満足度★★★
観させていただきました。
義経伝説の壮大さを感じさせてくれる面白いお話しでした。
ただ、全体的に長すぎる感があり、2時間程度でまとめた方が
判りやすく面白いのではとおもいました。
マッピング?スクリーン?最初はスケール感の深さを象徴するようでしたが
全編これだと奥行きがなくのっぺりとした感が否めませんでした。
しかし、義経の心内と影武者の葛藤などの描写と
義経の吐露する心内のセリフなど舞台っぽい熱い感覚を持てて
とても楽しめました。
満足度★★★
中途半端だった
源義経に関する伝説をモチーフにし、昭和時代における学生運動を重ねあわせた芝居。もっとも学生運動をイメージさせるような場面は感じられなかったが…。
自分が義経の英雄伝説を知ったのは、高木彬光の小説「成吉思汗の秘密」が最初だったと思う。この小説は歴史推理小説としては有名で、以降多くの書の参考にされたようだ。
さて、公演であるが平家物語(義経視点)を準えるようで…。
満足度★★★
実験的な取組みは理解できるけど
時間的に長く、最後のシーン付近を除いて その間のリズムがあまり変化なく、
眠い感じを受けました。興味の盛り上げ方はさまざまあると思うけど、観客としては盛り上がりに欠ける感じでした。背景は見応えがあったのですが、お芝居に活かされていないようでした。学生運動や災害との結びつきもよく判りませんでした。
満足度★★★★
無題1376(15-024)
19:00の回(曇)。18:30会場着、受付(全席自由)、ちょうど開場時間。
舞台上、左右に平台4段のみ。前説なしで19:01開演~20:19、休憩、
20:29~21:35終演。
土田さん(B.LET'S)さんが出ていらっしゃるので観にきました。こちらは初めて、B.LET'Sの永島さん、以前、こちらに所属していたのですね。
説明に「現代史劇」(戦後~という意味?)とありますが、「源義経」については、名前、逸話2~3コ程度しかしらないので終演後いろいろ検索してみました。
平台以外には何もない代わりに、正面(かなり大きい)に映像(スチームパンク風)、雨や風の音が伴い、シーンに変化をもたせていました。現代~侍風までと衣装はそれぞれ(バラバラ)。
どこまでが史実とされているもので、どこからが創作なのかはよくわからないものの面白く観劇できました。
片岡八郎の「構え」、背中の線、座っている姿がなんともいえない。
学生運動...は、デモのシーンがちょっと映ったくらいですかね。当パンによると初演は1980/7。
岡村さん「Another×Other(2012/9@サイロ)、酒井さん「月見草一夜 ツキミソウヒトヨ(2014/3@がざびぃ)」、仲田さん「鋼鉄の処女(2011/7@BOX in)」、松尾さん...兎団やTRICKTOPS、松本さん「Spring(2014/3@グロット)」。
仲田さんの次回作「奇妙な果実」は(てがみ座)横山さんが出ているので観に行こうと思っています。
満足度★★
思い込みはあるのでしょうが…
ひたすら長く感じました。
先ず、内容にメリハリが無い。
2時間半に近い作品ですから、工夫として必要だと思いました。
各場同じ感じのシーンの連続なので、敢えてドキュメンタリー手法を採っているのでなければ構成をお考えになった方がいいかと思いました。
何が主題なのか不明
学生運動と擦り合せるのならば、2元的な構成にするとかの手法があってもいいのかなと思いました。
影武者の苦悩が主題なのか、義経主従の時系列的な描写が主題なのか
この作品自体が何を訴えようとしているのかが不明でした。
本来はネタバレに記すべきでしょうが、公演終了したので…。
映像は特に効果的だとは思えませんでした。
炎とかの描写には良いのかとも思いましたが、全編グロテスクな画像で通すのは如何なものかと思います。
胸を晒して踊る「蛍」さんはご苦労様でしたが、それとエロの感覚は違うでしょう。
敵の目玉で自慰した「静」も、そこに至る欲求不満が描かれていなかったのでエロいとは思えませんでした。
70年代の安保闘争の時代の「エロ・グロ・ナンセンス」は高度成長下での閉塞感が背景にあり生まれたアンチ・テーゼで、義経主従の閉塞感は解るのですが、そこをもっと描かないと(主題として)ただの挿入された”エロを表現したかったから”だけのシーンになってしまっていて、女の狂気は感じませんでした。
総じて、インパクトに欠ける内容で、残念でした。
意図は酌みたい
「義経伝説」をひも解いて見せてくれたが、弁慶の人物造形と3人の影武者の描き方は興味深かった。弁慶を「袈裟と盛遠」のエピソードに当てはめるのはちとやりすぎ。また、貧乏な小せがれたちの軍団でしかなかった義経主従の浮き沈みに、当時の学生運動の学生たちをオーヴァーラップさせたい気持ちは分からないでもないが、あまりピンとこなかった。
35年前の作者の熱い気持ちと、義経主従を熱く、熱く演じる若い役者さんたちの健闘を称えます。
満足度★★★★
レトロで新鮮
源平時代を描いた現代史劇?と思っていましたが、観て納得しました。着物ではなく洋服の義経やドレスの女性陣の姿も違和感はありませんでした。前半は少し退屈感も感じましたが、後半は惹きつけられ、登場人物それぞれの熱い想いや葛藤が伝わるような気がしました。役者さんの演技力は差があるように感じましたが、皆さん熱演していました。特に義経役の役者さんは、熱く義経を演じていて印象的でした。何となくレトロ感が新鮮に感じた熱い舞台で、印象的でした!
満足度★★★★
ずれは感じるが
義経の様々な伝説(死なずに海を渡ってチンギスハンになった)をベースに貴種流離譚として、民衆の持つ幻想を舞台の浪漫にして見せた作品。
満足度★★★
“座・高円寺”のスペースを・・・
ストーリーが面白く、途中休憩10分を挟んでの2時間半の舞台、あっという間だったが、“座・高円寺”のスペースを生かしたスケールの大きさは感じられなかった。
また、役者さん達のレベルの差がありすぎて、興をそがれたシーンも多々あったが、楽しめた舞台でした。
満足度★★★★
義経ものは5割増で観てしまいます
2時間半の長丁場、わたしは飽きることなく観劇しました。が、それは"源義経"に思い入れがあるからで、普通に観に来ていたら、たぶん長く感じたと思います。
お話は基本的に義経の生涯を追っていました。見せ場になるはずの合戦シーンがほぼ描かれないのは、そこを見せたいわけじゃない、のだろうと思いました。若干、予備知識がないとつらいかも、とは感じましたが、焦点をあてているのがあくまで各人の思案・欲求なので、そこさえ追えればいいということだと思います。
弁慶がなぜ義経のバックについたのか、新解釈で面白かったです。義経・弁慶・影武者たちの内面を描く脚本の筆力に感嘆しました。対して鎌倉方の描写はあまり厚くなく、まぁそこまで追ったら3時間超えてしまいますよね(^^;)
そしてとにかく義経役の方をはじめ、表現力のある役者さんが何人もいて、そこが素晴らしかったです。お芝居のつくり自体にアマチュア臭さがなく、「観客に提供する」ことが当たり前になされていることに、さすが老舗の力を感じました。
女性の描き方にちょっと共感できなかったのが残念です。昭和っぽい表現の仕方のせいか、全員いっしょくたに見えました。
満足度★★★
義経の悲劇を昭和に投影
義経の悲劇を昭和テイストの表現で構成し、最後に学生運動の悲劇と重ねたのは現代へのメッセージを加えて舞台に厚みを持たせるという狙いであると理解した。確かに単に史実を描くだけではもの足りないが、今回は昭和の世界に投影したことにやや無理強いが感じられ、今一つピンとこなかった。映像を中心とした背景というのも好みではない。
一方、取り巻く女性たちとのからみ、影武者や家来との心理戦はいずれも興味深く描かれていて、十分楽しめた。
見てきた。
説明文だけを読むと時代劇なのかと思いきや、フタを開けてみれば昭和の学生運動をベースにした世界感を源平合戦にはめ込むなど、ストレートながら引き込まれてしまう作品でした。しかもこれが30年以上前に書かれた作品と知り驚きです。若い人には受け入れが難しいかもしれませんが、むしろ今の若い人の率直な意見というものも聞いてみたくなりますね。なにしろアングラ作品自体に最近は出会う機会が少ないので。舞台セットなしですが、ムービングで背景や演出効果があるので全然気になりませんし、ダンスもメインの役者さんも力強い。殺陣や若い役者さんは今後に期待ですね。エロスが作品の時代を匂わせてます。それに体当たりでぶつかっているあの女優へ拍手を送ります。
満足度★★★★
新しい義経像
新しい義経像、というか弁慶像が面白かったです。バックスクリーンに映ったギーガー風CGがカッチョよかったけど、そのどれかひとつが本当に作ってあって、ステージにデンと置かれていたらもっと迫力があったと思います。衣装だけでなく、内容も現在との繋がりがもっと密だったら、さらに斬新な義経になったかも。
言霊の威力?
すごい昭和テイストなお芝居で、パンフを読んで納得。35年前に書かれた脚本だったんですね。いろいろと現代的な味付けも為されていましたが、台詞のためか、レトロな印象が強かったです。言霊の威力を感じました。義経の時代と昭和のシンクロや、この二つの時代の不思議な重なりの符号など、面白い作品でしたが、どうせなら現代まで感じさせるような何かが欲しかったな。これは、リベルタンゴなど手垢のついた音楽を使っているせいじゃないかな、と残念に感じた。至高のエロスは・・・・・まったく感じませんでした。刺激的な性表現があふれている現代では、ただ時代感だけを感じた。チャレンジングでした。