ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー 公演情報 ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-20件 / 20件中
  • 満足度★★

    舞台に入り込めず。。
    リオのスラムが舞台で貧困の現実とかのテーマ自体は面白いとは思ったが、全体的に違和感があり、スラムとか登場人物の感情とかが、自分には伝わってこなかった。
    もっと重い感じのやつって思ってたから、軽いエンタメ要素とかもあって拍子抜けしてしまった。
    最後の捜査官が銃を使わずに殺してたのは何だったんだろう?
    舞台に入りこめず残念。

  • 満足度★★★

    どちらを主にしたかったのか
    中盤まで物語やキャラの見せ方に違和感を感じていたが、途中で過去と現在、二つの話と言う事だったのねと納得。
    納得はしたが、どちらの話を主にしたかったのかは、見えづらかったかな。

  • 満足度★★★★

    エンタメ!
    私の最も信頼する脚本家の一人である南慎介さん。その脚本力はさることながら、今回はエンタメ度がぐんと上がって、挑戦と共に未来への展望が見える公演でした。初日とあって今ひとつ固い手触りがあったように思いましたが、これからのAmmoをまた観たいと思える変化ではありました。

    ブログに感想を書きました
    http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12118387366.html

  • 満足度★★★

    もっと掘り下げて欲しかった
    社会の抱える矛盾と個人の自由についてと受け取ったが、個々のキャラクター描写が浅薄な印象。社会的必然を表現したいのか個人の葛藤が感じられず、皆状況を受け入れている。それこそが社会の闇であるという事なら、そこをもっと掘り下げて欲しかった

    ネタバレBOX

    演者では、木原実優が一番印象的。この手の純真な役柄はハマり役かも…劇中最も可哀想と感じた。前園あかりも好演。ただ、スラムのマリアと記者のマリアの根本的な差(出自の差)が、もっと表現出来ていれば…それが出来る役者なので敢えて
  • 満足度★★★

    物語に最後まで寄り添えず・・
    大好きな俳優さんが多数ご出演でも全く面白味を感じられなかった。要所要所では光る所が有るものの・・

  • 満足度★★★★

    貧富の差と社会情勢
    成功と挫折、生きる術、それぞれの価値観と色々なモノが絡み合い、現在もどこかにあるであろう社会の闇という難しいところをテーマにした作品。ただ暗いのではなく、どんなところでも夢を持って生きる力強さも感じた素敵な作品やった。

    まぁ、幾つか伏線回収出来てないなぁと思う部分もあったかな・・・

  • 満足度★★★

    違和感あり・・・
    残念ながら私の眼前にはリオのスラムは立ち上らなかった。リオのスラムと言えば個人的なイメージでは子供たちは裸足でサッカーをしてる。が当作品では靴をしかもいいシューズを履いていたし、いいシューズを履いてるコがナイキに憧れるのも全体的に服装がきれいなのもそこが日暮里であることを明かす。サスペンス仕立てにしたことは客を惹きつけることに成功はしていてもこの重いテーマを扱うには軽率だったと思う。後半の非現
    実的な殺戮のシーンはおかしみすら帯びていた。当たり前だが作者は観客同様傍観者でしかない。資料を漁るのではなくせめて現地取材はすべきで、己が目で見て己が肌で感じたことを劇化すればもっと真に迫れたはず。

  • 貧困の着目は良い。
    日本はなんだかんだ安全で裕福である。そういう事実を考えさせられるテーマとしても良いと思います。ただ役者さんに飢えを感じなかったのが正直なところ。性表現も露骨だった。
    動き回る躍動感や、サッカー選手というか、ヒラメ筋は素晴らしい。貧困に因んでかわからないけどフロアに10円落ちてた。

    ネタバレBOX

    ハッピーエンドでない終わりは好き。セックスアピールが無駄に多く、その割に興奮もしないような感じでした。声の張りや殺しについては他の方の記載と似通う印象はあります。特にナイフや毒系がマイムなのが謎でした。銃はレプリカでも持っていて、ハケてからSEで殺したりしているのに統一性がよくわからなかったです。あと自分の回が、いかにもトチリましたという顔して最後の方やらかしていたのは本当に残念。サッカーボール実際に使えたらより面白そうでした。
  • 無題1717(16-007)
    19:30の回(晴)

    18:30受付(整理券あり)、18:58開場、ミニ椅子+椅子の客席、2列目に座ります。

    左右に階段、壁に格子窓、中央にはテーブルと椅子、2階建ての舞台。

    19:24前説(南さん、110分)、19:34開演~21:29終演、アフタートーク21:34~21:55。

    ブラジル...BRICs、レアル、サンバ、オリンピックくらい。フッチボールという言い方も映画も小説も知らない国なので舞台となったスラムをイメージするのが難しく、以前観た「闇の列車、光の旅(2010/6)」..メキシコ映画を思い出しながら観ていました。

    「死の部隊」。

    サスペンス要素もあり最後までどうなるのかと思いながらもたくさんの人が死ぬ世界...アフタートークでもそれが普通に語られていた世界...ただ、なかなか想像力が追い付かないのと、どういうわけか「渇き」を感じなかったのが気になりました。石井光太さんのルポと比較するのではないのですが、もっと渇いたものが。



    かなり観ていました:石塚さん「落伍者、改。(2015/9@南大塚)」。中村さん「看板娘ホライゾン(2012/5@王子)」「ワンダーランド(2015/2@王子)」。霧島さん「 きみがみむねに(2015/8@ここ)」「僕らの心象風景~(2012/2(眼科画廊)」他。楓さん「空想、甚だ濃いめのブルー(2013/12@眼科画廊)」、「ミロウのヴィーナス(2014/8@吉祥寺)」こちらでは藤田さんも。斉藤さん「ごきげん!?アキラ(2014/3@ポケット)」。安田さん「くれない博徒(2014/12@BOX in BOX)」。菅山さん「狂犬百景(2014/11@Vacant)」。津田さん「空中散歩とメンソール(2015/5@戸野廣)」。田村さん「きみがみむねに」「消失点(2015/5@雑遊)」。鈴木さん「誰がための笛は鳴る(2015/5@吉祥寺)」。桑原さんはもちろん桟敷童子の諸作品。西川さん「失われつつある物語(2013/7@DECO」「看板娘ホライゾン」「グッドモーニング・ブルーバード!(2012/10@エコー)」。そして前園さんは「今、出来る、精一杯。(2013/3@駅前)」「20年安泰。(2011/6@水天宮)」。

  • 満足度★★★★

    スラムを出ることの意味!
    スラムで生まれ、そこで生きていくことの絶望感と自分たちがダウンタウンに住む人たちとは違うということを思い知らされる。
    ブラジルではサッカーこそがスラム脱出の唯一の手段。
    成功者がそのスラムの為に金銭や施設などの援助する気持ちがよく伝わる。

    ネタバレBOX

    絡まれた少女を助けるために別の少女が男に馬なりになって金を巻き上げる冒頭のシーンは衝撃的でした!
  • 満足度★★★★

    グッときました
    リオのスラムを舞台にしたサスペンス群像劇。ステージを広く、高く使っての躍動感に唸らせられ、やるせないストーリーには涙しました。ブラジルの光と影、堪能しましたね。

  • 満足度★★★★

    陽気と残酷の王国
    二律背反、陽気と残酷が入り混じるサッカー王国、
    ブラジルのファヴェーラ(スラム)があった。

    ネタバレBOX

    実在の事件(カンデラリア教会虐殺事件)を元に、
    架空のファヴェーラ(スラム)、
    エンジェルフォール・ヒルにあったアマチュアサッカークラブ
    「ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー」と
    それを巡る物語。

    とにかく重い。
    ズシっときた。
    重いけど、こういった重さは良い。

    私事になるが、
    一昨年に行われたサッカーW杯ブラジル大会に
    友人が現地観戦に行っており、その時の話を聞くと
    あまりの治安の悪さに宿泊地とスタジアムの往復以外で
    外出は禁止されていたという。

    「シティ・オブ・ゴッド」という映画もあったように
    ブラジルの貧困格差は深刻で
    ファヴェーラ(スラム)にはストリートチルドレンが溢れ、
    犯罪の温床となっていたため、
    当時は地域や社会がストリートチルドレンを
    法外に処罰する警察官(通称、死の部隊と呼ばれた)を
    多くが指示していたという。

    ファヴェーラ(スラム)にいる人々は、
    そこを支配するギャングに従うしかなく、
    また外へ出ていくのも難しい。
    唯一この飼い慣らされた地獄を脱出する術が、
    サッカーで出世すること。

    劇中でも現実世界でも同じような感覚で
    ブラジルの感じたことのない空気が流れていた。

    ファヴェーラ(スラム)で相次ぐ警官殺しを追っている
    記者マリア(前園あかり)はそのファヴェーラ(スラム)で
    10数年前に「ジョルジ・フッチボール・クルーヴィー」という
    アマチュアサッカークラブが存在し、
    名門バルセロナへ移籍が決まったスーパースター、
    アレックス・フェチース(津田修平)が在籍していたことを知る…。

    サッカーになればギャングもスラムも関係ない、
    そんなブラジルの熱狂が垣間見れたし、
    同時に貧富の差に翻弄されていく闇を覗いた。

    スラムの少女、カミラ(石塚みづき)とズレージ(木原実優)は
    爽やかで素敵だったし、
    スラムの女ギャング「マリア」と
    新聞記者の「マリア」を演じた前園あかりは
    力強さと繊細さを併せ持った魅力が良かった。

    死の部隊の警官、
    エスケルディーニャを演じた西川康太郎は
    陽気さと残酷さの両面を巧みに見せて
    見応えがあった。

    願わくばもう少しサッカーを絡めて欲しかったが
    サッカーに限らないいろんな要素で構成されているので、
    これがいい形なのかもしれない。

    本当に役者が作り上げた
    ブラジルのファヴェーラ(スラム)が素晴らしく、
    良い観劇になった。
  • 満足度★★★★★

    観ました
    音がいつも以上に綺麗に鳴っていた。最初のシーンが頭から離れない。

  • 満足度★★★★★

    観てきた
    ブラジルという遠い世界のものごと。身近な自分の生活とつながった。

  • 満足度★★★★★

    必見
    利己主義で保身で我関せずの現代人に突き付ける。困難はすぐ隣にある。人がそれを見ないようにしているだけ。混沌の世界。富裕と貧困、光と影は隣り合わせなのに、相容れない世界。それを飛び越えようとした純粋な心を持つ少女たち。友達を、友達との関係を大切に思えばこそ、隔てる壁や溝に苦しむ。彼女たちが望んだ未来はサッカーの栄光よりも遠い。地球の反対側にある国が抱える問題は、地球全体の縮図のようだ。それを倫理観だけでははかりきれないこととして抉り出す秀作。年の初めに、素晴らしい作品に出会えた。

  • 満足度★★★★

    畜生のライン
    マリアさまは見捨てない、ときに怒り、ときになだめ、ときに諭す。それでも人間社会に争いは絶えず連鎖し、信仰は必要とされる、マリアさまは見捨てられない。スラムという‘戦場’の自由が五感にもっと訴えかけてきたら一層好ましい。垣間見える冷酷非道な眼光にゾクッと緊張、みたいな。

  • 満足度★★★★

    人間的視点と社会情勢
    ブラジルであった、実事件をモチーフに描いたようなサスペンス劇。
    当日パンフに劇団Ammo代表の南慎介 氏が今回(本公演)はある、矛盾の話...と記していたが、さらに根深い不条理のようなものが感じられた。

    この公演は、観客の視点を自然に転換させる巧みな観せ方が見事。冒頭の凶悪シーンから物語が進展するにしたがい、いつの間にかストリートチルドレンの側に立ったヒューマニズムを思わせるような...。人間の中に潜む狂気のような感情と、そうならざるを得ない政治・社会情勢を上手く融合させる手腕が素晴らしい。
    描くは、今の日本では想像し難いため、異国の地の出来事としつつも普遍的に感じるであろう、「富裕」と「貧困」の間で現れる人間の本性を...。

    ネタバレBOX

    カンデラリア教会虐殺事件。この教会は、違法薬物売買、売春などに関わった、家のない子どもの宿泊所の機能を持っており、食料、教育などの援助を行っていた。某日、子どもたちのグループに発砲し、当時のマスコミ発表では6名死亡と伝えられた。
    リオデジャネイロは、インフレなど経済不安定から、路上生活や犯罪行為に走る少年たちが問題視。警察等により路上生活者への「取締り」や「補導」を名目とする暴力行為があったという。リオには「死の部隊」と呼ばれるグループがあり、商店主らは治安悪化などで観光客の客足が伸び悩むことから、安給料の警官や元警官などが依頼を受けて路上生活者に近づいて暴行や殺人を行っていたという。

    公演は、この実際あった事件をスラム(「チラシ」のイメージ)に置き換えて、もっと広範で深刻な内容にし、その重大性を強調している。舞台セットは、d-倉庫の天井の高さを利用し、斜面に広がるスラムをイメージさせる高層構造…中央部は出入り口、上・下手に変形階段。斜面坂道などを思わせる。
    冒頭は子供による強奪シーンであるが、次第にその環境・境遇から止む終えないものと肯定されるようだ。その人間性は貧困という病のせいだ、という論理が個人における正義と悪行の分かれ目になってくる。その根源は劣悪な社会・経済状況にある。
    観所は、「死の部隊の警察官」のエスケルディーニャ(西川康太郎サン)とフッチボールコーチのジョルジ(桑原勝行サン)の対決シーンであろう。裕福でなければ権利も自由もない...生きている価値さえないという。一方、貧困であっても生きて夢をみる自由はある、そんな対立会話の応酬が圧巻であった。
    物語は、ストリートチルドレンへの人間的な同情へ...個人的な視点を据えているが、その先には国家への鋭い批判が...。
    その描き方が現在ではなく、10年前の追跡取材で明らかにする。その事件を客観的に観る上でも、巧い構成である。そして、取材を通じて明らかになる過去と現在の恐るべき繋がり…観応えあった。

    さて、現在の日本社会に目を向けると、犯罪性には疑問があるが路上生活者がいるのも事実。実際、行政機関がその人数を把握する調査を行っている。その状況になった原因等は色々あるだろうが貧富差が拡大しているのではないだろうか。

    この公演は芝居としては面白いが、ブラジルにおける当時の状況が色濃いような気がする。観念的には理解しつつも身近な問題として実感するには...。
    ただし、貧富・差別・自由・権利、そして暴力の連鎖という大きく普遍的なテーマの見据え方は良かった。

    最後に、最近は海外時事(ニュース)を入手する部署から離れているが、それでもブラジルは2016年オリンピック開催に向けて治安改善に努めていると聞くが...。
    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    素晴らしい!
    たいへん満足です、むいと べん

    ブラジルは、貧富の差が世界一だという。インドなどの方がそのイメージは強い。ブラジル映画では、政府の腐敗も良く取り上げられる。何で、このようなことになったのか、気になることだから参考にはなる。

    ラテンアメリカのスペイン系に比べ大学の設置も遅れた。イエズス会を追放した時期は、学校が衰退した。奴隷制を廃止したときは、そのひとたちがスラム街に吹き溜まろうが放置された。

    ブラジル音楽は、たいへん魅力的だ。現代的なポップスでは、間違いなくトップランナーになっている。サンバ、ボサノバの音楽が演劇でも効果的に使われていた。とても楽しい企画で、問題意識も芽生える。

    ポルトガルでは、eがチと、ならずエだ。ところが、ブラジルでは、フチになる。フチボールの選手になると、貧民街から脱出できるのだろうか。少しばかりのお金ができても、心の中には苦い記憶が残るものだ。

    若手中心の躍動感ある劇団で好印象だった。惜しいのは、真ん中あたりで少し退屈になったことくらいだ。最後に思いきり盛り上がって幕となった。さらに、手がはいると、もっと見ごたえのある傑作に変身できそうな作品だったと思う。

  • 満足度★★★★

    充足感
    女性記者の追う連続警官殺しと、十数年前にあるスラムで起きた事件を交差させ、重い題材を描く1時間50分。

    2つの物語がしだいに呼応していく展開と、個性の強い登場人物を成立させる俳優陣の熱演に魅了された。

    ネタバレBOX

    貧しさは罪か。迷いもなく断罪する者の冷徹な狂気に、背筋が凍りつく。

    終盤の緊迫した空気に硬くなっていた身体が、ラストの歌声でようやく温かみを取り戻した。
  • 満足度★★★★

    花四つ星
     ブラジル、リオデジャネイロのファベーラ(スラム)の物語だ。

    ネタバレBOX

    ブラジル新聞の記者、マリアは、ここで最近立て続けに起こる警官殺害について関連があるのではないか? との疑念を持っていた。取材を続けるうちファベーラに10年ほど前まで在った小さなサッカークラブに辿り着いた。初日が済んだばかりなのでネタバレは遠慮しておく。
     然し、ブラジルに限らず、中南米の実感がかなりしっかり捉えられていて、1993年、日本でFifa主催のU17大会の時に通訳仲間と話したことや、日本、ブラジルの二重国籍をを持つ友人から聞いた話などを思い出しながら観ていた。ファベーラがどんな場所か薬とギャングと抗争とアル中の父によるDVとストリートチルドレンやバカ騒ぎのごみ溜めという雰囲気が出ていたのである。
     ラスト、サッカーの世界的選手となったアレックスが、渡る板一枚の橋は、エンジェル橋(この時の照明が良い)、上がった奥にマリア広場がある。

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