ぬれぎぬ 公演情報 ぬれぎぬ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
21-40件 / 45件中
  • 満足度★★★★

    白ネコとはんぺん のような境界線
    私は 酔っ払いサラリーマンに対しても、「丁寧」に対応する。

    相手がへべろけに解らないことを質問すればすぐ教えるし、世間話を求めてくれば、熟睡するまで繰り広げてしまう。


    ピンク色の肌をした男性は 私に こう語った。

    「あんた…本当に親切な方だね、親切な方だねえ。こんな どうしようもない酔っ払いをさ…」




    酔っ払い に限らず、人は老人だとか、ホームレスだとか、そういった弱者と接する時、明確に、その存在を区別しているのではないか。つまり、友達グループのような「輪」にいる、共感者としての自分自身はいない。

    私は それができず、場合によっては子供にも敬語を使う。



    『アマヤドリ』は 世の中の「悪人」に接する、「わたしたち側」の皮肉性だった。
    民間刑務所収容者を更生させる職業人=限定社員が、境界を明確に区別する「わたしたち側」だとしたら、この構図は相当、挑発的である。

    なぜなら、受刑者が陥っている「愛と憎悪」のジレンマを、矯正しなければならい職業人も抱え、それがコーラのバニラアイスのように境界線を曖昧かつ、接合させているからである。


    実際の民間刑務所ではまずないことだろう。受刑者と職業人の間に張られたロープが緩む姿を かなり明示的に演技するキャスト陣だった。

    ネタバレBOX

    ホワイト・デスクが三つ、客席から斜めに配置されている。
    照明が当たらない壁には椅子があり、出番のないキャストは そこに待機することになっている。

    この空間自体、リーディング公演等にも多用されているが、特筆すべきは 幕外にはけるキャストも 同時にいる点だろう。
    これは自然な入り方を守ることで、舞台の哲学、静寂を害さない演出方法である。

    私は、『アマヤドリ』を躍動する身体観から高く評価してきた。そして、シェイクスピアより続く演劇の意味である「愛と社会」の相克を問う立派な劇団であると。


    しかし、彼らは音響、照明、ダンスを排した空間構造のなか、は っきりと内面に深く迫るスタイルを表明してくれた。

    20ステージ以上を予定し、「一日、一日が新しい作品」(広田氏)らしい。


    現在進行形ということである。


    アフター・トークでの広田氏は「愛と憎悪はコインの表裏だ。愛が大きいだけ、悪もパワーをもつ」と述べていた。

    この視点は戦争、民族紛争にも通じる。だからこそ、『アマヤドリ』という団体が政治劇を扱っても、躍動する身体観とは別に また「人間臭さ」が あったのだろう。

    社会派は 彼らのように思想というか、斜めに構える定理なるものを保持する必要はないか。


    アメリカに「マシンガン・ティーチャー」がいる。アフリカ内戦地に赴き、誘拐された子供を救出するため機関銃を手に武装組織と戦う牧師だ。

    実話映画のラスト。実際の牧師が登場するインタビューが流され、「俺を批判する人々がいる。無関心でいろと。しかし、あなたの家族が誘拐されても同じことが言えるでしょうか?」


    私にはこの牧師が広田氏のいう「コイン」を象徴しているように思えた。


    理念こそ「子供救出」という まさに「愛」なのだが、それが当事者ではなく、解釈の範囲を無制限に与えられた立場であるため、「武装組織を殺す」という「憎悪」が羽飛び散る。



    さて、それでもなお、「愛と憎悪」の相克だと偉そーな仮説を設けても、それを包括するのは「利己主義」だと広田氏はいう。


    【悪について書きたい、と思ったのはあまりに自分が善人でイヤ気がさしてしまったからだ。いや、冗談ではない。本気で言っている。嫌なヤツだと思われることは簡単だが、そうと知りつつ悪を行うのは臆病な人間にとってそんなに簡単なことではない。少なくとも善人を演じていたほうが社会というのは過ごしやすくできているし、おかげで僕は、良いと信じて善を行うのではなく、過ごしやすさのために善を選んで生きている。】(ごあいさつ 文より)




    バカ正直すぎる。だが、有島(笠井里美)と向井(松下仁)が妊娠中の子供をどうするか議論する場面をみれば、いかに人間は「利己主義」なのか、直面せざるをえない。

    「愛と憎悪」はストーリーだった。
  • 満足度★★★★

    奥深い
    ソーシャルワーカーたちそして担当する受刑者との緊迫した会話が展開される。登場人物それぞれが抱える「闇」をあぶり出す側と正当化する側の緊迫した対話対決は時に立場が入れ替わり、最後には主役夫婦間にまで及ぶ。善悪も視点によって大きく変わって見える。そんなスリリングな展開が面白い。役者の皆さんの演技も素晴らしく上質の会話劇だった。
    ただし、民間運営刑務所、行政特区、自由婚姻、派遣社員、不倫関係、そんな特殊設定は本筋に対して深い意味があったはずだが、いろんな要素があってそれが十分理解しきれたかどうか疑問。少し消化不良感も残った。奥深い内容だ。

  • 満足度★★★★

    まずは3日と5日に
    劇団員のみ、特徴的なダンス的表現は封印しての濃密な(とはいえアマヤドリの特色とも言える軽妙な語り口は健在)会話劇。
    人物造形がしっかりしていて、登場人物それぞれに説得力あり。正しいかどうかは別にして「この人はこういう理屈で行動しているんだ」と理解できるというか。
    実は最初に観た時は「どの人物も憎めない」ではないし「各人物に共感」も違うな…と思っていたが、2度目に先述の表現が浮かんでスッキリ。
    1回目で全体像を観たので2回目は各シーンで極力1人の人物だけ見ようとしたりして。(おそらく今後も)
    また、実際の位置関係とはズラした位置関係によって、その人物たちの「心の位置関係」を見せる(と解釈した)空間構成も巧いんだよなぁ。

  • 満足度★★★★

    観てきました☆
    話の内容は けっこう重たいものなので、観ていて楽しいものでは ありませんでした。    淡々と続く会話劇で 役者さんの動きも少ないので、少々たいくつに感じてしまうところもありましたが、 熱のこもった演技は素晴らしかったと思います!  
    気になったのは ほとんどBGMが無かったこと。   もう少し効果的に 音を使ったらいいんじゃないかな~ と思いました。。

  • 満足度★★★★

    芝居だけなら☆5つ
    芝居の内容だけなら文句なしに☆5つです。自分的に響くものあり,深く感じ入っています。ただ,自分も↓の只野さんと同じ回です。マナーモードの振動音(それだけだったのかなぁ?)は気を付けるべきものですが,それに激怒して無関係の周囲の人間にまで迷惑をかけていたタコ!物凄い興ざめです。役者さんも気づいていて,芝居がやり辛そうで,スゲェ嫌な雰囲気でしたね。ホント芝居自体はとても良いものだっただけに,とても残念でした。

  • 満足度★★★★

    リアル&濃密な会話劇。
    架空のリベラル社会の中でのリアルな会話劇。

    役者陣の演技(駆け引き?)も非常に見応えがあり、終始淡々とした展開ではあるけれど、最後まで惹き付けられました。

    ネタバレBOX

    死刑制度の廃止。刑務所の民間参入。多重婚etc.。様々な規制を排除、緩和したリベラル社会を舞台にした物語。

    興味深い設定ではあったけれど、描かれているエピソード自体は、あっさりと言うかやや薄味な印象を受けました。
  • 正に「濡れ衣」である。
    自分も、下記junjuncatさんと同じ公演回だと思います。マナーモードの振動音は決して良いとは言えませんが、それにいちいち激怒する人間の頭の方が問題だと思います。物凄い興ざめ。自身も芝居はしているので、観客の方や役者まで気を使うような空気の淀みが凄く嫌でした。なので4、5くらいに思っていましたが、評価はあえてしないことにしました。お薦めはもちろんします。
    色んな人間のどろっとした感じが出て、一番のところは不明瞭になりがちかもしれないけど、個人としては面白いと感じた。以下

    ネタバレBOX

    セットは色んなシーンを使い分けれるようにテーブルなど配置してあり、動きも空間を意識したものなのかなと思いました。ただ席によっては見づらそうな箇所がありそうでした。
    パワハラ、不倫、法の外の罪。人間はいつも微妙な位置づけで生きてるんだなーと思いました。最初の方はちょっと眠い感じもしましたが、後半に進むにつれ引きこまれます。真犯人に繋がるであろう伏線となるような箇所もわかり楽しめました。ラストのところがちょっとわかりづらく、暗転までは面白かったけど、どういう意味だったのか気になりました。携帯は裏方さんがタイミング良くかけているのでしょうか。音響の音合せでなく、こういうところもチームプレイだなーと思ったり。罪人を演じた、中村早香さんと糸山和則さんの空気が好きでした。
    因みに前述したそのおじさん、終演後は主宰の広田さんと話しているようだった。面倒なのに絡まれているなぁと通り過ぎたけど、どう考えても文句を言っていたのだろう。コリッチ掲示板の方でも、迷惑な観客云々という書き込みを見ましたが、一番の問題はその方ではないかと僕は思います。人気の劇団さんとは言え、スタッフさんはまさにぬれぎぬだなぁと。ありがとうございました。
  • 満足度★★★★

    二回目
    面白いのに、どう面白いのか説明出来ないのが面白い。まだ答え合わせしたくない。もう1回観てきちんと感想を。

  • 満足度★★★★

    ☆4.4
    序盤はスロースタートながら徐々に引き込まれていきました。
    他の方も指摘していましたが、観劇直後はテーマがぼやけていた印象を抱く。色々と繋がりに雑な点があるものの十分見応えあり楽しめます。

  • 二度め
    やっぱり、最後の20分かなぁ

    息をつめて見守りましたよ

    でも今日は観客席で 着信音(もしくはマナーモードのバイブ音)が鳴ったらしく(私は後方で気付かなかった)それをイライラと注意する男性の声


    集中していただけに、参りました

    劇中でも 着信音が効果的に使われてるし計算のうえで携帯での会話が数回あるわけで、それにかぶってしまうのはなんともはや

    芝居は 観客とのコラボですよね
    私も自戒も込めて まったき静寂を作れる観客のひとりでいるよう努めたいと思います


    焦点がぼやけている という見方もあるでしょうが それは否めないとしても私にはくっきりと像を結んで見えるところがいくつかあります。言葉にできないのがもどかしいのですが

  • 満足度★★

    焦点がぼやけてる
    殺人を犯した囚人二人と、夫婦のソーシャルワーカーの会話劇。
    囚人役の役者の演技が素晴らしく、間違ってるだろうけど共感もできた。
    ただ、全体的に囚人以外のキャラ設定がぼやけけてて、どんな人なのか最後まで分からず感情移入できない。
    ストーリーも結局何がメインテーマなのか分からず終わってしまった。
    タイトルになっているヌレギヌを掘り下げるでもなく、特区の意味も良くわからず、不倫話にも必要性が感じられず。
    ちょっと残念でした。

  • 満足度★★★★★

    楽しかったです
    最近、消化不良の舞台が続いていたのですが、この公演は分かりやすく、感情移入がしやすく、大変楽しかったです。
    舞台はちょっとという人にもお勧めできる舞台です。
    会話を主体にした進行。部隊展開。セットと舞台を上手に使いこなしています。
    2時間弱の舞台ですが時間を感じさせないストーリーです。

    ネタバレBOX

    罪は犯した人間が自認しないかぎりどんな罰も意味がない。悪=罪ではなく悪い事をしたと認めない限り罪にならない。
    そして悪には軽重はけしてない。そして償いは難しい。そんな舞台でした。
  • 満足度★★★

    正義と悪について考えさせられる
    この劇団の特徴的な要素である詩的な台詞やダンス的な身体表現を用いない、リアリズムの会話劇で、物語と演技の力で見せる作品でした。

    警察や戸籍制度に関して独自の法律が定められている行政特区を舞台に、ストーカー殺人を犯した若い男と、老人の大量安楽死殺人を行った中年の女が、民間の派遣社員であるソーシャル・ワーカー達と対話するシーンを中心にして、ソーシャル・ワーカー達のプライベートでのエピソードも絡み展開し、様々な考え方がぶつかる様子がスリリングでした。
    特区という設定を用いることによって、単純な善悪二元論ではなく法律と倫理の関係についても考えさせる内容になっていたのが印象的でした。

    緊迫した口論や重い沈黙といった深刻なシーンの中にもふとコミカルなやりとりがあったりする、緊張と弛緩のバランス感覚が良かったです。
    机と椅子といくつかの家電が置かれただけのシンプルなセットを動かさずに登場人物の立ち位置のみによっていくつかの場所を描き分けていたのは良かったのですが、家電や途中でわざわざ出してくるあるアイテムを用いる必要性は感じられず、もっと切り詰めた表現でも良いと思いました。

  • 満足度★★★★★

    初アマヤドリ、ハマりそう!
    作品、役者だけで無く衣装、照明、舞台、音響、制作もしっかりしていて安心して作品に引き込まれる事が出来た。
    ひょっとこ乱舞を7.8年前に観た際、
    ついていけ無さを感じて避けていたのだが、
    歳を重ねたせいかすんなり受け入れられた。むしろハマった。
    もっと観たい!と思い、物販でひょっとこ乱舞のDVDを購入したが、こちらも良かった。
    DVDの価格にしても、チケットの販売の仕方にしても
    お金を払う人の事をしっかり考えた価格や工夫があって好印象です。
    三部作、必ず全部観ます。

  • 満足度★★★★★

    大絶賛です!!!
    いやーオモシロかった!手放しで絶賛です。

    久しぶりに作り手の強い意志が感じられる誠実な舞台をみました。
    誠実であり、主張もあり、且つ客の視点を忘れない素晴らしい舞台です。
    熟考の末に書かれ演出され芝居となって客にきちんと届けられ、客が何か確かなものを持ち帰えることのできる舞台。

    こういう舞台に出会えるから劇場へ通うのはやめられません。

    チラシに挟まれていた「制作者募集」の案内にも、主宰の強い思いが感じられてたいへん好感がもてました。
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    「ちょっと大変だけど良い結果を産むA」と、「効率的だけどちょっと劣る結果を産むB」みたいな選択肢を前にして、いつもAを選ばずにはいられない人と仕事をしたいと思います。
    10年後に「ビッグ」になっているかのイメージよりも、目の前のクリエーションをわずかでも良くするイメージを持っている方と仕事をしたい。
    ポジティヴに明るく次へ次へと進んでいけなくても問題ありません。
    しつこく目の前の現実につまづいて、摩擦を恐れずにやりとりできる方と仕事をしたいと思います。
    (アマヤドリ主宰 広田淳一さんの言葉からの抜粋)
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    こんなことを言われたら一緒に仕事がしたくなってしまいます。
    演劇に限らず、モノづくりに真摯に向き合い携わる人間であれば、こういう言葉にひびいてしまいます。

    あと何回か観たいなあ。めずらしく大絶賛です。

  • 満足度★★★★

    現実に。
    このような場所があったら、いやあるのではないか?そしてそれに向き合う派遣社員見ていて考えさせられました。次回作も期待しています。

  • 満足度★★★★

    ダンスはなく
    サスペンス的要素があり良かったです。

    ネタバレBOX

    濡れ衣を着せると言うよりは濡れ衣を着る感じ。

    民間刑務所や形式にとらわれない自由な結婚の形が認められた特区において、受刑者や受刑者を更生する会社に勤めている人たち、犯罪被害者を巡る話。

    ストーカー殺人を犯した男と長年に亘り安楽死殺人を続けていた女が受刑者で、彼らの社会復帰に向けて心理面でのケアをするのが社員の仕事です。

    ぶっ飛んだ偏執狂や確信犯的受刑者を更生させることは非常に困難で、イライラするような噛み合わない会話は大好物です。普通にシリアスで、普段のダンスが無いところも好きでした。

    ストーカー犯に思わぬ身代わり疑惑が発覚するなど、サスペンス的要素もあって良かったのですが、浮気によってもたらされた悲喜劇については、婚姻に関する特区に住んでいる割には自覚がなく、既成概念に囚われ過ぎている感がありました。

    夫の子か上司の子かハーフハーフで、それ故に堕ろしたか堕ろさなかったかをさも重要そうに扱っていましたが、そんなことはどっちでもいいと思いました。
  • 満足度★★★★

    初アマヤドリ
    初めてのアマヤドリ。友人の勧めでともに観に行ったがとても良かった。
    都合で観に行けなかった別の友人が可哀想なくらいに。
    また、アマヤドリを観に行きたい。

    ネタバレBOX

    レナちゃんと所長のキャラが好き。「気合い!」
  • 満足度★★

    紙一重
    上演時間2時間。理屈やストレスが散在してそれを耐えきると吹っ切れるが、できればもっとお手柔らかに。

  • 満足度★★★★

    感覚的な演出
    劇団初見。
    先ず、折り込みを束ねる「アマヤドリ制作部より」という紙が挟まれていてそういうの好き。

    チラシ束、邪魔なら席に置いていってください、ただ、各劇団心を込めて作っているものなので是非見てください、と言うような事が書かれていました(実際はもっと丁寧に)
    良いね!

    ただ、
    「奇蹟みたいに面白いお芝居が
     ウソみたいにチンケな場所で行われているかもしれません。」
    という最後の文。
    チンケな場所で~と言うのは自身の団体ならば兎も角(自分のとこ指しても使って欲しくないけど)、他団体を指しては言わない方が良いのでないかなと。
    個人的にはチンケな場所なんてないでしょ、とも思う。


    前説は作演出のかた、珍しいですかね。
    諸注意に合わせて、今回は静かな作品だからと宣言してくれたのは良い。
    始まりもたっぷり間を使って客席が落ち着く時間があったのが好感。
    最近は客席のざわつきが残っている中、芝居がはじまってしまうのが多い気がする。
    特に静かな作品であればやはり必要な間だと思う。

    三部作との事ですが、まあ、普通に一本の芝居で、これからどう展開していくのか想像がつかない。
    このお話的には重い部類に入ると思うのでお腹いっぱいかなー。

    なかなか良い役どころが揃ってたと思うし、面白くはあった。


    アフタートーク有り。
    それも含めて面白かったのですが、ただ危うい部分も感じた。

    ネタバレBOX

    先ず、小屋入りしても台本が上がっていなかった事があった、という話がありましたが、これは意地でも隠すべき事柄だと思う。
    どうひっくり返してもネガティブなイメージしかないし、アフタートークで話したということはオフィシャルな場だと思うのでこういう風に書いてしまうやつが出てくる。

    また、演出が「それは違う」と感じることを役者が言ってしまうのもよろしくない。
    それは小屋に来る前に擦り合わせておけなかったのかとなる。

    多分、こういったアフターイベントとか台本を用意してまでやるとこってそんなないのだと思いますが、どこまで言ってよくて、何を言ってはいけないのか、その線引きはして臨むべきではないか、とは思う。
    これ、やろうと思えば、本番と同じくらい演出を付けられるはずです。
    そこまでやってくれるとこのが自分は観たいです。
    勿論、台本が無い面白さというのも分かるんですけどね。
    全部がそうである必要はないじゃないですか、と。

    自分も他愛のない質問をさせていただきましたが、作演出のかたはかなり感覚的に付けられている印象でした。
    上記の様な線引きも考えていただけると作品自体も更に洗練されるんじゃないかなーと個人的には感じました。

    ちなみに芝居の方の最後、堕胎したかしていないか、分からない様に作っているのかなと思ったらアフタートークを聞く限りでは堕胎した様子。
    どちらかと言うと、堕胎していないとした方が、殺人犯の忠告を入れてという面白さが出てくる気がするので意外でした。


    と思うところもあったので★を減点するべきが珍しく悩んだのですが、やはり楽しめたし、観終わって気分が悪くなっているわけではないのでそのまま。

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