シロツメの咲く後に 公演情報 夏色プリズム「シロツメの咲く後に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    できの悪いミステリー
    ネタバレにて

    ネタバレBOX

    作中に「そして誰もいなくなった」をほのめかすセリフがあったから
    クローズドサークルミステリーをやりたかったのでしょう。
    ただ、「孤島」とか「雪に閉ざされた山荘」と比べて
    「劇場のドアが閉められて出られない(誰が閉めたんだよ!?そいつが犯人に決まってんじゃん。あの状況で閉められたのは、、、)。携帯も全て不通」という設定は
    説得力に欠ける。

    それはともかく、

    警察がまだ捜査している
    「事故の犯人」をなぜ「殺人の犯人」は知っていたのか?
    これが作中で示されていません。
    (俺が見逃した? 寝てた? そんなことないよなー)

    あと
    「事故の犯人」も「殺人の犯人」も
    わかるのが
    「犯人しか知り得ない事実をしゃべってしまう」ことが
    証明になっていて、それはまあいいんだけど
    それが「探偵側が罠をしかけた/誘導した」のではなく
    「犯人がうっかりしゃべっちゃった」なんだよね、2件とも。
    それは安易でしょ。

    ラストはいろんな情景がおりまぜられたけど
    作意は「一瞬の幻想はあっても3件の殺人は起こった」だと
    思っていますが、

    肝心の殺人劇シーン

    『凶器が稽古の流れの中ですりかえられなければならない必然性がない』

    「殺人の犯人」が本番前に舞台袖にいってすりかえることが可能。
    「殺人の犯人」が袖にいるのが怪しまれるというなら
    「すり替えの犯人」に頼んで事前に凶器をすりかえればよかった。
    稽古の流れの中で凶器をすりかえなければならない必要がない。

    そして、舞台上の最初の殺人(事故?)
    稽古の流れの中で凶器をすりかえるのが幸運にも成功する

    女の子がすりかえにきづかないという幸運が発動する

    刺された男が不幸にも死ぬ

    あの最初の殺人、すごい不確実な状況でたまたま成立している。
    それは舞台上で復讐をしようとしているからで

    「スポンサーを偽って金出して不確実な状況で復讐しようとする」なら
    もっとてっとり早く復讐する方法あるだろ!?
    舞台の上じゃなくても「殺人の犯人」が「事故の犯人」を
    殺すことは可能。むしろそっちのほうが簡単でお金かからなくて確実。
    復讐の殺人(失敗して別の人が死んでしまいますが)を
    あの状況をつくってやらなければならない必然性がないです。

    「あの復讐は稽古の途中でする以外に方法がない」
    という状況であるべきです。

    0

    2013/03/16 23:40

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大