満足度★★★★★
演劇って素晴らしい
会場に入ると、既に正座で待つ喪服の二人。開演まで30分も?たいへんだなぁ。でも、ちょっと可笑しい。母の葬儀に際し、東京から恋人を連れて帰ってきた妹。母との二人暮らしでの確執から、母に背を向けほとんど帰らなかった。そこには母に愛されていた兄の存在が影響している。その兄と妹のバトル。そこに見事に花を添えた兄の幼なじみ。もう泣かせる。いやぁ、いいものを観た。本も演出も演技もケチのつけようがない素晴らしさ。心をグッと掴まれるポイント…いえ、箇所(笑)がたくさんある。優しい気持ちになる。家族に会いたくなる。恋人の手を握りたくなる。そんな作品。アフタートークも爆笑の最高。
満足度★★★★★
年の瀬にぴったり
知っている時間と知らない時間の重なり。衝突、混ざり合い、そして雪解け。途中からもう、なんかわけ分からんタイミングで何度も泣きそうになりました。今回は男性キャストを褒めたいです。山田百次おそるべしですね。
満足度★★★★
そこだけそのまま宮崎のような演技空間
母の通夜で10年振りに宮崎の実家に帰った主人公、彼女が交際相手を伴っていたことで兄は…な物語。
演技空間である四畳半部分だけ現地から切り取ってきた…どころか空間が曲がって現地がそのままそこにあるような現実感さえおぼえるのは方言のためだけではあるまい。
そんな中で兄の妹に対する複数の(アンビバレントな)想いや幼馴染みの感情、それに主人公の交際相手の「居心地の悪さ」がじわじわと、しかし確実に伝わってくる感じ。松本脚本(と演者たち)、さすがだなぁ。
なお、一人っ子なモンで、兄妹の想いに関しては実感ではなく「さもありなん」という納得に近い感覚?
一方、交際相手の居心地の悪さについてはまさしく実感。(笑)
満足度★★★★★
愛情溢れる
主人公の過去と現状だけなく、全ての登場人物の過去と現状が透けて見えてきて本当に面白かったです。それも、言葉でははっきり言わず、雰囲気と表情と態度だけで、昔はこんな感じだったんだろうなあ、今はこんな問題があるんだろうなと匂わす程度で、こちらに預けているのも想像力を掻き立てられて良かったです。
特に義理の姉が多くを語っていないのに、過去の主人公との関係や今の不安が見え隠れしていましたね。
満足度★★★★★
その場に居たような空間
通夜での確執ある兄妹の会話。
空間も物語りも時間もなんか丁度良い。
宮崎弁で展開されるのもいい味だし
男性役者さんの演技も良かった。
久々に恋愛とかじゃなくて
しみじみする温かい人間ドラマを見た気がします。
満足度★★★★
ありがとう
元気になったぞ。ここで好きと書いても嘘っぽいから手紙をしたためて返信したい。コピーとはいえ直筆のラブレターをもらって観劇前ににんまりほっこりあったかい。観劇後はもっとほっこりあったかく・・・。アホな私は山笑うをバカ笑いをするの方言だと勝手に思ってて最後にはこのどことなく重い空気を吹き飛ばすようなバカ笑いをするのだろうと予想した。もちろんバカ笑いなどはせず、私は山笑う。
満足度★★★★★
AEON
川村おさやぴーはおしゃんてぃなモノで勝負してくると勝手に思っていたんだけど、意外にも地に足のついた芝居でおじさんは安心しました。
荻野友里、嫁にきてくれないかなぁ。
満足度★★★★★
観劇して良かった
東京のこの時期には沁みる作品でした。
ユニット名や劇場からするとフザケタ・マイナーが感じがするかも知れませんが、少数の出演者で会話が繋がり、人間関係の変化を楽しめる作品でした。
満足度★★★★
見事な船出
とても懐かしい雰囲気のあるほのぼのとした素敵な作品でした
それぞれのキャラが見事にマッチして自分の親戚と対比してしまった
話しは飛びますが、荻野さんの喪服姿にめろめろでした
頭の中でリフレイン…
満足度★★★★★
滋味あふれる芝居
家族とは、なんと面倒で恥ずかしくて温かいものだろうと、地方出身の共感とともに心に響きました。
喪服が魅力的だった女性お二方にくらべて、冴えない男性陣のリアルさが可
笑しみを倍増させていました!
満足度★★★★★
川村紗也が松本哲也と組んで宮崎弁演劇に挑戦/約90分
ちょっぴりワケありな家庭が舞台の一幕劇。
骨子だけを取り出すならば話はかなり王道的で、まかり間違えば凡作に終わっていた可能性も。
しかし、作・演出を手がけたのは小松台東の松本哲也。
実家に不義理していた妹が男連れで帰省して兄と揉めるという、どこにでもありそうでなおかつ苦い話を、ちょいちょい入るおマヌケな脱線トークとドタバタ騒ぎでショーアップし、とても面白く見せきる。
松本作品は少なからず観ているが、一、二を争う傑作。
主宰兼主役のあの人が可愛いのはもちろん、荻野友里という青年団所属の女優さんがまた絶世の美女ときて、男性満足度の高い一作でもあります。
なお、会話がほぼ宮崎弁でなされる松本作品ゆえ、津軽弁劇団・野の上を率いる山田百次もキャストの一人として宮崎弁でお芝居。
津軽訛りが入った独特の宮崎弁は聴きモノ。