満足度★★★★
3回目
舞台上の冷蔵庫の駆動音すら気になるほどの静かな演出。音響も最低限。淡い照明と陰影の演出はいつも通りだが、群舞はなくガッツリの会話劇。物凄く繊細なタッチで描かれる「悪と自由」の物語。そこにあるのは絶対悪と悪人ではなくて、普通の人の正義と罪のお話。
満足度★★★★
心理を映す会話劇!
表面的な気持ちと奥底にある気持ちの違いを表現しながら、立場のよって使い分ける見せ方は印象的。
有島役笠井里美さん難しい役上手く演じられていました。良かったです。
満足度★★★★
初アマヤドリ
初めてのアマヤドリ。友人の勧めでともに観に行ったがとても良かった。
都合で観に行けなかった別の友人が可哀想なくらいに。
また、アマヤドリを観に行きたい。
満足度★★★★
観てきました☆
話の内容は けっこう重たいものなので、観ていて楽しいものでは ありませんでした。 淡々と続く会話劇で 役者さんの動きも少ないので、少々たいくつに感じてしまうところもありましたが、 熱のこもった演技は素晴らしかったと思います!
気になったのは ほとんどBGMが無かったこと。 もう少し効果的に 音を使ったらいいんじゃないかな~ と思いました。。
満足度★★★★
まずは3日と5日に
劇団員のみ、特徴的なダンス的表現は封印しての濃密な(とはいえアマヤドリの特色とも言える軽妙な語り口は健在)会話劇。
人物造形がしっかりしていて、登場人物それぞれに説得力あり。正しいかどうかは別にして「この人はこういう理屈で行動しているんだ」と理解できるというか。
実は最初に観た時は「どの人物も憎めない」ではないし「各人物に共感」も違うな…と思っていたが、2度目に先述の表現が浮かんでスッキリ。
1回目で全体像を観たので2回目は各シーンで極力1人の人物だけ見ようとしたりして。(おそらく今後も)
また、実際の位置関係とはズラした位置関係によって、その人物たちの「心の位置関係」を見せる(と解釈した)空間構成も巧いんだよなぁ。
満足度★★★★
奥深い
ソーシャルワーカーたちそして担当する受刑者との緊迫した会話が展開される。登場人物それぞれが抱える「闇」をあぶり出す側と正当化する側の緊迫した対話対決は時に立場が入れ替わり、最後には主役夫婦間にまで及ぶ。善悪も視点によって大きく変わって見える。そんなスリリングな展開が面白い。役者の皆さんの演技も素晴らしく上質の会話劇だった。
ただし、民間運営刑務所、行政特区、自由婚姻、派遣社員、不倫関係、そんな特殊設定は本筋に対して深い意味があったはずだが、いろんな要素があってそれが十分理解しきれたかどうか疑問。少し消化不良感も残った。奥深い内容だ。
満足度★★★★
白ネコとはんぺん のような境界線
私は 酔っ払いサラリーマンに対しても、「丁寧」に対応する。
相手がへべろけに解らないことを質問すればすぐ教えるし、世間話を求めてくれば、熟睡するまで繰り広げてしまう。
ピンク色の肌をした男性は 私に こう語った。
「あんた…本当に親切な方だね、親切な方だねえ。こんな どうしようもない酔っ払いをさ…」
酔っ払い に限らず、人は老人だとか、ホームレスだとか、そういった弱者と接する時、明確に、その存在を区別しているのではないか。つまり、友達グループのような「輪」にいる、共感者としての自分自身はいない。
私は それができず、場合によっては子供にも敬語を使う。
『アマヤドリ』は 世の中の「悪人」に接する、「わたしたち側」の皮肉性だった。
民間刑務所収容者を更生させる職業人=限定社員が、境界を明確に区別する「わたしたち側」だとしたら、この構図は相当、挑発的である。
なぜなら、受刑者が陥っている「愛と憎悪」のジレンマを、矯正しなければならい職業人も抱え、それがコーラのバニラアイスのように境界線を曖昧かつ、接合させているからである。
実際の民間刑務所ではまずないことだろう。受刑者と職業人の間に張られたロープが緩む姿を かなり明示的に演技するキャスト陣だった。
満足度★★★★
☆4.4
序盤はスロースタートながら徐々に引き込まれていきました。
他の方も指摘していましたが、観劇直後はテーマがぼやけていた印象を抱く。色々と繋がりに雑な点があるものの十分見応えあり楽しめます。
満足度★★★
少し違うアマヤドリ
前半、物語的にどう進めたい、どちらに進めたいのかちょっとつかみきれず世界観に入りきれない感はあったが、いつもと違うアマヤドリ、なかなかにはよかった。
満足度★★★
なんとなくモヤモヤ感・・・
役者さんの演技がしっかりしているので、安心して観ていられます。
しかし、”特区”の設定の必要性がよくわかりませんでした。
満足度★★★
アマヤドリ
3年〜4年前に一度観た以来のアマヤドリの作品。出演者が皆さん素敵でした。演出の技がキラリと光るところがいくつも。もちろん劇場の協力もあると思いますが、ログラン公演とは決して容易いことではないでしょう。残りも頑張ってください。
満足度★★★
正義と悪について考えさせられる
この劇団の特徴的な要素である詩的な台詞やダンス的な身体表現を用いない、リアリズムの会話劇で、物語と演技の力で見せる作品でした。
警察や戸籍制度に関して独自の法律が定められている行政特区を舞台に、ストーカー殺人を犯した若い男と、老人の大量安楽死殺人を行った中年の女が、民間の派遣社員であるソーシャル・ワーカー達と対話するシーンを中心にして、ソーシャル・ワーカー達のプライベートでのエピソードも絡み展開し、様々な考え方がぶつかる様子がスリリングでした。
特区という設定を用いることによって、単純な善悪二元論ではなく法律と倫理の関係についても考えさせる内容になっていたのが印象的でした。
緊迫した口論や重い沈黙といった深刻なシーンの中にもふとコミカルなやりとりがあったりする、緊張と弛緩のバランス感覚が良かったです。
机と椅子といくつかの家電が置かれただけのシンプルなセットを動かさずに登場人物の立ち位置のみによっていくつかの場所を描き分けていたのは良かったのですが、家電や途中でわざわざ出してくるあるアイテムを用いる必要性は感じられず、もっと切り詰めた表現でも良いと思いました。
満足度★★
焦点がぼやけてる
殺人を犯した囚人二人と、夫婦のソーシャルワーカーの会話劇。
囚人役の役者の演技が素晴らしく、間違ってるだろうけど共感もできた。
ただ、全体的に囚人以外のキャラ設定がぼやけけてて、どんな人なのか最後まで分からず感情移入できない。
ストーリーも結局何がメインテーマなのか分からず終わってしまった。
タイトルになっているヌレギヌを掘り下げるでもなく、特区の意味も良くわからず、不倫話にも必要性が感じられず。
ちょっと残念でした。
正に「濡れ衣」である。
自分も、下記junjuncatさんと同じ公演回だと思います。マナーモードの振動音は決して良いとは言えませんが、それにいちいち激怒する人間の頭の方が問題だと思います。物凄い興ざめ。自身も芝居はしているので、観客の方や役者まで気を使うような空気の淀みが凄く嫌でした。なので4、5くらいに思っていましたが、評価はあえてしないことにしました。お薦めはもちろんします。
色んな人間のどろっとした感じが出て、一番のところは不明瞭になりがちかもしれないけど、個人としては面白いと感じた。以下