シロツメの咲く後に 公演情報 シロツメの咲く後に」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-20件 / 26件中
  • 満足度★★★

    面白くは観れたが
    ラストのシーン(実際の作・演を呼ぶとこまで一連なのかは不明だが)あれは狙いなのかな?
    狙いでないならちょっと邪魔かな。あれがあることにより、それまでミステリーぼく進んできた物語がただの劇中劇になってしまっていると感じたかな。
    本編も劇中劇にしたミステリーは悪くはないが、ただミステリーにしては、元になった動機と今回の計画との時間軸が不明確過ぎたり、閉じ込めや携帯使えない、あれしか刺されてないのに死んだ?とか、その他イロイロ設定が甘いと感じた。そうじゃなくてほんとに劇中劇として見せるつもりだったなら、甘いと感じさる今回ぐらいで十分だと思ったが。
    後、役者陣はなかなかの好演でした。全体的には面白くは見れました。

  • 満足度★★

    えーっと・・・
    劇中劇というアイデアはおもしろかったのですが、
    ミステリー部分が残念で、もったいないなーと思いました。
    私がわかってない所が多いだけなのかも。
    誰か「そこはこうだったんだよー」ってわかる人いたらコメントでご教示いただければ幸いです!

    ネタバレで

    ネタバレBOX

    最近はコメディや感動ものばかり観ていたので、ここらでミステリーと、
    「驚天動地のサスペンスミステリー」というのに惹かれて観に行きました。

    「驚天動地」ではあったと思います。たぶん・・。
    劇中劇中劇中・・・(殺人犯の妄想?幻覚入り)というアイデアはすごくおもしろかった!
    んですが、殺人シーンとキャラクターの掘り下げというか動機や行動などに「えっなんで???」となる所があまりにも多すぎて全く入り込めませんでした・・・。
    アイデアのユニークさに頼り過ぎて、肝心のお話がサスペンスミステリーにしては、ツメが甘い気が・・、これミステリーなの??と思いました。

    劇なのか現実なのかわからなくなる・・・というアイデアだけに、もうすこしリアルさがあっても良かった気がします。私がリアルさを求めすぎてるだけなのかもしれないので、少しうざったいコメントになるかもしれませんが、他の方が既に指図されているところも含めてわからなかったところ。

    ①演出家が刺されるシーン
    あまりにもざっくりしすぎ?息してないとか、脈とまってるとか、死亡確認もないまま運ばれていく。私が見逃しただけでしょうか?ていうか死んでたんだよね???あれぐらいで死ぬの?とも思いましたが。気を失ってただけなら運ぶ前に止血してるハズだし・・。

    テープで囲った死体痕を皆が普通に踏んでるのもあれー?と思いました。運ぶときのためらいというか勇気を出してるような演技はリアルで良かったのになーと少し残念。

    ②殺人犯の長谷部が自演自作で怪我をするシーン
    銃声?っぽいものが聞こえたのに、銃ではなかったらしい。びっくりさせるだけの音??

    ③突然テレビがつく
    誰かが間違えてつけたとか・・・?それにしては事故の報道が流れてたのは偶然すぎる?あれも長谷部の意図なんですか?だとしたら「誰がつけたの?誰よ??」という更なる疑心暗鬼とかあってもよかったと思います。そのあとの新井があわててテレビ台で何かさがしてたのは、そういうことですよね・・・?

    まっっったく関係ない話ですがテレビ台にラーメンズのタワーのDVDが置いてあってなんかうれしかったです。

    ④殺人犯が自白
    「どいつもこいつも刺したり首絞めたり」って自白・・・ちょっとがっかりです。
    盗聴器が必要だった人間、録画に写ってた光る腕時計だけで証拠十分だった気がします。劇中の話を進める演出として必要だったと言われればそれまでですがー・・・。
    ミステリーならもう少し推理がほしかった。自白は話がうますぎてがっかりです。長谷部の復讐動機と、新井がひきにげ犯ってのは「なるほど」と思いました。なんで警察が追ってるひき逃げ犯を長谷部が知ってるの?ってのは謎ですが。
    自白の後の犯人との距離も近すぎて、違和感がありました。普通あんな近く行けませんよね・・。

    ⑤それぞれのキャラクターの掘り下げ
    千秋さんはなぜ新井をかばったんですか?
    千秋さんにはなにか事情がありそうでした、いろいろ伏線があった気がするんですが・・・。
    佐藤くんの「僕も長谷部さんの気持ちわかります」も何が?って感じました・・・。


    以上です。

    欲を言えば、最後の佐藤くんと千秋さんの会話にもう一つ、何かほしかったです。
    キャラクターのほとんどが何かしら事情があるようだったので、最後の二人が話すシーンでも何か一つ「そういうことかー!」って思える話、すこしひっくりかえすような展開があったら、もっとおもしろかったのになーと思いました。

    首を絞められた時の「なにすんだよ」という暴れっぷり、勢いで殺してしまった犯人のあせりの息切れ、和美ちゃんが襲われた後返り血をあびながらもナイフでなんども刺して殺す、止めようとした佐藤くんも腰を抜かしながらあとずさり、などのシーンがなかなかリアルだったので他シーンももっとリアルに寄せてよかったと思います。

    役者さんの演技は全体的に良かったと思います。特に和美ちゃん(北島莉恵さん)と殺人犯の長谷部さん(近藤康弘さん)は吹っ切れてやってる感じが好きでした。ほんと役者さんてすごいですね。

    チラシとタイトルの関連性も全然わからなくて、意外性をつこうとしたのなら失敗してると思いましたって書こうとしたんですが、シロツメの花言葉が「復讐」なんですね、調べて初めてわかりました。チラシに写ってる女の子は和美さんか事故死した子なのかな。めぐみさんだっけ・・。
  • 満足度★★★★

    チケプレにて鑑賞
    客席側にも集中力を要する芝居。ストーリーの展開の仕方に粗が目立つがそれを上回る構成力が目を惹いた。開演前に役者が舞台上に出てくる、劇場全体を使った演出、ナイフのすり替え、時計が光る、場内にあるカメラを取りにいく等など色々な箇所に面白みが散りばめられ終始飽きずに観ることができた。後半にかけての畳み掛けに戸惑ったが好きか嫌いか2極分化する作品は好きだ。

  • 満足度★★

    リアルで驚天動地!懐かしい!!
    久々に独身の頃住んでた阿佐ヶ谷に足を運ぶついでに観劇。
    芝居がすすんでいく内になんだかデジャヴ感に襲われたけど、旗揚げ劇団だしキャストの方々も若手のようだし気のせいだと思ってみてたが、セーラー服のコスプレシーンで昔観た事を思い出して驚きました!
    個人的に本気で驚天動地!キャッチコピーが芝居内容にあたらなくて申し訳ない(^^;)
    当時、芝居好きの彼女(今のカミさんです^^)に誘われて観ました。
    観劇後に感想を聞かれ、普段芝居と縁がなかった僕はこういう不思議な入れ子構造の芝居というのも初めてだったので何と言っていいか分からず、一番印象に残ったのがこのセーラー服コスプレの女優さんだったので美人だったと言ったら別れる寸前のケンカにまで発展した、ある意味思い出深い芝居です(苦笑)。
    その時(たしか銀座)よりも今回の劇場の方がより演出が功を奏してた気がします。
    旗揚げ劇団のようですが作演(主催)は同じ方ですよね?だとしたら前身の劇団作品を上演するということ自体がもう既に入れ子構造になってるわけで。
    なんだか、どこまで行っても現実は把握させないぞって意図が見え隠れしているようですね^^
    ただ、脚本タイトルの変更や加筆・修正した事は一言どこかに記した方がいいのでは。旗揚げでこれだけ話題にのぼってるのだから、前劇団からの入れ子構造が裏ネタになるのは惜しい気がします。
    個人的な驚天動地と巧妙な入れ子構造を抜きにすると、人が人を殺すのってあんな簡単かなあ?と思います。
    「登場人物の内面を掘り下げた強度のある演劇」を掲げているようですが、人を食ったような観点のかすめかたや精神の軽薄さ、情緒の未熟さなどどれもが強度とは対極にいる登場人物像がそこにいました。(役者さん達のことではないですよ!むしろ役者さん達は好演です。)
    トリッキーな演出や脚本の骨組みがいいだけに、人物像の薄さが残念でした。

  • 満足度★★★★

    えっ、見事にだまされた
    劇中劇なのかそれとも普通のl演劇なのか、最後までわからなかった。とても上質なミステリーでした。夏色プリズム第1作目ということであるが、大いに期待できできる。次回作が楽しみだ

  • 満足度★★★★

    力が入っていました
    旗揚げとあって、考え抜かれた台本と、意欲満々の役者陣とで、「おっ、ちょっとちがうな」
    と思わせる舞台になったと思いました。
    まず劇中劇についてですが、私にはそれなりに楽しませてもらいました。手法としては、奇抜では
    ないと思いますが、私の隣の二人連れの女性が、ひそひそと「あっ、なにがなんだかわからなっちゃった」
    とこぼしていました。もちろん受け手の責任もあるのでしょうが、送り手側として、もっとすっきりとさせる
    ことも視野に入れてほしいと感じました。かといって、どこをどうしろという妙案が、今あるわけではありません。
    七人(だと思いましたが)の登場人物の数も多すぎるとは思えませんし、それぞれが個性的ですので、混乱する
    こともありません。ないものねだりかも知れません。これは私の宿題として考えます。

    ストーリーの展開もごく自然に受け入れられました。(あとで苦言もあるのですが)
    役者さんも、前述したように、それぞれの方が個性的に演じていたと思います。「飛び抜けて」といった役者さん
    ではないのですが、みな好感のもてる「持ち味」を発揮していたと思います。
    旗揚げですので、「力み」もあることでしょうが、今後の発展が楽しみです。

    気になったことを二つ。
    一つ目は、「殺意」について。人は、そんなに簡単に人を殺めることができるのだろうか。そんなことを考えながら
    観ていました。あまり踏み込むと、ネタバレになりそうなのですが、最初の「事変」については、まああるだろうと。
    しかし、それ以外については、私にはやや飛躍がありすぎるのでは。そんな印象です。
    二つ目。こちらのほうが強いものです。
    このミステリーは、最後にどーんと人生の重み、人それぞれのせつなさを、(たぶん)感じさせようとしたものだと
    思います。しかし、私には、そのどーんとした「重さ」を感じきれないまま、幕となってしまった感があります。
    それはなぜなのだろう。「若さ」をむき出しにした役者揃いでもなかったし・・・
    ひとつに、それは前半部にあるのかと思われます。これは、登場人物の、それぞれの「背景」「性格・生活」「状況」を
    客に「刷り込む」貴重な部分でもあります。それがあって、初めて終末の「重さ」が感じられる。
    そんな貴重な前半で、コスプレが大きなウェイトを占めていたことで、まず劇を軽くしてしまったように思いました。
    それから、男優さんたちに、もっと「自分」を語らせるべきだったとも思いました。最初は、だれがどういった役か、
    混同していたくらい、同じように見えました。(もちろん皆無ではないのですが)

    今日は、劇評自体、自分でも気にくわない。
    なかなかいい劇だと思えるのに、それが私の心にずしんと残っていないからです。
    それは、苦言の二つ目の感覚からなのかもしれませんし、「もっとリアルなものを期待していた」せいであったからかもしれません。
    「よかった。しかしまだまだ」
    そんな感想が、次への発展の原動力となるのですね。
    次回、北池袋、そして池袋を期待。

  • 満足度★★★★

    楽しめました
    裏の裏をかかれるようなサスペンスミステリー。大いに楽しめましたが、終盤では現実と虚構がごっちゃになってちょっと混乱しましたね。

  • 満足度★★★

    結局・・
    何が現実だったのかが分からず、混乱してしまいました。展開は意外性があって面白いのですが、何となく曖昧な感じで、考えれば考えるほど分からなくなりました。なので、勝手に自分の解釈で納得したという感じ・・。それが脚本の狙いだったのか?とも思いましたが、もしそうだったら個人的には好みません。面白かった気もするのですが、ちょっと消化不良な舞台でした。

  • 満足度★★★

    意外な方向だったけど面白かった。
    初心者には進めませんけど
    劇中劇の手法をどこまで行けるか?って感じで最後は
    カテコの為の演出と別にすればなかなか面白かったです。
    道中のシーンが現実だと思わせる
    細かい真実味のある設定があればもっと良かったかな?
              ・
    個人的には最初の死体を移動させて時点で「あぁ、もう1回」
    安易に想像出来てしまったので「SAW」第一作目の如き展開で
    設定も納得出来たならかなり、やられた感満載の舞台かも
    後味もなぜか面白かったので、OKだと思います。
    人と意見を述べ合うには面白い作品です。でも今日楽かぁ

  • 満足度★★★★

    想定外の進み方
    劇場全体を使った見せ方は面白い。話も先が読めない。何となく予想できる箇所もいくつかあったが、「普通」の頭で見てると想定外が起こったりして斬新でした。観たいや観てきたの数から注目を浴びてるのはわかるし、ややこしくも思えるところから好みも別れそうに思えます。以下

    ネタバレBOX

    初回に伺いました。芝居をしている芝居、その中で起こる殺人事件。
    普通にマリオのゲームをして、おやつのカールを食べてる自然な感じ、やり取りは面白く、どうなるのか最初から興味を持っていく。実は劇の中の劇だったというのは、普段そうそうないので新鮮味がありました。何となく犯人が解っていくようにしていたり、板上から落ちたナイフ、客席からやってくる演出家、広く使って見せるのも楽しかったです。
    心理描写は鋭く演じてる方もいれば、刑事物のこじ付けみたいな設定もあり。死体のテープ位置をやたら踏んだり跨いだり、犯人追求の場面で距離が近過ぎて襲われないかなどは、リアリティがないように感じた。最後は犯人の精神世界だったのでしょうか。何処までが本当か、解らなく見せるのも良かったですが、ちょいと難しかった。尺は程よく、実際開場時間を間違えてかなり早く行ってしまったのですが、待っていた甲斐がある内容に思えました。初演もあったせいか、ぎこちなさも所々ありましたが実に面白いです。今後も期待と言えます。
  • 満足度★★★

    夢想なのか
    旗揚げ公演ですが、見事なマンションの1室を舞台として作り上げていて開演前にちょっと感動。
    次々に登場する役者の演技はなかなかのもの。個性的な登場人物がとても良いアクセントになっていた。
    芝居のコンセプトは面白かったです。
    でも。過去の事故の恨みが事件の真相とすっきりしたと思ったら、何故か当事者も居たことになっており、表現したいことがそこから混乱してきました。
    理解するうえで、何かを許容しなければいけない気がするが、追いつかずに思考が混乱したまま終了した。

  • 緊迫感、伝わる舞台。若手中心に。



    杉並区の阿佐ヶ谷にある小劇場・阿佐ヶ谷アルシェにて2013年3月16日、夏色プリズム旗上げ公演『シロツメの咲く後に』が上演された。
    作・演出は、硬派な作品を得意とする原田直樹氏。キャストには多くの20代が集結し、若手中心の舞台となった。

    設定は、劇場を使った舞台のリハーサル。そこで、突如、入れ替わったナイフにより演出家が刺され、役者同士の疑心暗鬼が広がっていく。

    どこまでが演技か、どこまでが現実なのか、観客という自身の存在すら分からなくしてしまう仕掛けを用いている。

    劇場に詳しい情報通は、語る。

    「たしかに、ここの劇場(阿佐ヶ谷アルシェ)でしか、緊迫感は伝わらないでしょう。劇場のドアが開かなくなったり、携帯の電波が入らなくなってしまう。たとえば、それを青山劇場で表現できるか(笑)。商店街から少し外れた場所にある、この劇場だからこそ、できるんですよ。しかも、地下の危うい雰囲気ね。下北沢の劇場と違って、電車のガタゴト音も聞こえない」

    今回、阿佐ヶ谷アルシェで上演された舞台では、客席のキャパシティ(収容人数)は約100人ほど。形状としては、学芸大学の千本桜ホールが近い。
    狭いスペースへ大勢の観客を詰め込めるが、段が低く、奥行きがあるため、舞台の下方は見えづらいという指摘もある。

    前出の情報通は、こうも  語る。

    「観客も、地下に閉じ込められるんじゃないか、という不安感があった。途中、演出の田中が音響の席からかな、大声でタメ出しをして、舞台が中断したシーンがあったでしょう。その声で、もう舞台か現実かグレーゾーンになっちゃった。あれは、もう、演出の人間だよね。映画業界にもよく、あんな人いるよ。演劇では見かけないタイプだけど」

    舞台『シロツメの咲く後に』は、17日まで上演中だ。


  • 満足度★★★

    ミステリー‥?
    役者さんは全て初見の方ばかり。その為か、演技力の差や台詞回しのぎこちなさが見え隠れしていたような←あくまで私見。
    舞台と客席の境目をなくし、ずっと終らない劇中劇を見ていたような感じ。
    で、なんでこのタイトルだったんだろう?

    何人かの方が指摘されていたように、事件状況に腑におちない点が何ヶ所かあり、推理と物語にあまり入り込み事が出来ずに終ってしまった。
    また、劇中客席から役者が登場するシーンがあるのなら、前もって通路使用するの一言を告げて欲しかった。突然後ろから大声出されたり、歩かれたりすると座席態勢を整え直すのに苦労するんですよ(苦笑)。

    ネタバレBOX

    銃の発砲音が聞かれたのに、それはあまり触れず進行したので、密室でどこから銃撃されたの!?と、謎解きあるのかとハラハラ予想していたら特になかったなw
    視点は面白いけど、不明瞭な供述と行動も多々あったので最後までなんか腑におちず。
  • 満足度★★★

    セーラー服
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    とある舞台の入れ子舞台。
    ①始まり~演出・田中(川島康市)がストップかけるまで②田中刺殺~長谷部(近藤康弘)の自白と死んだ彼女?(北島莉恵)との会話まで③休憩~長谷部と死んだ彼女との会話~千秋(加藤玲子)のお疲れ様まで④終演の四構成でいいのかな。

    舞台の練習中に田中が殺され、出入り口もふさがり携帯も通じずってサスペンス。その内共犯者・山本(高橋和博)もマスクを被った長谷部に絞殺され、和美を襲った白石を和美が刺殺し、犯人を追い詰めるという流れ自体は、スムーズで見やすかった。ここで、長谷部の彼女をひき逃げした新井(村松浩)への復讐が動機だったと分かる。

    入れ子な構造を重ねて、死んだ彼女?と長谷部の演劇的シーンを1つ外の枠まで引き継ぐというのは面白いと思う。③の終わりの会話から長谷部が自殺でもしたのかなんなのかよくわからなかったけども、作中の死んだ彼女?とそれに似ている和美を重ねた混乱具合は良かった。

    ただ、最後まで舞台でしたとする狙いはわからなかった。サスペンスの謎解きとかが雑なのはそういう作品の中の舞台なんですでいいけど。どーでもいいけど②の新井のクズっぷりが良かった。
  • 満足度★★★★

    おもしろい
    僕は好きだが

    ネタバレBOX

    芝居の中の芝居と現実がごちゃごちゃになる設定、こういうタイプの作品は自分は2度目。この設定は確かに面白い。以前観たもう1作も旗揚げ公演で行っていた。しかし、この設定は個人的に旗揚げで行ってほしくない。王道で面白いものを作ってからがいい。この演出というかトリックありきの面白さは実力と言えないと思う。ほかの方が書いてるような詰めの甘い部分もあるし、観客の予想を裏切ることに終始ししてしまった感がある。ナイフの演出とカズミ、メグミのところは好きだった。
  • 満足度★★

    できの悪いミステリー
    ネタバレにて

    ネタバレBOX

    作中に「そして誰もいなくなった」をほのめかすセリフがあったから
    クローズドサークルミステリーをやりたかったのでしょう。
    ただ、「孤島」とか「雪に閉ざされた山荘」と比べて
    「劇場のドアが閉められて出られない(誰が閉めたんだよ!?そいつが犯人に決まってんじゃん。あの状況で閉められたのは、、、)。携帯も全て不通」という設定は
    説得力に欠ける。

    それはともかく、

    警察がまだ捜査している
    「事故の犯人」をなぜ「殺人の犯人」は知っていたのか?
    これが作中で示されていません。
    (俺が見逃した? 寝てた? そんなことないよなー)

    あと
    「事故の犯人」も「殺人の犯人」も
    わかるのが
    「犯人しか知り得ない事実をしゃべってしまう」ことが
    証明になっていて、それはまあいいんだけど
    それが「探偵側が罠をしかけた/誘導した」のではなく
    「犯人がうっかりしゃべっちゃった」なんだよね、2件とも。
    それは安易でしょ。

    ラストはいろんな情景がおりまぜられたけど
    作意は「一瞬の幻想はあっても3件の殺人は起こった」だと
    思っていますが、

    肝心の殺人劇シーン

    『凶器が稽古の流れの中ですりかえられなければならない必然性がない』

    「殺人の犯人」が本番前に舞台袖にいってすりかえることが可能。
    「殺人の犯人」が袖にいるのが怪しまれるというなら
    「すり替えの犯人」に頼んで事前に凶器をすりかえればよかった。
    稽古の流れの中で凶器をすりかえなければならない必要がない。

    そして、舞台上の最初の殺人(事故?)
    稽古の流れの中で凶器をすりかえるのが幸運にも成功する

    女の子がすりかえにきづかないという幸運が発動する

    刺された男が不幸にも死ぬ

    あの最初の殺人、すごい不確実な状況でたまたま成立している。
    それは舞台上で復讐をしようとしているからで

    「スポンサーを偽って金出して不確実な状況で復讐しようとする」なら
    もっとてっとり早く復讐する方法あるだろ!?
    舞台の上じゃなくても「殺人の犯人」が「事故の犯人」を
    殺すことは可能。むしろそっちのほうが簡単でお金かからなくて確実。
    復讐の殺人(失敗して別の人が死んでしまいますが)を
    あの状況をつくってやらなければならない必然性がないです。

    「あの復讐は稽古の途中でする以外に方法がない」
    という状況であるべきです。
  • 満足度★★★★★

    とても面白かったです。
    ずっと続けられる話であり、発想が良いと思いました。
    面白い脚本でした。マトリョーシカのように劇中劇が明らかになる度に驚きました。違和感のある展開になると「はい、止めるよ~」と聞こえるのが見事でした。

    ネタバレBOX

    細かい所では、ニュースで「犯人の割り当てに…」と流れるのが気になりました。「割り出しに…」の方がしっくりくる気がします。あと、最後は少し分かりづらかったです。もう少し手前で終わった方が後味が良かった気がしました。とは言うものの、事故で死んだ女性が長谷部の恋人で、新井がひき逃げ犯という設定は秀逸でした。

    演出は仕掛けが満載で目が離せませんでした。通路を演者が通るのは事前にアナウンスがあっても良かったと思います。荷物を置いていて申し訳なかったです。

    開演前から役者さんが舞台にいたので、わくわくしました。ちなみに、山本が謎の真犯人と対峙する場面では、靴下で長谷部だと分かりました。五本指靴下は目立つので、普通の靴下だったら分からなかったと思います。わざとだったらすみません。長谷部がケガをする場面では銃声?がした気がしましたが、後で触れられなかったのが不思議でした。凶器としてはナイフより銃の方が怖いです。

    全体的に役者さん演技が固い印象もありましたが、劇中劇の形をとることで自然に見えました。ナイフのすり替えが素晴らしく、意外性がありました。ミスで落ちていて、役者さんが見つからなくて困ったらどうしようとハラハラしていたので、驚きました。臨場感溢れる舞台でした。

    役者さんは演技が自然で、若々しい印象でした。少し噛みすぎな部分もありましたが、回数を重ねれば良くなっていくと思います。素直な感じの役者さんばかりだったので、白石の外道ぶりが良かったです。和美が逆上する流れが自然でした。秘密がある役は、もう少し匂わせてもいい気がします。田中は素人っぽい演技が演出家にあってましたが、ちょっと浮きすぎな感じがありました。全体的に伸びしろがあると思いますので、今後に期待します。

    スタッフさんが前説から噛んでたし、緊張が伝わってきて面白かったです。

  • 満足度★★★★★

    予想外の作品
    作者の手のひらの上で転がされている感覚。観た後にあーだ!こーだ!思える作品が大好きなので帰路の最中に色々考えました。観る前とのギャップが凄すぎる。

  • 満足度★★★★

    目が離せない。
    文字通りそんな感じの作品でした。頭が疲れたけど面白かった♪♪

    ネタバレBOX

    最初のうちは素直にストーリーを追ってたんだけど、展開が2転3転していくうち、今観てる場面が”劇中劇”なのか”本当の出来事”なのか、はたまた”妄想の世界”なのかさっぱりわからなくなってました(もちろんそれが作者の狙いなんだろうけど)。

    血糊や血飛沫などがリアルに作り込まれているのは、作者が映像を経験されているからなのかな。

    ただ設定に無理があるなぁと感じる場面も見受けられたので、その辺はちょっと残念だったかなと思います。
  • 満足度★★★★

    チラシのイメージにだまされ、
    タイトルにだまされ、お芝居にだまされ・・・最後はやっと予想が当たった。 チラシを手にしたときからだまされていたのかと思うと、やられたと言うしかない。

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