ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】 公演情報 ナイゲン【本ページは2012年版です。ご注意下さい】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-20件 / 23件中
  • 満足度★★★★★

    ネットで見たんだがちょっと観辛かったかな
    でも作品内容は大笑いできて感動したデス

    タイトルは千葉県立国府台高校で実際に行われている、
    文化祭の各クラス代表が発表内容を審議する会議=内容限定会議。
    略して”ナイゲン”。だそうで高校生達が文化祭をかけた
    熱い戦いの会議を繰り広げる作品(^^)です。

    会議を通して、寄せ集められた高校生たちの人間模様。
    規約に忠実すぎることの滑稽さ、微かな成長と一瞬の仲間意識を描いた作品なんだそうですが・・・。 まぁ恋愛事情やら体制側(学校)への反抗心とか、いろいろ盛り込まれてて整合性も取れてて楽しめました♪。.

    出だしはスロースタートでありましたが、
    まぁ高校生の会議はこんな感じでしょう。

    最後のまとめが慌しかったですが、とっても面白かった1時間54分。

  • 満足度★★★★★

    会議劇の傑作
    ひとひねりが多い冨坂さんとしては、初期の作品のせいか、三谷幸喜を思わせる会議もので素直に笑える。



    ネタバレBOX

    会議資料も観客に渡され、丁寧。


    斉藤コータがやはり面白い。

    矢吹ジャンプの演技も印象に残る。
  • 満足度★★★★

    面白かった
    面白かったし笑った。
    キャスト数の関係から致し方ない部分もあるが、登場人物の中でもう1人か2人が反対側だった方が、この会議自体の自主性というか独立性が表現出来てたようには感じたが。

  • 満足度★★★★

    予定に入れてよかった☆
    各クラスの代表者と文化祭実行委員で会議を開き、文化祭の各クラス企画の内容を審査するとともに。
    自分たちの企画を捨てて、学校から急遽言い渡された企画に変更しなくてはいけないクラスを1クラスだけ、多数決で決めるという内容。

    ネタバレBOX

    事前に当日パンフレットとともに椅子に置かれた資料に目を通すことはできなかったのですが。
    その資料を見ながら観劇するスタイルのようだったので、わたしも遠慮なく目を通す。
    この資料がめっちゃ事細かに作りこんであって、おもしろい!
    各クラスの出し物がどういうものなのかについての企画書なのですが・・・。
    ほんとにこのまんま文化祭の催しで使えるクオリティです。
    むしろ、この企画書を元にほんとに文化祭イベントやるのもおもしろそう。
    そして各クラスは出し物にちなんだ個性的な団体名をそれぞれもっていて、会議中は各クラス代表者をその団体名で呼ぶシテムで。
    団体名が愉快なものばかりなので、呼ばれる度に笑いのツボをくすぐられて困りました。

    各クラスみんな学校から言い渡された企画をやりたくないがために、他のクラスを蹴落とそうと必死。
    その攻防舌戦のやりとりが、笑いどころ満載でおもしろくっておもしろくって。
    話し合いが進むにつれ、各登場人物の人間関係、恋愛事情があからさまになっていって、それにより地味な事件も勃発していったり。

    ひたすら笑えたその舌戦なのですが・・・観ていて心の片隅で思ったのは。
    こういう風に忌憚なく意見をぶつけ合うことができる環境って、素敵やな~って。
    それはもう醜い争いだったりもするのですが・・・おとなげなくても醜くても清々しかったです。
    なんか陰にこもっているというか、裏では陰口全開で表だけ良い顔して、怪我しないようにお上手においしい思いだけ味わって、立場保とうとしている人間が一般的には多い世の中じゃないですか。
    でもね『ナイゲン』ではそれはもう言いたい放題に本音ぶつけ合って、全力で議論戦わせてて、気持ちがよかったです。

    話し合いが進み、最終的にまとまりそうだったところを、ひとりの反対意見によりぶち壊しに。
    わたしは思った、それ今言うことか?と・・・会議の始まりの一番冒頭で言うべきことやろ?と。
    始めの始めに言わないなら、いっそもう言うなよ、しかもそのタイミングでと、いらっとしました。
    彼の言い分は、学校から一方的に押し付けられたことに従うのは間違ってるということでしたが。
    そういう風にしか捉えることができない時点で、きみが間違ってるんだよ。
    わたしが言いたいこと、この場にいたらわたしもそういう方向にもっていきたかったことは、実際に目の前で展開されて、おかげでめっちゃすっきりしました。
    そうなんだよ、何事も発想の転換。
    なんでも拒否、拒否、拒否、はただの駄々っ子。
    理想掲げて自分は正しいと思い込み、周りに押し付け周りの声に耳を傾けない、周りの者のことを考えないのは、ただのナルシスト。
    マイナスなことをマイナスのまませず、どれだけプラスに転換してゆくか、それで人の一生の中の幸せの量は大きく変わることでしょう。

    単純な笑えるおもしろさ、それだけではなく。
    学校の文化祭の話し合いというミニマムな世界から、心理戦、人間関係のありかたにまで思考が広がる『ナイゲン』=「内容限定会議」、見応えのあるおもしろいお芝居で大満足でした。
  • 満足度★★★★★

    見事
    前フリが丁寧すぎて展開が読める場面もあったがそれを補う演技力と勢い、台詞回しがあった。それは絶妙な配役がセリフやキャラに説得力を持たせている。
    終盤15分の密室劇見せ場であるオチに向けての伏線の回収が見事で心地よかった

  • 2回目は1年生側で応援
    考えてみたら小劇場でリピートしたのは初めてでした。
    2回目でも、前回見れなかった3年生側の表情
    ついナイゲン資料に目を通して下を向いていた時
    各クラス代表がどんな感じで資料を眺めているのか等
    1回目で見れない所が見れるので2回目でも新鮮。
    チョット解りやすく替わってる所もあったようで、再度楽しめました。
    (黒板の文字が多気かったり、サッとがめちゃ長くなったり、落書きも)
    流石に2回目だから思わず噴き出してしまう笑はありませんでしたケド
    1年の応援団な感じで3人の背中から3年というより
    中堅社会人3年目のような大人び過ぎな人々を睨んで
    違う気持ちで楽しめた作品でした。
    お勧めした小劇場初体験の方にも楽しんでもらえたし
    9月の終わりと共に、私は社会人だけど初日観劇から1週間の夏休み終了(照明も夕暮れに変化していくように)って感じですね。
    あの場面の近くでもう1度見たいと思う人もいるんじゃないでしょうか?
    直ぐ再演とかは希望しないけど、脚本だけ独り歩きしてもいい作品だと思う
    アガリスクさんには次回新作を期待して、最終的には現役高校生の学際で
    ナイゲンが上映されてるなんてのが、いいんじゃないでしょうか?
    また忘れかけた頃に再演は観たいですね。
    反対側で見れた監査さんは可愛い、ジャージなんて勿体ないぞ!

  • 満足度★★★★★

    見事なオリジナルシチュエーションコメディ!
    こんなシッカリしたシチュエーションコメディを作れる作家がいるのを今まで知らなくてもったいなかったなー。配役もベスト。上演時間120分って聞いて「長っ!」て思ったけど完全に杞憂に終わりました。構成も完璧でしょ。『12人の優しい日本人』へのシッカリとしたオマージュが伝わるのもシチュエーションコメディファンとしては嬉しい☆

  • 設定に伏線を幾重にも折り重ねて
    勢いがあってぐいぐい引っ張るなかに
    作り手の繊細でしたたかな削減の冴えがあって。

    前半はシーンの印象を笑っていて
    それがけっこうおなか一杯になった中盤以降が
    とんでもなくおもしろくて・・・。

    やられました。

    ネタバレBOX

    設定の妙があって、
  • 満足度★★★

    私には
    合わなかった、と言う他ないだろう。
    全てのキャラクターがなんだか好きになれなかった。
    評判がよく、期待が大きかっただけに。

  • 満足度★★★★★

    無題476(12-219)
    19:30の回(曇)。案内スタッフがいらしゃるので1階エレベーター前で待つ、18:45受付(整理券あり)、19:00開場。2回目です…昨日から風邪が酷く体調はよくない。席は入って奥、前回と同じ1年生側。大きく変わったところはなく、ホワイトボードの絵が象やダチョウ(にみえた)になっていたこと、カメラ撮影していたことくらいか。お話はわかっているけど、役者さんの「らしさ」に改めて感心。3年の大人っぷり、2年の個性、1年の一途さ。

    そんななか、エコと一般公開とを天秤にかけるという学校側の姿勢について考えていた。なぜ生徒たちは受け入れるのだろう…、いつか人生の岐路に立たされたとき、自分より大きく見える者と出会ったとき、彼/彼女たちはどのような選択をするのだろう。創意工夫と妥協とはどう違うのだろう、今のことに懸命ではなくなり、将来のことや守り続けることや長い目で見るようになったのはいつのことだろう、がむしゃらでなくなり、賢くなり…なんて。

    ビルから出ると街はすでに秋。外はもう夏の匂いではない。

    19:26役者が出てきて机を並び替え、ホワイトボードにスケジュールを書き...開演~21:27終演。ひとつの机に「社会科資料室」という表示があった。

  • 満足度★★★★★

    おもしろい!
    楽しめました!
    全員一致でとか「12人の~」みたいでしたが
    小さな布石が最後につながる感じは大王作品に近いかなぁ
    役者が言葉を噛んでも実際上級生にてんぱって意見しているぽくって逆によかったです

  • 満足度★★★★★

    ああ!
    おもしろかった!!


    オープニング、それまでリアルタイムの時間を指していた時計の針が役者さんの手によって劇中の時間に変更される。
    その瞬間、会場が一瞬にして会議が開かれている教室へと変化したのを感じた。
    実に鮮やかな演出。
    劇中も時間に対するコントロールが行きとどいていて、感心。

  • 満足度★★★★

    ドタバタ討論
    上演時間110分、開演10分遅れ。シットコムではないが、中盤はいつものドタバタが楽しめる。青春は理屈よりも大切なものがあるというような作品。

  • 満足度★★★★

    泥沼会議万歳
    役者さんの学生としての違和感のなさ、笑いは止まらず、最後には・・・素敵な2時間でした。

  • 満足度★★★★★

    会議は踊る
    会議とはあんなに面白いものだったのか!
    若手とはいえ、もうとっくに高校を卒業してる役者達が、高校生の雰囲気をしっかり醸し出してたのにはビックリ。
    この劇団は新作を発表するたびに前作を超えて面白くなってきていると思います。自分で自分のハードこんなに上げて大丈夫?と心配になるほど。

  • 満足度★★★★★

    とっても面白いぞ!! 
    Aga-risk Entertainmentの作品って、バスレがない印象だ。
    確実に笑わせてくれる。
    それも、ありがちな、太っているとかハゲているとかという、どーでもいいことに延々突っ込むだけや、テレビのバラエティ番組の焼き直しのようなもののような、さもしいヤツで笑いを取ろうとするものではない。
    そこが好きなのだ。

    ネタバレBOX

    で、今回の『ナイゲン』だが、とにかく面白い。
    アガリスクは見始めたのは最近だが、その中でも一番面白いと思う。

    今までの作品は、少々捻った感じがとても面白かったのだが、例えば、出会ってはいけない者が出会ってしまうようなシチュエーションのコメディだとすれば、観客が少し気を利かして見てあげるというような場面もあったかと思うのだが、今回はそれはない。
    ストレートで面白く、ストレートに面白い。

    もちろん、アガリスクらしい視点はある。
    3次元の視点だ。舞台というのは、額縁の絵を眺めるように2次元なものが多い(もちろん、実際には奥行きはあるのだが)。
    しかし、アガリスクの舞台には、奥行きがたっぷりある。例えば、家の中であれば、間取りのような舞台設定になっていたりする。この発想はいつも凄いと思っている。
    今回も、会議室全体を見せることを十分に意識した舞台となっていて、これがいつものアガリスクっぽいところでもある。

    それを感じさせるのは、開演前のシーンからだ。教室風に座席が並べてあるのを、開演前に生徒が出てきて会議風のロの字型に並べ替える。このシーンはなかなかいい。

    そして、「今まで会議を続けてきて、もう少しで会議終了になりますよ」という、「あれっ? 会議のコメディじゃないの?」と意表を突くスタートから舞台に飲み込まれていた。

    なんていうか、詭弁とも言える自分の主張で、相手を論破したと思い込んでしまったり、オトナのいいなりにはならないぞ、という正義感で声高になる感じとか、実に高校生っぽくて素敵だ。

    正直高校生の頃って、こんなに熱くなったことはなかった。もちろん文化祭なんかでも同じで、白けていたと思う。思うのだが、本人はそう思っていても、傍から観ればそれなりに鬱陶しくって、暑苦しかったのではないかと思ったりもするのだが。
    ・・・ここで、自分の高校生の頃の思い出とか、文化祭のこととか、一気に噴出して書き出しそうなのだが、それはやめておこう(笑)。

    そんな暑苦しくて、鬱陶しくて、観ていてセンチメンタルになってしまうような、キャラクターが次々出てきて、しかもその設定がわかりやすいので(単純ということではなく)、物語に入りやすい。
    ナイゲンの歴史を語る者が、自分たちが歴史になっていくことにこだわったり、なんていうのもいい。
    欲を言えば、代表者たちのクラスでのポジションなどがもう少し見えても面白かったかな、とも思ったり。

    さらに、会話の重ね方もとてもいいし、役者もいい味出している。
    トイレに行きたくなる男子が、(苛ついているのか、と思わせつつ)少し貧乏揺すりをし始めているという細かい演技や、2リットルのペットボトルを置いて飲んでいるという設定、そして、各登場人物のそれぞれの持ち物、飲んでいる飲み物の種類(コーラとかね・笑)、服装、動き方まで、きちんと隙なく設定されているところも、抜かりはない(それは、もちろん当然のことなのだが、ここまで徹底していると気持ちがいい)。

    ストーリーのリズムの刻み方や盛り上げ方、たたみ込ませるところや、ちょっとした間の取り方など、脚本でのテクニックに、さらに演出のうまさが光る。

    舞台内で使われているのと同じ、藁半紙(!)で作られた会議資料が観客にも配られるのもなかなかである。内容や書き方で、それぞれのクラスの意気込みと雰囲気を感じさせる。

    さらに受付(ビルの下にもいる)や案内の人たちが、スーツで、丁寧に応対する姿も好感度が高い。

    とまあ、いいことすくめであるが、ひとつだけ気になったのがラストだ。

    2人の3年生がこの会議について、少ししんみり話して「これがナイゲンだ」みたいなことを言うのだが、これって、うまいこと言い過ぎて、どうもしっくりこない。
    演劇のラストとしてはいいのかもしれないが、それまで、高校生っぽい台詞の応酬のあとだけに、大人の(都合の)台詞のような気がする。

    「高校生がわかったようなことを言う」というにしても、もっと高校生らしい言い方、台詞があったのではないかと思うのだ。
    例えば、うまいこと言ってドヤ顔するとか、・・・よくわからないけど。
    (いつも、したり顔で、そんなことを劇中ずっと言っていた男だったりしたら、それはそれで成立したのかもしれないけど・・・)
    最後のこのシーンは、大切だっただけに、やや普通すぎた印象だ。

    にしても、ナイゲンって3日間もかけて何を話すのだろう(笑)。
    それぞれの発表について説明し、それについて質疑応答で発表の可否について話合うのだと思うのだが、文化祭の実行委員とかが審査すればいいんじゃないかと思うから、イマイチ、ピンとこない。これも「生徒の自主性の尊重」っていう名の下の、・・・なのかな(笑)。

    あと、冨坂さんは、3年生の文化祭を経て芝居にはまったのだろうか?(笑)
  • 満足度★★★★

    設定
     場面転換が一度もない。それだけ考え抜かれたシチュエイションである。実体験をもとにしているようだが、今回は余り捻らず直球勝負であったことも良かったのではないか。シナリオも当然のことながら良く練られていて、登場人物のキャラが立つ。照明の腕も勘所を押さえたライティングで感心させられた個所があった。論理的な展開と時々吹き出したくなるような要素が上手く絡み合って飽きさせない点でも、ウエットになりがちな場面もドライに処理して、ケレンミも無い。役者たちの演技も中々のもので、本当にこんな奴いたよな、と感じさせるほど完成度の高い舞台で楽しめたが、もう一段、高みを目指して欲しい。力のある舞台を創っている。だからこそ、更に大きなものと格闘して欲しいのだ。そこで敢えて評価は4にした。更なる表現を期待している。

  • 満足度★★★★

    実は小劇場では珍しいかも知れない、幅広いお客さんが楽しめる作品
    見終わって1分程度しか経っていないので、上手くまとめられないが、まずい言いたいのは非常に見ごたえアリってことだろう。

    正直に言えば、予告Webページを読んでいた段階では、無難なお話しすぎてあまりそそられないなと言う気持ちもあったが、台本が良く練られており、娯楽要素とテーマ性のバランスが良く、かなり満足出来た。

    さらに正直に言ってしまうと、台詞間違いなどもいくつかあったが、それ以上にキャラと演技がとても合致していたため、実在の人物が単に良い間違えただけのように感じられて(養護しすぎ?)、さして気にならなかった。

    学生から大人まで、楽しめる作品だと思う。久々に演劇関係者ではない友人を誘ってみたくなった。

  • 満足度★★★★★

    面白くて、プラス思考、立派!
    とにかくバトルが面白く笑ってばかりいましたが、それだけではありませんでした。その後のフォロー、大人の対応には頭が下がりました。

    ネタバレBOX

    権力、学校側からの押し付けには何でもかんでも反対するという人がいて、弱い者の立場としては一つ妥協するとずるずる行っちゃうんじゃないかと、これはこれで分かります。

    で、とりあえず置いといて、1年から3年までの9クラスの中から学校側の推奨するエコ企画をやってもらうクラスを選ぶためのバトルが始まりますが、先ずは企画内容に弱点を持つクラスに票が集中し、その後は企画の類似性といった真面目な理由で変化したり、浮気など人間性の問題などで変化したりして、大笑いでした。

    さんざんバトルを繰り返した挙句、演劇の許諾を取っていないクラスがあることが判明し、あっさり決まったのはあれっと思いましたが、学校側の押し付けに反対する人の反対で全会一致にならず、にっちもさっちも行かなくなりました。

    そこからでした。エコ企画と当初の演目の要素を組み合わせてオマージュ作品にするアイデアをみんなで考え、押し付けられたのではなく積極的に取り込むという素晴らしい解決策を生み出しました。

    反対していた人も賛成し、内容限定会議は終了。彼ら、高校生の大人の対応、プラス思考の処世術には頭が下がりました。

    きちんと結論にまで持っていく本作品の起承転結は素晴らしかったです。

    磯川家の信原久美子さん、久し振りで嬉しかったですが、ハワイ庵を企画したクラスの細井ひさよさんのおとぼけ振りが良かったです。
  • 満足度★★★★

    規約
    面白い。秀作。

    ネタバレBOX

    高校の文化祭の出し物で1クラスのを削る会議。感情や個人的な思惑に流れる様とドタバタの一体感が上手い。学校と文化祭を愛する3年塩原俊之の頑固で確固たる意思とルールを熟知した振る舞いが、単なるエンタメに終わらせず上手い。「飼い慣らされてる」って塩原に対して、エコエコアザラシを受け入れた3年矢吹ジャンプの「こんなナイゲンがやりたかった」ってやりとりで、キレイに終演する。

    序盤の浅越岳人の榎並夕起を攻める論理→下級生と上級生の対立という苦々しい雰囲気から、齋藤コータと鹿島ゆきこの浮気トラブルで客席も爆笑、一気にコメディな空気に。こんなとこ齋藤コータは色々とても上手い。てか、モテすぎだろ。あと、笑いで言えば、ストーカーチックな長谷川一樹も面白かった。そもそも議題が蹴落とすクラスを1つ選ぶってところにあるので、かなりシビアな内容になるわけだけど、ここまで笑わせることができるのが素晴らしい。

    榎並以外は、20オーバーなんだけど高校生に見えたのはちょっと素敵。現実の高校での会議はここまで話がまとまるかは知らないけども、かなり移入できる造りになってて、いい舞台と思った。
    終盤の議長・甲田のしゃべりが雑だなとも思ったが、リアルタイムな進行だったせいなのかな。

このページのQRコードです。

拡大