満足度★★★
【盛岡編】言葉よりキャラ立ち優先。
方言の特徴はそんなに前面に出ている感はないが、キャラの有り様で笑いを誘う作品に。特に兄夫婦のカップリングは卑怯な組合せ。62分。
満足度★★★
【熊本編】バランスがよい地方版。
方言と熊本編の特徴としての女性の強さがうまくマッチングされ、企画に見事乗っかって戯曲の新たな面を見せてくれた意欲作。66分。
満足度★★★
【三重編】おかずがない分早い。
関西弁のテンポのよさが他のバージョンより早い展開に。関西編とは違って台詞にネタ的要素が見られない分余計に短い仕上がりに。55分。
満足度★★★★
【盛岡編】故郷の訛り懐かし2。
青森県出身なのですが、言葉は南部弁なので、盛岡編は本当に親近感。
ぐっとまとまった感じのバランス感覚の良さは戯曲の良さを伝えてくれる。
それでいながら、しっかり脱線する具合がなかなか◎。
満足度★★★
【熊本編】南端の曲者。
今回のシリーズの南端ということで、流石に曲者。
癖のある熊本弁を堪能しつつ、やっぱり大袈裟になるなぁと思ってしまう。
言葉によって本当に性格が出るし、戯曲のニュアンスが変わるなぁと。
満足度★★★★
【三重編】にゃあにゃあ。
にゃあにゃあ言う以外は、外の者には関西弁との差違は判らず。
しかしながら、全体的にまるっとしていて、関西編とは違った魅力が。
特に弟のおっとり感は、一番好きだったかも知れない。
満足度★★★★
【熊本編】青森編に匹敵する面白さ!
やっぱりコレぐらい色が出る方言の方が、
グッと来る!なと。
何気ない問いかけや、返事が既に面白い。
個人的には鹿児島編、名古屋編なども
観てみたいなと。
満足度★★★
【広島編】とてもオーソドックス。
淡々とした会話の中、突然テンションがあがったりする以外は大きな変化もなく。方言もあまり気にならないつくりに。68分。
満足度★★★★
【関西編】各キャラの押出しが強い。
テンポよい言葉に乗って、全員の姿勢が攻めている。このバージョン自体が芸になってしまってるような印象。面白いからよいけど。64分。
満足度★★★
【英語編】青年団の飛び道具新人“
齊藤晴香”の暴走に大ウケ!
ただ、常々思っていることなのだけれど、
英語ネイティヴでない役者が、英語で芝居をするって
(英語以外でもネイティヴでない言語での芝居も同様)
いかがなものかなと。
満足度★★★★★
じっくり見れば
人間の会話や動きってこんなにおもしろいんだな
関西弁バージョンだったけど、人間の感情がちゃんと描かれているから
笑えるし、泣ける。あそこまで人間のやりとりの細部を描ける平田オリザさんは天才だ!!!!
満足度★★★★
【英語編】Suddenly GAIJIN
外国人の方がかなり多い客席の反応も楽しみつつの観劇。
正直な所、前もって4本観ていたから何とか理解ができたという感じ。
翻訳の難しそうな部分など、興味深く……お勉強したかな、と(苦笑)。
リーディングとは言うものの、しっかりアクトがついており、
ほとんどフルパフォーマンスと変わらぬ感じで観ることができた。
英語版ならではのアクトがあり、言葉が変われば身体も変わるんだな、と。
8本観るからこそ、これくらいの刺激物がちょうどいいなっ、てのが正直な感想。
満足度★★★★
【関西編】軽妙だからこそ。
関西弁の軽妙さが観客をくすぐり、空気が暖まってくる。
徐々に節々の台詞が不条理状況から見える“問題”を気づかせてくれる。
平田オリザメイドの不条理劇は優しい問題提起をするなぁ。
これが、他のバージョンでどうなってしまうのか。
関西編を基準点に定めて、残り7作品を楽しみたい。
次回は我が故郷・青森編。
満足度★★★★
【青森編】故郷の訛り激しき。
青森編は、兄姉夫妻と弟妹夫妻の対比の妙を楽しめた。
青森出身者としては、微妙な会話のニュアンスにほくそ笑み、どこか優越感。
言葉選びに手抜かりなし。おみそれしました。
明日は、帯広と広島。言うなればアウェーです。
満足度★★★★
【広島編】意外にもスタイリッシュ。
若いチームということもあるのか、どこか都会っぽい感じで広島弁での応酬。
やりすぎない感じが、逆に「こんな感じなのかな」とか思わされたり。
割とニュートラルな感じ、そしてポップな感じが好みならこのチームかも。
満足度★★★
【帯広編】あじわい深き。
帯広演研のために書き下ろしたということで、ある意味ではオリジナル。
それでいながら、平田演出ではないということで他チームとは違うポイントが多々みられる、異色作でもあった。
やはり、円熟のあじわいということで、完全に別の魅力で魅せられた感がある。