである。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    Bキャスト
    2時間5分。起きたことを嘆くのではなく、将来必ず起きる東京の大震災を扱い、それがテーマではないことが興味深い。まるで人生のよう。エピソードが多くてじっくり咀嚼できずに話が進んだ。声量に難あり、声を出そう。

  • 観てきました
    Bチーム観てきました。メガバックスさん初めてですが、大里冬子さんを他の劇で観たことがありワクワク行きました。

    初めての劇場というか倉庫のような場所
    地震の設定舞台でトイレに行く時 席と舞台の段差が暗さと黒い舞台でさらに見えなく、転倒。

    席ついてからトイレに行かれる場合は、この段差お客様気をつけ下さい。トイレで劇場なのに荷物を置くか掛けるものがどこにもなく困りました。貴重品席に置いていけませんし、何かカゴでも百均でもいいので置かれないと渋滞の原因になります。上演も遅れます。地味な部分ですがそういう制作の担当部分を気にかけて頂けると嬉しいです。

    感想よりも転んだ脚が痛くて、その辺 先日殺陣稽古で死亡事故あったばかりですので、ご配慮して千秋楽お迎え下さい。

    私は痛みを感じられ確かに生きているから痛いんだとは思えました。

  • 忍耐
    初めてのめがばなので比較はできませんが、ステージの作りは面白かったです。それ以上に驚いたのは客席数の少なさです。最初24席しかありませんでしたが、いつもそれくらいなのでしょうか?それが開演直前に何脚か増やされたので、え?と思って見ていたらその後で観客がやって来ました。当然開演は遅れます。普段はあまり気にしないのですがそれが一人二人ではなかったので今回は気になりました。会場が分かりにくかったのでしょうか?それともそういう観客が多い劇団なのかと思ってしまいました。私も遅れたことがないとは言えませんが気をつけたいものです。
    説明をちゃんと読んでいなかった私は震災後のサバイバルの話かと思って見に行ってしまいましたが・・・

    ネタバレBOX

    そのもっと後のお話でした。誰も知らない死後の世界なので、何をどう設定するかは自由です。その世界で生きる(?)人たちの心情や葛藤に泣かされたりしました。しかし最後に残る木田さん、それでいいんですか?確かそこから出て行くのはもちろん、その場所が破壊されたりしても魂は闇の世界にさまよってしまうのではなかったですか?息子がそこへ来ることは考えられないし、そこが新しくなって息子がやって来た時には木田さんは誰にも見つけられない存在になってしまっているのではないですか?なので彼女が残る理由に納得できないままでした。
  • 満足度★★★

    少し無理があるような部分も
    正直、このような設定にはやや飽きてきた。さらにいろんなものを詰め込もうとする余り少し不自然な部分も見受けられた(ネタバレへ)。役者が良かっただけにその点が残念です。

    ネタバレBOX

    たとえば暴力シーンは唐突に見えましたし、葉月(だったかな?)の死や大村の変質も無理に作った感が否めませんでした。すべて「異常な状況下」ということで説明されるのでしょうがやや消化不良です。音響のトラブルも気になりました。
  • 満足度★★★★

    様々な思い
    Aチームを観劇しました。まず会場に入り、凝ったセットに驚かされました。とても臨場感がありました。観劇中も観劇後も、自分が今生きている事に感謝したい気持ちになり、そして今まで生きてきた中での、様々な思い出や思いが甦りました。怖いようでありながら、温かい舞台で、とても良かったです。ただ、これまでの作品を、部分的に集めたような印象も受け、何か観た事あるような・・という感じがしました(これまでの作品の良さを集めたのだとは思いますが・・)。ですが、色々な事を考えさせられる良い舞台でした!

  • 満足度★★★★

    Bチームを拝見
     2030年関東を襲った大地震で東京は壊滅。(追記2016.2.23)

    ネタバレBOX

    舞台はそれから2年半以上を経た時点、正確には地震発生後1010日目から更にその101日後迄の、閉鎖系内の葛藤・自壊の諸過程を描く。ヴァレリーの「ユーパリノス」やサルトルの「出口なし」なども想起させる面白い作品だ。
     亜空間に閉じ込められた“幽霊たち”は2030年に関東地方を襲った大地震の際、地下鉄の構内に閉じ込められた160名のうちの5名。死神ワイズに直ぐ従った者らもあるが、ショックから直ぐには川を渡らなかった霊もあった。それらの霊は101日毎に巡ってくる迎えの日毎にショックの眠りから醒める。1010日目に目覚めた5人の魂にワイズは自分に従って来るように勧めるのだが、2人しか賛同者は得られなかった。その2人も他の者が行かないと強く言ったことから前言を取り消し、次の迎えの日迄、この閉鎖系に留まることにした。改札口のあった場所からは永遠の闇が広がり、一旦魂が其処へ入り込むと二度と其処から出ることができずに永遠に彷徨う。他の場所は崩れ落ちた土砂で埋まっていたりして出られないという設定だ。霊ならば肉体を持たず通れるハズという論理は、ゾンビのような存在と半ば彼らが意識している触れられる実態と化している為に不可能である。先に指摘したような「ユーパリノス」や「出口なし」の登場者は肉体を持たぬことの条理に従わざるを得ないことに対する理論的展開が頗る面白く展開されるのだが、今作は、その点では、アンリ・バビュルスの「地獄」に近い作品と言った方が良いかも知れぬ。何れにせよ、見も知らぬ世界へ、いきなり断ち切られ未練を残した状態では出向くことができないという拘りと、無為という状況の中で、意味を追求せざるを得ない知的存在である人間の懊悩との鬩ぎ合いが、自壊を引き起こし、それに耐えられなくなって争いや精神の崩壊を齎してしまう状況を画いているのだが、最後にカタルシスを持ち込んで一般的な作品にしてしまった。ここはもっと冒険をして、敢えて地獄のみを更に尖鋭化する作品でもよかったのではないかと考える。何故なら、日本という名のアメリカの植民地では、事実、何が起きているかをその被植民者個々人が深い所から認識することが先決だからである。政治屋共が、こんな馬鹿ばかりなのも、反対をする連中の捏ねる論理が表層に過ぎないのも、本当のことをキチンと見、認識し、反芻して深く考えることをしていないからである。こんなことでは、いつまで経っても光明が見えてこないことは必然である。先ずは自らの手で自らの着ている欺瞞・瞞着、臆病、虚言などの表層にメスを当て切り開かねばならぬ。
  • 満足度★★★★

    初めての会場
    錦糸町にある初めての会場。セットは相変わらすの作り込み。確かに「45th」の景観、ただ構造的に視線を遮るものがあるのが残念。
    紙飛行機がひとつのメッセージアイテムとなっているのだけど、これが‥‥まぁ会場に足を運んでもらえばわかります。
    冥界と現世との狭間で、ひたすら足掻いている人間像を見事に表現(幸いにもそんな体験はないけれど)できるのは、まさにメガバならでは。

    ネタバレBOX

    「CALL AT」の世界観と謳っているけど、個人的には「CALL AT」の方が圧倒的に好き。展開が一部、理解しづらいし、流れ的にメリハリが今までの作品よりはっきりしない。
    滝さんは当日のパンフに書いておられたが、私としてはメガバのいつもの感じでなく、舞台設定が違う 別世界にも浸りたい。
    少し辛口かもしれないけど、この劇団ならそんな希望もかなえてくれると思うから。例えば「シュワロヴィッツの魔法使い」みたいな…
    でも、滝さんがあんな形で舞台に出てくるとは
  • 満足度★★★★

    【Aチーム】観劇
    緩やかに臨場感たっぷりと、特別な時間を過ごす狭小スペースの一体感がいいね。もっとメリハリが有ったほうが好み。

    ネタバレBOX

    上演時間:130分。あの狭小空間で開始早々、最前列センターで眠る複数名の客は迷惑。せめて端に着席するのが礼儀。俳優さんがとてもやりづらそうだった。
  • 満足度★★★★★

    Bチーム
    劇場入って、すぐに舞台(演技スぺース)が広がる、いつもながら、セットが凄い。舞台は駅構内で、客席は事故車両の中。

    生きていれば、楽しいことばかりでない。
    現実は、つらい過去や孤独との戦いもあるが、目を背けず、未来志向で生きることの大切さを感じた。

    感覚や感情も消えていく、死の恐怖や焦燥感、諦めながらも、切なる想い。
    それぞれの深層心理が、心情豊かに表現されていて、良かった。


    悲しいはずの死だが、絶望だけでない。温もりを感じさせてくれる。未来に向かって生きる力強さの描き方が魅力的で、全てが無になってしまう訳ではないと、思わせてくれる終盤が素敵でした。

    ネタバレBOX

    死後の世界、いわゆる「あの世」に行く前の一時にあたえられた、101日間の猶予期間。

    肉体は亡くなってしまった魂と、現実に生きている人々、そして、謎に満ちた人物・・・

    かれらの言動に、心を打たれる。

    木田(横山愛実さん)の達観してるような、諦めているような、ほかの人々との違いの見せ方が、良かった。

    大村(大里さん)の、女性らしい脆さと、一途な感も良かった。
    張りつめていた糸が切れしまったたように、静なる狂気が、押し寄せてくる感が、とても良かった。

    ほんのチョットだけ、滝さんが出演されるが、やはり、舞台が引き締まるのは、さすが。


    今年は、4、6、8、10、12月と公演される予定とのことで、とても楽しみ。
  • 満足度★★★★★

    久しぶりのメガバックスの新作、
    見ることができて幸せです!B班を観劇しましたが、この長尺のお芝居にセリフの噛みもほとんど無く、素晴らしい出来でした。なんかね、台詞が言霊になる瞬間を何度か感じた。以前から台詞に力のある劇団でしたが、今回は始めから死者たちの会話劇と分かっていたせいか、現世への執着、自分自身の感覚や家族への愛着、無への恐怖などがストレートで、感情移入がしやすい。役者さんの顔ぶれが変わっても、滝氏の脚本の持つ力は、以前と同じように美しい台詞回しや真摯な演技として溢れ出てきて、「ああ、これがメガバックスの舞台だ・・・・」と感動を生む。今の日本人が何よりも恐れている、茫漠と広がる老後の長い時間にくさびを打ち込むかのような素晴らしい舞台でした。音楽、照明、それに美術も(JRの改札まである!)素晴らしかったです。A班はキャスティングが男女逆転したりしているんですね、こちらも観たいなあ!

    ネタバレBOX

    う~ん、何なのですかね、この死後の世界のリアルさ・・・・。私は割と死後の世界とか、どうやって死んだら一番いいかなんて考えるほうだけど、大抵の人は「何だってそんなこと考えるの?もっとポジティブに楽しいこと考えましょうよ!」と会話にならない。どうも死のことを考えるのは現代ではタブーらしい。昔の人のほうが、もっと死が身近で考える機会も多かったのだろう。でも、知らないことをそのままにしておくのは、夏休みの宿題を一切手を付けずにほったらかしにしておくようで気持ちが悪い。この舞台で示された「死」のクリアーさはその一つの回答だ。たぶん私たちは現世の思考の範囲内でしか、死をとらえることはできないと思う。現世で死について十分な思考を積んでおかなければ、死後も十分に「死」を受容できない。滝氏の脚本の素晴らしさは
    「死」についての考察の深さと明快さ、そこから照らし出される「生」の輝きに尽きると思います。

このページのQRコードです。

拡大