若手演出家コンクー2012 最終審査   公演情報 若手演出家コンクー2012 最終審査  」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★

    はじめて全作品+公開審査を観ました。
    チョコの作品が出るので,全作品+好評を観ました。 劇小が一番熱い日みたいな感じで,このお客入れるの?的な。見応えありました。彼氏にするならアツトさんかしら?

  • 満足度★★★★★

    劇団チョコレートケーキ「親愛なる我が総統」
    ナチスを悪、ユダヤ人を被害者とするステロタイプでなく「それぞれを追い込んでそうさせたもの」は何であったか、さらには「人(あるいは人道)」とは何かまで考えさせるストレートプレイ。
    配役も的確でズシリとした観応え。

  • 満足度★★★★★

    「公開審査会」・・長寿の秘訣はギャフンから~
    難しいところだなぁ・・(苦笑
    審査員の言うことは皆もっともだと思う。
    皆舞台が好きで好きでしょうがないんだなということが良く分かった!(だから若い人たちが捨て身に見えないのが歯がゆいのかな

    要は、今回は意外とず抜けた作品が出そうで出なかったのカナ・・(最後まで聞いてなかったんで分からないケド

    広島・大阪の作品も、上演時間30分だったら分からなかったかも。
    (コンクールでは30分以内にまとめることが重要。考えてみれば、就活の面接で30分も持ち時間があることなんてないんだから、30分って自分を見せる時間としては結構長大。35分以上だと、かえって「自分の持ち味を熟知してない」と判断されてしまう。審査員はどっぷり世界に浸かりたいファンでは無いんだからなぁ・・

    鈴木アツトさんの作品も、きっちりまとめ過ぎて損をしていた気もする。
    設定をもう少し普通にして面白くするか、
    もっと馬鹿馬鹿しくするかの思い切りが足りなかったなぁ。

    チョコレートケーキは・・空調を入れてくれないかな・・(本気(汗
    最近どこも空調を入れないのが流行りなのか、
    仕事帰りに観劇で蒸し風呂に突っ込む可能性があるというだけで
    ビビって、他の舞台まで行く気がなくなってしまうなぁ・・
    アゴラみたく暑かったら外出て、
    隣のショップ99で飲み物買って1階でテレビ中継観れる環境だったらまだマシなんだけど・・(苦笑

    自分は、外国が舞台の作品は、
    「外国語から翻訳して日本語の台詞にした」
    感が最低限必要なんじゃないかと思ったり、もしくはパラ定みたく
    「妄想し過ぎて完全に自分の世界」
    にした方がなぁ・・。

    凄い作品なら暑さも気にならないものかもしれないが、
    自分はいまだそのような作品に出逢ったことが無い(苦笑

    同時期の上演だと、
    演出なら、遊びに満ちた「人工vs自然」、
    作品としてなら、人間モドキの暗躍する「寝惚けた日記帳」
    の方が面白かったなぁ・・。

    皆、固くやろうとし過ぎてかえって小さくまとまってしまった感あり(苦笑
    役者は皆、熱演だっただけに残念(「箱」はもう少し熟達するか演出で魅せる工夫が欲しかった

    公開審査会が一番面白いというのはどうだろうか(苦笑

    一度作ったスキームに満足することなく、
    それを笑い飛ばして打ち砕くパワフルな作品があれば
    もうその時点で勝負はついていただろうにと思うとちょっと残念。
    あと、掘り下げがイマイチだったり。

    あと、セレクションの時点で傾向が見えなかったので
    最終選考の基準も分からなかったんではないかと思ったり。

    老人たちは、みんな荒々しいパワーに飢えてるんだと思う。

    ・・そうなるとサリとチョコに絞られてしまうからな・・で、サリ氏は上演時間長くしたためパワーもちょい削がれてしまったと・・惜しいなぁ。
    審査員の誰かが
    「短かった初演の方がスリリングだったんじゃ」と言っていたけど
    ↑実は自分も内心思っていたけれど、ここには敢えて書かなかったのだが(苦笑 
    作者がどう思ってるかはともかく、審査員にはお見通しだなぁと思ったり。
    パワーあっての技巧だからね。

    野獣みたいの来ないカナ。
    野生の獣のように、全てを削ぎ落として逞しい筋肉だけ残った飢えた生き物みたい(舞台の話です)なの。
    自然の生き物って美しいから、ああいった骨格に似た舞台作品を観たいと常々思っている。で人一倍繊細な(欲張りでスミマセン(汗

    誰かアイツラをギャフンと言わせろよ。
    そしたら彼らも強風に吹き飛ばされて喜んでる女子高生(きのう実際に渋谷でみた(笑)みたくキャッキャ言って大喜びすると思う(笑

  • 満足度★★★★★

    【サリngROCK(大阪府)の回】観劇
    席はいくつか空いていましたが、客の入り具合とは別に突劇金魚(大阪府)『絶対の村上くん』 は色々想像できるとても面白いものでした。

    ネタバレBOX

    13歳で町の小説賞に優勝した友人に憧れて文豪を目指した村上君が、結局友人の才能に嫉妬したからなのか、あるいは友人宅で飼っていたニワトリが臭かったからなのか、恐らくそのような理由で友人一家を皆殺しにでもしたのでしょう。そして、死刑囚となって独房で暮らしながらも絶対に変わらない目標である小説家を目指し続ける話。

    エガちゃんとアンガールズ田中を足して二で割ったような村上君は精神を病んでいるように見えます。時々訪ねてくる友人やニワトリのヘンリーは妄想なのでしょう。そんな彼が死刑になることは無いのかもしれません。もしかしたら絞首台に登ったこと自体が妄想なのかもしれませんね。

    色々妄想できる広がりのある話でした。

    さて、若手演出家の賞は審査員の方々にお任せするとして、観客賞は総合的に判断してサリngROCKさんに○を付けました。
  • 満足度★★★

    突劇金魚 「絶対の村上くん」
    物語は物語としてよくまとまっていた。しかし物語としてではなく、上演される芝居としてみると、物足りなさを感じた。このわかりやすい物語から、はみだす部分がもっとあってもよかったのでは。

    ネタバレBOX

    たとえば、書くのをやめてしまう男は、ゲイバーみたいな笑いをとる方向に走らず、会社勤めしているけどうまく行かないとか、役職の話とか、結婚したとか、子供が出来たとか、もっと実人生での出来事がたくさんあるはず。

    書き続けて気が狂う男についても、どんな小説を書いているのか(あるいは書いていないのか)、漠然としていて、はっきりとしたイメージを掴むことができなかった。
    「体験したものを書け」と鶏さんに言われて、何かを一生懸命に体験しているみたいだったけど、具体的にはなんなのかわからなかった。
    イメージが広がらなかった。

    最初に忘れていったノートを、もう一人が覗き見する場面がある。それが次にどう繋がっていくのかなあと思って観てたら、なんにも繋がって行かなかった。ぼくが何か見落としたんだろうか。
  • 満足度★★★★★

    「親愛なる我が総統」
    物凄い熱量のある舞台でした。

    ネタバレBOX

    脚本の力もさながら、自分が観た中では演出力も他を制するほど勝っていたと思います。

    それは照明、時計の音、風の音、舞台セット・・これらで観客をその世界に引きずりこむ力がありました。

    素晴らしい舞台を作られたことを感謝したい気持ちでいっぱいです。

    ちなみに観客動員数ではこの劇団がダントツでした。
  • 満足度★★

    【中村房絵(広島県)の回】観劇
    天辺塔(広島県)『箱』 、意味不明でした。

    ネタバレBOX

    さわさわさわさわ…、さわさわさわさわ…、漫画『カイジ』の「ざわ…ざわ…」と同じじゃないですか。なんじゃこりゃー、よくも堂々とやれるもんだと思いました。

    300年前っていったい何でしょう。浦島太郎のような舌切雀のようなお伽話風パフォーマンスがありました。こふく劇場『お伽草紙/戯曲』は劇団うりんこの公演で観たことがありますが、1700年頃にお伽噺が生まれたとも思えませんし、全く分かりませんでした。

    そもそもダンスのキレも大したことはなく、中身は意味不明、逆に彼女たち四人がかわいそうです。最終審査に残した事自体が不思議でした。

    せめて出演者の名前ぐらいは記載してほしいと思います。
  • 満足度★★★★

    【鈴木アツト(東京都)の回】観劇
    劇団印象-indian elephant-(東京都)『青鬼』。満員でしたが、劇団チョコレートケーキのときのようにお尻をずらすほどのことはありませんでした。

    ネタバレBOX

    『青鬼』を観るのは二回目でした。一回目のときは食育という言葉が思い浮かびましたが、今回は少し教訓臭いと感じました。「教訓」を受けたために「教育」のイメージになり、食べ物に関することだったから食育と考えたような気がします。

    いけ好かないストーカーのような同僚の男、殺されそうになったときの目の覚まし方は絶妙でした。

    豚を食べても豚にはならない、人を食べても人にはならない、結局は北極ヒメイルカを食べて人間に戻るでした。手の甲の青い色が少し薄れるくらいあると良かったかなあと思いました。

  • 満足度★★★★★

    劇団チョコレートケーキ「親愛なる我が総統」
    もんのすごいものを観させてもらった。びっくりした。

    あんなに動きがない静かな舞台なのに、眼が釘付けでした。緊張感がたまりませんでした。ヘース役の方の喋り方、低いんだけどよく通る声がすごいな。人間味があるような、ないような、微妙な感じ。

    客席は超満員でした。ずっと昔、桟敷に詰め込まれてた頃を思い出しました。
    でもいまの時代、ステージのすぐ下で、膝抱えて観てた人は辛かったろうな。

    3月下旬の再演、都合で観に行けないのがとっても残念。

  • 満足度★★★

    「親愛なる我が総統」
    こういうのは、観る人の人生観によって評価が大きく変わる作品ではないかと思う。

    例えば目の前に言葉も通じないし習慣も違う、マスコミをみる限り野蛮で敵意に満ちた異なる民族の一人がいて、
    ソイツを殺さないとお前を殺すぞ、と同じ国の人間に言われたとする。

    自分は、歴史も文化も自分の国を心から愛していて、
    マスコミの報道によると今、その異民族に滅ぼされようとしているらしい。

    家族もいて、自分が死ぬと裏切り者として罵られて路頭に迷うかもしれない。

    涙を流し謝りながら殺す人間がいる一方で、
    自分と同じように泣き笑い苦しむ人間を殺すくらいなら死んだ方がマシだと
    自分の中の神に従って迷わず死を選ぶ人もいる。

    どちらに感情移入するかで、評価は分かれると思う。

    自分は強力な軍隊を作り上げたドイツ人の言語より、
    何のまとまりもなくすぐ侵略され、
    ロマンの血が滾るポーランド人の言語を迷わず学びたいと思った。

    殺す側に多少でも感情移入するということは、実は極めて危険なことのような気がする。

    ------------------------------------------

    人間である限り、誰かが誰かより生きる価値があると信じる理由はない。
    教養があろうと無かろうと、
    自分の命が、目の前の人間を犠牲にしても守られる価値があると信じる人間(政治家など)だけが、
    他のすべての人間に劣る。

    ------------------------------------------

    そのことをハッキリと認識するようになったのは、
    昨年のFTのヨッシ・ヴィーラーのレヒニッツあたりからなのだけど・・(苦笑
    ただ、そのヨッシ・ヴィーラーも実は銀行に支配されたスイス
    (報道自由度ランキングは上位だが、資本主義に対する懸念の発言は封殺される表現の自由の無い国
    の出身なので、反ナチスの姿勢も多少は割り引いて考える必要があるかもしれないけれど・・(苦笑

    ただ、被害者の声というのは割と通りやすいけれど、
    加害者の声と言うのは聞かれないことが多いので、
    そういう意味では上演する価値がある気もする。

    出来ればドイツ軍とかじゃなく、
    もっと最近の、アメリカとニカラグアとかそういったところを観たい気もするなぁ・・。

    エルサルバドルの司教やなんかを殺害した特殊部隊を育て上げたアメリカ軍の兵士たちが、
    「悪魔と呼ばれながらも実は人間」
    的な存在として描かれたり・・って皮肉。


    ※ちなみにナチスとかユダヤ人虐殺などは自分もずいぶん昔から興味があって
    本などを読んだりポーランド語を勉強したりしていたので、
    割と自分にとっての題材の新鮮さが少なかったりとか、
    あるいはポーランド人同士の会話から、
    「これはポーランド語にしたらどういうイントネーションになってるんだろうか、
    逆にドイツ人にドイツ語で質問してるときとの言葉の差が
    感じられないナ」
    ・元はそれぞれの言葉で話しているため、
    ドイツ語とポーランド語での元の会話を念頭に置きながら、それを日本語に訳していることをイメージする必要があったりする。自分も言葉を勉強したとき分かったが、ポーランド人にとってのポーランド語というのは、非常に重要な要素で、一般の市民の手紙の一つ一つが、日本で言うなら昔の作家のような言い回しを使っていたりする。
    とか、わりと一般の人にとっては小さなこと(と言っても自分にとっては大きなこと)が気になってしまうので・・(苦笑

    ↑これが「演出」という面でどうしてもマイナスになってしまうこと。テキストは変えられなくとも、言葉の違いを観客に明確に分からせるような演出上の工夫がどうしても必要だったんじゃないだろうか。繰り返し言うようだけれど、ドイツ語とポーランド語の違いは非常に大きい。ドイツ語と違って、ポーランド語のように非実用的な言語を誇りを持って話す(生み出すのは数学者やピアニストなど)国で、科学技術や強固な軍隊を生み出すドイツとは大きく異なる。ドイツ人とポーランド人との違いをもっと分かるようにする必要があったのではないかと凄く思った。

    ミシェル・トゥルニエの「魔王」ぐらいぶっ飛んだものだったら文句も無いんだけどな・・(苦笑

    あと、メチャクチャ暑かった(汗

    個人的には、(地方の)日常のシークエンスを上手く舞台の中に編み込んでいるという点も含めて、
    やっぱり当初の予想通り大阪・広島の2作品に
    (自分の中では)絞られたカナ、という気がする。

    本当なら、ここにピンク地底人を含めて3作品位でちょうどいいんじゃないか、と思ったりする。

    東京の2作品に思ったより演出上の遊びが無く、ちょっとがっかりしてしまった、正直な所(あくまでコンクールなので、今回だけは正直書きます、スミマセン(汗

    ネタバレBOX

    確かに、
    銃殺よりはガス中毒死の方が、殺す側の自分の部下たちが苦しまなくて済む、
    あるいは
    自分が本当に人間なのかと悩み、苦しむ。

    これがある分だけ、ヘースの方が、
    世界各国で、自分たちが育て上げた軍隊に人を殺させまくっているアメリカ軍よりは
    まだ人間らしいのかもしれない・・(アメリカ軍の兵士たちにあったことはないが

    ・・とすると、今現在は、ナチスのような直接的な抹殺は免れているものの、
    より非人間的なシステムが支配する時代と言えるかもしれない(汗
  • 満足度★★★

    「箱」
    6人の脚本家によって作られた物語のようですが、自分には難しくて・・。

    ネタバレBOX

    全体的な構図が解り難い物語でした。方舟の中の出来事なのか、あるいは、ただ単に人間社会の営みなのかピンときませんでした。
  • 満足度★★★★

    青鬼
    面白い!

    ネタバレBOX

    夫婦の部屋の中で巨大な水槽が置いてあり、その仲で飼っていた食料としての北極姫イルカ。一見、そのイルカが主役のようにみえるが、主軸はあくまでも夫婦の食の物語でした。

    このコンクールは演出家の評価を問われるものですが、やはり、観客に解りやすく伝達する目的としては秀逸だと思いました。
  • 満足度★★★

    「青鬼」
    物語としては凄く面白い。

    地方の2作より面白いのではないかなぁ。

    ただ、このコンクールは(他の時にも大いに言えるのだけれど
    どの作品を先に観るかによって印象がだいぶ変わってしまう。

    前日に「箱」を観て、脚本の色をコラージュする演出的な面白さに触れてしまうと、
    舞台上に水槽を配置するだけの「青鬼」の演出では物足りなくなってしまう気もする。

    脚本が面白く、特徴的な女優・男優にも恵まれたため
    シンプルに魅せて、食材の良さを最大限に堪能させたい気持ちは非常に良く分かるだけに、辛いところだなぁ・・(苦笑

    これからまた下北行ってきます。入れるかな・・。

    ネタバレBOX

    折角スクリーン的な水槽が目の前にあるのだから、
    いっそ水中の光景を唐突にうつしだして、
    「海豚になったら人間のときより楽しいかも」
    位やっても(物語の面白さは損なわれるかもしれないが(苦笑
    演出的には面白いかもしれないな、と、ちょっと思った。

    物語的にはとても面白かったです。
  • 満足度★★★★

    天辺塔『箱』
    女性4人が出てきて、いろいろやってたよ。箱をテーマにした短い脚本をいくつか用意して、それを演出家がコラージュして出来上がった舞台。普通は『構成』っていうと思うけど、『コラージュ』って呼んでるのが、なんとなく女性っぽくていいなあ、と思ったなり。

    女性が4人出てくるけど、そのなかの一人がものすごく舞台映えする人で、その人に眼が行きがちでした。ああいう人が4人いて、舞台上を動いていたら、それだけで素晴らしいだろうなあと思ったり。

    箱をテーマにした物語だということだったけど、よくわからないまま終わったものもあり(いや、へっぽこな僕が見逃してそう感じただけだと思うけど)。

    でも動きなんかは面白くて、よく訓練されていて、素早い動きが印象的でした。

    ネタバレBOX

    一応演劇的なクライマックスも用意されていて、ここで盛り上げようとしてるだなあというのはわかった。でも時間的に短くてあっというまにクライマックスは過ぎ去ってしまった。残念。あの場面、もっと観たかった。

    演劇的なクライマックスを作るときは、その前に何かの問題が浮き彫りになったり、気持ちが大きく揺らぐシーンがないと、次のクライマックスがなかなか効果的に働かないような気がする。『箱』にも、きっとそういう気持ちの盛り上がりのようなものがあったのだろうけれど、僕がぼんくらなもんで見逃してしまったんだろう。
    だからクライマックスはクライマックスだけっていうことになって、気持ちのさらなる高揚みたいなものには繋がらなかった。それも残念でした。
  • 満足度★★★★

    4日目
    中村房絵演出「箱」コンテンポラリーダンス?セリフもあるのだけど1か所聞き取れないところがありました。何の徒競走だったんだろ。…。この作品もアフタートークをうんうんうなずいてきいていました。確かに。演出って大変な仕事ですよね。今日で4作品全て観ました。観客賞の投票も済ませました。来年も気になりますね。その前に最優秀は誰の手に??楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    3日目
    サリngROCK演出「絶対の村上くん」好きな作品だなぁ。もちろん初観だし、関西なまりが心地よかった。ラストなんかすごく洗練されていた気がした。小道具が良かった。笑った。じわじわきました。東京でやるなら観たい!と思いました。

  • 満足度★★★★

    「箱」・・お洒落な小品
    HPをみたら最後に選出が決まったというので、正直ちょっとナメてる部分があったことをここに告白しておきます(苦笑

    ただ、観てみてその先入観は間違っていたことがはっきり分かりました。

    ピンク地底人と本選を争ったというので、
    「ピンク地底人(こちらの公演も観ています)と一緒に議論される」という作品が
    どんなものかな・・と気にしながら観てみると、
    なるほど、ほんのちょっと似ている気がする(笑

    よく見ると全然違うのだけれど、
    アフタートークを聴いて、
    「どことなくちょっと似ている」と感じた理由がなんとなくわかった。

    ひとつひとつのシークエンスの長さ、つなぎ方がちょっと似ている気がしたのだ。
    もちろん、良く見ると全然違うのだけれど。

    この作品は題名にもハッキリ分かる通り「箱」を題材にしている。

    その視覚的な分かりやすさ(テーマはともかく(笑
    が、ほんのちょっとピンクに先んじた理由かもしれない。

    ただ、その分かりやすさゆえに、
    ピンク(「長い人生の陰影」とでもいうべきものを音でザッピングしたものと自分は捉えました)とでは
    微妙に好みが分かれ、選考現場では票が分かれたのではないかな、という気がした(推測です

    この作品自体は、まだ4作品観たわけではないのでハッキリとは言えないけれど、
    多分他のどの作品にも劣らない作品であろうと思われます(何となくピンク地底人がなければこちらに票が集まっていたようにも思うので。それはピンクにも同じことが言えますが(苦笑

    別にこのまま優勝しても何らおかしくないと思いました。

    それくらい、洗練された作品であるように思われました。

    ネタバレBOX

    作品は、5人の作家の作品を切り刻んで組み合わせたものです。

    舞台上の□(平行四辺形含む)の上をさまざまに役者が動き回ります。

    役者たちはなぜか靴下をはかず、
    脛の途中で切られたストッキングは二人一組の同じ模様、
    上着もまた二人一組で同じ模様。
    そのため役者が動き回るごとに色の組み合わせが様々に変わり、
    観ていて目が回るようです(笑

    物語もまた、300年、1000年の話からたわいもない子供たちの話、
    工場の女性たちの陰湿なやり取り、ノアの方舟の話・・さまざまに飛び回ります。

    ちょっとした子供たちのやり取りから、次の瞬間には神話の出来事の話へと、
    マイムでハコを突き抜けるたびごとに
    時空が次々と変わるさまは痛快でもあります。

    「身の回りに見えない箱があるなんて気のせいだよ。
    飛び越えちゃいな、別の世界が広がってるから」
    とでもいうみたく。

    前日のサリ氏が、音楽にたとえるなら骨太なロックなら、
    今回の作品はヴァンパイア・ウィークエンドみたいな
    様々な物語を呑み込むワールド・ミュージックとでもいうものでしょうか。

    物語を組み合わせる手腕に遊び心が感じられるので、
    観ていて物語の意味をつかませるようでスルリと抜けてしまいはしても、
    別にそれほどストレスには感じませんでした。

    切り替えのテンポは非常に軽快で、
    意味を追いながらも音楽が切り替わるごとに
    幕が開ける次の物語へと
    「小説を何冊も並べながら電車の中で音楽を聴きながら本の中の物語世界を飛び回る」
    ように、
    ウィンドーショッピングでもするみたく気ままに
    移り変わりを楽しめる雰囲気があります。

    この手法が新しいか、と言われると
    別にそんなことはないのですが
    (というかすべての手法はほぼ出尽くしているので、そのような議論は無意味のようにも思われるので
    物語を飛び回るフットワークの軽さは、重苦しくもある2013年の今現在では、
    目新しいというよりも「新鮮」と言って良いように思われます。

    例えば、ピンクやサリ氏のように、一人の作家が書いて、
    自分でその構成を考えるのとは違い、
    物語の継ぎ目ごとに
    リズムがザックリと変わる面白さ。

    ・・そのリズムの変化もまた全体の中で調和よく構成されているため、
    切り刻んでもなお全体としてみると
    ひとつの印象が残る良さもあります。

    東京でこのような軽さとリズムの作品をあまり観た記憶が無い気がしたので
    とても素晴らしいと思いました。

    全然、この作品が優勝でもおかしくないと思いました。


    ただ、全体としては文句のつけようもないのですが、
    一応賞レースなので(苦笑
    微妙に他の作品と比べると若干いうところがあります。

    マイナス点の内容とは、アフタートークで審査員が言うところに全く同意なのですが(苦笑

    ①まず上演時間の60分と言うのが少し長い

    ・・・それは、前日に怒涛のテンションで50分で燃え尽きる
    サリ氏の作品を観た後だからなのかもしれないです。

    審査員の方が言うように、もし上演時間が40分なら、
    物語の意味を追うよりリズムに集中できて
    良いのではないかと思いました。

    東京の人間に受けるためには、
    何でもそうなのですが30分以内にカタを付けなければなりません(苦笑
    何かを加えることによって得られるプラスより、
    何かを削ることによって得られるプラスを第一に考えなければなりません。

    「上演時間が少し長い」というのは、
    制作者サイドにはそれほど気にならなくとも、
    観る側にとっては致命的な違いになって現れます。

    ②全体として少し平坦な印象を受ける

    脚本を書いたのは、演出家とは別の人たちなのですが、
    脚本家と演出家が異なる最大の利点というのは、
    演出家が脚本を情け容赦なくカットしたり、切り刻めるということだと思います(恐ろしいことに

    そういう意味では、脚本と演出をハッキリ切り分けた今回の作品においては、
    その利点を最大限に追い求めたとは言えないように思います。

    演出家がもっとラディカルに、
    本の量を1/10にしたりする。

    あるいはもう文節ごとに切ってしまう。

    誰か一人の役者の動きだけをラディカルにして、
    他の役者が語ってる最中に体当たりするなどして強引に物語を分断するなどすれば、
    もっと生の動きが出てエキサイティングになるんじゃないかと思ったりしました。

    あるいは、審査員の誰かが言ったみたく、
    途中で役者の誰かが物語を見失ってアタフタし、
    みんなが心配して、
    例えばそこに観客に紛れた演出家が登場して指示すると途端に完璧に戻るなど(苦笑
    進行上、イレギュラーを装ったいろんな悪戯を紛れ込ませればもっとハラハラして面白くなるんじゃないかと思ったり。

    まだまだ遊びを加える余地はいくらでもある気がしたので、
    審査員の方が言っていた
    「初演と今回の公演がほとんど同じ(15分短くなったらしいけど」
    というのは、
    自分は初演を観てないので何とも言えないけれど
    初演より上演時間を伸ばしながら
    個人的に特に長さを感じず、また色々な要素を盛り込みつつ
    ぶっ飛んだ村上くんを磨き上げたサリ氏との大きな違いと言えるのではないかと思ったり。
    (厳しいようだけど、半年経ったら作品が大きく成長しているのはアタリマエ。そうでなければ「若手」と銘打つ意味は無いように思う。無謀な挑戦を常に続けられれば80才を過ぎても若手でいられると思う


    いちおう①、②と分けてはみたけれど、
    それほどハッキリわかれるわけでもなく(苦笑

    「削る」か「遊びまくる」かでちょっと中途半端な印象はあった気がする。

    ただ、それらが決定的なマイナスという訳では勿論ない。

    あくまで、「他の作品と比べたら」「もっと良くするには」
    という観点で観たらそのような感想が思い浮かんだというだけで。

    あとは好みの問題だと思います。

    ただ、先に自分がみた東京以外の2作品(大阪・広島)は
    東京ではあまり見られない珍しいタイプの作品にも思われたので、
    エンゲキを東京以外に広めるためにはこの辺りから
    選んだ方が良いのではないかとも思ったり
    (東京の演劇の流れを「これが東京の流儀だから従うように」という時代ではないように思う。今現在の時代の先端は、マスコミの充実していない地方の片隅にあるように思う。東京の人たちは、地方の人にしたらそこここに転がっている些末な出来事を、週末わざわざ出かけて行って吸血鬼のように吸い上げて、爆発的なパワーで舞台に描いた方が良いように思う。

    ・・ただ、まだ東京の2作品が残っているので
    こっちがもっと東京では見られない種類の凄まじい作品かも知れないので
    まだ何とも・・(苦笑

    そちらは明日観ます。・・入れるかな、特に8時の回。一応予約したけど(苦笑
  • 満足度★★★★★

    「絶対の村上くん」
    今回の作品は自分は一度大阪で観ていました。

    なので、以前と比べて作品がどう変ったかは勿論、東京の観客の反応も少し気になったり。

    物語の構造としては非常にシンプルな二人芝居なのに、
    だからこそというのか、
    心理的には非常に複雑な愛憎が絡み合い、
    どこまでが現実で、どこまでが夢なのか分からない作り。

    少し、年末に春風舎で山崎氏が上演していた「マボロシ兄妹」を思い浮かべたり。

    今回観て、改めて作者の独特な世界が良く分かった気もする。

    ネタバレBOX

    主人公は、せいぜい佳作どまりの冴えない小説や俳句などの制作に没頭している。

    ただ、その部屋はどうも特殊な環境のようで、それがどうやら独房らしいことが徐々に分かってくる。
    親友がたびたび差し入れを持って彼を訪れる。
    とても親切で文才もあり、良い奴のようである。

    そのうち、何をして刑務所にいるのかが分かってくる。
    どうやら主人公は自分の家族と、その庭にいる多数の鶏を殺して
    家に火をつけたらしい。

    でも、そんなことからかけ離れた、毒にも薬にもならないファンタジーを書いて応募したりしている。
    そこに鶏のヘンリーが現れる。
    ヘンリーは優雅にお茶を飲みながら、
    主人公に現実の体験をそのまま書けと言う。

    彼は、その場の湿度や体温も含めた殺人現場の光景を
    眼に火が付きそうな表情で、熱狂的に演じてみせる。

    彼が自分の家族を殺したことは、疑いが無いように思われる。

    ところが、途中から殺されたのが実は主人公の両親ではないことが分かってくる。

    どうやら、殺されたのは主人公の家族ではなく、
    親友の家族であるようだ。

    じゃあ、なぜ主人公は、自分の家族を殺したように演じてみせたのか?
    なぜ、自分の家族を主人公に殺されたハズの親友は、足しげく義務のように主人公を訪ねるのか。
    そして、良い奴でいることを途中で急に止めるのはなぜか。

    あくまで自分の想像だが、
    主人公は、どうも両親や鶏を殺した親友を庇ったようだ。

    ・・と言えば聞こえはいいのだけれど、
    実は主人公は以前から、内心非常に特殊
    (親が鶏ばかり拾ってきて、家じゅう鶏の臭いまみれのため、家族みんな地域で疎まれている)
    で、創作環境にはうってつけと思われた親友のことを羨んでいる。

    主人公にとっては創作がすべてのようだ。
    どうやら自分(普通の家庭環境であるようだ)に文才が無く、
    親友に文才があるのは、その特殊な家庭環境にあると信じて疑わないようだ。

    自分が励まして親友に書かせた作品は、
    主人公にとっては眩しすぎる(といっても小さな)賞を取り、
    この上、家族まで殺して、特殊な生い立ちに磨きをかけるとあっては、
    もう一生自分の手の届かない(文字通り(苦笑
    所に行ってしまう。

    主人公は、親友と殺人者の役割を交代することで、
    罪の代わりに人殺しの体験を得て、
    わざと自分を追い込んで創作に向かって、作品を公募し続けているようだ。

    親友も最初は気にして面会に来るものの、
    途中から独房で生き生きと駄作の制作に没頭する主人公にそっけなくなり、
    「ふたり一緒に文豪になる」という夢を捨てて就職したことを適当に告げる。

    主人公はがっかりするが、
    それは親友のことを気にするのが、純粋に親友の文才によってのみであることを
    露呈するだけのことだった。

    親友はその後、ゲイ?になって店を持ったと主人公に伝えに来る。

    ここで、やっと、主人公は親友の文才しか見ず、
    親友は主人公のことを、恋愛対象としてみていたのではないかと(あくまで想像だが
    感じられてくる・・。
    (もちろん、過去の「人を殺した自分」と決別するためにそうなったとも読み取れると思う。いくつかの読み取りが可能な所が、この物語の面白さだと思う

    しかし、主人公は執筆に没頭し、親友の変化から、その心情を読み取る事が出来ない。
    彼にとっては、執筆こそがすべてのようだ。


    また、殺人の発端となった、
    鶏の頭部がその親友の家の前に置かれ、親友が精神的に追い込まれたと思われる事件も、
    よくよく考えれば、
    主人公の僻み(賞を取った親友を表では喜びながら裏では嫉妬している)かもしれない。

    そもそも、先ほど演じられた殺人風景も、そもそもが主人公のイメージなのか。

    良く考えれば、その光景は一人称で語られていた。

    とすると、その風景も、親友の目撃・体験・語りなのか。

    主人公は、親友の用意した渾身のシナリオを読みながら、
    その時の親友の心情と完全に一体化してしまったのか。

    しかし、せっかく血肉の滴る殺人風景の描写を手に入れても
    物語を語る才能のない主人公にとっては、
    想像の世界を描くことには限界がある。

    殺人の風景を自分のものとすればするほど、
    リアリティのある想像の世界をそこに継ぎ足すことが
    自分には難しいことが実感されてくる。

    結局は、実際の殺人を行った親友と自分との
    過去のやり取りに帰結してしまう。

    主人公は、リアルに親友のシナリオを自分の血肉とし、供述したためか
    無事に死刑囚となる。

    主人公は、そんな絶望的な状況にも関わらず
    目前の死によってかえって燃え上がり、
    死刑執行まで笑いながら作品を描き続ける。

    まるで執筆することが生きるすべてとでもいうかのように。

    鶏のヘンリーが出てきた理由をよく考えてみると、
    親友の家族を殺したのが、親友なのだとすると、
    その発端となったと思われる鶏の首を親友の家の前に置いて行ったと思われる主人公に、
    殺された鶏が祟ったのかもしれない(あくまで想像だけど

    非常に限定された空間のなかで、
    広漠な海や、時間の流れ、
    夢の景色、燃える家、玄関に置かれた錆びた銛で貫かれる両親、
    鶏の臭いが染みついた服を着て学校で疎まれる子供・・。

    自分も、育児放棄などで家でまったくお風呂に入れてもらえない子供たちのことを人づてに聴いたことはある。

    そういった、社会の中に実際にある悲惨な現実を
    幻想的な夜の海の描写などを絡めながら、
    あくまで登場人物たちは燃えるように笑い、踊ったりしながら演じる。

    なかなか気づきにくい疲弊した社会の中の出来事を物語の中に生かしつつ
    夢のように語るのは、
    非常にサリ氏らしいと思うし、
    あくまで自分の勝手に思い描く「大阪っぽさ」を体現しているようでもあり、
    素晴らしいな、と思ったりもする。
  • 満足度★★★★

    2日目
    出だしでアレレ??一瞬戸惑ったけれど、ぐいぐいとラストに引き込まれていました。テンポも良く、タンゴがいい。プーチンの衣装が良かった。面白かった。鈴木アツト 劇団印象-indian elephant- 「青鬼」 作:鈴木アツト。他の作品も観てみたくなりました。

  • 満足度★★★★★

    【日澤雄介(東京都)の回】観劇
    超満員。椅子席の客までずらされて、おしりのカーブと背もたれのカーブの変なところに座らされて、もう少し長かったら腰の筋を違えるところでした、プンプン。

    さて、この人気は企画全体としての人気なのか、それとも 『熱狂』・『あの記憶の記録』に続く劇団チョコレートケーキの『親愛なる我が総統』だからこそのものなのか、私としては週末に答が出るのでそれまでのお楽しみということにしておきます。

    ネタバレBOX

    ヒトラーが台頭してきた頃の『熱狂』、アウシュビッツ強制収容所の初代所長ヘースの予審の取り調べの様子を描いた本作『親愛なる我が総統』、そして、アウシュビッツで働かされたユダヤ人兄弟が過去の記憶を思い出す『あの記憶の記録』、これら三部作全てを一番最初に観ることのできた者の一人として大変嬉しく思いました。

    ヘースにとってヒトラーは雲の上の存在で、心酔し切っていました。ヒトラーから直接指示を受けたわけではありませんが、ヘースは総統の意志を慮ってガス室を作り大量殺戮を行い、ヒトラーも暗黙の内に了承していました。ヒトラーにも人道的戦争犯罪の責任があるとするこの構図、日本ではどうだったのかと重く突き付けられました。

    大量殺戮は間違っていたと認めたヘースですが、アウシュビッツで働いていたユダヤ人が自分の妻の死体を見ても淡々と仕事する無感情な反応を覚えていたことから、ユダヤ人は劣った民族だと今も考え続けていて、総統と同じくドイツ人優位思想に変わりはありませんでした。それが、極限状態になれば人間は皆そうなることを教えられると彼は混乱してしまいます。

    そう諭すポーランド人たちも、ドイツの支配からソ連による支配へと変化していくことに抗うことなく順応していく様が、同士という言葉が自然に使えるようになることで上手く表現されていました。

    狂気のまま死ぬのも幸せだったのかもしれません。悪魔ではない人間ですから、一応人間としての正しいことを改めて教え込まれ、理解し、それ故苦しみ、そして絞首刑に処せられる…、已むを得ないことですが、正義の裁判も残酷なものです。

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