満足度★★★★★
濃密な140分
(ほぼ)4人の会話の積み重ねで進むストーリー。
いくらボクラ団義さんでも4人芝居だったら90分位でしょ・・・なんて思ってたら140分!!
「長過ぎない?」なんて疑問は杞憂に終りました。
観劇姿勢もだんだん前のめりになり、「えぇ!」「あ、そうゆうこと?」と自分の勝手な先読みを裏切られ続ける140分w
とにかく一人一人の小さな表現が伝わって来て、舞台からの圧力で倒れそう。
大きく派手なステージだけが舞台じゃないぞ!ってことを知らしめるには十分な舞台。
役者の魂を堪能した数日間でした。
満足度★★★★★
ほぼ4人芝居
開演前に4人芝居と聞いて、シンプルなステージを見た時の予想を見事に裏切って、深さも広さもある壮大なストーリーを体験できました♪
当初おかしいと思われていた男が、実は一番まもとだったこと、タイトルにたくさんの意味があったこと、まさにサスペンス劇場として申し分のない内容だったと思います!
椅子や柱をプロジェクターに絡めた光と闇の演出や、乾パンとのど飴の配布(笑)もオリジナリティーがあって良かったです^^
2014年のラスト観劇として、印象深い作品となりました!
満足度★★★★★
劇場内はお静かに。
音や光やセットがいつも舞台をより盛り上げてくれますが、今回は暗闇と静寂が特に効果的に使われてました。劇場さんにも協力して貰って良い環境を作ろうとする徹底っぷり。冒頭から静寂のシーンがすっごい重要で本っ当に良いシーンなので観劇の際には是非、本気で消音対策推奨舞台です。
満足度★★★★★
別キャストが気になる
最高でした。少し長いかとも思いましたが、それを圧倒する言葉の説得力。シカク。あとはボクラ団義ではお馴染みの素敵な映像を駆使したオープニング。観て損はないと思います。
満足度★★★★★
紫の舟歌
“サンカク、まる”は平面分割の最小単位だろう。然し、四角はサンカクを2つ合わせても作ることが出来る。そして、遥かに複雑な要素を内包し得る。今作はシカクを扱っている。幾何学レベルだけでさえ、このように複雑性への萌芽を宿しているのであるから、人間というカオティックな物を対象とした時には、その複雑性は推して知るべきであろう。
シナリオで“恋の話というには重すぎる”云々という曖昧にも取れる言い方をしているのには、訳もあれば、自負もある。曖昧な表象に多くの者が納得できるような内実を伴う説明をすることは、極めて困難なことだからである。作者は説明できると考えているし、実際にそれをやってみせた。見事である。この見事なシナリオに合った緻密で知的な演出と主役四人の卓抜な演技、効果的な照明と音楽これら総てを纏め上げた演出家の知性に拍手を送ろう。そして、舞台上で、これらを形にして見せた役者達の汗と労苦に対して惜しみない拍手を送りたい。見事な出来である。
満足度★★★★★
やっぱり凄かった
ほぼ4人でのお芝居。 台詞量も半端ないけど熱量も半端ない。 ベースは変わらないけど、いつもとテイストの異なる脚本・演出に、しっかりキャスト達が応えている。 期待をはるかに超える舞台だった。 佐藤修幸さんの演技がすご過ぎ。 表情のひとつひとつが見逃せなかった。
満足度★★★★
久保田脚本の真骨頂
雨の夜に襲われ視力を失った女性と彼女をめぐる3人の男…。
中盤で事件の表層が明らかになってからが久保田脚本の真骨頂、二転三転どころか五転も六転もする展開は角を曲がる度に新たな景色が見えてくるよう。
そんな中、バレにくい嘘に関する台詞は久保田式の演技メソッドか?なんて見方をしたりもして。
で、主要な4人の他に2人が助演、そして多人数のシーンが1つ(複数回演じられる)という「変則4人芝居」形式が独特だが、この多人数のシーンを何らかの方法(会話で処理とか?)で他の役者を使わずに済ますことができれば商業系での上演もあるのではないか?とも思ったり。
あと、前方2列の小さな椅子での150分はさすがにキツいよね。
満足度★★★★
初日観に行って良かった
「サンモールスタジオ」で規模の会場でやる効果抜群
あれを会場設定失敗していたら、全く違った印象になっていたと思う
初日の精鋭メンバー開幕で、先ずは後のメンバーのやる気スイッチがどう入ったかによって、残りの舞台の評価も変わってくることでしょう。
中心の4人の方でも、役割によって印象違うと思いますが、初日の時点では、沖野さんはやはり凄かった。まぁあまり注文はないです。演りたいようにやることで、沖野さんは進化し続けると思うし、千秋楽までにもっと狂気的な面と優しい面が同居するような表情に変わっていくんじゃないかな
それに「女」を演じた平山さんも期待以上だった。正直一番良い方向に期待を裏切られた感じ。これからもどんどん客演やっていった方がいいと思う。もう少し感情の揺れ幅を目一杯やっても良かったと思う。「女」が揺れると、「男三人」はもっと動くはず。平山さんはまだまだ出るとのことで、もう一回くらい観てみたいな。
最初にしゃべり始める竹石さんも難しい役どころ。キャラ作りをどうするかで全く印象が変わると思う。竹石さんの印象も良い方向に変わった。でも、今回の役では結構抑え気味なんだろうけど、感情をあらわにするシーンではもう少しオーバーアクションでもいいと思うんだけどな。
大神さんは今後役代わりもあると言う事だが、若干個人キャラの個性が強いので、役が変わっても演じ分けられるのかどうか、観てみたいところ。個人的に大神さんの演技に対する固定観念が出来てしまって言うので、もっとダークに演じてほしかったな。少し悪が足りない気がした。
とにかく、全部パターン観たくなるような良い初日でした
ボク団としての飛躍の作品になるかもしれませんね
今後ともこのパターンの会話劇は、年一回くらい継続すると、
劇団の質もどんどん向上することでしょう
まぁ初日なので、満点は無いかな
満足度★★★★
衝撃的な幕開けから
会話を中心に熱量の高いお芝居が見られました。この長尺で台詞の多い劇を何組もの役者さんが演じることができるなんて、すごい劇団ですね。また、マッピングの技術をこんなにうまく使いこなしている劇団を観たのは初めてです。ライティングも素晴しい。何度もグルーヴするシーンから次々に謎が明かされていって、ぞくぞくするような会話劇の素晴らしさを味わえました。ただ、テンションの高い前説も入れると、2時間40分を優に越えるこの劇、やっぱり長過ぎる。俳優さんたちの声量や声のトーンもバラバラで、噛みも「ここで噛むか・・・・」という大事な所で発生したりして、全体にちょっと無理があるかな、と感じた。前説をバッサリ切るか、素人的にはわかりにくいチェホフの部分など、(入れたいんだろうなぁ、とは思います。思いますがあのシーン長かったな・・・・・)割愛して、何度も足を運びたくなるような舞台にして欲しい。
満足度★★★★
こういうのを待ってた!
『遠慮がちな殺人鬼』が凄い好みの作品だったので、以来ずっと観劇しているボクラ団義さん。
こういう作品をずっと待ってました!
ブラックな雰囲気漂う現代サスペンス劇。
うまいなぁ。ストーリー、演技はもちろん、それらを盛り上げる映像表現・演出も本当にうまい。
時間軸をたくみに前後させて、シーンをより印象的に演出する手法もお見事。
複雑なようで初見でも流れを追えるレベルのさじ加減も抜群だと思いました。
個人的な好みを言えば、終盤の展開がちょっと冗長かなと思ったりもしたのですが、作品の持つ世界観、雰囲気は文句なし。
私の好みド直球です。
満足度★★★★
いろいろな「シカク」
今までに4回観劇。
今日のマチネの平山空さんの女以外は2回目に見るキャスト。
男A~Cは各3役者ずつ見てきたが、役者ごとに印象が違うように感じた。
特に男Cは、大神さん、中村さん、佐藤さんで印象が全く違った。
23日のマチネは、添田さん、沖野さん、佐藤さん、大友さんの組み合わせで観たが、こう、なんというか今まで見た4回の中で一番熱量が高かったのではと思う組み合わせだった。
いろいろな「シカク」を取り込んだ、役者さんの新たなる一面を観られたように思う公演でした。
大シャッフル回はどうなるか、期待。
辛口コメントを言えば、結構噛んでるかな。
1公演に最低でも1度は噛んでる印象。
長セリフなのもわかるけど。
後は、とある公演のとある役者さん。
噛む以前のお話。喉も管理は大切ですね。
満足度★★★★
芝居らしい芝居やと…
6回目の観劇で改めて感じた事。
本来の芝居。言葉と演技力だけで観せてくれる舞台だと。
役者によっての演技が違うのは当たり前だけど、いい意味でも悪い意味でも引き込まれ方が違いすぎておもしろい。
細かい糸を見つけるのも楽しみの1ツな舞台です。
満足度★★★★
ぐ~
疲れた~!気持ちよく疲れた~!
こんな会話劇初めて。なんだかね、変な表現なんだけど、目を閉じてても観れる?そんな舞台でした。会話劇の素晴らしさを改めて実感。
途中、隣の友人のお腹が「ぐ~」って鳴ったのは、劇団さんの前説でのお心遣いが逆に刺激となったようだ(笑)
静まり返るシーンが多いので、空腹では観劇しないように。
満足度★★★★
シカク
予想を良い意味で裏切る展開!
先が分からない楽しみがありました!
これで毎回キャストが入れ替わるとなると話の内容が分かった後でも面白いと思います!
満足度★★★★
中ゼリ、長ゼリ
非常におもしろかった。
脚本がいい。
後半はちと長い。
しかし破綻もなく、納得のいく設定にする為に致し方の無い長さなのか。ガッツリ芝居見たな〜という気持ちになった。
役者も中ゼリ、長ゼリにもかかわらず喋りがうまい。
女性キャストに要求している芝居のレベルが高い。残念。
満足度★★★★
繊細な
23日の夜、 竹石 加藤 高橋 松嶋
27日の昼、 竹石 加藤 大神 大友
を観劇。
脚本・演出はお見事。
脚本に関して、気になるところも多少ありますが、それでも十分に洗練されていたと思います。
オープニングも素晴らしい。
脚本・演出だけで十分に☆5の価値がある作品でした。
ですが、繊細なお芝居なため、キャストや調子によって大きく完成度が変わるのでしょうね。
23日の夜が☆5、27日の昼が☆3のため評価は☆4にさせて頂きました。
満足度★★★★
日本語の面白さ
20日マチネを観劇。
男A→竹石さん、男B→沖野さん、男C→中村さん、女→大友さんの回でした。
4人とも、なかなかぴったりな配役に思えたので、別の回だとどうなってしまうのかが気になるところ。
メインの登場人物はほぼ4人で、その会話によってストーリーが進んでいくが、よく計算されていて、謎がどんどんと解けていくのがとても面白かったです。
面白かった、と軽く言ってしまうには、重すぎる気もしますが…。
ただ、台詞を噛んだり、一瞬飛ばしたりということがほんの少し多く感じられて気になってしまったのと、個人的にはストーリーのラストがいまいちスッキリしなかったのが残念でした。
とは言え、十二分に楽しめたと思います。
回によってキャストが違う、というこのスタイルは、とてもおもしろいものだったと思います。
ですが、やはり回によってクオリティに差が出てしまうと思いますし、何度も観るには体力と気力を使う話だったと思うので、役者の力量や見た目の印象など、もろもろを加味してキャスティングされ、そしてそれ一本に向けて稽古された「完全版」で観てみたい。
満足度★★★★
やっと。
やっとみることができました。といってもまだ3日目。まだまだこれから進化していくのはとても楽しみ。
私自身はじめてのシカクだったから、内容把握がメインになってしまって残念。同じキャストでみれることが一度きりしかないのだからもっと個々人を観れれば…今日は…まあ、この先みることが出来ない人を中心にみていったつもりだけど。
今回の観劇で私は誰か一人に感情移入することはありませんでした。きっと細かくみていたら、とても楽しいものになると思います。また行くので…次は誰に注目しようかな。と楽しめる舞台。あんまり文章力がないなー。悔しい。
それぞれの感想はまたの機会に本人にお手紙を。
でもみなさん本当にぴったりはまっていました。
どの回をみても失敗は絶対ない。いつもメインをはらない人こそ今回のシカクの見所の一つなのではないかな、と思っています。