『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!! 公演情報 『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
21-40件 / 48件中
  • 満足度★★★★★

    あの記憶の記録
    チョコレートケーキさんの芝居はいつも息が詰まるような作品が多いですけど、本作は言葉に表すことがはばかれるほど、圧倒されました。
    史実を丁寧にしかも深く掘り下げて、観る者をその芝居の中に巻き込むようなすごさがありました。皆さん絶賛されていらっしゃるとおり、私も同感です。
    ぜひ観ていただきたい作品です。

    熱狂も予約済みです。

    後、,あひるなんちゃらの根津さんが、いつものおちゃらけた雰囲気とはまったく異なり、シリアスな演技を演ずることに驚きました。(すごい役者だということがわかりました。)
    次は競泳水着に客演として出演されるそうですが、どんな演技をされるか楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    たっぷり
    これぞ!!と言うのをまたもや観せて頂きました。
    そして毎回観た後には考えます。今までとこれからを。

  • 満足度★★★★★

    説得力のある熱狂
    『熱狂』を観劇。
    毎度のことながら、力強い演技に圧倒されます。何故にここまで迫力ある芝居が作れるのか、不思議でなりません。
    全く寄り道の無いストレートな台本。歴史的事実を正面から捉え、揺るぎない意思のもとに舞台化する。全く頭が下がる思いです。

    ヒトラーとナチスがいかに政権を掌握していったか説得力を持って語られ、いつしかこのような指導者が現代の日本にも現れてくれたら、と思わせてしまうところが怖いです。

    ネタバレBOX

    ヒトラーは間違っていたのか、正しかったのか?そもそも、「正しい」とは何なのか。考えさせられました。
    こんな考えを巡らせるほど、この芝居は力がありました。
  • 満足度★★★★★

    2作品続けて見ました。タイムリーな秀作
    スケジュールの都合で続けて観たので、少しきつかったが、集中できてよかった。

    久々、台本を買いました。

    小劇場劇団としては今年、最高に感動したといえるでしょう。

    なんでこんな狭いルデコで長編をやるのかと、正直気が重かったですが、なぜルデコを選んだかわかる作品でした。

    観客が自分の問題として突きつけられる効果がある。

    こういう秀作を見せられると、ぬるい芝居なんか観たくなくなります。

    右傾化が進むいまの日本の社会状況にぴったりのタイムリーな作品。

    ネトウヨや独裁政治家の支持者と日々ネットで戦っている私は感謝したい。

    この芝居を観た若い人が、芝居の中のことと思わず、自分たちの問題としてうけとめてほしいと切に願う。

    ぜひ、今後も再演してほしいし、こういう作品こそ地方公演をやってほしいと思った。

    ネタバレBOX

    「熱狂」は、ヒットラーを取り巻くナチスの人々を描き、彼がいかに独裁者としてのしあがっていったかが史実に忠実に描かれている。

    「自分を守れ、自分に忠誠を尽くせ」と要求し、大衆をうまく扇動していくヒットラー。

    軍事裁判で「戦争はだらしない既成政治家の責任だ、私は立ち上がったのも国を救うため」と自己正当化するのも、どこかの国の政治家にそっくりだと思った。

    ナチス党員が背広を脱ぎ捨て、そろいの軍服を着ることになり、勢ぞろいしてシュプレヒコールをあげる場面も背広の党員が多い。予算その他の関係で全員分はそろえられなかったのだと思うが、

    セリフにあるだけに演出効果の点で気になった。

    「あの記憶の記録」

    イスラエルのある家族を舞台に、国防とは何か、徴兵制の意義、戦争は許されるのか、という問題が語られる。

    子供たちの女教師が、アイデンティティーを持って国を守るのは当然と主張するのに対し、

    ポーランドでユダヤ人として迫害され、アウシュビッツの地獄を見た父親は「戦争はきれいほとではない」と

    真実を語り始める。

    「熱狂」でヒットラーの傍観者としてのナチス党員の青年が共通で登場し、彼のもうひとつの側面が描かれる。

    収容所の囚人をかばってきた看守の彼を父親は終戦の混乱に乗じて殺してしまう。

    父親の中では憎悪の対象として青年のイメージが増幅しており、そのことを兄に指摘されるラストは、戦争を憎む人の心さえもむしばむ悲惨さを伝える。
  • 満足度★★★★★

    ァの記憶の記録を観ました
    さすがですね。芸のうまさに辛くて重くて暗い話であるにもかかわらず、感動しました。 まさに今そこで体験してるような・・すでに良く見知ってると思っていたナチのゲットーの事、実はあまりよく知らなかった事にもきずかされました。場面転換もスマートでさすがです。

  • 満足度★★★★★

    熱狂
    冒頭の熱い演説から圧倒された。
    役者がヒトラーやナチスにしか見えず引き込まれた。
    歴史の勉強にもなって、素晴らしい舞台だった。

  • 満足度★★★★★

    あの記憶の記録
    戦争の悲惨さが伝わってくる悲しい舞台。
    『熱狂』はストレートな熱い芝居だったが、こちらはラストに真実が明かされる展開で良く出来ているフィクション。
    役者の熱のこもった演技に涙が出た。

  • 満足度★★★★★

    『あの記憶の記録』観劇
    意識的、無意識的に拘わらず、記憶も記録も主観的なもの、そしてそれによって精神が保たれている面もあるのだと痛感しました。

    ネタバレBOX

    1970年、今は家族を持ちイスラエルに住む兄弟のうちの弟がアウシュビッツ強制収容所で特殊任務をさせられていた当時の経験を告白する話、そして…。

    兄は何も知らないと周りや自分自身に言い聞かせ記憶を消そうとしているのに対し、弟は息子の歴史教師の働きかけもあって自分の記憶を正確に伝えることを決意します。

    残酷な内容には心が痛みますが、ここまでならナチスの悪行や、それを手伝わされた同胞の悲しみを告発する朗読劇のような感じです。

    しかし、次の解放後の件では、ユダヤ人同士で行われた非人道的な行為が語られ、過酷な条件下では綺麗事では済まされない現実にガツンとやられました。

    更にそれだけではなく、兄弟で話し合うと驚愕の新事実が浮かび上がりました。兄の記憶によってドイツ兵看守の中にも心優しい者がいて、開放時に自分たちが生き残れたのもその兵士のお陰だということが分かりましたが、弟の記憶ではその部分が抜け落ちていました。その兵士を殺したことを正当化するためにそいつは悪人だったと記憶が書き換えられていたようです。でも本当は自分でも漠然と気が付いていて、そのために兵士の姿が見える妄想に悩まされ続けていたのでした。

    人間はどこかで自分に都合よく解釈するものです。それが悪いという訳では決してなく、そうすることでしか精神を保つ術がないということでもあるのです。

    息子に言い聞かせた恨みの連鎖を断ち切らねばならないという趣旨の言葉も大切なテーマでした。

    そしてもう一つ、殺された兵士こそ『熱狂』でヒトラーの雑用係をしていて、ラストでナチス親衛隊へ異動した青年リヒャルト・ビルクナーでした。彼の存在を通じて二つの話は繋がりました。さすがです!彼の運命は正にナチスの興亡そのものでした。恐れ入りました!!
  • 満足度★★★★★

    自分の心が震える音を聞いた
    「熱狂」観劇。
    史実を追うだけの文字通り「ストレートプレイ」の会話劇なのだが、これがべらぼうに面白い。私も含めて観客は、ヒトラーとナチスが如何に残虐非道な行いをしたか知っている。それ故政権奪取の顛末を見せられても冷めた視線にならざるを得ない、ましてやヒトラー等の演説を聞いても心を動かされることは無い筈である。そもそもナチスの演説は中身はペラペラで、ある種の人々の自尊心を擽り優越感を与える美辞麗句と敵対者への排他的で攻撃的な侮蔑と戦意高揚させる気合いの言葉だけである。具体的には何一つ建設的ではない。(どこぞの国の政治家が選挙前に言うのと変わらないのはさておき)。勿論当時の人々には支持は得られたであろうが先に書いたように現代の我々には全く響かないはずの代物にも関わらず、感動してしまった。
    これは、ヒトラーの演説がそれほど素晴らしかったからと言うよりも、圧倒的に役者さんの力であろう。冷たい脳で観ていた筈なのに心は震えてしまった。凄まじく素晴らしい。

  • 満足度★★★★★

    『あの記憶の記録』観劇
    こちらで評判が良いので駆け込みでチケット購入。こりっちに感謝です。「あの記憶」を持っている者と持たない者の残酷なまでの温度差。知りたがる者と口を閉ざす者の間にある哀しい距離感に胸が締め付けられました。ラストがよいですね。少人数の広くないギャラリーで上演したのもよかったと思います。『熱狂』が観られなかったのが残念。両方観たかった。

  • 満足度★★★★

    両作品観劇
    両作品観劇。個人的には「熱狂」は凄く引き込まれた。

    ネタバレBOX

    「熱狂」
    ヒトラーが政権を握る過程をリアルで魅(見)せられてる、いやその時代にいる感でした。役者陣の演技も素晴らしかった。非常に素晴らしく面白かったです。

    「あの記憶の記録」
    わりと淡々と物語が語られる。ただ淡々ではあるが、語られる物語は非常に重い内容。悪くはないのだが、少し起伏が平坦過ぎるのと、語り物語になり過ぎてたかな。
  • 満足度★★★★

    熱演
    熱狂を観劇しました。歴史のストーリーなので、私にとっては少し難しく感じました。でも、役者さん達の熱演に惹きつけられました。皆さん素晴らしかったのですが、特に主役の方は本当にすごかったです!他の方も書いていましたが、選挙で演説したら、当選しそうだと思いました。実力のある役者さん達の、この劇団の他の作品も観たいと思いました。

  • 満足度★★★★

    シオニズム
    あの記憶の記録
     シオニズム解釈が、現在イスラエルのシオニストたちが主張していることと重なり、歴史的事実総体を表象していないとはいえ、かなりきちんと勉強していることと、芝居としては自然に用いられていたことは確かである。また、シオニストたちが、ホロコーストを政治的に利用していることをある程度描いている点でも評価できる。更に、イツハクや兄の姿勢が、ユダヤ教の戒律に則った生き方に近いものだという点で救いがある。舞台美術、音響、照明なども効果的で演技もしっかりしている。
     但し、「建国」以来、イスラエルの基本姿勢は、パレスチナ全域からアラブ人を追放乃至は殺戮することであり、イラン・パペも主張する通り、エスニック・クレンジングを本質とすることは、明らかである。実際、ガザで実験をやり西岸で仕上げを行っているバントゥスタン的政策は、イスラエルの二大国是、ユダヤ国家と民主国家のアポリアを白日のもとに晒している。このことこそが、パレスチナ紛争の最大の障壁なのであり、イスラエルがこの点を正し、アメリカ及び西側世界が、偏見を捨て、国際法上の正義を守り、公正な判断を下さない限り、現在は、パレスチナで起こっている、世界の恥を正すことはできまい。
     以上の点を踏まえるならば、この劇団には、是非、アラブの側から捉えたイスラエル問題をも演じて貰いたい。作品例を挙げておこう。“Incendies”などが相応しいと思われる。


  • 満足度★★★★

    感想
    「熱狂」と「あの記憶の記録」の二本とも観劇しました。
    劇団チョコレートケーキ、この劇団の社会派の作品の質の高さ、そして日澤さんの演出が大好きで気に入っています。
    「熱狂」
    今まで観劇したナチス題材の演劇のなかで最も面白かったかもしれません。良い意味で熱く男くさい演技に引き込まれました。西尾さんの演技、流石でした。役者の演技以外にも、全体の演出の流れの良さは観客を魅了していた様に感じました。

    「あの記憶の記録」
    戦争を体験していない世代にぜひ見てほしいと思う内容でした。静かに痛く重くのしかかる役者の演技は迫るものがありました。特に、メインの役者の方々の演技には流石の一言でした。しかし、新人の毛利悟巳さん(まだ演劇をはじめたばかりだと思いますが)の演技だけは、乏しい表情といかにも台詞言ってます!という言い回しで非常に残念でした。

    今まで劇団チョコレートケーキの舞台でこのように感じた事はないのでちょっとがっかりでしたが、劇団自体は好きなのでまた観劇しようと思います。

  • 満足度★★★★

    あの記憶の記録
    面白い。チラシデザイン思い出してウッってなる。

    ネタバレBOX

    ポーランド出身のイツハク(岡本篤)と兄アロン(根津茂尚)は、アウシュビッツ収容所にて、ユダヤ人の死体から髪を剃ったり金歯を抜いたり、その処理や、騙してガス室に送ったりした過去を持つ。終戦後イスラエルに移り、体験を打ち明けず家庭をそれぞれ持つも、アロンはそれを忘れようとし、イツハクはSS(ナチス親衛隊)ビルクナー(浅井伸治)の亡霊に悩まされていた。25年間ずっと…。

    子の徴兵と学校の教師・サラ(川田希)の件で、過去を告白するイツハク。ナチスの暴虐だけでなく、自分らの振る舞いも赤裸々にするが、やはり現れる亡霊のビルクナーは、イハツクの「罪」を問う。そしてアロンはイツハクが、ビルクナーを残虐なSSだという記憶へ書き換えていることを指摘。隠れていろと助言するビルクナーを絞め殺した事実を受け止めるイツハク…。

    単なるナチスの虐殺話に終わらない点が良い。家族に会いたかったビルクナー(の亡霊)からのメッセージで、妻・デボラ(竹田りさ)に「助けて」とかすかに言うラスト。憎しみの溢れる世界で、「家族」が美しく輝く瞬間だった。

    上の亡霊がイツハクの妄想であれば、憎しみは世界にあるものと言ったビルクナーの憎しみは、その家族の憎しみは、やはりまだこの世界に存在しているのだろうか。それとも誰かが癒したのだろうか。そうならいいなと。

    無くせないのなら分け合え、そして生きろ、という人間賛歌だった。
  • 満足度★★★★

    熱狂
    今まで知らなかった若き日のヒトラーとその仲間達、それに当時のドイツの内情などを骨太なタッチで描き、まさにタイトル通りの場面で締め括る2時間弱、観応えがあった。
    最初、舞台にいる役者・西尾友樹(失礼ながら「え、この人がこのなりでヒトラーを演ずるの?」とさえ思ってしまった)が、冒頭場面で演説を始めると「ヒトラーになる」のは圧巻!
    また、口角泡を飛ばす激論が日本語の台詞なのに「ドイツ語っぽく」聞こえてくるのも演出マジック?

  • 満足度★★★★

    熱狂を観ました。

    ヒトラーの演説が圧巻でした。

    徐々に力を増す言葉たち
    熱を帯びて汗ばむ額。

    やはり人を惹き付けて
    しまうのだなあ、と。

    あの記憶の記録も
    観てみたかったです。

  • 満足度★★★★

    『あの記憶の記録』観劇
    初めてとなる劇団チョコレートケーキ。
    脚本、演出、照明、音響etc噂に違わないハイクオリティさ、見ごたえ十分、十二分で、観終わってドッと疲れました。

    アウシュビッツ強制収容所を生き延びた男によって、正視するにはむごたらしすぎる事実が語られていく、観客がまずその重さに打ちのめされながらも、そのショッキングさに留まらず、その先の、人間がもつ憎しみの感情の得体の知れなさにひきずりこまれていく作りはお見事。
    ただ「戦争」「憎しみ」といった大きな言葉の分量が心なしか多かったのではないかとは思いました。そうした言葉によってあらかじめ構えて作品を観てしまえる分、作品が観客に突き付けてくるものから客席の自分を割と容易に守れてしまう、そんなように感じました。
    個人的に観劇するときには作品にフルボッコにされたいと思ってしまうたちなので、もっと「優しくない」、逃げ場を残さないような罠に満ちた作劇だったほうが好きだったかもなあと。

    役者陣は熱演の岡本さんはじめ、目や声の濃さ、芝居の丁寧さが印象的。
    演出は動線まわりに違和感が。場面転換の際に、最初に出てくる登場人物と同じ出入口から次に出てくる(直前に出てきた登場人物を追いかけていたわけではない)登場人物が出てくるようなところ、登場する出入り口を変えるなど、もう少し上手く出来たのではないかとは思いました。

    最後に劇場ですが、やっぱりこういう静寂が求められる作品でルデコ、というのは違うのではないかと思いました。床の様子や客席とステージとの近さなどは今回の作品とも合っていたと思うのですが、あまりに外の音が入りすぎてところどころ集中をそがれてしまいました。

  • 満足度★★★★

    「熱狂」観劇
    劇団名はかわいいのに‥、中身は硬質感溢れる舞台。
    場内座席数が限られている中、あっという間に客席が埋まっていく。
    舞台を遮りそうな支柱でさえ、象徴的なマークを掲げ、芝居の雰囲気を効果的に盛り上げる。
    20世紀初頭のドイツ、後にカリスマ的存在になる男とそれを取り巻く男達。
    一個人をここまで成長させた要因は、大衆の煽動もあったんだろうなー。
    西尾さんの彼の人を彷彿とさせる演説シーンは凄過ぎてゾッとした。個人的に舞台観て、あそこまで高揚感を味わった事はあまりない。惹き込まれまくりの2時間だった。

  • 満足度★★★★

    あの記憶の記録を観劇
    話としての目新しさはないけれど、このような悲劇に接すると、自分の人生観をしっかり持っておきたいと思わずにいられません。

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