満足度★★★★★
俳優が生きていた
田渕正博初の作・演だが、出演者は全員劇団員ということで、安定感があった。
ただ、前半は、この狭さの小屋としてはテンション過剰な部分があり、観ていて疲れた。
全員が力の入った体で動いていたのは、千秋楽ということもあろうか。
後半で空気が変わってからは、緩急がついて、たぶん演出が狙ったであろう空間が立ちあがってきた。
わずかの出演時間ながら、すべてをさらっていった外波山座長はさすが。
そして5人のきょうだいたちがしっかりとキャラクターを作り上げ、自分の仕事をしていた。
しかし何と言っても、岡村多加江のアメノウズメのキャスティングが大成功といえよう。
笑顔がとてもいい。だからより哀しい。
ラストの桜の美しさには息をのんだ。
満足度★★★★★
文句なし
雰囲気を上手に作っていて、明るくて、メッセージが根底にあって、文句なしです。昭和初期のこどもの健全さ、全力遊び合う感じ、尽きることなくワイワイ騒ぎはしゃぎ捲っているシーンが一番好きです。口ずさむ囃子歌や流行りのセリフ、遊び方、よく細かく覚えているなぁと引き込まれました。
満足度★★★★★
間
この公演にも亜空間、亜時間が成立している。開演早々、雨音を背景に座敷童子と見まごうアマノウズメが、坐って黙ったまま小さく四角い物を長い間覗き込んでいる。
満足度★★★
初日観劇
育った家が道路工事の為、実家取り壊しの知らせを受け、成人した姉弟がそこへ帰省してくる場面から話が始まるが展開を理解するのに時間が掛かった。
冒頭全員が歌う童謡が何気に良い。
50代以降の方には子供時代の流行遊びや唄は懐かしく回想され易いのでは。
昭和ノスタルジアな優しい舞台だな、と思っていたらラストのあのシーンに椿組を見たって気がしたw。約95分。