リボーン・チャンス 公演情報 リボーン・チャンス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★★

    「場所」でやることに「意味」
    凄くあの「場所」でやることに「意味」が詰まっている公演だと感じた。




    「街」

    「ヒト」

    「建物」

    「モノ」

    「時代」

    「繋がり」

    「つづく」

    「つながる」

    「家族」

    「キモチ」




    いくつかのキーワードがふわふわと浮島の様に漂うかんじで、

    色んなシーンが目の前に繰り広げられた。










    昔ながらのコミニティは、段々希薄になっている時代。

    でも、きっと、川邊家がある街にはそういったコミニティが

    まだ残っているんだろう・・。




    住職さんがボタンやさんの子どもがませた言葉を言って走り去るシーン。

    地域で子供を育ててるみたいなもの(大意)といった台詞があり、

    確かに私が小さなころはそうだったなと思った。

    かといって、「昔はよかった」話でいくわけではなかった。







    個人的にはなにかの節目を迎える人とかに、

    観てほしい芝居だなと感じました。




    進むのだけど一回、色んな周りや、自分をもう一度みてみる。

    ヤな事もあったし、良い事もあった・・。

    ヤな事ばっかだった。

    良い事ばっかだった。




    人によって尺度は違うけど今一度、立ち止まって見てみる。

    そうすると、色々別の事が見える事もあるのかもしれない。







    確かに相続に関するどたばたなところではあるのですが

    壮大な兄弟ケンカ(語弊があるかもしれませんが)




    スッキリ言った方が素直になるじゃないか。

    いや、ぶちまけたからきっと、より、近くになったんじゃないかと。

    だから、「悪い」事しようとしたけど「悪人」はいないんだなって。

    だって、みんなが誰かの為、ナニかの為に、

    こうしたらベストだと信じてやってる事だから。

    辻さんが語り部的に、上手くいろんな シーンの潤滑油的な位置に

    居た気がする。

    必要に応じて、語り部となる俳優がいることが

    物語をスムーズに進めていくのにはよいのかな?




    語り部的な台詞は俯瞰で観る気持ちになるので

    一瞬、物語が遠くに行ってしまいそうなきがする。

    でも、今公演はそれが感じられなかった。










    猫祭りも蚕とネズミと猫の関係性兄弟の関係性?




    後半のコロさんの登場からの、ラストへの長台詞。

    結構、どきゅんときますよね。

    いや、実際私はきました。

    まず、コロさんがあの役柄でずるい。

    恐らく、狙っての事だと思いますが素敵配役です。

    個人的にありがとうございます。




    前半からの徐々に後半の長女の事がわかってきて、今回のラストシーン。

    外に飛び出すシーン。

    先に言った

    「凄くあの「場所」でやることに「意味」が詰まっている公演だと感じました。」




    これが、物凄く当てはまったラストだと思いました。

    今まで、長女も、兄も、弟もそれぞれ、動いていたけどある意味、

    本当に前にむかって、動き出したのが分かったシーンだったかも。

    そして、暗幕が開かれ、自然光が入ると、物語が終わった合図。




    マチネは、

    もしかすると夕食の匂いが路地に漂う夕暮れの風景が窓から

    見えるのかもしれないし、

    ソワレは、明日はどんな日になるかな?と

    見上げる星空が見えるのかも。




    今回舞台美術も素敵。

    そして、照明が素敵だった。

    謎の文字・・・。





    今回新しいこの建物。ワテラス。


    なかなか、素敵な場所でした

  • 満足度★★★

    それぞれの再生
    ワテラスコモンホールという舞台で使うのが初めてという会場での観劇。
    老舗テーラーをめぐる兄弟そして家族の確執と絆が描かれていた。

    ネタバレBOX

    気になったのは兄と弟の性格や気持ちをわかった上で愛情表現として厳しい態度を取れる母親が妹があんなになったままにしておけたのかということ。
    人の出入りが多いから家の中も自由にできず部屋に引きこもってしまったのだろうか・・
  • 満足度★★★★

    家族の病理・無理・原理・真理,etc.
    劇場ジプシー(と勝手に名付けてみた)のヤッセンさん。このたびこのホールで継続的に公演するとのこと。いいのかな、しょっぱなこんなことやっちゃって。
    設定やストーリーは年経た身には既視感ありましたが、自然に流れる舞台空間の時間に、すっかり取り込まれました。

    ネタバレBOX

    小島のように浮かぶ幾つかの舞台。ちゃぶ台のある部屋やミシンのある作業場など、ひとつひとつはとても写実的で細かくて、全体は広い空間なのにちっさいところをみてワクワクしました。
    舞台間でのやりとり(期待していた)としては二組の会話か絡み合ったところが絶妙でした。
    お祭りのシーンも他の静かな場面との対比がよかった。
    そして最後の、こっぱずかしいほどまっすぐな開放感!これを必然とするがために、あの役が存在し、そしてこの話が生まれたのかしら…などとと、ひねた中年は考えたのであった。

    ワテラス絡みで余談1。御茶ノ水の21時半終演は、意外にキツイ(田舎の終バスはギリギリ)。19時開演日もあると嬉しい。
    余談2。四谷大塚帰りの小学生に囲まれての帰路。漢字の書き取りでザイムとホウムショウの「ム」を違えただの、ソウゴフジョの「フ」を「夫」にしただの話していた。役人や会社員になるのもいいけど、君たちたまにはいいお芝居でも観なさい、とひとりごちたのでした。
  • 満足度★★★★

    Close to you!
    リボーンしたは家族(兄弟、妹)でした。
    家族は身近な所で仲良く助け合って暮らしたいものです!
    次男についた、一見町のチンピラ兄ちゃん風だが実は敏腕弁護士のまとめかたは上手でした。お互いの能力を活かし兄弟が力を合わせないと老舗のテーラーが再生できないこと感じていたのでしょう。いい話でした。

    ネタバレBOX

    老舗のテーラーを母とプロ野球選手になれなかった次男で運営していたが、
    経営不振になる。母が他界すると次男が遺言書に従い経営しようとしていたが、母と経営方針の違いで喧嘩別れしていた兄が明らかに偽造とわかる日付の新しい遺言書を盾にして相続争いに発展する。そして二人にはある事件を境に引きこもるようになった妹がいた。(実は幼いころ祭りで次男とはぐれ暴行をうけ顔にあざを負った)
    この3人が家族として再生しだすまでの話。
  • 満足度★★★★

    舞台美術が素晴らしい
    初めての「ワラテスコモンホール」でしたが、こんな場所にこんなおしゃれなステージがあったのですね。カフェを通り抜けた先に受付があって、ちょっとびっくりしました。
    セットがよく出来ていた。六個のステージの真ん中に六角の台。その周囲でストーリーが展開していくのは、なかなか新鮮でした。
    夜の会を見たのですが、おそらく昼の会の方がラストは活きたのでしょうね。

    ネタバレBOX

    ただ120分は長かったなぁ。というか、途中の山場や切り替えがなく、中だるみしてた印象。兄弟の確執それだけに絞るか、もしくは猫祭りや家族内のいざこざを深く掘り下げるなど、中だるみさせない方法はあったと思うのですが・・・。

    そしてラスト。和解してあの兄弟はうまく洋服店をやっていけるのでしょうか。
    ハッピーエンドとして仕上げていましたが、どうも後味が良くない。(それもこれも長男のチャラさなんだけど)
  • 満足度★★★★

    ワ(和)テラスホールとは区の施設だったのですね
    工夫されてるのはわかるし 良い作品なのだけど 
    120分のうち始まりから90分が 長くて退屈。
    しかし ラスト30分の急な展開に みるみるひきつけられ。
    会場を活かした見事な終わり方に 思いのほか涙してしまった☆


    ♪観劇された方へお勧めリボーンチャンス予告編♪ 
    https://twitter.com/kamuyyassen/status/654101288360128512

    ネタバレBOX

    舞台セットが良く出来ている。良く出来てるからこそ見逃しそうになったけど。
    6個の部屋が存在し進行していきますが  6個はいらないと思います。
    (これは持論です。目に入る情報が多くなれば多いほど 集中とは分散されてくと思います。なのでより集中してみれなくなってしまうのですよねー。ってそう感じるのは私だけなのかな)。


    末娘のすずねちゃん 始まりから終わりまでずっと舞台にいて(正確には始まる前から)。 
    役者さんの問題ではなく あの子をずっと出しておく必要はあるの?と思いました。


    多少専門的にどうなの?と思う部分もあるのかもですが 
    ラスト女弁護士2人の戦いが良かったです☆☆
    中でもコロさんの存在の大きさって 凄まじいものがあると思います。


    厳しい事を書かせて頂きましたが 
    役者さんが良かったし ラストはやられたーって感じだし なかなかの作品だと思います!

     
  • 満足度★★★★★

    家族間の
    もめ事、こんな風に解決できたらいいですね!?舞台セットに、興味を失わせない進行、良く出来ていたと思います。会場を活かしたラストも良かったです。

    ネタバレBOX

    弁護士絡みのやり取りのリアリティーさが少し気になりましたが面白かったです!
  • 満足度★★★★★

    伝承すべきは技術だけじゃないんだなぁ。。/約120分
    作者の想像から生まれたとは思えないほどリアルな主要人物がバランス良く造形・配置されて生々しいドラマを織り上げ、問答無用で釣り込まれた。
    セリフや語りに多くを負いつつ劇は進んでゆくが、大事な部分は黙劇で表現。
    これが多大な効果を生んで、私は危うく嗚咽しそうに…。
    役者の演技も素晴らしく、申し分のないホームドラマでした。

    頼りないけど誠実そうな主人公の青年。
    青年をさりげなく元気づける、心優しい元同級生の女の子。
    心の襞まで見えるような精妙極まりない演技でもってそれぞれの役を演じてのけた某男優と某女優には、中でもことさら感じ入った。

    主要人物が奥行きがあってリアルなのに対し、脇を固める人物にはリアリティの乏しいマンガチックなキャラクターもチラホラいるが、彼らは彼らで魅力的。

  • 満足度★★★★★

    スカッと爽やか
    おお、そうきたかと少し爽やかになりました。

    ネタバレBOX

    地域でそこそこ知名度のある仕立て屋川邊洋服店で、遺言状に従って店を手伝っていた弟が跡を継ごうとしたところ、家を出て独立していた兄が日付の新しい遺言状を持ち出してきたことから巻き起こるお家騒動の顛末。

    兄が持ち出してきたニセ遺言状事件によって、弟は最終的に縫製愛が確立し、兄の知恵を得て時代の変化に対応しようと決断することができました。こうした兄弟の補完的性質を見抜いたコロさん演じる弁護士の大岡政談的能力はお見事でした。

    ただ、同じパイを二人で分け合うのでは共倒れとなります。伝統と新しい展開の両立ができればいいですが、そう甘いものでもありません。これからが大変です。

    弁護士だっただけに漢字の読み間違いがあったのは残念でした。言いにくいのであえばひっくるめて決算書でも良いと思いますが、そもそもじっくり考えてみると、小規模コンサルティング会社の決算書をどこから入手したのか少々不思議な気はします。

    妹の引きこもりについては原因が良く分かりませんでしたが、ラストシーンで顔にあざがあったことで全てが理解できました。
  • 満足度★★★★

    一番厄介なのは家族?!
    老舗の仕立店の遺産相続を巡る兄弟の物語・・・。
    多分普段は劇場としては使われていない多目的ホールの空間を無駄なく、とてもユニークに使った演出がとても面白いです。
    みんな思い通りの人生なんて無くて、それでも一生懸命で、それでもやっぱり上手くいかなくて・・・・後半の畳み掛けるような展開にホッとしました。
    ムードメーカーのようなボタン屋の辻貴大さんの存在が、いい感じでした。
    そして、次男のお嫁さんの山林真紀さんのあの憂鬱そうな雰囲気は、いつまでも家族の一員になれない寂しさを感じて印象に残ります。

    ネタバレBOX

    ラストが良かった~!
    マイナスをプラスにする力を、物語そのままに感じました。
  • 満足度★★★★

    花四つ星
     良い舞台というのは、無論、脚本、演出、演技を中心に舞台美術、空間処理、音響、照明、スタッフの誘導体制、対応など総ての要素を含むが、自分は、脚本から照明迄を特に重要視する。

    ネタバレBOX


    劇団関係のスタッフ関係は、概ね良い。(但し、官公庁がでしゃばる公演は最低レベルの者が多い。受付時の要領の悪さ・対応のまずさなどが代表であるが、何を勘違いしているのか、猛省を望む。)今公演は、地域コミュニティーのコア施設にあるホールでの開催。スタッフ対応も自然であった。
     本題に戻ろう。良い舞台についてである。シナリオ段階で、不用意に内容を明かさない。明かすこと自体を制御することで、ドラマツルギーのポテンシャルを上げてゆくのだ。どの時点でどの程度伏線を入れるかが作家・演出家の腕の見せ所である。今作も、その点では、かなりいい線を行っている。役者の演技も合格点、殊に弁護士千代田役、コロ、川邊洋服店経理小宮役、ししど ともこ、川邊家長女すず音役、永井 久喜の役作りが気に入った。
     惜しむらくは、描かれる対象の枠が、やはりこじんまりし過ぎていることだ。更に広く、深く世界と己を見つめてほしい。星は花四つ星。






  • 満足度★★★★★

    -
    2時間。前半は地域振興のための芝居の様相で、少し説明過多に感じたが、後半は本領発揮。地に足のついたよい作品だった。

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