夏目漱石とねこ 公演情報 夏目漱石とねこ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 29件中
  • 満足度★★★★

    寂しさが、走馬灯のようにめぐる芝居
    DULL-COLORED POP『夏目漱石とねこ』2014年2月13日マチネ観劇@座・高円寺




    寂しさが、走馬灯のようにめぐる芝居だった。最後の東谷さんが吸う煙草の煙は、人の死の最後の姿なのかなと。身体は、焼かれ、煙となり、立ち昇る。寂しく、でも、誰もがある意味同じなのかと。

    ココロの中が、すんと、なんというか、苦しさとは違う、切ないような空気で一杯になった、芝居。色んな時間軸の中の「夏目漱石」を俯瞰で見るような。それでいて、自分の中にもあるような。

    好き嫌いは、ある芝居だとも感じた。それは、当たり前だと思う。谷 賢一さんのこういった芝居はある意味新鮮というか、何故だろう、言い方があってるかどうかわからないが正統派の芝居だと感じた。




    百花さんの幼少期のきんのすけ。

    涙がでてしまう。

    バックボーンが見え始める。

    彼「夏目漱石」の大人になってからの

    言動の意味が少し、見え始める。




    この芝居を観た後に「夏目漱石」という人の

    歴史、史実など読むと

    面白いと感じた。

  • 満足度★★★★★

    ネコ
    これは視線を楽しむ舞台だ。その一瞬に見たい場所、見たい演技、見たい俳優があり過ぎて困る、贅沢な作品。その場面のメインではない俳優さんの居かたが秀逸。一度ではなく、何回か観たくなる作品。3回の予定だが、足りるだろうか?ねこたちが猫だった。わたしはいつから猫語が解るようになったのだろう?ひみつのアッコちゃんがテクマクマヤコンで化けた白ネコのような美猫と、彼女にときめく黒ネコの会話が可笑しくて、笑いをこらえるのに困る。黒ネコのヤキモチが愛おしい。襖の使い方などに、『春琴』に通ずる美しさがあった。パペットと俳優の一体感に感心。オープニングの若林えりさんの猫っぷりが抜群。彼女のとがらせた「ほ」の口と表情を観ているだけで、物語の全てを読み取ることができるほどに雄弁だ。白ネコの中村梨那さんが妖艶でドキドキする。黒ネコを誘惑するような流し目に射抜かれた。黒ネコのときめきと切なさと嫉妬と絶望が痛いほどに解る。またあの鳴き声が反則。あっ、もしかしてあれが猫なで声というものか?オスならみんなイチコロだ。化け猫、いや意味が違うか…幽霊ネコの百花亜希さんの可愛いこと。そして漱石少年が素晴らしい。あの薄幸の空気感は、毎度のことながら唸らされる。指差す少年の、そうせねばならぬ境遇が痛い。客演されている青☆組の大西玲子さんが素晴らしい。その力量は劇団公演で充分に感じていたけれど、別の場所で観ると改めて認識させられる。張りがあってよく通る声は芸術品。乳母の醸し出す優しさは郷愁と涙を誘う。体温を感じた。暴力の連鎖は痛々しい。ある種の「血」とも言えるだろうか。幼少期の体験は、人間形成に大きな影を落とす。嫌悪する体験が、やがて芽を出し支配する恐怖。生きること死ぬこと、そしてその意味。ゆっくりと反芻してみることにしよう。▶2日目。開場から30分も黒ネコのひとり芝居を楽しむ。これ贅沢な時間。笑いを堪えきれず、ひとりで笑ってます。みなさん、是非とも開場時間に入ることをお薦めいたします。捨てちゃだめだ」が胸に刺さる。猫であって、ボクであって。猫にも人間にも愛情が必要なんだ。誰かの所有物ではないんだ。ちゃんと自分自身を生きなくちゃ。▶黒ネコちゃんのトキメキ、戸惑い、受容、嫉妬、諦め…声なき声が聞こえた。嫉妬からの「ごめんね」の切なさが刺さる。白ネコちゃんのツンデレぶりも、あの色っぽさなら仕方ないよね。漱石がきんのすけに寂しさはずっと続くと諭す件から、高村光太郎の「この遠い道程のため」という一節が、今日はふと思い浮かんだ。養父母を指差すきんのすけ。そうせざるを得ない悲哀を、感情を押し殺すことで漂わせた百花さんは流石。黒ネコちゃんと白ネコちゃん、黒ネコちゃんときんのすけ。若林えりさん、中村梨那さん、百花亜希さんの、劇団員の絡みはやはり感情の受け渡しの密度が格段に濃い。素晴らしいなぁ。次回公演まで、じっくり反芻しよう。

  • 満足度★★★★★

    美しい文学作品。
    大変遅筆にてすみません、、

    ネタバレBOX

    以下、Twitterでつぶやいたコピペです。

    ダルカラ。谷さんの、空間と人間の両者を演出する力の秀逸さを再確認。「ボレロ」を観たときの感動を思い出した。力量のある役者さん達との信頼関係なくしては築き上げられない力強い調和。そして、猫が可愛い。可愛すぎる。特に百花さんのゆうれい猫。

    漱石と言えば「月が綺麗ですね」。でも、猫の見つめたあの生を見てから漱石自身の発するその言葉を聞くと、単なるI love youではなく何重にも色を帯びた深い深い言葉に思える。今宵は幻想的な月の下で、漱石の思いに心を馳せたい。月見えるかな。

    渡邊りょうさんがすごくすごく良かった。。人生を演じられる洞察力。塚越健一さんにも、年を重ねて舞台に立つことの意味を見いだした。
  • 満足度★★★★★

    何度でも
    オープニングの演出が素晴らしく綺麗。光と影のコントラスト。横に広い座・高円寺の舞台を左右に狭く、逆に奥行きをもたせて前後に深みをもたせる演出も良かった。谷賢一の描く世界の格好良さには最近やられっぱなし。1回だけでも楽しめるけど、一度では受け止められないほどに、そこに込められている想いの多さを感じる。夏目漱石に関する周辺情報もある程度入っているとより楽しめる作品。

    ネタバレBOX

    大きな波を意図的に作っていないにもかかわらず、時間の流れがあっという間。気付くとラストまで一気に持っていく運び方がとても上手かった。誰かが突出する訳でもなく一個の作品としての完成度の高さが素晴らしい。

    個人的に心掴まれたのは、正岡子規のシーンと、きんのすけのシーン。

    正岡子規の空中散歩のあとのラスト「きちんと子供をやらなかったから、お前は今でも子供なんだよ」で刺さった。泣いた。谷賢一に自分の中にある漱石と同じ部分を抉られた感覚だった。

    あとは、きんのすけのラスト、漱石と金之助のやりとり。きんのすけ(百花亜希)の涙。心を揺さぶられた。孤独ではなくただ寂しい。その寂寞感で涙が出てきた。百花亜希にはとにかく心を揺さぶられる。しかも、その流れの中で最後に漱石が鏡子に対して「今夜の月は、いつもより綺麗だよ」と来るから涙が止まらなくなった。苦しくてどうにかなるかと思った。

    今作は流石のDULL-COLORED POP本公演という部分も満載だった。若林えりが担うオープニングアクトでスムーズに物語を運んでいき要所要所で物語を締める。中村梨那が今迄に観せてきた天真爛漫な姿と全く違う艶っぽい姿で観客を魅了する。堀奈津美が今作おそらく最も難しい20代の鏡子を好演して木下祐子に繋いでいく。塚越健一が抜群の存在感で漱石の人物像をあぶり出していく。百花亜希が劇場内を寂寞感で包み込む。東谷英人がラストのトリックをサラッと観せて綺麗にラストに繋げていく。それぞれに見せ場ばありつつ、全体の調和は崩さないバランス感が流石だった。
  • 満足度★★★

    ねこ達はよい
    夏目漱石の人物像を描きたかったのかなとも感じたが、個人的には何の物語にしたかったのかハッキリとはわからなかった。が、そんな中でも不思議と上演時間は早く感じた(カーテンコールになった時は、え?もう終わりだった)
    ねこ達はよかった。

  • 満足度★★★★★

    はずさない
    著名人を演劇にする構成力が半端ない。

    ネタバレBOX

    このシーンが泪ものだった。夏目漱石を40代になって読み直すと人生観が変わるということはこういう意味かというものを思い知らせてくれた。

    漱石:「今夜は月が綺麗だ」
    漱石:「こういう月を見ると思い出すことなどが沢山ある。お前ならいつの月を思い出す。…」
    鏡子:「さぁ。いつのでしょう。あたしにはいつもの月にしか見えません、昨日も同じような月でした。明日もきっと同じようなおつきさんですよ」
    漱石:「しかし、今日の月はいつもより綺麗だよ」
  • 満足度★★★

    漱石のさみしさ
    冒頭の障子越しの影によるシーンはいかにも時代を感じさせ、どんな物語になるのかと期待が高まったが正直期待外れだった。

    どこまで漱石という人間の本質、彼の抱える「さみしさ」が感じられるかという視点で観ていたのだが、幼少時に養子に出され、本物の愛情を感じずに育った金之助のさみしさに起因するという、いかにも単純な図式にしか私には見えなかった。(まあだから“何のことはないただの人だ”ということになるのかもしれないが。)

    またタイトある「ねこ」が劇中どのような役割を果たすのかも注目していたのだが、これだけの猫を登場させる理由がどこにあったのか。確かに猫たちによって語られる漱石は彼の人柄を伝えてはいるが。(ただ黒猫の三代目だけは別格だったようで、ただ一匹、金之助時代を見ていました。)

    でも皆さんのコメントを読むと大切なセリフがあったようで、谷さんの意図するところが汲み取れなかった部分も私自身多々あったのかと思ったりもします。

  • 満足度★★★

    淡々と静かに
    前回の「河童」とはかなり趣が違うなー。会場は静まり返っていて、淡々とお話が進んでいきます。面白くない訳ではないけど、なんとなく違和感を感じちゃいました。後方の席からの観劇でしたが、とても静かなのに役者さんによってはセリフが聴きづらいのがちょっとストレスになりましたね。

  • 満足度★★★★★

    美しい
    障子と柱を使い、過去の漱石の生きていた空間に変わっていくのは見事でした。
    広い舞台をシンプルに広く、あるときには閉鎖的な印象を与える不思議な力のある演出だと思った。正岡子規が部屋からゆっくりと歩き出し、まるで空中を独立して歩いき漱石に気持ちを訴えるシーンは本当に素晴らしかったです。シンプルで静かだけれど、訴え掛ける波の量はとても静かとは程遠く、演劇、更に人間の奥ぶかさを感じ取れるお芝居でした。

  • 満足度★★★★

    初日と金曜マチネで観劇
    観終わってしばらくいろいろ考えがまとまんなかったんだけど、ちょうど、こうピンと張りつめた寒さのなか、雨上がりの夜空にぼんやりと浮かぶ月を眺めてる、ような芝居だったなあ、と。

    夜の真っ黒な水面を思わせる美術、シックながら鮮やかなコントラストの照明がなんとも印象的。
    そこに「すっ」と立って見せる役者陣も、これまた美しく、一つ一つの所作に登場人物の日常生活が見えてくるようで。

    一番印象的だったのは、漱石の妻・鏡子。
    「俗」の人間として、漱石の「孤独」とずっと平行線を描く、そのさみしさとつよさ。
    演じる木下裕子さんも、冒頭シルエットから素敵だった。

  • 満足度★★★★

    猫は容易ではない。
    静かな芝居だが私は面白かったと思う。佐藤誓さんはカツラなのか雰囲気は漱石であった。人物の転換は笑いは取れていたけど統一した方がとも感じた。猫の表現は面白い試みだが、体の使い方とはまた違うものだろうしもっと洗練していけばよかったのでは。エピソードの取り組みは、鼻毛の件も欲しかったしより深いところまで持っていって欲しい。

  • 満足度★★

    何故「漱石」なのか
    <癇癪持ち>であるという漱石の実像(?)は、関川夏央と谷口ジローの劇画作品で紹介されている。
    その漱石の内なる部分を描き出すのかと思って観劇した。

     結果、物足りなかった。

     猫の存在が”語り部”になると予想していたのだが、表面的な描写に終わっている感が強い。

     漱石の内なる感情を表現しえていたのか?

     作家としてそれに向き合い吐露した漱石を選んだのは何のためか?

     虐待を受ける下りも唐突に過ぎ、その裏側を描き切れていない。

     唯一の救いは、2時間あまりの上演時間を長く感じなかったことか…。
    これは反面、次こそ掘り下げるのだろうというこちら側の準備する構えによるところも大きいのだが。

     「私はここに居ますよ」という暗示のような台詞は、残念ながらこちらにその意味を伝えることなく終わる。

  • 満足度★★★

    夏目漱石とはどんな人だったのか。
    とても芝居に集中する環境でした。

    ネタバレBOX

    個人的に「こゝろ」以外に
    夏目漱石の著作を読んだことがなかった。

    当日パンフレットに載っていた
    作/演出の谷さんの言葉通り、
    夏目漱石の人となりをwikipediaで参照。

    幼少期も特にそうだが、生涯を通して
    なかなか波乱の人生だったようで、
    著作にもその経験がいくらか反映されている。

    本作では、
    幼少期、青年期、晩年病の床に伏している場面を
    中心に描いている。

    夏目漱石が寂しい人だった、というより
    寂しくならざるを得なかったようにも感じられた。
    精神に支障をきたし、妻に暴力を振るう。
    それも過去、幼少期に養子に出された先での
    養父からの躾もあるような。

    "則天去私"にしても、
    彼が望もうとした精神であって
    どうしても手にできなかったもののように思えた。
    本当に誠実で真面目な人であったのだろう。

    終盤の場面、
    門下生A(これはおそらく芥川龍之介)と亡くなった漱石の霊の
    会話のシーンが好きだった。
    皮肉にも死んだ後の漱石が生きている時よりも
    一番心に残る台詞を言っているなという印象だった。

    あと本作で特徴的に思えたのは、
    ねこ達が登場するが、なんか空気が変わらず、
    寂しいままだなというところ。

    観劇前のイメージで、
    ねこが出てくるとしたら、ねこ達の魅力によって
    違った味が出たりするのかな等と想像しており、
    そこが覆された。

    決して悪い意味ではなく、
    人間として"ねこ"という存在に対するイメージと
    やや異なる実像を見せてもらえた気がした。
    (冒頭、鳴き声だけでやり取りを続ける場面や
    人間の葬式に対する感想などから)

    舞台美術の使い方、
    襖や障子を動かして場面を変えていくのが面白かった。
    こういった上手、下手の横の動きが色々あったので、
    立端も十分にある劇場だから、
    縦にもっと見栄えのする表現とかがあるとさらに面白いかな。
  • 満足度★★★★

    評伝とは逆の視座からの漱石
    こういう舞台は、ギリギリに飛び込むなんて無粋なことはせず、
    ゆったりとシーンOから楽しむのがお勧め。
    そこには、舞台のトーンに観る側を導き入れる力があり、
    そうして、取り込まれた舞台は、美術にしろ、シーンの密度にせよ、浮かび上がってくる漱石の人となりにせよ、視座がぶれることなく、広い舞台を力に変えて、実に良く作りこまれていて。

    猫たちも、物語を漱石のありきたりな評伝に陥れず、その姿に血を通わせ、ありがちな漱石のイメージとの違和感をすっと舞台のふくよかさに塗り替える仕掛けや力となっていて。

    頭から尾っぽまで、作品の力をたっぷりと楽しむことができました。

    ネタバレBOX

    シーン0、舞台上の猫の巧みな所作に、座席に着くなり舞台に誘い込まれる。
    主宰による前説があって、そこから物語に渡されるリズムから良い。ものの見事に舞台に引きこまれ、漱石の最後の時間へといざなわれる。

    障子の前の猫たちのセリフにそれぞれが背負う漱石とのかかわりが語られて、障子の内側での漱石とそれを見舞う人々の声や影に重ねられていく。
    やがて、障子が開き、それぞれの時間を抱いた猫たちからの漱石への視座と、漱石の回顧の情景が随時入れ替わりながら、末期の時間の風景と、そこに解ける記憶に綴られた、漱石の生きたいくつもの刹那が編みあがっていきます。

    シーンは、猫たちにも導かれながら時間をさかのぼり、冒頭の時間に戻り、更にさかのぼっていくのですが、それが評伝などの語り口とは全く異なっていて。30代から幼いころまでのその場面の一つずつに織り込まれた彼の風貌とそこから切り出される想いに、しなやかな完成度と、生々しさと、観る側の漱石へのイメージを覆すような面白さがあるのですよ。
    それぞれの時間の漱石には異なる印象が描かれていくのですが、襖と障子で組まれる場面や照明にはひとつずつのシーンを支える広さと雰囲気が生まれ、漱石自身やその時間を共に紡ぐ猫たちには、貫かれた漱石の中の異なったベクトルの痛みやビターさや諦観を描き上げていく力量があり、しかも、いよいよの死期におよんでは、廻る記憶と、それを抱く漱石自らと、それらをさらに眺める視座が、縁側の下の猫たちの献身的な所作によって組み上げられていて。

    座・高円寺1の舞台の間口や奥行きが、登場人物たちの距離感や次元の異なりを端正に描き出し、漱石自身が抱く苛立ちや孤独を映えさせる力となる。恣意的に差し込まれる演技の軽質さやある意味ベタな走馬灯の寓意も物語の歩みを裏打ちする仕掛けとして取り込まれていて。猫たちの表現のテンションは最後まで揺らぐことなく、回想の歩みにも理の重ね方があって実にしたたか。気が付けば作り手が束ねる舞台の手練にがっつりと捉えられておりました。

    終演後に調べてみたら、ラストに近い当たりで漱石の亡霊から芥川龍之介に語った言葉、「牛のように行きなさい」というのは実際に手紙に書かれていたことだったのですね。
    舞台には、そんな漱石の感慨を裏打ちする、漱石の想いと自らの人生への俯瞰がしっかりと描き込まれていて。
    それが評伝として語り綴られた漱石のエピソードとして置かれるのであれば、どこか形骸化した印象を受けるのでしょうけれど、漱石自身の視点から現われたこの舞台での言葉には、そこまで描いてきたものの熟した味わいがあって、心を捉われたことでした。

    正直に言ってしまうと、夏目漱石なんて、学生のころの宿題などで一気に何作も飛ばし読みして以来、数えるほどしか読んでいないと思う。観終わって、彼の歩みに隠された苦さや、人間臭さをスパイスに、今度はしっかりと向き合って彼の作品を読んでみたくなりました。
  • 満足度★★★★

    猫の目を介する必要性
    皆さんのコメント通り、とても静かな2時間。
    襖や障子を使った装置と転換が綺麗でした。

    ネタバレBOX

    所々セリフが聞き取れなかったので情報を集めきれなかったのかもしれませんが、夏目漱石という人物を2時間描くということで、個人的にはあと3倍くらいの情報量を浴びせてほしかったなぁという印象でした。

    事前知識があった方がより分かりやすい内容でした。
  • 満足度★★★

    静寂
    ある意味斬新な作品ですね。
    ここまで集中して始まる舞台も久し振りです。
    残念ながら途中で心地良過ぎて夢心地になってしまいましたが…

    でも今回の作品は事前準備の段階からいろいろと参加させていただいたので、実際に舞台になった作品を観た時は感慨深かったです。ここまでじっくりしっかり作られているとは思っていなかったので、丁寧な作りにとても感動しました。

    役者さん達もネコから人に会話が移っていく瞬間がとてもナチュラルで、すっごいいろいろとアプローチしたんだろうなぁと思いました。


  • 満足度★★★

    なぜか
    よく分からなかったけど、なぜか引き込まれて目が離せない、不思議なお芝居でした。

  • 満足度★★★★

    高尚
    前作「河童」のようなノリで「吾が猫」をやるもんだと思ってたら・・・そうか~漱石の人となりにスポットを当てたのね。高尚な舞台でN○Kの芸術劇場なんかで放送されそうな芝居でしたね。これはこれで質も高いし,満足な観劇だとは思います。ただ,ちょっと構えすぎて固くなっちゃいました,こちらが。体調が万全でないと,ちょっとしんどかったですね。

  • 満足度★★★★

    ねこがいた。
    他の方も書かれてますが、
    とにかく静かなシーンで描かれる作品でした。
    この静けさで勝負するってすごいわ。

    不心得者が携帯の電源切ってなくて…なんてことが起きないことを願います。
    とても願います。

  • 満足度★★★★

    静か
    「河童」でのにぎやかな雰囲気しか知らなかったので、対照的な静かさが衝撃でした。
    ラストでものすごく寂しい気持ちになりました。

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