デッサン 公演情報 デッサン」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★

    愛する人の記憶に
    しみじみと自身(の家族)に照らし合わせながらの観劇。最初は、主人公である雪絵の立場で観ていたが、次第に夫である信一の立場へと移行。愛するひとの記憶から少しずつ消えていく恐怖と、落胆。でも希望を捨てることなく、前向きな志向性。ステージがとても神聖な場所に感じられ、終演後、爽快感が残った。
    この世に、100%確かなものなんて無いけれど、でも信じたい、愛するひとの記憶のなかで。

  • 満足度★★★★

    よかったです
    綺麗な物語でした。
    テーマについて真剣に考えている人間にとっては綺麗すぎて許せないところも有ると思う。でもこういうテーマを扱った演劇があっていいんじゃないかな。

  • 満足度★★★★

    ”重ね”の深み
     いつもながら緻密な計算に基ずくSpiral Moonの作劇だ。無論、今回も雪絵役を演じる秋葉 舞滝子の想像力に富む役作りが、作品に深みを与えている。舞台美術も、舞台そのものに、奥ゆかしさや奥行きの感じられる作りになっており、シンメトリカルでありながら、わざと少し崩して東洋人好みの美意識で仕上げている点も良い。無論、作品と内実とのコレスポンダンスも図られている。(追記後送)

  • 満足度★★★★

    見事でした
    印象的なアトリエ風のセットの中で、おかしくも物悲しい今と過去の記憶の断片が綴られていく様は見事でした。通奏低音のように流れる効果音も雰囲気をもりあげていましたね。

  • 満足度★★★★

    家族愛!
    劇小劇場では珍しく舞台セットが立派でした。
    決して他人事ではないとしみじみ感じました。

    ネタバレBOX

    若年性アルツハイマーの妻の記憶を慮る家族の愛を2次元、3次元のデッサンとしてキャンバスに描き続けるという話。
    過去の思い出、現在を時系列でなく妻が思い出したようにランダムに表現。
    会ったことのない夫の父も登場!
  • 満足度★★★★★

    この美術あってこその
    このお話。舞台美術の美しさに圧倒されました。劇小劇場が林の中の一軒家のアトリエに見事に変わっていた。美術だけでなく、音楽、効果音などすごくセンスあるなぁ、とまずその美しい空間形成に感動。ライティングも素晴しかったです。時間軸に関係なく語られるストーリーも、人間の記憶の在り方を示唆しているようで興味深い。仏画などでは、重要な仏や人物が遠近法に関係なく大きく描かれるが、人の記憶もそれに似たものかもしれない、と実感した。会ったことのない舅など出てくるのも面白かったなぁ。捉えどころのない記憶というものの不思議さ、儚さ、面白さをこれほど描き切った作品を他に知りません。私は大好きな作品。目立たないけれど、夫婦の衣装なども細かく計算されており、泣かせる。

    ネタバレBOX

    ちょっと全体に一本調子だったかな、とも感じましたが、それを補って余りある美術でした。枝が風に揺れていましたね。脱帽です。
  • 満足度★★★★

    不思議
    舞台の雰囲気すきでした。女性の心象風景なんですかね?
    舞台が横に長い感じだったので、左端から拝見しました。
    すると主人公の女性が近くにいて、遠くのテーブルに関係者たちがいる、みたいな構図になって。
    その遠近感が面白いなあと。
    これは左端で観た人にしかわからないかも。

    お父さんとか、味があって好きです、先生とかも、あの上司の人も。それから息子もね。あ、みんなよかったんだ。大人が子供の役をやるとしらけることが多いけど、そういうこともなく。

    ネタバレBOX

    物語はよくわかりませんでした。
    結婚披露宴にどういう意味があったのか。
    最後に泣いていた意味は?どっかに泣くところがあったのかなあ。
    あんぽんたんでよくわかりませんでした。とほほ。

    でも役者さんたちの演技とか、雰囲気とか、そういうのはすごくよかったから、飽きずに観ることができたのかと。

    ごめんなさい、正直いうと、途中ちょっぴり飽きちゃったかも。物語の進み行きとか、どう決着するのか、わからなかったからかも。

  • 満足度★★★

    ちょっとストレートな感じ
    最近観た「月の岬」、「海と日傘」のイメージが強かったので表現手法の違いに戸惑った。

    ネタバレBOX

    若年性認知症を発症した主人公、高峰雪絵の記憶をたどるように、夫と出会った高校時代から現在までのエピソードが、時間を前後しながら物語は進行する。
    語られるのはその時々に出会った人々との日常の些細な出来事であり、直接認知症と関連付けられるものでない為、それぞれの場面がどんな意味合いを持つのか疑問を持たざるを得なかった。
    姑が、ハードディスクに保存されたテレビ番組を消去したり、雪江がキャンバスに描き続ける絵を認知症である自分に重ねて語る場面などは、ちょっと直截的な表現に思えて私は好きになれなかった。
    一面ガラス張りでサンルームのような画家のアトリエをイメージしてのことだろうか。素敵なセットなのだが食卓のシーンなどにはちょっと不似合いな感がある。床に敷き詰められた紙片は様々に彩られた彼女の思い出たちの残骸なのか。
  • 満足度★★★★

    舞台セットと内容が印象的でありました
    かすかに聞こえる風鈴の音とか舞台床の表現とかユニークでありました

    人によって好き嫌いがハッキリするのではなかろうか?
    (この表現自分的に定番化してるような気がしますねぇ・・・)
    と思えた1時間45分

    この劇団はアンケートの回答すると3つのプレゼント応募が出来ます(^^)
    アンケート用紙にも先に左側に綴じ様の2穴が開いてましたね
    ~大事にしているんですね・アンケート~

    ネタバレBOX

    若年性痴呆症になった主人公岡村雪絵を中心に、時間軸を何度も前後して見せてゆく手法であり。死んでるはずの夫の父親や妊娠していたり、息子が大きくなってて会話したりと、いろいろ入り混じってはいるのだが。さほど混乱するような感じの話ではありませんでした。大切に思っていたのは家族であると象徴する雪絵の描いていた絵が見れなかったのがチョット残念かなっとは思えたが、見せない方が作品の雰囲気には似合いましたね。
    舞台床一面に色紙をちぎって撒いてあったり、ちゃんとリアルに食物食べたりするとこも良かった。が。ちょっとフルーツゼリーが食べたくなるのはご愛嬌ですね(^^)
  • 満足度★★★★

    情緒的かな
    主人公は若年性痴呆症という説明文…もう少しこの問題を正面から捉えた公演だと思っていた。
    さて、本題だが若年性痴呆症になった妻を温かく見守るその家族、そして夫との出会いを絡め、過去・現在を交錯しながら進展する公演である。先にも記したが、現代社会の大きな問題である認知症に関する捉え方が、あくまで個人的、家族的な視点で描かれており内包している重要性が感じられなかった。確かに家族との関わりは愛情溢れる演出であり心温まるが、やはり物足りなかった。もう少し社会性に踏み込んでいたら、さらに深みのある公演になったと思う。
    タイトル「デッサン」の思いは伝わるが、今後の「デッサン」はどうするのか…その暗示となるような場面が欲しかった。
    公演全体を通じてみれば、演出・演技は素晴らしく見応えは十分である。また、舞台美術も雰囲気がある作りで好感を持った。
    今後の公演にも期待しております。

  • 満足度★★★★

    未完成
    描き続けるには理由がありました。

    ネタバレBOX

    若年性アルツハイマー病に罹った女性と、夫、長男、姑、会ったこともない亡義父、高校時代の恩師で美術の先生、大学時代の友人、夫の職場の上司で結婚した時の仲人など彼女を取り巻く人たちの話。

    今の様子と過去の思い出を描きつつ、記憶が全て無くなる前に関係者を集めて挨拶を兼ねての忘却式とも言えるような第二の結婚式が描かれました。

    彼女の描く抽象画は現在の家族の肖像を表現しているということで、毎日毎日描き加え続けるもので完成形がないというのはいい話でした。記憶が真っ白になるとキャンバスも白が多くなるのでしょうか。家族は色を塗って邪魔をすると言っていましたが、今のところは色のついた絵具を使っていましたのでしばらくは大丈夫のようです。

    ただ、そんな日が必ず訪れるのは間違いありませんから切ないですね。
  • 満足度★★★

    (^-^)
    なんだか不思議なお芝居でした。セットが、大きなガラス窓のある部屋なので、外に植物が有るんですが。
    それが、なかなかいい感じで。
    作り物なのか、ホントの木を切ってきたのか。
    床に敷き詰められた色紙?もすごくきれいで。
    繊細な感じの舞台でした。
    「バカって悲しいね」っていう台詞のシーン、好きです。

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