泳ぐ機関車 公演情報 泳ぐ機関車」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★★

    初演も観たけど
    やっぱり、圧倒される。3部作の中で、一番好きな作品です。儚くも美しく、逞しく、素敵な作品でした。

  • しっかりした作品でした
    三部作、全部見ました。
    こちらのハジメ役は、大手忍さん。
    最初の作品ということで、炭鉱を始めて成功していく様と、事故が起こって凋落していく様の両方がみられる作品。
    そして、これをみて先の2作品の話もいろいろと納得できる。
    「泳ぐ機関車」の意味もやっと分かって満足でした。

  • 満足度★★★★

    完成度の高い安定した舞台にちょっと不満も・・・
    14日午後、劇団桟敷童子の炭鉱三部作一挙上演最終演目である『泳ぐ機関車』を観に行った。

    粗筋は下記の通り。
    三好辰介は身重の妻と千鶴・美代の子供姉妹を連れ、寂れた炭鉱町にやってきた。その炭鉱を、自分の手で大きく発展させる夢を持って。自己資金と妻の母親から借りた資金を元手に、その炭鉱町を発展させ町の神様とまで呼ばれるようになった。しかし、私生活では妻は男の子(ハジメ)を産んですぐに亡くなり、男手一つで(実際は住み込みの女中・島森鈴子と関係を持つ)厳しく育てていた。炭鉱の従業員と身分関係なく親しく交わって順調に日々を送っていた辰介だったが、落盤事故で17人の犠牲者を出したことで生活や周りからの一家への態度は一変。家財も失い、辰介も失踪(実際は自殺した)し、子どもたち3人は遠い炭鉱町に住む親戚の元に預けられることになる。
    末子ハジメは、落盤事故の原因でもある炭鉱の地下に流れる地下水に蒸気機関車を泳がせ、その蒸気で地下水を暖かくし、人々の心も暖かく和ませたいという夢を描いたのだが、結局その町を離れることで夢は夢で終わってしまうことになる。せっかく結ばれた孤児との交流も断ち切れれて・・・・。

    実は、炭鉱三部作の『泥花』は預けられた後の三兄弟の物語、『オバケの太陽』は成人してからのハジメの物語で、今回の炭鉱三部作上演は時系列を遡る形での上演となっている。作品の完成度からも、話の展開や配役という点から観ても、時系列での上演よりも今回の方式によったほうが確実に楽しめるし感動させられたのは確か。
    作品の完成度から言えば、今回の『泳ぐ機関車』が秀逸であることは確かなのだが、三作品を連続して観てみると、残念なことに徐々に作品展開のパターンや演出の方法を予測できるようになってしまった。そんなこんなで、完成度が高く期待度も同じく高かった今回の『泳ぐ機関車』で受けた感動は、前回上演の荒削り感のある『泥花』よりも低くなってしまった。と入っても、前2作の盛大な紙吹雪に代わる水の使用や、終演近くの舞台一面のひまわり、それに3作品恒例になった蒸気機関車の登場場面は演出面で圧巻であった。
    役者の演技面でも、客席の笑いを誘うセリフや仕草は生きていた。反面、涙を誘われる場面の感動の度合いがちょっよ浅くなってしまったのは、そうした場面の演技面でのあっさり感が根本にあるかもしれない。
    役者個人で観ると、三好辰介役の池下重大、ハジメ役の大手忍、野毛綾華(辰介の妻の母親)役の板垣桃子がなかなかの演技を魅せてくれた。客演陣も安定していて、作品として流石に各種賞を受賞しただけのことはある。

    今回一連の炭鉱三部作を観て、一番感動したのは宣告書いたように『泥花』、次いで今回の『泳ぐ機関車』という印象を持った。自家には来年の夏に新作上演。期待したい。

  • 満足度★★★★★

    さすがです
    炭鉱三部作、やっと最後に観ることが出来ました。
    ハジメの成長日記のような内容、前半の明るい雰囲気から落盤事故後の人間の浅ましさや醜さの表現。食い入るように観てきました。
    ラストのハジメの決意表明がカッコよくこちらも力を貰いました!
    大手さんの演技も寄り目をしながら大変なのかなぁと観ていました。
    また、椎名さんのアナウンスの自己エコー?にハマりました(笑)
    桟敷童子らしさ満載の舞台セットも大変満足しました。
    本当に前二作を見逃したことを後悔しています…。

    来夏の新作も楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    泳ぐ機関車
    今回初めて劇団桟敷童子を体験、炭鉱三部作を見ることができました。ハジメを産んで母が亡くなったため、父にはどこかハジメに対してわだかまりのようなものがあり、それが乗り越えられるのかと思った矢先のあのできごと・・・そして・・・と、とても切ない物語でした。それでも強く生きて行くことを誓うように歩き始めるハジメ。その三部作の最後の物語から上演されることの意味はまだ分かりませんが。「泳ぐ機関車」では前二作と三姉弟の配役が違っていました。ハジメ君と上のお姉ちゃんはすぐ分かったのですが、下のお姉ちゃんが分かりません。終演後ほかの役者さんに確認したのですが、まあ!そんなところにいらしたのですね!さすが!役者さん!!凄いです。

    ネタバレBOX

    今回はひまわりの花びらは降って来ませんでしたが、代わりに雨が降りました。開演前、最前列のお客さんに透明のビニールシートが渡されていましたが、それが必要なくらいの勢いで舞台に水が降って来たし、舞台上には池も作られていてそこに足を突っ込むというシーンもありました。終演後のバックステージツアーで近くで見ることができ、みなさんよくこんな危なそうなところで演技しているなと思いました。前回は花びらにまみれるような席だったので、今でもバッグの底から黄色い紙片が出て来ることがあって、あったかい気持ちになれるのでした。
  • 満足度★★★★★

    今作もヒマワリに元気が出る
    「オバケの太陽」に続いて、私はこの炭鉱三部作を拝見した。前作に続いて胸を打つ物語、それを力演する客演を含めた出演者たち。手作り感あふれるが迫力ある舞台セット。見事でした。

    悲しく、やるせない、救いようのない展開だが、前を向ける。その舞台装置が機関車であり、ヒマワリなのだ。炭鉱の底に沈む海として、水の使い方も効果的で、演出の勝利。

    もし、あなたがこの小劇場から明日への勇気がほしいなら、見逃す手はありません。

    ネタバレBOX

    末の弟、語り手であり、主演なのだが、小柄で表情豊かな大手忍のハマリ役ではないか。感動を牽引する舞台である。
  • 満足度★★★★

    安定した高得点劇
    あとで追記します。

  • 満足度★★★★★

    感動
    とにかく素晴らしい。炭鉱三部作,どれも文句のつけようのない良い芝居ですが,前2作品を上回る完璧な芝居です。三部作,時系列をさかのぼって上演されたのはどうしてなのとの思いはまだありますが,泳ぐ機関車を最後に持ってきたのは効果がありました。この作品には2作よりも大きい未来への意志と希望が溢れていましたからね。また,演技,表情,舞台装置,そして接客,これらも相変わらず素晴らしい。芝居の醍醐味を味あわせてもらいました。劇団桟敷童子,やはり隙がない。

  • 満足度★★★★★

    王道ですね
    三部作、連続して拝見しました。短期間に観たので、いろんな役者さんがいろんな役を演じているのを観ることができ、面白かったです。

    三部作、時代を遡って上演するのはどうしてだろう?物語的には、もう結末はわかってしまっているのに。と、疑問に思っていたのです。でも演劇的には、前のふたつと今回のとでは大きく違うのだなあと感じました。

    ありがちなものとして、そこから先が観たいのにってとこで終わってしまう芝居が他では多いような気がします。
    しかし、桟敷童子の芝居は、「そこから先」を描いてくれている。

    三部作、どれも面白かったです。が、『オバケの太陽』には途中はっとするシーンがあって、その分だけ『オバケの太陽』が好きかなあっという感じです。

  • 満足度★★★★★

    心魂震えて
    赤堀炭鉱の社長宅に「石炭は命の石」と書かれた掛け軸が見える。石炭採掘は暮らしの糧を得るためであるが、そこはいつも命の危険が隣り合わせにある。澄んだ水は冷たく、それは人の涙。その冷たい海を(石炭を食べる)機関車の蒸気で ぽかぽか にする、そんな純真な気持ちが心に響く。
    2015年炭鉱三部作の最後を飾る「泳ぐ機関車」は、流れる涙を象徴するかのような”水”による演出が印象的であった。三部作共通のラストシーンは力強い歩み...そこに未来を感じる。その胸の内には、いつも向日葵を咲かせ、笑顔を絶やさないこと。
    観劇した日は、上演後バックステージツアーが実施された。その対応は水を使用しただけに丁寧な拭き取り、キャストの親切な誘導でスムーズに見学することが出来た。
    このイベントも含め、素晴らしい公演であった。

    ネタバレBOX

    赤堀炭鉱は、筑豊のみならず日本一働きやすい炭鉱の街へ...その壮大な夢が、事故で潰える。その炭鉱主とその家族の栄枯盛衰の物語である。冒頭から悲しい...炭鉱主の息子ハジメ(大手忍サン)は、産まれた時に母が亡くなり、誕生日が母の命日という。それでも姉二人と不自由なく暮らしていた。炭鉱労働者やお手伝いの人たちに囲まれ、恵まれた生活が一転して非難を浴びる生活に変貌する。その落差ある状況変化に、人の優しさと浅ましさが滲み出る。約2時間の中で戦後混乱期、炭鉱という日本経済復興を象徴する産業を背景に、人の喜怒哀楽を描き出した骨太作品。

    炭鉱労働者・労働運動と炭鉱主・資本家という垣根を低く、その理想を掲げた事業活動、一方、父親・家族という人間ドラマ、その両面からのアプローチは幅広い世代に共感される。

    やはり浮浪者とハジメの交流、どん底生活を余儀なくされる人々への温かな眼差しが、逞しく生きていく姿を後押しするようだ。ラスト...機関車「HAJIME100」は、既に上演された第二部「オバケの太陽」第三部「泥花」(時代背景は遡る」へ力強く牽引するようだ。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    The 芝居!
    いつも思うことなのだが、桟敷童子の開演前は活気に満ちている。
    劇団員全員が観客にいい芝居を観せよう、何か感じてもらおうという雰囲気が充満している。明らかに他の劇団と違うものを自然に感じている。
    私も3部作全て拝見しましたが、この”泳ぐ機関車”は白眉である。
    時代背景が手に取るようにわかる年代の者には言葉で言えないものがある。
    話の展開と内容の緩急、個々の人物像、照明、舞台セットまさにチーム力が柔軟かつ強固なものがそのまま示される。ドラマティックの極みである。
    ハジメ役の大手忍さんの舞台上での目つき顔つきの変貌が終演後のロビーの顔と別人に見えた、驚きである。素晴らしい演技でした。

    ネタバレBOX

    主人公ハジメがまだ母のお腹にいた時から話は始まる。
    父三好辰吉はアイスキャンディー売りで稼いだ100万と義母から借りた100万の合計200万で赤堀の山を買う。園山は地下水が多く、岩盤も固い為、石炭を掘ることには皆が敬遠していた。しかし辰吉は確信していたここには石炭が豊富であることを!そんな中ハジメは母の命と引換えのような形で生まれる。辰吉は義母への借金をたった1年で返済し、石炭の神と呼ばれるほどになり成功を遂げた。炭鉱夫には働きにみあった給料を支払い、経営者と労働者の垣根を超えた理想的な関係を作っていた。
    ただひとつ忘れられないことは、以前に炭鉱事故で1名を廃人にしてしまい、あげくに自殺した元炭鉱夫のことであった。家族を心配し、多忙な中毎年命日には墓参りをしていた。しかし、亡き炭鉱夫の妻は会社からの援助を受けずに、売春婦にまで身を落とし生活し、その姿を辰吉に見せつけることのより復讐としていた。すごい執念!
    それ以外は順風満帆の8年過ぎたある日、落盤事故により17人の炭鉱夫を助けることができず、逆に水を炭鉱に入れる決断に迫られ結果としては殺してしまうことになった。
    根っから生真面目な辰吉は、その17人の家族たちに石炭を掘らず、見つけ出すことを約束してしまう。
    石炭を掘らねば企業としては成り立たず、赤字、負債、倒産の一路!
    面倒見ていた炭鉱夫たちも手のひらを返したように自分たちの主張を説く。
    耐えきれない辰吉は行方不明になる、そして居場所は・・・。末路は・・・。
    ハジメは頭も良く、元気な子であったが、友達はできなかった。
    そんなハジメに神様(本当はただの孤児)と呼べる友達ができる。
    その友達と行った西町で見たものは・・・。
    すべてを失い、祖母のおかげで親戚の家に姉ふたりとハジメは引き取られることになる。3人はルールを作ったどんな時も、喧嘩はしない、贅沢はしない、向日葵のように明るい笑顔でいようと!
    ハジメの顔つきと言動が大きく変わる!

  • 満足度★★★★★

    無題1684(15-373)
    19:00の回(晴)

    18:45会場着(今夜も大手さんが外で案内)、受付(3回券)、下手よりの指定席。役者さんの温かい案内で座席へ、昨晩も観ているので2夜連続です。本番直前ですが、みなさん受付から指定席、自由席、手洗いの誘導まで最高のホスピタリティ。

    19:03開演の挨拶~21:04終演、約5分後からバックステージツアー。本作は「水」を使うのでここでも役者さんたちは予め入念に水をふき取り、足元の安全に細心の注意、お客さんも気軽に声をかけていました。

    2夜連続ですが、観れば観るほどその素晴らしさが沁み渡るような気がします。どの一瞬であろうと、どの役者さんであろうと、耳を傾け、台詞に聴き入れば、演技に目を向ければ、わかる本作のよさを感じました。

    前2作を観た後の本作、3姉妹が立ち向かわなければならない未来を知っているがために感じるもの。振り返ってみるとまたこの3部を観たくなるのでした。

    蓄音機には本物のLPが乗っていました。

  • 満足度★★★★★

    これぞ演劇 花5つ星
     通常では考えられない三部作一挙上演というハードスケジュールである為、皆の身体は相当疲れているハズなのだが、逆にそのことが効を奏しているようにも思える。肩の力が抜けてとても自然な演技になっている。もともと桟敷童子の強みはチームワークの良さだが、役割上、華のある役に付いている役者のみならず、ワキを演ずる役者陣の演技も自然に溶け合って、観客席から観ていて、本当にイリュージョンが立ち上がってくるような舞台である。
     三部作のトリをつとめる今作だが、話の内容では序章に当たる。初演は2012年12月。三部作の序章が最後に書かれているのは、東 憲司の過去への遡及が現在から始まったことを物語るのかも知れない。(ネタバレ追記後送)

    ネタバレBOX

     

     規模は小でも筑豊一の炭鉱否日本一の炭鉱を目指した赤堀炭鉱の山主、三好 辰介は、アイスキャンデーの大ヒットで当初の運転資金半分、100万円を準備していたが、山を開くには、出資者を募るしかない。元々素人ではないもののあくまで現場リーダーの一人に過ぎなかった彼が山主になるには、越えなければならない数々のハードルがあった。赤堀の水は澄んでいた。それは、採掘が容易では無いことを示していた。岩盤が硬いことを意味していたからである。だが、それは同時に落盤事故が少ないことをも意味していた。大手は、採算が炭鉱経営の基本であるから、収益が最優先、その為に人命が失われようが、遺族から恨みを買おうが知ったことではない。ヤクザを使って脅し、下層労働者の憤懣を暴力で抑え込むのが常識であったから、手間暇の掛かる山には見向きもしなかった。この赤堀が有望だとの判断根拠は、唯一辰介の感である。出資を依頼した相手は、岳母、野毛 綾華。筑豊では押しも押されもせぬ名家の実力者である。その性格は女傑というに相応しい肝の据わった女であった。
     さて、山を開くと、高給と行き届いた社会保障、辰介の分け隔ての無い人柄、清廉で篤実な性格から、赤堀の神さまと慕われて、岳母への借金は僅か1年で返済。順風満帆で8年の月日が流れた。
  • 満足度★★★★★

    無題1683(15-372)
    19:00の回(晴)

    18:20着、受付、18:30開場(自由席は整理番号順)。2012/12の本作がこちら初めてで、今回、嬉しい再演です。

    今回の三部作公演(オバケの太陽、泥花とも105分)の中では一番長く(120分)、舞台も縦(客席の間の通路)横に広く使い最も動的な印象を受けました。内容も栄枯盛衰に焦点をあてた、暖かく、深みのある内容でした。

    客演の山下さん「チェインソング(2012/12@駅前)」、中野さん「ちょぼくれ花咲男(2015/6@高円寺1)」を観ていました。

  • 満足度★★★★★

    期待通り!
    良かった!

    炭鉱の町の少年の成長物語。炭鉱?明るい話の筈はない。でも、笑わせ、悲しませ、考えさせる。脚本、演技、美術、演出、全てが良い。

    テーマ音楽のユーモレスク、とても切なく心に響くメロディだ。

  • 満足度★★★★★

    やっぱり期待通り
    初演時に続いて2度目の観劇。コレは凄いね。客演陣も素晴らしく今後も何度でも観たい舞台。
    取り敢えず楽日も行きます。遠方から通う価値ありですね。

  • 満足度★★★★★

    物語演劇としてすごい完成度!
    初演の時に衝撃を受けて、2回観てしまいました。
    そして今回の再演も観ました。

    今回は内容も知っているので冷静に観ましたが、すると脚本も演出もすごい完成度だなと驚きました。完璧に計算されているというか。
    内容も一義的ではない広がりがある。

    そして、ハジメ役大手忍さんの演技がすごい。
    野毛綾華役の板垣桃子さんも見ているだけで笑ってしまうくらい強烈。
    他の役者さんも、本当にすばらしい。

  • 満足度★★★★

    あの感動が蘇る!
    歓喜したのは当パンを見たとき

    ネタバレBOX

    今回の3部作は3姉弟の配役は変えてこないだろう、ゆえに今公演の初回公演とはまったく違う印象になってしまうのではないだろうかと危惧していた。(それはそれで面白いかもとは思っていたが・・・。)ところが当パンで配役をみたとき、私が記憶するかぎり初回公演に出演した役者はそのまま同じ役であることを確認してそれだけで胸が熱くなってしまった。あのくそばばあに!あの妖艶な狂女に!あのハジメ少年に会える!!そして幕があきハジメ少年が現れたときにはすでに泣いていた・・・。

    前にもあったが終演時の拍手フライングは携帯の音並みに迷惑だ。拍手したい逸る気持ちは分からなくはない。だがまだ終わってない時点での拍手は、他の客に迷惑であるばかりでなく役者の気持ちをも折りかねない。ラストの最高潮のシーンがその拍手でどれだけ損なわれたことか・・・。劇団サイドは「終演時の拍手は一度暗くなってから」と注意した方がいいかもしれない。
  • 満足度★★★★★

    観てきました
    3部作全部観ました!

    時代が逆戻りしていって最後どうなるだろう???
    と思っていたのですが、観終わった後は、希望を感じさせてもらえるものでした。

    今回は 主役の池下重大さんの理想に燃える社長役 理想が崩れた後 もう少し彼の姿を知りたかった

    義理の母役 板垣桃子さんの啖呵をきりところも良かったです。

    舞台セットも含めて 料金お手頃なのに本当にコストパフォーマンスの良い演劇だと思います。

    客演 山本亘さんも良かったです

    皆さんいいのですけどね

  • 満足度★★★★★

    本当に愛おしい時間
    3部作すべて愉しみました!

    テーマは?とかメッセージは?とかそんな事は関係なく
    2時間目一杯楽しい空間に浸れる。
    それが素晴らしい体験として実感できる。
    そんな作品たちでした。

    「生きる」事を丁寧に語り掛けてくれる、そんな本当に”愛おしい”作品たちです。

    作・演出家、出演者の皆さん、ありがとうございました。

    ネタバレBOX

    「泳ぐ機関車」でははじめを「おばけの太陽」のヒロインが演じるというキャスティングで、それまでのはじめ役は”神様”に。
    これには意表を衝かれました。が、個人的にはひとりで通してほしかったです。
    勿論「おばけの太陽」のはじめは今回父親でしたが…。
    キャラクターが元気いっぱいの子なのか弱々しい子なのか一定しないのには違和感を覚えます。
    ずっと書いていますが、大人になっての性格と結びつかないのです。

    単なる連作で後日談の連鎖ではないと云われるのかも知れませんが、3部作一挙上演では、やはり一本筋を通してほしかったです。

    同じように、姉ふたりもどこかで他2作の人々に登場して欲しかったです。
    母親役でも…。

    この辺を期待しつつもう一度3作続けて観たいなと思います。

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