よみ人シラズ 公演情報 よみ人シラズ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★

    みだいゴースト・ソロパフォーマンス…………!(感涙)
    二瓶さん登場シーンに何故か感極まって泣き、そこからことあるごとに泣きまくるという……あたし疲れてるのかな?と思うほどグイグイされまくった。二瓶さん良いお役で嬉しい。びしんとのバディたまらんよー!
    ほんとどうしたんだろ。前半は詰め込みまくってて息も出来ないくらいだったけど、半ばからトントンされてきて見えるようになってきて。話の中身というより、押してくるパワーに震えることがあるのは自覚してるので、たぶんそういうやつだと思うけど。たっくんほんといい。めっちゃいい。

  • 満足度★★★★★

    知らなかった
    国家「君が代」の誕生物語で、初めに劇場に入って、目に入った大きな「日の丸」に、反戦左翼の説教じみた、プロパガンダ演劇だと思って、期待できないと思ってしまった。しかし、舞台が進むにつれて国家に秘められた思いと主人公の葛藤が重なり、思いを伝えられない人々の苦しみと成長の人間ドラマで楽しかった。お目当ての役者さんだった、「モリタモリオさん」の演技も面白い場面で大活躍して満足した、舞台観劇だった。

    ネタバレBOX

    国旗国歌と言う重苦しいテーマだが、国歌が生まれる明治の人々の悪戦苦闘は喜劇で、終戦は悲劇、歌詞の誕生は悲哀に満ちていた。知らないことばかりで、結末のまとめ方は客席に考えさせる問いかけ式で良かった。国旗国歌が持つ、思いが伝わらない難しさを主人公に置き換える演出も良かった。なかなか、主人公を障害者とする場合には演出も難しと思うが、本当に良く演出されていて舞台に吸い込まれるようだった。
  • 満足度★★★★

    知ることで愛せようになるんだなぁ、と思いました
    こちらの団体の役者さんが客演しているお芝居を観て、
    そこから1月の本公演を拝見したのが縁で今回も観劇。

    2時間15分くらい。休憩なし。

    開演前の諸注意の声が機械的だったのも、
    作品の設定に準じたものだったのだと気づいて、いい効果だなと思いました。


    相手が喋ってる時にもう一人が声をかぶせる会話が多く、
    彼らの言わんとしていることはわかりましたが単語として認識しづらかったです。

    テーマがテーマだけに楽しいものではなかったのですけど、
    興味深く観れたし、見せ方も工夫されてて面白かったです。

    ネタバレBOX

    国歌「君が代」がテーマのお芝居ということで、
    最初は緊張気味に観ていたこともあり、
    序盤は誰が「人間の役」で誰が「概念の役」なのかで戸惑いました。

    それがだんだんはっきりしてくる中盤以降には気持ちも落ち着いて、
    特定の人物ではなく概念としての「政治の世界」の描き方、
    「歌に衣を着せる」行為があらわす意味、
    パイプ椅子で作った橋を渡る歌の「披露」など、
    THE・演劇! な鮮やかな表現方法に見とれました。

    役名は、登場人物がほとんど自己紹介をしないので
    最後まで一致しないキャラクターもいましたが、立ち位置はわかりやすかったです。
    (当日配布のパンフレットがすごく助けになりました)


    国歌の是非とかそういう思想的な話ではなく、
    服を着せたり檻に閉じ込めたりするように、
    別の思惑・解釈を加えていくことで
    本来の姿や関係が失われる様子とか、
    それを繰り返すことで土台が失われるのでは、という懸念とか
    「国歌」や「国家」に関すること以外にも言えるなぁ…と思いました。

    「君が代」や「【君が代】が本来向けられていた対象」を擬人化することで
    ストーリーがついていきやすくなっていたし、
    感情移入もしやすくなっているなぁと思いました。


    時代を超えて姿が変わっても「概念」たちは演技の根が変わらずの安定感で、
    それを利用した会議のシーンの時代の飛び方が面白かったです。

    「キミ」役の林野さんの立ち姿とオーラ、衣装の似合いっぷり、
    玉音放送を現代語で語っている際の視線吸引力が素晴らしかったです。

    聾唖の少年「アキラ」の(現実世界での)喋りは、
    前後の様子でだいたい言いたいことわかったのでヤキモキせずに観られました。
    聾の字を上下にわけて
    「耳が聞こえない」ことを「龍の耳を持つ」と表すのはここで初めて見ました。
    オリジナルの言い回しなんでしょか…格好いい表現だなぁ。


    彼が持つ、サポート機械(スマホのアプリ?)の音声についても、
    父親役の森田さんの表情だけでも
    「あ、これお母さんの声なんだ」ってわかるようになってて
    演出、演技力ともにすごいなと思いました。
    森田さんの帝王のような揺らがない様が恐ろしく、目をひきました。


    ぶっちゃけ「さわらぬなんちゃらにたたりなし」という認識で
    特に意味も調べようと思わずに、ただ歌っていた「君が代」。
    (恥ずかしながら「岩音鳴りて」だと、学生の頃は本気で思っていました)
    知るきっかけ、深く知ろうと思うきっかけになって、良かったです。
  • 満足度★★★★★

    凄い舞台でした!!
    とても面白かったです!人によって、賛否は分かれるとは思いますが、私は面白いと思いました。舞台上での椅子の使い方や舞台自体を使った演出の仕方はユニークでした。役者さん達の台詞回しや動き、演技に何度も圧倒され、目が離せませんでした。物語の軸ともいうべき、絆、家族愛、友愛、愛がひしひしと伝わってきました。

  • 満足度★★★★

    無題1593(15-282)
    19:00の回(雨~曇)。

    18:40会場着、受付(全席指定)、開場済。

    横長の階段、上部に日の丸、手前にはパイプ椅子(19脚)。四方に柱(天井まで)。少し暗い場内、18:56前説、19:05開演~21:20終演。終演後台本を購入。

    「休んでいる暇もない(2013/1@シャイン)」に客演していた紅林さん所属の劇団ということで初めて観たのが「斜い人(2013/5@サンモールS)」。以来(前回作未見)4作目。

    歴史の振り返り、今(2015)とあるかもしれない未来(2035)とが間に挟まれ、少し難しい構成になっているように感じました。

    観ているだけでは「Tack(脳電動携帯アプリ)」が何なのかよくわからず、父と子の関係ももうひとつ...?

    演出は(過去公演と同じく)面白いと思うのに、お話の方は何が何しているのか同期できず、台本で補完。

  • 満足度★★★

    なるほど・・・
    歴史的背景などいろいろと勉強になり、考えさせられる内容でしたが、理解しにくいところも多く、個人的にはあまり面白い芝居とは思えませんでした。演出は結構ユニークでしたが。

  • 満足度★★★★

    いろいろ考える
    この公演は、観ていて胸が締付けられる思いであった。第二の故郷である広島県内で、某高校における日章旗掲揚・君が代斉唱を端に、教師が卒業式前日に自殺した事件(こと)があった。確かこのことが「国旗及び国歌に関する法律」成立のきっかけとなったと思う。

    この芝居は、描く内容が観客によって受け止め方が違うであろうことを承知で、それでも敢えて問題提起したと思った。その表れが、タイトル「よみ人シラズ」...実に上手いネーミングである。この公演の素晴らしいと感じたところは、問題の根幹を見据えつつ、しかし直截的に描くことをせず、その思いを観客に委ねたところであろう。確かに主張は垣間見えるが、そこは余韻として受け止めた。

    ネタバレBOX

    梗概は、2015年生まれのアキラが成人式を迎える2035年。2020年の東京オリンピックを経た本当に近未来の話である。その時に国歌として「君が代」斉唱を促されるが...。
    表層的には、君が代を巡り、過去・2021年(小学校入学式)・現在(2035年)という1100年の時代空間を旅する。そして更に自分の生立ちで小学校入学式でのトラウマ(苛められたと誤解)になっていた耳が聞こえない、を成人式において邂逅・誤解が氷解、克服するような成長物語。

    その舞台は、ほぼ素舞台であるが、中央上部に日章旗(真ん中部分は刳り貫き、旗後部から出入り)が掲げられている。板上は登場人物分のパイプ椅子が並べられているが、それは常時あるわけではない。

    さて、「君が代」の考え方として、時代は文徳天皇の第一皇子惟喬親王の時代へ。親王に仕えていた者が詠み人知らずとして扱われるが、この詞が朝廷に認められ、詞の元となった”さざれ石”...が登場する。
    そして時代は下り、紀貫之編纂での取り扱い。ここでの「君が代」の解釈はどうか、という学問史書の内容も披瀝する。
    更に時代は下り、明治時代...第二次世界大戦という戦前までの「君が代」とは...万葉集などでは「君が代」自体は「貴方(あるいは主君)の御寿命」から、長(いもの)にかかる言葉である。転じて「わが君の御代」となる。国歌の原歌が『古今和歌集』の賀歌であるため、「我が君」の「君」とは天皇なのかどうかということがしばしば問題にされる、らしい。刷り込みも示唆するような展開もあったが...。

    この”君が代”斉唱の時に、起立の号令に従ったのは、アキラだけであった。耳が聞こえないから...しかし、その歌詞に引き込まれた、というのが事の始まり。そして斉唱号令を掛けたのが父親であり、耳が聞こえないアキラを厳しく育て上げた。そのいくつもの思いが「君が代」を通じて描かれた秀作である。

    描き方が難しいようなテーマであるが、今、いろいろなことを考える...自分で考えるという姿勢が大切である。この物語では敢えてそれに挑み、主人公の身体的ハンデによる心を上手く使い、自分の成長と同調したようなストーリーに感心した。

    次回公演を楽しみにしております。





  • 演劇らしい演出ではあったが…?
    はっきり言って、よく理解できない内容でした。
    客席をみると、涙ぐんでる女性客とかもいましたから、良く解らないという感想は自分だけなのかも知れませんが。
    「君が代」の出自を未来から過去に遡って考察していることは解ります。
    しかし、肝心な「君」とは?不運な皇太子のことなのでしょうか?
    和歌集には「朕が世は」と謳われていたはずですが…。
    それと人間の未来の自由がどう関係するのか?描かれているようなのですが、頭の中で結び付きませんでした。
    耳が不自由な主人公は、君が代とどうリンクしているのでしょうか?
    歌の精は何を理解してほしいのか?
    「君」が”He"なのか"You"なのか、天皇治世を正解としているのか???
    政治がそれをどう悪用したのか?問題提起は解らなくもないのですが、その肝心の問題がなんなのかがはっきりしないと思いました。
    薬を使えなかった妻と障害を持つ子の父親は何故「君が代」反対なのか?
    政治家(悪政)=君が代??????
    解りません。

  • 満足度★★★★

    過去、現在、未来をつなぐもの
    演出がいいですね。

    ネタバレBOX

    「わがきみは・・・・・」「きみがよは・・・・」の関係、つながり、知りませんでした。ふ~んそうだったのか。君が代は・・・、社会問題にもなっている関心の高いテーマです。熱演によって、いっそう頭の中に入ってきました。愛国心の意味は難しいですねえ。戦争を体験していない、知らない人にも胸に響きます。熱演はよかったですが、一人子ども?がいたと思いますが、この子の演技もとても様になっている。うん、質の高い舞台でした。
  • 満足度★★★★★

    途中からだったけど
    良い作品でした。演者のバランスも良く。というのも全体を通して不安要素のナイ行動がとても好感触。途中(30分遅れ)で入ったのにも係らず、ふんふんとうなづく事が沢山有り、結局遅れを取り戻す為に台本を買ってしまいました。

  • 満足度★★★★

    役者陣の頑張りに拍手
    「君が代」が正式に国歌として制定されたのは、何と1999年、小渕 恵三内閣時代である。昨今では娘が、安部 晋三に対して自民党総裁選で挑もうとしたが、20人の推薦人を集められず画餅と帰した。無論、晋三サイドから横槍が入ったことは、メディアでも報じられたからご存じの向きもあろう。まあ、仮に立候補できた所で、恵三のやっためちゃくちゃな国民無視、アメリカべったりの方針を振り返れば、大した変化を望めまいが。安部より10%程度ましということは言えるかも知れない。彼女がおやじにけつをまくって共産党議員として立候補して当選しているならいざ知らず、親父と大差ないイデオロギーであれば、評価はこんな所だ。

    ネタバレBOX


     何れにせよ、今回、ナイスコンプレックスが挑もうとした所を最大限、バイアスを掛けない「きみがよ」に観るならば、ことは、戦後ポツダム宣言受諾以前、以降を問わず最初の勅撰和歌集である「古今和歌集(905年)」に詠み人知らずとして収められた古歌を思い出すべきであるのは当然である。今作にも出てくるように、紀貫之は選者の一人である。
     それ以外の細目については舞台を観て頂くとして、これを近未来に受け取る明は、迷いの中にある。彼は聾唖者でもあるから、初めてこの歌に出会った時の同級生に対する関係が、互いのディスコミュニケーションを十全に理解しえなかったことから起きた誤解が誤解であると認識することも、またその原因が、健常者と聾唖者互いの脳の部位に於ける得意分野の差によることも理解できなかった。明と父にしてもそうである。明は、2015年生まれ、2021年に小学校に入学している。そして、少し遅いもののこの時点で実存に目覚めた。このことによって、明は、「きみがよ」の化体に遭遇するのだ。幼年期に於ける実存体験は決定的である。夢とも現ともつかぬ中に、絶望と孤立だけが屹立し、己を苛むからである。親? 関係ない。己を「見放した」存在であり、最初の他者に過ぎないではないか! 親を「親」とするのは、自立するには力不足であるからに過ぎない。その程度のことだ。
     何れにせよ、明は地獄を味わう。そして、地獄とは、愚衆がイメージするような針の山、血の池、裂刑、火炙りなどの肉体的苦痛などではない。そんなもの、既に死んだ者に何の効果があるものか! 馬鹿かお前ら。そうではない。何も起こらないこと、起こることは総て予め決まり切って、総てが予測できる為、退屈でしかないこと、そしてこのことが永遠に続き、そのことを正確無比に理解していること。これが地獄なのだ。
     今作をちょっと褒め過ぎた。ここまで今作が突っ込んでいる訳ではない。然し、明の感じていた孤独は、1115年以上にも亘る歴史的事象と呼応していることだけ指摘しておこう。
    上演中故、これ以上のヒントは控える。

  • 満足度★★★

    ふ~む歌の出自や背景は理解できたけど
    ・・・まぁ何となくですが(^^;)

    見せ方がユニークで目新しい感じを受けましたが、
    チトむつかしくも感じたなぁと思えた2時間15分。

    ネタバレBOX

    パイプ椅子の組上げとか動かし方はユニークで楽しめた
  • 満足度★★★★

    そうだったのか
    勉強になりました。

    ネタバレBOX

    ヒカルの碁に出てくるお公家さんのような擬人化された君が代とともに聾のアキラが君が代の歴史を探求するとともに、少年期のちょっとした友達との行き違いを正したりする話。

    神とされた天皇の世が永遠に続きますようにという意味になったことで戦後拒絶反応が生じた君が代ですが、江戸時代には将軍を祝う歌として使われ、そうだったのかと思いきや、そもそもは皇位継承に破れた親王の人柄に惚れて歌われた平安時代の歌で、さらに元歌は「君が代は」ではなく「わが君は」だったことが分かりました。

    二つのテーマを絡めたのだと思いますが、シナリオ作りの苦労のようなものを感じました。そして、聾だから仕方ありませんが、何を言っているか分かりませんでした。
  • 満足度★★★

    君が代にこめられた想い。
    とても気迫のこもった舞台でした。
    第二次世界大戦の敗戦を期に、長い間、愛国心に曖昧さを持つ時代が続いた気がします。私は愛国心というのは、日本という国に誇りを持ち、責任を持つことだと思っているのですが、今の政府が求める愛国心はちょっと違う気がしています。操られているようなクールジャパンにも疑問を抱いています。
    きな臭いにおいの立ち込める時に、とてもタイムリーな舞台で、みんなで一生懸命考えて、それを表現する素晴らしいパワーがありました。
    そして、人間関係の基本は親子関係にあると思っているで、主人公の青年と父との関係の描き方も、興味深かったです。

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