『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!! 公演情報 『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-20件 / 48件中
  • 満足度★★★★★

    『熱狂』/舞台上の熱狂がもの凄い熱量で伝わってくる
    ミュンヘン一揆裁判でのヒトラーの演説から始まり、ヒンデンブルグのヒトラーの首相任命までを2時間で描く。
    息もつかせぬ2時間。

    ネタバレBOX

    ミュンヘン一揆裁判でのヒトラーの演説から始まり、ヒンデンブルグのヒトラーの首相任命までを2時間で描いた。

    ヒトラーの秘書リヒャルト・ビルクナーを通じて、ゲーリング、ヘス、シュトラッサー、ゲッペルス、ヒムラー、ヴィルヘルム・フリックたちの駆け引きと、ヒトラーとの関係を見せていく。

    ヒトラーはあえてちょび髭ではないし、ヒムラーもメガネなどしていない。実際の人物に顔かたちを似せていないので、変なパロディのような学芸会臭さはなくなったと言っていいだろう。同時に実在の人物の顔が脳裏にちらつくことでの、違和感もあるにはあるのだが。ここは難しいところ。

    それぞれの、ナチスが政権をとるまでの立場などを、単純化して見せる。ヒトラー自身の魅力は何だったのか? という大切な点についてはイマイチわからないままではあるが、ヒトラーがなぜ熱狂を持って受け入れられていったのか、の一端を垣間見せてくれる。
    ヒトラーの演説の、あのパフォーマンスはゲッペルス以降ではないかと思うのだが、それは問題ではない。シンプルに熱く語ることと、組織の力学で中心に立つことを意識することで、自分へ顔を向かせ、集め、忠誠を誓わせる。
    集まった首脳たちも、腹の中では、組織内での立ち位置だけを考えているようで、なにやら古今東西、政治というのはこういうものなんだ、ということを見せつける。

    劇団チョコレートケーキなんていう甘い名前の劇団だけど、なかなか厚みのある舞台。
    客席と舞台が近いので(1メートルぐらいで、舞台をコの字に取り巻く感じ)、かなりの迫力を感じたこともあり、なかなか良い舞台だった。

    収容所をテーマにした『あの記憶の記録』との2本立てなのだが、こちらは日程が合わず断念。
  • 満足度★★★★★

    「熱狂」観劇
    まさに人々の熱狂を感じさせる素晴らしい舞台。最初から引き込まれ2時間の芝居は途中だらけることもなく最後まで興奮の中を進んでいく。チョコレートケーキらしい骨太の芝居である。
    個人的な事情によって10日ほど東京を離れていた。もちろんその間の観劇予定はすべてキャンセル。外せない仕事があり,1度戻ってきたが,明後日あたりにはまた東京を離れなければならない。そのような中での観劇。心配事を抱えていると集中できないのではないか,一抹の不安もあったが,芝居中はただ芝居のみと向き合っていた。観劇後は興奮と力強さが残り,頑張ろうという気持ちになれた。
    このチョコレートケーキの本公演,もちろん「あの記憶の記録」も観劇の予定でいた。観劇できるかわからない状況ではあるが,できれば観劇したいと思っている。それだけ「熱狂」は素晴らしい舞台であった。見逃すのはもったいない。オススメである。

  • 満足度★★★★★

    2作品
    すごかった です。

    が、

    私は、私自身を貫いて行けるのか
    考えます。

  • 満足度★★★★★

    「あの記憶の記録」観劇
    「熱狂」とともに「あの記憶の記録」も劇団チョコレートケーキの思想を見事に表しており,観劇の素晴らしさを感じさせてくれた。観劇中,涙が滲んできたのも久しぶりのこと。何も言うことはない。無理をして都合をつけながら,この作品を観劇できたことにただただ満足している。

  • 満足度★★★★★

    脚本も素晴らしいけれど
    演じる役者達があまりにも秀逸で脱帽でした。民衆を動かすには演説にあり。ヒトラーの演説と大統領選のアメリカの演説は似てるところもありで、感心して見入ってしまった。

  • 満足度★★★★★

    熱狂
    まさに、『熱狂』でした。見えないけど、人々の心情が生み出したとも言える時代の波が、押し寄せてくる濃厚で濃密な空気は、すごい迫力でした。この作品2日目なのに、満席でした。チケット完売の日も出ているので、早めに劇場に足を運ぶ事をお勧めします。

    ネタバレBOX

    ヒトラーが党指導者に就任後、ミュンヘン一揆裁判で禁固刑の判決を受けた頃から、第二次世界大戦に向かう時代の物語。

    全役者さん、そのキャラらしい佇まいと、迫真の演技が、素晴らしかったです。
    前公演『一九一一年』にも出演されていた方々は、特に全然イメージが違い、驚きました。

    ヒトラー(西尾友樹さん)は、見た目のイメージは、ちょっと違うけど、キャラはヒトラーらしく、素晴らしかったです。
    演説で、賛同する民衆を増やし、国の有力者達も側近として固めながら、権力を絶対的なものとしてゆく姿は、熱を増し、どんどん加速してゆくので、迫力に呑み込まれました。

    見えない民衆の切望を叶える為だったのに、それぞれの立場故の、野心や譲れない思想。
    権力を握った故に、私利私欲や野望が絡んでゆく政府側。
    濃密な思いは、ルデコの空間と、やや暗めの照明に彩られ、深みを増してゆきました。
    作品のイメージに合った髪型、衣装、小道具、オペラ系クラッシックな挿入曲も、こだわっていて良かったです。
  • 満足度★★★★★

    圧倒的
    マチネで 『あの記憶の記録』観劇。こういうのこそ、WOWOWやBSで放送してくれないかねぇ。。

  • 満足度★★★★★

    ぐっと来た
    1日に「あの記憶の記録」、7日に「熱狂」を観た。
    両方とも凄かったけど、「あの記憶の記録」が特に好みだった。
    終わり方が凄く良かった。
    しびれた。

  • 満足度★★★★★

    『熱狂』観てきた!
    吸い込まれるまま舞台に酔(す)い込まれてきました。そうか、…。

    ネタバレBOX

    「演説」なんだよ!!あとね、「裏切り者!!」の台詞にはドキッ!なんか胸が張り裂けた。堰がきれた。男芝居だよ。
  • 満足度★★★★★

    2作品続けて見ました。タイムリーな秀作
    スケジュールの都合で続けて観たので、少しきつかったが、集中できてよかった。

    久々、台本を買いました。

    小劇場劇団としては今年、最高に感動したといえるでしょう。

    なんでこんな狭いルデコで長編をやるのかと、正直気が重かったですが、なぜルデコを選んだかわかる作品でした。

    観客が自分の問題として突きつけられる効果がある。

    こういう秀作を見せられると、ぬるい芝居なんか観たくなくなります。

    右傾化が進むいまの日本の社会状況にぴったりのタイムリーな作品。

    ネトウヨや独裁政治家の支持者と日々ネットで戦っている私は感謝したい。

    この芝居を観た若い人が、芝居の中のことと思わず、自分たちの問題としてうけとめてほしいと切に願う。

    ぜひ、今後も再演してほしいし、こういう作品こそ地方公演をやってほしいと思った。

    ネタバレBOX

    「熱狂」は、ヒットラーを取り巻くナチスの人々を描き、彼がいかに独裁者としてのしあがっていったかが史実に忠実に描かれている。

    「自分を守れ、自分に忠誠を尽くせ」と要求し、大衆をうまく扇動していくヒットラー。

    軍事裁判で「戦争はだらしない既成政治家の責任だ、私は立ち上がったのも国を救うため」と自己正当化するのも、どこかの国の政治家にそっくりだと思った。

    ナチス党員が背広を脱ぎ捨て、そろいの軍服を着ることになり、勢ぞろいしてシュプレヒコールをあげる場面も背広の党員が多い。予算その他の関係で全員分はそろえられなかったのだと思うが、

    セリフにあるだけに演出効果の点で気になった。

    「あの記憶の記録」

    イスラエルのある家族を舞台に、国防とは何か、徴兵制の意義、戦争は許されるのか、という問題が語られる。

    子供たちの女教師が、アイデンティティーを持って国を守るのは当然と主張するのに対し、

    ポーランドでユダヤ人として迫害され、アウシュビッツの地獄を見た父親は「戦争はきれいほとではない」と

    真実を語り始める。

    「熱狂」でヒットラーの傍観者としてのナチス党員の青年が共通で登場し、彼のもうひとつの側面が描かれる。

    収容所の囚人をかばってきた看守の彼を父親は終戦の混乱に乗じて殺してしまう。

    父親の中では憎悪の対象として青年のイメージが増幅しており、そのことを兄に指摘されるラストは、戦争を憎む人の心さえもむしばむ悲惨さを伝える。
  • 満足度★★★★★

    ァの記憶の記録を観ました
    さすがですね。芸のうまさに辛くて重くて暗い話であるにもかかわらず、感動しました。 まさに今そこで体験してるような・・すでに良く見知ってると思っていたナチのゲットーの事、実はあまりよく知らなかった事にもきずかされました。場面転換もスマートでさすがです。

  • 満足度★★★★★

    熱狂
    冒頭の熱い演説から圧倒された。
    役者がヒトラーやナチスにしか見えず引き込まれた。
    歴史の勉強にもなって、素晴らしい舞台だった。

  • 満足度★★★★★

    あの記憶の記録
    戦争の悲惨さが伝わってくる悲しい舞台。
    『熱狂』はストレートな熱い芝居だったが、こちらはラストに真実が明かされる展開で良く出来ているフィクション。
    役者の熱のこもった演技に涙が出た。

  • 満足度★★★★★

    たっぷり
    これぞ!!と言うのをまたもや観せて頂きました。
    そして毎回観た後には考えます。今までとこれからを。

  • 満足度★★★★★

    『あの記憶の記録』観劇
    意識的、無意識的に拘わらず、記憶も記録も主観的なもの、そしてそれによって精神が保たれている面もあるのだと痛感しました。

    ネタバレBOX

    1970年、今は家族を持ちイスラエルに住む兄弟のうちの弟がアウシュビッツ強制収容所で特殊任務をさせられていた当時の経験を告白する話、そして…。

    兄は何も知らないと周りや自分自身に言い聞かせ記憶を消そうとしているのに対し、弟は息子の歴史教師の働きかけもあって自分の記憶を正確に伝えることを決意します。

    残酷な内容には心が痛みますが、ここまでならナチスの悪行や、それを手伝わされた同胞の悲しみを告発する朗読劇のような感じです。

    しかし、次の解放後の件では、ユダヤ人同士で行われた非人道的な行為が語られ、過酷な条件下では綺麗事では済まされない現実にガツンとやられました。

    更にそれだけではなく、兄弟で話し合うと驚愕の新事実が浮かび上がりました。兄の記憶によってドイツ兵看守の中にも心優しい者がいて、開放時に自分たちが生き残れたのもその兵士のお陰だということが分かりましたが、弟の記憶ではその部分が抜け落ちていました。その兵士を殺したことを正当化するためにそいつは悪人だったと記憶が書き換えられていたようです。でも本当は自分でも漠然と気が付いていて、そのために兵士の姿が見える妄想に悩まされ続けていたのでした。

    人間はどこかで自分に都合よく解釈するものです。それが悪いという訳では決してなく、そうすることでしか精神を保つ術がないということでもあるのです。

    息子に言い聞かせた恨みの連鎖を断ち切らねばならないという趣旨の言葉も大切なテーマでした。

    そしてもう一つ、殺された兵士こそ『熱狂』でヒトラーの雑用係をしていて、ラストでナチス親衛隊へ異動した青年リヒャルト・ビルクナーでした。彼の存在を通じて二つの話は繋がりました。さすがです!彼の運命は正にナチスの興亡そのものでした。恐れ入りました!!
  • 満足度★★★★★

    説得力のある熱狂
    『熱狂』を観劇。
    毎度のことながら、力強い演技に圧倒されます。何故にここまで迫力ある芝居が作れるのか、不思議でなりません。
    全く寄り道の無いストレートな台本。歴史的事実を正面から捉え、揺るぎない意思のもとに舞台化する。全く頭が下がる思いです。

    ヒトラーとナチスがいかに政権を掌握していったか説得力を持って語られ、いつしかこのような指導者が現代の日本にも現れてくれたら、と思わせてしまうところが怖いです。

    ネタバレBOX

    ヒトラーは間違っていたのか、正しかったのか?そもそも、「正しい」とは何なのか。考えさせられました。
    こんな考えを巡らせるほど、この芝居は力がありました。
  • 満足度★★★★★

    あの記憶の記録
    チョコレートケーキさんの芝居はいつも息が詰まるような作品が多いですけど、本作は言葉に表すことがはばかれるほど、圧倒されました。
    史実を丁寧にしかも深く掘り下げて、観る者をその芝居の中に巻き込むようなすごさがありました。皆さん絶賛されていらっしゃるとおり、私も同感です。
    ぜひ観ていただきたい作品です。

    熱狂も予約済みです。

    後、,あひるなんちゃらの根津さんが、いつものおちゃらけた雰囲気とはまったく異なり、シリアスな演技を演ずることに驚きました。(すごい役者だということがわかりました。)
    次は競泳水着に客演として出演されるそうですが、どんな演技をされるか楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    自分の心が震える音を聞いた
    「熱狂」観劇。
    史実を追うだけの文字通り「ストレートプレイ」の会話劇なのだが、これがべらぼうに面白い。私も含めて観客は、ヒトラーとナチスが如何に残虐非道な行いをしたか知っている。それ故政権奪取の顛末を見せられても冷めた視線にならざるを得ない、ましてやヒトラー等の演説を聞いても心を動かされることは無い筈である。そもそもナチスの演説は中身はペラペラで、ある種の人々の自尊心を擽り優越感を与える美辞麗句と敵対者への排他的で攻撃的な侮蔑と戦意高揚させる気合いの言葉だけである。具体的には何一つ建設的ではない。(どこぞの国の政治家が選挙前に言うのと変わらないのはさておき)。勿論当時の人々には支持は得られたであろうが先に書いたように現代の我々には全く響かないはずの代物にも関わらず、感動してしまった。
    これは、ヒトラーの演説がそれほど素晴らしかったからと言うよりも、圧倒的に役者さんの力であろう。冷たい脳で観ていた筈なのに心は震えてしまった。凄まじく素晴らしい。

  • 満足度★★★★★

    『あの記憶の記録』観劇
    こちらで評判が良いので駆け込みでチケット購入。こりっちに感謝です。「あの記憶」を持っている者と持たない者の残酷なまでの温度差。知りたがる者と口を閉ざす者の間にある哀しい距離感に胸が締め付けられました。ラストがよいですね。少人数の広くないギャラリーで上演したのもよかったと思います。『熱狂』が観られなかったのが残念。両方観たかった。

  • 満足度★★★★★

    あの記憶の記録
    もう観てるだけで悲しみとか
    いろんな感情があふれだしちゃいます。

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