最高傑作 Magnum Opus “post-human dreams” 公演情報 最高傑作 Magnum Opus “post-human dreams”」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.4
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★

    今後に期待しています。
    私の中では初演を上回っていない。というか、初演とは別物でした。やはり出演者数が大幅に少なくなっているから、脚本も大きく書き直したのですね。内容はスッキリ、シンプルになっていて、そのためか説明的な台詞が多く、同時に(4つのオムニバスで構成されていたからか)物語らしさはあまりなかった。残念。もっと物語らしい作品を期待して観ていたものだから…
    それと、アフタートークでは、もっと作品の背景や裏設定みたいなものが聞けるかと思っていたのですが、特に作品には触れておらず、それもまた残念でした。
    シリーズ化構想のスタートからまだ2作品目。きっと、これまでとは違った銀石になっていくんだろうなぁ…と感じました。
    今後、どんな作品を創っていくのか、気になります。

  • 満足度★★

    アフタートークも拝見して
    なんだか主宰の方がしゃべっておりましたが、説明しないと分からなかったことや、説明過多なところが余計にあってむしろ聞かない方がよかったなという印象でした。


    あんな説明をするならば、それを理解したり感じられるような演劇を作って欲しいです。

    ネタバレBOX

    で、肝心の内容ですが、終わって数日経って印象に残っていないところをみると、、、うううんん
  • 満足度★★★

    面白かった
    千秋楽の回を観ました。このサイトの書き込みが、厳しい意見が多かったので、観る前から不安を感じたけど、良かったと思います。
    初見だったので、この劇団が追求するコンセプトがよく知らずに観ました。役者さんたちの演技は素晴らしかった。二人の女優さんの微妙な表情が良かった。内容は、ちょっと中途半端な感じがしました。すみません。笑いがないのは仕方ないとして、何か一つ驚きが欲しい。余計な事をひとこと。主宰の方は、あんまり前面に出ない方がスマートですよ。

  • 満足度★★

    完成度
    がとても低く感じました。しっかりと稽古をしたの?とすら。それが演出の問題なのか、役者さんの問題なのかは分かりませんが・・・

    ネタバレBOX

    人間とロボットという今までにも何度も表現されてきたであろうテーマなので何か新しいものなんかがあれば良かったのですが・・・なくとも、最低限お金をとってお客に魅せられるだけのものを作っていただきたかったです。今年観た中では完成度は最低ランク
  • 満足度

    残念なお芝居でした
    基本ファンタジーなお話なのに、重いというか、なのに深くないと言うか・・・

    あんなに大きな声でギャラリー公演をやらなくてもいいと思いました

  • 満足度★★★

    もっと軽く!
    所詮SFフィクションなので、もっと軽く考えたほうが良いのではないでしょうか。
    理屈で考えたら、矛盾だらけになってしまう。

  • 満足度★★★

    既視感あり
    芝居としては結構楽しめましたが、使い尽くされたテーマだけに、あまり新鮮さは感じませんでしたね。説明的なセリフが多く、冗長に思えるところも多々ありました。考えるかわりに、手塚治虫や石森章太郎、永井豪あたりの古いマンガやブレードランナーやA.I.などの映画を思い起こしながら観てました。

  • 満足度

    もうやめたら良いのに
    脚本の解釈力や構成力のなさを感じた。この団体は難しいことにチャレンジしているが、毎回消化不良の作品になっている気がする。学生演劇ならよく頑張ったと言えても、活動歴が長い劇団にしては稚拙。身の丈にあった作品をやったらどうかと思う。長く見てきたからこそ思うけど。

  • 満足度

    熱意は感じるが・・・・
    空回り感が強く出ていたように思える。
    SFでもありR.U.R.のなぞりでもあるが細やかさが足りないです。

    SFは台詞や設定もミリミリと・・・、
    いやSFなんだからナノナノと詰めて話なども組み立て作る筈が、
    大雑把に感じました。
    素直にR.U.R.を上演してみて古典を肌に感じた方が良かったのでは?

    (1時間45分)

    ネタバレBOX

    狭い劇場で、なぜにあれだけ役者さんを叫ばせる必要性があったのか?
    なぞだ・・・・。

    4話構成であったが、第1話は日当7万で集められた4人の人間のうち一人がロボットであり。それを当てろという→根拠も期限も必要ないとの話で、結局ロボットはいないと4人は結論出すのだが。最後に遅く出た一人がナイフもって先の3人を追う形でENDとなる。フリーターさんはよいとしても、OLとか研究者は期間無期限(←ここで既に怪しいバイトだよ)って仕事は?リストラにあったとか、期間は3日間限定だとか。リアリティ感じられなかった。当てられなかったら、どうーして殺されるの(明言はしてないけど)?観客に対する説得力が不足というか、無いよ!

    同様に第4話で主人公の科学者(?)のガーデンをアシスタントロボが掃除してくれたことが人間に対する愛情の芽生えからきたと断定したけど・・・・。
    人間に奉仕するのが第一優先順位なんだから、作業環境の整理清掃は人の労働意欲や心情に鑑みて当然の作業のはずだと思うが。コレを理解できなかった科学者は並み以下ですよ。この根底原理で理論組み立ててゆくので、結論はその辺の油取り紙より薄っぺらく感じて共感できなかった。
  • 満足度★★

    誰のための演劇?
    脚本、演出、役者(1名)がお金を取る水準に達していませんでした。

    脚本はカレル・チャペックという方の『ロボット (R.U.R.)』を参考にしたようです。自分は彼の作品を読んだことも彼についての知識もないので以下に書くことは推測です。当時の科学技術と現代の科学技術との溝についての批判は他の方が書いているので述べません。自分は、カレル・チャペックが『ロボット (R.U.R.)』を書いたときの思想について言及します。Wikipediaの情報とその時代から推測するに文明批判だけでなく政治・社会思想も含まれていたと思います。しかし、そういう部分は垣間見えませんでした。こういう要素を見えない程度にストーリーに敷くと深みが増すのでは、と内容が薄っぺらかったので、老婆心ながら言っておきます。

    以下ネタばれ↓

    ネタバレBOX

    舞台と役者について。舞台中央の太い柱、この柱のせいで役者が不自然な動きをしているように感じました。もう1つ、役者の一人の通常の声が大きすぎて頭ががんがんしました。その上、彼は滑舌が悪く抑揚のつけ方も下手。極めつけが身振りがワンパターン。オムニバスの1作目と3作目で違う登場人物なのに動きが同じでおかしかった。そして終始右上半身の動きがぎこちないのはなぜかしら。

    さて、4つのオムニバスを1つずつ簡単にみていきます。

    1つ目。観客を小馬鹿にしているような推理ゲーム。脚本と演出も冴えないが、それ以上に苦痛なのは上で書いた男の声。

    2つ目。1つ目と同じテンポでノロノロと進む。救いはあの男が舞台にいないこと。

    3つ目。苦痛再び。男が不快な声と滑稽な身振りで人間至上主義を語る様はまさに喜劇。女性の演技がよかったのでなんとか見れた。

    4つ目。やっとまともなものが見れた。別の男性と女性の演技が良かった。

    話全てに言えるのは、セリフが書き言葉であるということ。書き言葉だと、会話の論理は理解しやすい。しかし、説明的になり冗長で頭に入ってこない。同じ言葉を強調して繰り返すシーンがあったが、書き言葉では逆効果になる。また大事なことを丁寧に書き言葉で言うと、心に響きにくくなる。またテンポも悪くなる。演出もつけにくくなる。4つ目の作品の完成度が高いのは、設定上沈黙が多かったからでしょう。

    ストーリーが薄っぺらいのは脚本にオリジナリティが無いからです。カレル・チャペックに敬意を表して世界観や内容を変えないようにしたのかもしれませんが、それでは質の悪いコピーになってしまいます。

    最後に再演する理由が分かりません。脚本をいじったわけでもなく、おそらくより悪い環境で公演を行ったとしたら、観客側にメリットがありません。脚本や演出・団体を客観的に意見する人がいなかったのかと思うと残念です。
  • 満足度★★★★

    影響
    ありあり。

    ネタバレBOX

    当日パンフレットにカレル・チャペック作『R.U.R.』が本作品に影響を与えたと書かれていましたが、タンパク質型のロボット、工場で部位は作れるものの組み合わせて動くようにする技術は企業秘密、人間が働かなくなる社会、そしてロボットの反乱等々本作品は正に『R.U.R.』そのものだと思いました。『R.U.R.』を参考にしたことをもう少し表に出すべきだと感じました。

    人間とロボットの関係は神と人間の関係のようで、人類の後継種を完成させることが人類の究極の目的であって、完成させてしまえば後は後継種の世界、彼らが好きにすれば良くもう人類は不要となるというのは大変面白かったですが、部位を組み合わせる技術はまだ彼らにはなく、人類にもペーパーが残っていない現状と、いくら愛を学習したからといってタンパク質型ロボットがいきなり有性生殖に移行できるはずもなかろうにと思うと、未だ最高傑作とまでは言えず、この段階での種の移行は人類にとってもロボットにとっても悲しい末路を迎えることになりそうです。
  • 満足度★★★

    ロボットといえば
    ロボットといえばセクサロイドだと思っていた自分の考えを改めさせられました。

    ネタバレBOX

    「神」が女性型ロボットの胸に顔をうずめるところは興奮した。
    絶対に普段から愛玩性奴隷にしている。
  • 満足度★★

    勉強不足
     カレル・チャペックの「ロボット」をベースに組み立てられた今作は、4パートに分かれたオムニバス形式で上演されたが、無論、各パートは連携している。主題は、ヒトとバイオノイドの連携・共存可能性と心的交流の可非、労働に於ける人間とバイオノイドの関係、バイオノイドに労働を負担させることによるヒトの労役からの解放とヒト型バイオノイドへの罪障感や愛・愛着に絡む創造主及び被創造主の関係、更には寿命と生命体特性の一つ繁殖問題を扱っているハズであるが、シナリオライターも演出も現代日本でこの作品を演ずることの意味も難しさも深く考えていないことが明らかである。舞台の状況設定も下手だ。漫然と状況を設えている。また、科学的な知識、実験的な科学の知に関しても完全に勉強不足である。劇場のサイズを考えない声の出し方も課題だろう。

    ネタバレBOX

     チャペックの原作を現代に蘇らせたいなら、原作の本質をキチンと捉えた上で、現代最先端のロボット工学、バイオテクノロジー、流体力学、医学、材料・材質に関わる諸科学、動力源等々についても必要な勉強をしておかなければ、シナリオ自体穴だらけである。
     事件の推移する場所が、閉鎖系であることの意味ももう少し考えた方がいい。第1パートで原作同様、島にあるラボということを観客に分からせる必要があるのに、そんな表現は入っていなかったように思う。唯、ラボで其処に集められただけのシチュエイションでは、可能な展開が無限になってしまうことを思うべきである。この辺り、演劇に関わる際に最低限必要な想像力の問題なので、ここに気付かないようでは、この先、プロでやってゆくのは、シンドイと思う。
  • 満足度★★★

    吠える哲学
    人間とロボットとの違いを問いかけ、そこから始まる主役の交代、
    そのビフォー・アフターを4つのエピソードから成るオムニバスで見せる。
    シリーズで取り組むテーマが時代を反映して魅力的だ。
    饒舌な哲学を叫ぶ台詞量に圧倒されるが、あんまり吠えるとキャラが霞む。
    冒頭のエピソードは、映画によくある”エイリアンはどいつだ?!”状態だが
    もう少しサスペンスフルな展開で惹きつけて欲しかった。
    主役交代の前夜を描くエピソードをラストに持って来たのは効果的。
    このロボット役2人、抑制の効いた台詞でキャラが際立つのが面白い。

    ネタバレBOX

    舞台正面奥にはプランターや盆栽のような鉢が並ぶ棚。
    中央の四角い柱に括りつけられているのはいくつものスピーカー。
    下手に上へ上がる階段がある。
    今や「労働」はロボットの仕事になり、人間は怠惰で堕落した生活を送っているという設定。

    エピソード1:人間であることの証明
    4人の中に1人だけロボットがいる、それを探し出して特定せよ、
    というバイトに応募した4人が自分は人間だという証明に躍起になる…。
    カレル・チャベックの戯曲「R.U.R」が多大な影響を与えたと当日パンフにあるが
    100年近く前に書かれた戯曲の科学的背景に忠実なのか
    “針で突いて赤い血が出たら人間”…みたいなレベルがちょっと物足りない。
    演出の指示かもしれないが、役者さんの声が大きくて逆にメリハリがなくなったのが残念。
    劇場に動かし難い柱がある以上、役者の動きに何か工夫が必要と感じた。

    エピソード2:人とロボットの共存
    ついに全世界のロボット全てに電気信号が送られ、彼らが一斉に蜂起する。
    ロボットを生み出した研究所では、「話し合えばロボットと共存できるかも…」と
    切羽詰まったとはいえ、科学者としてちょっと甘いんじゃないか的な判断をして案の定…。
    もう少しテンポ良く展開したら、
    ロボット製造技術を独占するため一切の資料を残さなかった企業のエゴとか
    混乱→絶望→取引案→絶望→話し合おうという流れがくっきりしたかと思う。

    エピソード3:最後の1人
    たった1人生き残った人間はただの農夫だった。
    ロボット達は彼を“神”と呼び「どうかロボットの製造方法をおしえてください」と祈る。
    何もできない孤独な農夫は奇跡を願いつつ世話係の旧型ロボットに執着するが
    彼女はロボットとしての寿命が尽きようとしていた…。
    必要な人間とそうでない人間の区別もなく殺してしまったロボットの浅はかさが
    やっぱり人類にとって代わるほどのものではないんだなあと感じさせる。
    地球を支配するにはもう少し頭が良くないとダメなんだよ、解ったかね明智君って感じ。

    エピソード4:きっかけ
    4つの中で一番舞台空間が完成していた作品。
    “きっかけ”があれば、ロボットにも“愛”が解るのではないかと期待する科学者の男。
    孤独な彼の助手は旧型ロボットだったので、ロボット言語しか話せず
    コミュニケーションがうまく取れない。
    そこで科学者は新型ロボットを導入して通訳させようと考える。
    しかし旧型ロボットは、誰よりも科学者を理解し感謝の心を持っていたのだった…。

    人に有ってロボットに無いもの、コミュニケーションのあり方などを考えさせる。
    それまでの饒舌さが抑えられ、少ない台詞と静かな間で初めて情緒が生まれた。
    表情の変化も自己主張もない、解説するだけのロボットに個性が生じるのが面白い。
    まさに“手に手を取って”2体のロボットが外の世界へと旅立つって、いいじゃないか。
    たとえその結果がロボットの一斉蜂起であり、人類の終わりであったとしても。

    手法に粗さが目立つが、一環したテーマを追い続ける姿勢は評価したい。
    “最高傑作”を作った人間の皮肉な行く末、次に夢を見る者は誰か、
    次回公演の「A.I.」にその答えがあるのだろうか。
  • 「SFの緊迫感と古典性」ー次世代への詞

    四部作のオムニバスである。

    「人とロボット」を主軸のテーマに描いた、SFドラマである。

    時間の流れを確認すれば、一話、四話、二話、三話の順だろう。

    「オムニバス」を謳っても、その順番で一つの大作を発表することが まず思い付く構成である。
    しかし、ロボットが人の労働をこなす社会の到来した近未来を「立ち会う」にあたり、むしろ断片的だったのは 良 かった。

    一シーンごとが、30分前の「ハイライト」なの かもしれない。
    それは、個人にとっても、社会にとっても、人類にとっても、文明にとっても。
    歴史の分岐点の、30分前を切り取るのである。

    筋道を辿ってゆく大作より、「オムニバス」の方が良かったと考えるのは、そうしたシチュエーションの為だ。
    緊迫した状況下、ギャラリー公演だから「客席」という逃げ場すら存在しない。
    私たちは、「観る」のではなく、「いる」人々である。

    目の前に現れたSFを漂う会話劇は、どこかチェーホフの それを匂わせた。
    叙情的なのだ。
    役者の演説調に叫ぶ姿も、古典的なモチーフを思わせる原因なのだろうか。

    ネタバレBOX


    四部作ラストに響き渡った台詞は、「人類の夢は終わった。そして、最後は君たちの番だ」である。

    一話、二話、緊迫を煽っておきながら、三話、そして四話でキング牧師を彷彿させる「メッセージ」が放たれる。
    何という軟着陸なのか。
    このような「コマネチ」級の軟着陸を やってのけるパイロットは一体、誰なのか。


    たしかに、一話、二話、三話で登場人物の人物設定に差を認めることができなかったのは残念ではある。
    特に、男性陣2名の演じた登場人物を考えると、混乱に陥った様のみで、「オムニバス」を効果的に使う姿勢は皆無だった。(三話は やや違うが…)


    続く。

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