満足度★★★
愛する人の記憶に
しみじみと自身(の家族)に照らし合わせながらの観劇。最初は、主人公である雪絵の立場で観ていたが、次第に夫である信一の立場へと移行。愛するひとの記憶から少しずつ消えていく恐怖と、落胆。でも希望を捨てることなく、前向きな志向性。ステージがとても神聖な場所に感じられ、終演後、爽快感が残った。
この世に、100%確かなものなんて無いけれど、でも信じたい、愛するひとの記憶のなかで。
満足度★★★★
よかったです
綺麗な物語でした。
テーマについて真剣に考えている人間にとっては綺麗すぎて許せないところも有ると思う。でもこういうテーマを扱った演劇があっていいんじゃないかな。
満足度★★★★
”重ね”の深み
いつもながら緻密な計算に基ずくSpiral Moonの作劇だ。無論、今回も雪絵役を演じる秋葉 舞滝子の想像力に富む役作りが、作品に深みを与えている。舞台美術も、舞台そのものに、奥ゆかしさや奥行きの感じられる作りになっており、シンメトリカルでありながら、わざと少し崩して東洋人好みの美意識で仕上げている点も良い。無論、作品と内実とのコレスポンダンスも図られている。(追記後送)
満足度★★★★
見事でした
印象的なアトリエ風のセットの中で、おかしくも物悲しい今と過去の記憶の断片が綴られていく様は見事でした。通奏低音のように流れる効果音も雰囲気をもりあげていましたね。
満足度★★★★★
この美術あってこその
このお話。舞台美術の美しさに圧倒されました。劇小劇場が林の中の一軒家のアトリエに見事に変わっていた。美術だけでなく、音楽、効果音などすごくセンスあるなぁ、とまずその美しい空間形成に感動。ライティングも素晴しかったです。時間軸に関係なく語られるストーリーも、人間の記憶の在り方を示唆しているようで興味深い。仏画などでは、重要な仏や人物が遠近法に関係なく大きく描かれるが、人の記憶もそれに似たものかもしれない、と実感した。会ったことのない舅など出てくるのも面白かったなぁ。捉えどころのない記憶というものの不思議さ、儚さ、面白さをこれほど描き切った作品を他に知りません。私は大好きな作品。目立たないけれど、夫婦の衣装なども細かく計算されており、泣かせる。
満足度★★★★
不思議
舞台の雰囲気すきでした。女性の心象風景なんですかね?
舞台が横に長い感じだったので、左端から拝見しました。
すると主人公の女性が近くにいて、遠くのテーブルに関係者たちがいる、みたいな構図になって。
その遠近感が面白いなあと。
これは左端で観た人にしかわからないかも。
お父さんとか、味があって好きです、先生とかも、あの上司の人も。それから息子もね。あ、みんなよかったんだ。大人が子供の役をやるとしらけることが多いけど、そういうこともなく。
満足度★★★★
舞台セットと内容が印象的でありました
かすかに聞こえる風鈴の音とか舞台床の表現とかユニークでありました
人によって好き嫌いがハッキリするのではなかろうか?
(この表現自分的に定番化してるような気がしますねぇ・・・)
と思えた1時間45分
この劇団はアンケートの回答すると3つのプレゼント応募が出来ます(^^)
アンケート用紙にも先に左側に綴じ様の2穴が開いてましたね
~大事にしているんですね・アンケート~
満足度★★★★
情緒的かな
主人公は若年性痴呆症という説明文…もう少しこの問題を正面から捉えた公演だと思っていた。
さて、本題だが若年性痴呆症になった妻を温かく見守るその家族、そして夫との出会いを絡め、過去・現在を交錯しながら進展する公演である。先にも記したが、現代社会の大きな問題である認知症に関する捉え方が、あくまで個人的、家族的な視点で描かれており内包している重要性が感じられなかった。確かに家族との関わりは愛情溢れる演出であり心温まるが、やはり物足りなかった。もう少し社会性に踏み込んでいたら、さらに深みのある公演になったと思う。
タイトル「デッサン」の思いは伝わるが、今後の「デッサン」はどうするのか…その暗示となるような場面が欲しかった。
公演全体を通じてみれば、演出・演技は素晴らしく見応えは十分である。また、舞台美術も雰囲気がある作りで好感を持った。
今後の公演にも期待しております。
満足度★★★
(^-^)
なんだか不思議なお芝居でした。セットが、大きなガラス窓のある部屋なので、外に植物が有るんですが。
それが、なかなかいい感じで。
作り物なのか、ホントの木を切ってきたのか。
床に敷き詰められた色紙?もすごくきれいで。
繊細な感じの舞台でした。
「バカって悲しいね」っていう台詞のシーン、好きです。