満足度★★★★★
これぞ演劇 花5つ星
通常では考えられない三部作一挙上演というハードスケジュールである為、皆の身体は相当疲れているハズなのだが、逆にそのことが効を奏しているようにも思える。肩の力が抜けてとても自然な演技になっている。もともと桟敷童子の強みはチームワークの良さだが、役割上、華のある役に付いている役者のみならず、ワキを演ずる役者陣の演技も自然に溶け合って、観客席から観ていて、本当にイリュージョンが立ち上がってくるような舞台である。
三部作のトリをつとめる今作だが、話の内容では序章に当たる。初演は2012年12月。三部作の序章が最後に書かれているのは、東 憲司の過去への遡及が現在から始まったことを物語るのかも知れない。(ネタバレ追記後送)