毒舌と正義 公演情報 毒舌と正義」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-20件 / 24件中
  • 満足度★★★★★

    教育は、根幹
     教育改悪が急ピッチで進められる中、性質の悪い生徒と世間のダニのような親や教育委員会、直接描かれては居ないが、中教審始め文科省の不見識(竹富町の教科書採用問題をみれば、文科省のレベルは単に見識の問題ではなく、憲法を蔑ろにしている点でも問題がある。及び、狂気政権・安倍の率いる下司共の下知まで考えるのは、大人の観客として当然のことだろう。)VS教育に於ける正義とは何かを考えさせてグッド。(追記後送)

  • 満足度★★★★★

    あっというま
    に終わってしまいました。それだけ引き込まれてしまいました。教師と言う世界はかなり厳しく精神的にも大変と聞いていましたが、人間関係がすごいですね。かなりリアルになっていたと思います。新米教師のときは皆がんばろうって来るのでしょうけれども次第に・・・。続編作ってくれないでしょうかね。

  • 満足度★★★★★

    明るい暗部
    ユーモアのセンスと硬派な問題提起が共存する面白ステージ。

  • 満足度★★★★★

    いい話
    色々なことが明らかになりました。

    ネタバレBOX

    修学旅行中に男子生徒数人が一人の女子生徒を殴ったということで先生たちが集まって原因究明と対応を協議する話。

    系列進学校から意に反して転任させられ、敗訴はしたものの元の高校に復職したいと裁判まで起こした国語の先生を辞めさせようとする教頭らの動きに対抗して男子生徒が集めた署名を当該女子生徒が盗んだことが背景にありました。

    酒好きの添乗員が女子生徒が署名を破棄しようとした現場を偶然街で見掛けたという一番部外者的な人のお手柄で事件が解明されたというオチと、国語の先生は生徒たちから愛されていたという現実、さらには、学校法人側も先生を左遷したわけではなく、生き残り策として魅力ある高校にしようと考え白羽の矢を立てたということが明らかになりました。

    先生から注意されると、うぜえ、めんどくせえ奴、とか言う女子生徒が登場していたら、このお芝居は成立しなかったのかもしれません。

    学校側も説明不足でしたが、先生も男気がなかったですね。転勤を経験してなかったから仕方なかったのかもしれませんが、よしっ、この高校をいい高校にしようと考えたり、せめて多くの生徒から好かれていることぐらいには気付くアンテナがほしかったです。

    終わってみれば、そこまで深刻そうな顔をするほどでもなく、いい話やんというくらいの話でした。

    この日の東京は前作の続きかと思われるくらいの大雨の一日でした。

    ところで、コーラがほしくてほしくて仕方ないようになったときは病気です。教頭先生と言うよりは作家さんがそうなのかと心配になりました。
  • 満足度★★★★★

    王道
    相変わらず演技が切れていて上手い。演出も精密なこだわりがある。
    今や教師は針の筵のような職業だと思う。体罰だと言われるので無礼な態度を取る生徒を叱れない。モンスターペアレントもいる。
    バカバカしいが、今の現実かもしれない。
    私には到底無理な窮屈な職業。保身と聖職の苦悩の狭間で葛藤する教師たち。
    ドライだと思う今の子供にも、教師を慕う心が残っている生徒もいることに救われる。
    斬新なストーリーに敢えて挑んでいる本作品にただただ敬服でした。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい舞台でした
    この劇団は初めてでしたが、まずキャストの演技が全員素晴らしく、そして脚本についても緊張感を上手く持続させつつ、無駄も蛇足も無い絶妙な話運びでした。ぜひ次の舞台も見てみたいです。

  • 満足度★★★★★

    さすがだ
    ワンツーワークスの芝居は観る側に強烈に問題意識を投げかける。今作でもやはりそれは変わらない。どちら側にも正義はある。どこで誰とどのように折り合いをつけて落ち着くか。大小の差はあれど,どこにでもその選択は転がっている。また,考えてもいなかった他人の思惑や行動も。とにかく,この芝居,ホンも演出も演技も申し分ない。最初から最後まで,ただただ物語に引き込まれるだけだった。とっても満足である。

  • 満足度★★★★★

    とても印象に残る素晴らしい舞台
    同一構造の違う部屋にいる別の人物達を一つの場にレイヤーのように重ねて、同時進行することで時間辺りの情報量を増大させ、平行進行感をだし、かつ本筋を進めながらの構図や状況の説明などを同時に実現している。

    単純な「物語の再生装置」から進化した現代演劇のテクニカルな特徴のひとつは「異なる時間や空間を多層レイヤー化して同時再生できる」ということなのかもしれない。
    少なくともそれを理解してる一連の演目群には面白いものが多い気がする。

    レイヤーを一枚づつ見せて終盤で全て重ねるという荒業は初めて見た。
    最大4レイヤーが重複進行する濃密感はすごい。
    レイヤーが多層になれば奥行きが増すのは自明。
    戯曲(転じて小説・映画・ゲーム)が平行する筋を、章単位等で多層化してきた構造からは明らかに一段踏み出してる。
    ニコ動を最初に見たときの動画+テキストの違和感と直後それを乗り越えて既存化してしまう流れに近いかもしれない。
    但し共にこれらの良さを口で説明するのは困難だけども。

    筋はいたってシンプルで凡庸(金八先生のよくある1話くらい)だが、もともとの主題が
    「思ったこと正直に口に出して言ってしまうアメリカ人のような男」と、
    「思惑は別にあるのに文脈(空気)を読んで机上の正解しか口にしない人達(とその視点による嫉妬などもないまぜになった憶測)」
    の噛み合わない会話劇なのだろうと思うから、筋そのものは凡庸でいいのだと思う。
    ついつい「会話の応酬」とか「バトル」とかに目が行ってしまうと思うが、よく思い出すと実はバトルはまったく成立していない。だってそもそも噛み合ってないんだから。意図的にそういう風に創ってあるんだから。
    そう考えると、構造的には不条理劇の定番構造にも近い気がした。

    少なくとも「学校の抱える問題や現状」とか「現代の教育のうんたら」とかそういうのは本作の主題とはまったく無関係で、「追い込まれた人々を密室に押し込めるために用意された道具立」てにすぎないように思う。
    「蝿の王(ゴールディングのほうね)」が「少年たちのサバイバルものではない」というのと同じ。
    一方でこのあたりのミスリードを誘発するような意図的な造りもヒリヒリする感じで好みではある。
    この辺の見切りがスパッと見切れていてブレがないのはとても素晴らしい。

    このような厄介な作品を成立させるに足る技量を持った演者のみなさんには敬意を表したい。

  • 満足度★★★★★

    後ろから見る客席が白いんです
    =高齢の方が多くいらしていた客層の為

    それはまぁ置いといて、作品内容は重厚で濃厚な謎解きサスペンスのようでした。
    片時も目が離せない魅力的な2時間越えの作品でありました!

    ネタバレBOX

    若手演劇でよく観るオープニングのダンスでなく、
    動きの面白いパフォーマンス風の動きは目に新しかったです。

    東京に修学旅行に来た進学高校の学力の劣る系列高校。
    昼に行った東京ディズニーランド内で一人の女生徒に男子生徒3人が暴行をしたので、その処分について滞在中のホテルの部屋で臨時の職員会議を起こすことになるのですが。中心にいる先の進学校27年勤務の国語教諭がこの姉妹校に異動になり、その処分を不服として裁判を起こし→敗訴。また着任2ヶ月で素行不良の女生徒に対する暴行を起こしていたこと。そしてその夜には女生徒の部屋に忍び込んだ男子生徒が出てくるという問題まで出てきます。アクツ教諭を中心に問題が収束され最後には物語が見事に閉じます。
    上手だなぁ・・・・とは思ったが、面白くしようとする同じ部屋という設定を生かし重ねた表現はチト解り難かったです。
  • 満足度★★★★

    お見事!
    社会派エンターテインメントの真骨頂。主宰によれは実際の事件を元にした話とのことだが、教育界の病理をここまで面白く観せてくれるのは流石の一言。主宰と諸富先生とのアフタートークセッションもとても参考になりました。

  • 満足度★★★★

    いつもと比べるとソフトでした!
    教育としては正しいことを貫く人が、組織にとっては疎ましい人間となる現実は寂しい。聖職としての教師なんてものはほど遠い!こんなことやっているから教師の質がオチ、サラリーマン化、酷いのは不祥事に至るばかり、正しいことを教える人がいなくなる。

    ネタバレBOX

    スキルの高い優秀な教師を新学期の担当発表15分前に系列校(私立)の進学とは程遠い商業科に異動とは、建前以外の個人的な作為としかいいようがありません。ことなかれ主義、責任をとりたがらない教頭にあびせる吉兼先生(増田 和)の言葉と阿久津先生を慕う生徒の嘆願書の署名が救い。
    あの結論の出ない長い会議の見せ方は古城氏良くご存じでまさに学校も一般企業も同じです。
  • 満足度★★★★

    計算された作品
    設定から台詞、アクション等かなり作りこまれている印象を受けました。終わり方もかっこ良かった。

  • 満足度★★★★

    先生って大変!
    先生は、教科を教える以外に色んな事を背負っているんだと同情すら覚えました。先生もいい学校で教えたい。生徒もいい先生に出会いたい・・・。
    今の大変な時代を反映した、社会の縮図的舞台に私には映りました。
    最後は少しだけ救いが見えた気がしてホッとしました。

  • 満足度★★★★

    やはり良い。
    毎回テーマがしっかりしていて、それでいてお客さまを楽しませてくれる。脚本・演出・演者の皆様のバランスが抜群。できる役者の方々が、これだけの年齢の幅で演じるとどの年代でも入り込める。観に行って損はしない劇団なのは間違いない。

  • 満足度★★★★

    やや無理はあるが、他にはない妙味
    今回の作品は、教師ものということで、興味があったので、急遽当日券で、観に行きました。

    やはり、この劇団の、芝居には、他にはない妙味があります。

    何よりも、構成が緻密。最後まで、終幕の予想がつかないスリルがあります。

    以前、ムーブメントありきのような習性に縛られている面も見受けられましたが、今回のムーブメントは、芝居の本質を捉えて、効果的でした。

    ただ、先に書きたいものがあって、それに沿ったやや強引なストーリー展開があり、いつもより、虚構度の強い芝居でもありました。

    劇団の役者さんが、いつもながら、パーフェクトな演技の中、老舗劇団所属の俳優さんが、台詞を噛んだり、忘れたりしたのは、大変残念な部分でもありました。

    ネタバレBOX

    修学旅行中に問題が起こり、ベットルームでの職員会議のシーン、最初、渡会先生と、瀬木先生が、まさか別室にいるとは気づきませんでした。

    渡会先生が、教師たちが真剣に苦慮している中、いきなり、野球の素振りをし出して、おやっと思った瞬間、実は二人は、別の寝室にいるのだと、気づかされます。

    この劇団、ずいぶん観て、やり方を知っていた筈なのに、してやられた感。

    こういう、古城さんの遊び心溢れた、仕掛けが好きです。

    阿久津先生の起こした訴訟と、生徒が起こした二つの事件が、やがて、繋がり、一つに帰結する構成は、実に手際が良く、お見事!職人技だなあと、感服しました。

    ディズニーランドで、殴られた女子生徒の担任が、各部屋を回って、事態の報告をするシーンを、一度で済ますのも、小洒落た演出で、観客の理解度に敬意を払って下さってることに、嬉しくなります。

    教師も、人間。自分でも、気づかない内に、自分の保身に動いたり、責任転嫁をしようとしたり、細かいエピソードの見せ方が、大変巧みでした。

    でも、その一方で、校長にあまりにも連絡が取れなかったり、修学旅行に、教頭までが出向いたり、生徒が、阿久津先生の裁判記録を盗んだり、阿久津先生の辞職を撤回させるための嘆願書を、修学旅行先まで、持ち込んだり…といった、ややあり得ない設定が多かったのには、ちょっと、いつになく、芝居の綻びを感じたりもしましたが。

    この時代の生徒が、一丸となって、阿久津先生のための嘆願書にサインするというのも、ちょっと信じ難いオチでした。まして、既に、辞めている進学校の生徒までが署名に加わっているというのは、あまりにも、無理があるような気がしました。

    でもでも、そういう綻びを全て許容したくなる、構成の妙と役者さん達の自然な演技に裏打ちされて、やはり、結果的には大満足してしまう作品に仕上がっていました。

    冒頭のシーンでの、奥村さんのムーブメントには、阿久津先生の教師力がまさしく表出された仕草で、最後の生徒達の嘆願書の存在理由の証明にもなっていて、本当にお見事な演技表現だったのだと感嘆しました。
  • 満足度★★★★

    教師って…
    大変なんだぁ~。立場と思惑が絡み合ったセリフの応酬劇…とても面白いというのが第一印象である。
    さて本題だが、私立高校の修学旅行時に発生した傷害事件を現時点の問題として、さらにその高校に勤務しているベテラン教師の置かれている状況を過去背景とした”立場と思惑”が交錯したプチ喜劇のような公演である。
    一般社会でも見られるようなセリフの応酬(特に責任回避)であるが、学校に設定したことで問題(テーマ性)がより鮮明になり見応えがあった。教育現場で問題となっている苛め・暴力、モンスターペアレントなどは、そのまま会社に置き換えればパワハラ・セクハラ、クレーマーと言ったところだろう。それらの問題を散りばめながら、学校経営及び教育現場に関する提起は鋭い。
    しかし、誰もが責任を負いたくない。その結果…結末が安易すぎたのが少し残念であった。
    今後の公演に期待しております。

  • 満足度★★★★

    さすがという感じ
    別に教育界の問題を捉えて云々といった内容ではなく、とある教師の意地の物語。修学旅行の宿泊先で起こった事件と、主人公の教師にまつわる案件が次第に絡まっていきます。
    丁寧でしっかりとした台本、きちんとした演技、作りこまれた舞台美術など、高いレベルで見事です。さすが実績のある方々の芝居です。

    惜しかったのは、肝心な所で台詞を噛むのが散見されたこと。自然な噛み方ならよかったのですが、ちょっと目立ってしまいました。とはいえ観劇したのが初日だったので、二日目以降は無くなると思います。

    ネタバレBOX

    生徒の起こした二つの事件が最後に阿久津教諭に結びつく展開は見事でした。ただ、教頭が人事権を持っているかのような描写は疑問符が付きます。体制側の人間として教頭しか出せなかったのでしょうが、本当は理事とかになるのでしょう。

    複数の場所を同時に描写する手法は最近よく見かけますが(私がたまたま見るのか?)、惜しいと思ったのは鬼海教諭が途中から入って来たこと。どうせなら最初からベッドに寝ていたほうが、統一が取れました。
  • 満足度★★★★

    世の中ってこんな風に不条理ですよね。
    内容にぐんぐん引きずり込まれました。
    こういうことってありますよね。
    観劇中には眠くなることがよくあるのですが、全然そんなことになりませんでした。
    舞台装置がすごい。演出もすごい。

    ネタバレBOX

    気になった点が1つ。修学旅行に付きそっている旅行会社の添乗員は、旅行中に教員に会う際には必ずスーツ姿で会います。私服姿であうことは絶対にありません。それは旅行会社の鉄則であり、最低限のマナーとして躾けられることです。
  • 満足度★★★★

    見ごたえありました!
    毒舌というよりは正直に生きている主人公に好感がもてる作品。
    いくつもの場が同時に進行する展開は最初は戸惑うのですが、慣れてくると幅や奥行が感じられ、物語に厚みが出た印象でよかったです。
    演出家さんや役者さんの技術の高さも感じました。
    いただいたパンフレットの挨拶文は、そのまま主演の奥村洋治さんの声で読めてしまいます。
    ちょっと一癖ある、そこがクセになる魅力的な役者さんです。
    安定の面白さで、今回も大変楽しい時間を過ごせました。

  • 満足度★★★★

    教育のバックヤード
    が、さもありなん、という感じで描かれていて興味深かった。あまり会話バトルに
    絡んでこない鬼階先生がそのうち肝になってくるのかな~と勝手に想像していたが、そうならなかったのが残念。照明が変わった途端、ずらりと並んだチェアが浮き上がってくるのは圧巻でした。教育とは、こうして多くの人の目にさらされながら行われるものなのだ、と実感。だから却って隠匿体質になり、ことなかれ主義に走ってしまうんだろうな~。前半の会話バトルがやや冗長だったかな?後半に繋がっていく部分が少なかったように感じた。

    ネタバレBOX

    実藤先生、高校教師であのハイヒールはありえない。ファッション的にもパンツスーツのバランスを崩している。すごく気になりました。尖り気味の教育観を表している、ということなのかな?

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