満足度★★★★★
クリスマスの時期にぴったり
バンタムらしくギャング達の駆け引きや抗争があって、バンタムらしくないおもちゃ達のファンタジー、本筋の親子や兄弟の関係性にそれぞれの成長。バランス良く観やすかったです。クリスマスの装飾に溢れる12月のこの時期によく似合う作品だなと思いました。何度も観ると分かったり気づくことが今回も沢山あり、番外編も併せて観ることでより登場人物のキャラクターや心情を推測ることができたのがよかったです。思い返してみればみる程、各登場人物に思い入れがわくのは役者さん達の腕でしょうか。あまり外で泣くようなことは無いのに、2度も泣かされました。最後は綺麗にまとめすぎかなと感じたり、番外はぐだぐだなとこもありましたが、観客を意識したからこそのサービスかと思います。東京に進出第一弾として色んな人に受け入れられやすいものという面もあったのではとも。実際バンタムを初めて観る友人を連れて行きましたが、楽しめたようです。拘りや信念はそのままにどんどん新しい面にも挑戦していってほしいなと思います。すこし気になったのが、パンフレットの文字組やレイアウトがきちんとしていないこと。座談会ページ、どう読んでいいのか迷子になりました。パンフレットまで買うのはその作品や劇団に共感や興味を持った人達だと思います。それなのに読みにくいのでは適切な情報伝達が出来ていない。もったいないです。無料で配られた相関図が劇中に関わるアイテムになってるなどは素敵だなと思いました。些細なことかもしれませんが、他にも制作陣の皆様にはもう少し頑張ってより良い公演にしていってほしいと思います。
満足度★★★★
物語に引き込まれる
本編、番外ともに2回観ました。
番外は最初は探り探りな印象を受けましたが、2回目は役者さんたちも吹っ切れた感が見えました。
ただやはり70分とボリュームが少ないのでさらっと終わってしまった印象は拭えません。もう少しはっちゃけてくれてもよかったかなと思います。
本編は120分という時間の長さを感じないくらい、特に後半は、物語に引きこまれてしまいました。自然と登場人物に感情移入してしまい、自分でも気が付かないうちに泣いていました。
贅沢を言うと、少しきれいにまとめすぎたかなーと思わなくもないです。もうすこし毒が強くても良かったとか、もっと余韻を残すような終わり方も出来たんじゃないかとか思います。最後のサンタの件は、蛇足感がありましたし。(まぁ、あそこは脚本の細川さんのどーしても言いたいことだったのかなとも思いますが。)
舞台内容と関係ないところですが、初回ならまぁしかたがないと思えますが、開演時間が遅れるのはあまりよくないですね。
それと、パンフレットの文字組がひどいので、もっとちゃんとしたほうがよいです。読む気なくします。
力のある劇団さんだと思うので、細かいところにも気を遣って、がんばっていってほしいです。
満足度★★★★★
泣けました
番外編を見てから本編を見ました。
番外編は千秋楽ということもあり、役者さんが笑いを多いにはさんでくるのでとても面白かったです。
内容がしっかりしてるので、最後まで引き込まれて観れました。
本編は気付けば泣いてました。最高でした。
内容が深く、役者さんが全員役にぴったりで、一人も違和感を感じさせなかったので一瞬も飽きることなく、この世界にのめり込めました。話の展開も面白いし、セリフがぐっとくるものが多かったです。
とても心に残るいい舞台だと思います!!番外編と本編の絡みも楽しめました。
満足度★★★★★
心に残る
最終日2公演を観劇しました。バンタムさん初めてでしたが、私にとっては、素直に感情移入ができる作品。家族を守る覚悟が、ズシンと胸に残りました。1回だけでは回収できなかった伏線もあるので、2回観て良かった!個性的な役者・キャラ設定・ストーリー、色んなスピンオフを作れそうな面白さを持っていると感じました。最終日は「マナー」がなかったのが残念!観たかった~。
満足度★★★★
大人向けファンタジー。
『Crossing,Christmas,Clearance』を観劇。非常に完成度の高い作品でした。正攻法な作風でほぼ素舞台、しかも長尺(130分)ながら全く飽きさせない巧みなストーリー展開と役者陣の演技、見事でした。
ただ個人的な好みで言ってしまうと、やや整然とし過ぎな印象も…。どちらかと言うと荒さが残るほうが好きなので。きっと短篇と合わせて観ると印象も違ったんだろうなぁ。
満足度★★★
人柄だけでは
「Crossing,Christmas,Clearance」を観ました。
設定は1960年代とのことですが、なにやら古めかしく、もっと昔のような感じです(禁酒法時代を描きたかったのか?と思ってしまった)。時代考証が曖昧なため、どうもしっくりきません。加えて、うまく雰囲気を作れない役者さんが多く、表面的な芝居になっているのが残念でした。
ただ、この舞台の関係者の人柄は良いのだろうということはわかりました。
満足度★★★★
初バンタム
番外編からだったので1人1人の関係、どのように出会ったのか想像しながら仕込まれたネタに笑い、楽しく拝見しました。
そして本編を拝見し関係性に納得。どんどん変わっていく生活、成長していく子供達、裏切り者は誰なのか・・・過ちと真実。緊張感に痺れました。
『C.C.C.』&『マナー』
本編と番外編の両方観させていただきました。
本編は、色んな想いが正にクロスした作品で、それぞれがそれぞれを想うんだけど行き違いもあり、それでも最後には心が温かくなるような素敵な作品でした。感動しました!
番外編はずっと笑いっぱなしで、役者さんたちの本気のお遊びが楽しかったです。
客席のぎゅうぎゅう詰めが少々しんどかったですが、舞台そのものは素晴らしかったと思います。
満足度★★★★
面白かったです♪
短編「クロッシング・マナー」、本編「C.C.C.」共に2回ずつ観劇しました。
どちらも面白かったですが、最初に観た短編が意外な展開で印象的だったこともあり、特に好きです♪ただ、内容は独立しているものの短編はやはりボリュームが少ないですし、本編への伏線もあるので、やっぱりセットでの観劇がベストだと思います。
そして短編・本編を観た後での本編2回目は、違った角度から観ることができましたし新たに気付いたこともあって、より楽しむことができました♪再度観て本当によかったなと思える作品です。
登場人物もみんなとても個性があって魅力的で大好きです。
あと、今回の公演では全10回にゲストを含めたアフタートークがありました。
初めて今作を観劇したゲストからの率直な感想や鋭い突っ込み、厳しい意見もあり、同意できる部分も。個人的に大好きな方のゲスト出演があったり、いろんな感想も聞けて面白かったです。
満足度★★★★
初心者から観た感想。
番外編と本編との二本立て。一回観ただけでは頭が追い付かない部分があったけれど、二回目でようやく二つのお話の繋がりが見えました。
番外編クロッシング・マナーはあらすじの通り笑いありの内容で、所々笑いました。初日と千秋楽を観たのですが、一回見たはずなのに、初日にはなかったネタが千秋楽に現れたりと先の展開を知っていても笑われずにはいられませんでした。ですが、少々やりすぎたのか、役者さんたちも笑いをこらえきれず台詞を噛み、ぐだぐだな状態になってしまったのは少し残念です。
本編C.C.Cは番外編とは打って変わってシリアスな内容。重々しい雰囲気でありつつ、キャラ一人一人の個性がしっかりとしていて最後まで目が離せれませんでした。特におもちゃの人形の三人組が可愛くて、暗い雰囲気を吹っ飛ばしてくれる三人の遣り取りが好きでした。
バンタムの舞台初めて観ましたが、面白かったのでまた機会があれば観に行きたいです。
ただ、気を付けていただきたいことは開場・開演時間の遅れ。
初日は仕方ないかなと思いましたが、、三日目にしても改善されてなかったので今後はできるだけスムーズにいくようにしてほしいです。
満足度★★★★★
泣けました。
初日の6日に観に行きました。
最初は番外編の「クロッシング•マナー」からだったので、時代設定と役名しかパンフレットからは分からなかったのでドキドキしましたが、ストーリーもしっかりしていたし。何よりキャストの皆さんが一体となってギャグを織り交ぜてラストへと繋げて行っていたのが良かったです!夜からは「C.C.C」本編を観させていただきました。先に番外編を観たので受け入れられるかと不安もありましたが、先に番外編だったからこそ本編のストーリーやキャラクターが生きて来て、ストーリーも切なくバンタムさんならではのガンアクションもあり、ラストは大泣きしました。心が暖まる内容だったと思います。初日故の間の取り方とかは、ん?となる場面もありましたが、次回公演も楽しみにしています。以下はネタバレへ。
満足度★★★★★
東京移転第一弾の意気込み
大阪本拠最終公演で見せた「新しいバンタム」とはまた異質の「新しいバンタム」を見せてくれたと思う。
細川さんの引き出しの多さに感嘆すると同時に、これまでのバンタムもまた見たい、そんな思いを抱いた。次回公演は再演なのでとても楽しみ。今は、息の詰まるバンタムクラスステージのらしさを早く味わいたいと欲している。(公演が終わったばかりなのに!)
今公演も息の詰まる瞬間が幾度もあった。舞台の上を走る緊張が客席のすみずみにまで届いていた。その緊張の和らげ方が様々で、時に笑わせられ、時に涙を誘い。クライマックス近くはあっという間。やりきれない思いで舞台を見つめることになる。
お話が良いだけでなく、実にこだわった見せ方を作り上げてくれるので、いつどこを切り取っても美しい舞台になるバンタムさん。今公演も同じくでした。素敵な公演でした。満足度を最初は4にしてましたが、やっぱり5です。アンサンブル無し・全員がなにかしら印象の残る役だったり、音楽によるテンションの変化や語気を変えることで起こる笑いなどなど、脚本演出の細川さん、本当におつかれさまでした!
内容が良いだけに、受付対応や列対応などもう少しやりようがあったかなという点は次回以降の宿題かなと思います。贔屓目で甘くなってしまうのですけれど。制作陣の皆様、がんばってください。。
満足度★★★★
観てきました
本編のバンタムらしさ、番外編の珍しくコミカルな感じ、どちらも面白かったです。
どちらも2回ずつ観たのですが、本編は登場人物の関係性が分かった2回目は1回目に聞き流していたようなシンプルな台詞にこめられた感情がより伝わってきました。
1回だけ観るのと、複数回観るのでは感想がだいぶ変わりそうなストーリー。
前列は小さな椅子という案内は聞いていたのでそれはいいのですが、初日夜はあまりに横との間隔がなく、最初は隣の方とがっつり触れ合ってしまう状態でした。
東京拠点初のお芝居をより多くの人に観てもらいたいという気持ちは分かるのですが、開演から終演まで気持ちよく観れてこそのいいお芝居だと思うので、もう少し収容人数に気を使って頂ければなと思いました。
満足度★★★
濃厚な物語
密度の高い物語を丁寧に描いていました。
いろいろと物足りない部分もありましたが、濃厚な時間であったことは確かかと。
演出等は好みでしたし、役者さんも素敵な方がたくさんいらっしゃいました。
椅子とテーブルくらいしかない舞台上に、その場面の情景を鮮明に思い浮かべさせてくれるような音響や照明も凄く良かったと思います。
満足度★★★★
メリークリスマス!
7日に本編と番外編を観劇しました。
家族を愛する者たちの、切なくも暖かい物語です。
兄弟がいる人は、自分の兄や弟の事を思い出すのではないでしょうか
瞬きする間も惜しく、最初から最後まで目が離せない作品です。
満足度★★★★
薬莢…「C.C.C.」本編
大切な家族を守ろうとして男がとった行動は、思いがけない真実に辿り着く。
1960年代、移民が生き抜くための知恵とはいえ
イタリアンギャングとアイリッシュギャングの抗争が続くボストンを舞台に
あるユダヤ人一家の歴史を紐解いていく緻密な脚本が見事。
バンタムらしい豪快な銃声が響く一方、家族への情愛や仲間への信頼が
細やかに描かれて切ないストーリーになっている。
銃声の後、薬莢が転がる乾いた音がたまらない。
“やっちまった”感と何とも言えない“撃つ者の痛み”が残る音だ。
満足度★★★★★
細かい所まで矛盾のないシナリオ
移民国家、アメリカの実情を良く理解した作家による見事なシナリオ、演出。無論、演技も良い。(追記、2013.12.9ネタバレには、本編と直接は関係ないアメリカという国と今問題になっていることなどとの関係もあり)
満足度★★★★★
バンタム節
『C.C.C』はクリスマスらしいファンタジーっぽさもありつつ、人が人に支配される事への屈辱や妬みなども描かれつつ、知らず知らずに守られていた事という事実を知った時のある種の落胆など、どうあるべきかを問われた気がする←あくまでも個人的解釈。あの一家はあの三人にも守られていたのではないかとも感じなくもない。『クロッシングマナー』はスピンオフ的な感じ。本編やほかの作品との絡みも混ぜつつ、少し謎を残し、ループでもう一度本編を観たくなるようになったつくりは、ちょっとやられた感があった。東京進出初の公演。いい船出になったと感じています。次回作はリメイクしての再演なのかはわかりませんが、それもまた楽しみとなります。
満足度★★★★★
メッセージいっぱい!
長編作品『Crossing,Christmas,Clearance.』観劇 130分
劇名からは考えられないようなスリルとサスペンス、そしてファンタジーが合わさった素晴らしい舞台でした。
脚本とても良かったと思います。話のつながり、人間関係の妙、どんでん返し、
そして、メッセージとしての家族愛、サンタクロースを信じる童心、正義感、
それとは裏腹の汚く醜い感情などなど。随所に興味深い台詞表現あり。
銃声とてもリアルでその度にハッとしてました。
皆さん言葉がはっきりしてて、聞き取り易かったです。
特に栞菜さんはまさに適役で素晴らしかったです。