リボーン・チャンス 公演情報 カムヰヤッセン「リボーン・チャンス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「場所」でやることに「意味」
    凄くあの「場所」でやることに「意味」が詰まっている公演だと感じた。




    「街」

    「ヒト」

    「建物」

    「モノ」

    「時代」

    「繋がり」

    「つづく」

    「つながる」

    「家族」

    「キモチ」




    いくつかのキーワードがふわふわと浮島の様に漂うかんじで、

    色んなシーンが目の前に繰り広げられた。










    昔ながらのコミニティは、段々希薄になっている時代。

    でも、きっと、川邊家がある街にはそういったコミニティが

    まだ残っているんだろう・・。




    住職さんがボタンやさんの子どもがませた言葉を言って走り去るシーン。

    地域で子供を育ててるみたいなもの(大意)といった台詞があり、

    確かに私が小さなころはそうだったなと思った。

    かといって、「昔はよかった」話でいくわけではなかった。







    個人的にはなにかの節目を迎える人とかに、

    観てほしい芝居だなと感じました。




    進むのだけど一回、色んな周りや、自分をもう一度みてみる。

    ヤな事もあったし、良い事もあった・・。

    ヤな事ばっかだった。

    良い事ばっかだった。




    人によって尺度は違うけど今一度、立ち止まって見てみる。

    そうすると、色々別の事が見える事もあるのかもしれない。







    確かに相続に関するどたばたなところではあるのですが

    壮大な兄弟ケンカ(語弊があるかもしれませんが)




    スッキリ言った方が素直になるじゃないか。

    いや、ぶちまけたからきっと、より、近くになったんじゃないかと。

    だから、「悪い」事しようとしたけど「悪人」はいないんだなって。

    だって、みんなが誰かの為、ナニかの為に、

    こうしたらベストだと信じてやってる事だから。

    辻さんが語り部的に、上手くいろんな シーンの潤滑油的な位置に

    居た気がする。

    必要に応じて、語り部となる俳優がいることが

    物語をスムーズに進めていくのにはよいのかな?




    語り部的な台詞は俯瞰で観る気持ちになるので

    一瞬、物語が遠くに行ってしまいそうなきがする。

    でも、今公演はそれが感じられなかった。










    猫祭りも蚕とネズミと猫の関係性兄弟の関係性?




    後半のコロさんの登場からの、ラストへの長台詞。

    結構、どきゅんときますよね。

    いや、実際私はきました。

    まず、コロさんがあの役柄でずるい。

    恐らく、狙っての事だと思いますが素敵配役です。

    個人的にありがとうございます。




    前半からの徐々に後半の長女の事がわかってきて、今回のラストシーン。

    外に飛び出すシーン。

    先に言った

    「凄くあの「場所」でやることに「意味」が詰まっている公演だと感じました。」




    これが、物凄く当てはまったラストだと思いました。

    今まで、長女も、兄も、弟もそれぞれ、動いていたけどある意味、

    本当に前にむかって、動き出したのが分かったシーンだったかも。

    そして、暗幕が開かれ、自然光が入ると、物語が終わった合図。




    マチネは、

    もしかすると夕食の匂いが路地に漂う夕暮れの風景が窓から

    見えるのかもしれないし、

    ソワレは、明日はどんな日になるかな?と

    見上げる星空が見えるのかも。




    今回舞台美術も素敵。

    そして、照明が素敵だった。

    謎の文字・・・。





    今回新しいこの建物。ワテラス。


    なかなか、素敵な場所でした

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    2015/12/28 10:35

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