満足度★★★★
奥深い
ソーシャルワーカーたちそして担当する受刑者との緊迫した会話が展開される。登場人物それぞれが抱える「闇」をあぶり出す側と正当化する側の緊迫した対話対決は時に立場が入れ替わり、最後には主役夫婦間にまで及ぶ。善悪も視点によって大きく変わって見える。そんなスリリングな展開が面白い。役者の皆さんの演技も素晴らしく上質の会話劇だった。
ただし、民間運営刑務所、行政特区、自由婚姻、派遣社員、不倫関係、そんな特殊設定は本筋に対して深い意味があったはずだが、いろんな要素があってそれが十分理解しきれたかどうか疑問。少し消化不良感も残った。奥深い内容だ。