『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!! 公演情報 劇団チョコレートケーキ「『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    『熱狂』/舞台上の熱狂がもの凄い熱量で伝わってくる
    ミュンヘン一揆裁判でのヒトラーの演説から始まり、ヒンデンブルグのヒトラーの首相任命までを2時間で描く。
    息もつかせぬ2時間。

    ネタバレBOX

    ミュンヘン一揆裁判でのヒトラーの演説から始まり、ヒンデンブルグのヒトラーの首相任命までを2時間で描いた。

    ヒトラーの秘書リヒャルト・ビルクナーを通じて、ゲーリング、ヘス、シュトラッサー、ゲッペルス、ヒムラー、ヴィルヘルム・フリックたちの駆け引きと、ヒトラーとの関係を見せていく。

    ヒトラーはあえてちょび髭ではないし、ヒムラーもメガネなどしていない。実際の人物に顔かたちを似せていないので、変なパロディのような学芸会臭さはなくなったと言っていいだろう。同時に実在の人物の顔が脳裏にちらつくことでの、違和感もあるにはあるのだが。ここは難しいところ。

    それぞれの、ナチスが政権をとるまでの立場などを、単純化して見せる。ヒトラー自身の魅力は何だったのか? という大切な点についてはイマイチわからないままではあるが、ヒトラーがなぜ熱狂を持って受け入れられていったのか、の一端を垣間見せてくれる。
    ヒトラーの演説の、あのパフォーマンスはゲッペルス以降ではないかと思うのだが、それは問題ではない。シンプルに熱く語ることと、組織の力学で中心に立つことを意識することで、自分へ顔を向かせ、集め、忠誠を誓わせる。
    集まった首脳たちも、腹の中では、組織内での立ち位置だけを考えているようで、なにやら古今東西、政治というのはこういうものなんだ、ということを見せつける。

    劇団チョコレートケーキなんていう甘い名前の劇団だけど、なかなか厚みのある舞台。
    客席と舞台が近いので(1メートルぐらいで、舞台をコの字に取り巻く感じ)、かなりの迫力を感じたこともあり、なかなか良い舞台だった。

    収容所をテーマにした『あの記憶の記録』との2本立てなのだが、こちらは日程が合わず断念。

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    2012/12/19 06:20

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