神様のいないシフト 公演情報 神様のいないシフト」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    面白かったんだけど
    前半の神父様が出て来てからのドタバタが長過ぎて、後半の謎解きに上手く繋がらなかった様に思う。次に期待です!

  • 満足度★★★

    チカラづくで引っ張ってほしかった
    もっとビートが効いているかと、(勝手に)思っていた。

    ネタバレBOX

    デス電所なんていう名前だから、もっとロックなのかと思っていた。もっとビートが効いているのかと思っていた。ま、それはこっちが勝手に思ってるんだから、あちら側には責任はない。

    でも、ロックの初期衝動のような暴力的な展開が待っている割りには、なんかぬるい。
    ビートが感じられない、聞こえない。ストーリーの展開にも音楽にも。

    ストーリーで言えば、どんでん返しのためのどんでん返しとしか思えないような、二転三転で、悪魔は? 悪魔は? となってしまう。
    もちろん、そんな「悪魔」なんていう概念を凌駕するような、もっと「大きな」モノが全体を覆うような展開となるはずなのだから、そんなことはどーでもいいのかもしれない。
    しれないのだが、だったら、そんな疑問の入り込む余地を感じさせないような、「イキオイ」は見せてくれよ、と思う。

    この二転三転の、不自然な展開は、脚本では埋められないギャップがあり、それを串刺しにして、観客を納得させてくれるのは、主人公のミチルなのではないだろうか。
    彼が、観客をぐいぐい引っ張っていかないと成立しない物語なのではないかと見たのだが。

    しかし、ミチルは歌が下手だ。ひょっとしたら、「神がいない」の演出かと思ってみたものの、そうではないようだ。
    また、演技も沈みすぎだ。それは役の心情を表すために沈んでいる、ことを言ってるのではなく、軸になっていくような「強さ」を感じないのだ。物語が転がり始めてから、激しくヒートしてくる、ナツミに対抗するべく、もっとぐいぐい来ないとダメではないかと思うのだ。
    ぐいぐい来る、というのは、台詞を叫べ、とか動け、とかと言うことではなく、熱さでナツミに対抗してほしいと言うことだ、ナツミとミチルが揃うことで、物語にビート、グルーヴのようなものが生まれ、きちんと疾走していくのではないだろうか。それによって、二転三転も乗り越えられる。しかし、それはなかった。ナツミのみが熱くなるだけ。

    また、音楽について言えば、なぜどの歌も平板に、何も込めないで歌っているようにしか聞こえないんだろうと思った。何人かで合唱していときはまだいいのだが、特にソロで歌うところが、自信がないのか、ビートが効いてこない。すごくもどかしい。

    あと、「F県」なんていう設定にしなくてもいいんじゃなかったのかと思う。
    「神がいなくて」「悪魔がいて」「連続殺人が起こってる」というのは、「この国には」「神がいない」という前提があったとしても、気分はあまり良くない。あえて「気分を害する」ようにしたとするならば、もっとうまくやってほしい。
  • 満足度★★★★

    悪魔とは何か?
    二転三転するストーリーのバランスが若干良くない気がしないでもないが、「悪魔とは何か?」「本当にコワいものは何か?」的な哲学的(?)パートを経てホラー系で締めくくるのが巧い。
    また、ラップ…と言うより河内音頭的なパートが楽しいOP曲を筆頭に楽曲群もイイ。

  • 満足度★★★★

    びつくり!
    軽~いお話かと思っていたら、何だかブラックになって
    すごいことになって終わった。
    ほんとびっくりした。

    ネタバレBOX

    ミチル(岸潤一郎)は今日もバイトを休みたいと電話している。
    同棲しているナツミ(山村涼子)が宙に浮くのだ。
    でもそんなこと言っても信じてもらえないから、適当な嘘をついている。

    生演奏(和田俊輔)で歌が挿入されるのが面白い。
    とってもゆるい(笑)ミュージカルみたいで、のほほんと若いカップルの
    よくある互いを理解するのに必要なプロセスである
    “相手を試す可愛い嘘”のお話かと思って観ていた。
    ところがナツミの悪魔憑きは嘘だったと判明してからの転がるような展開。
    えーっ、そういうことだったのかと後から前半の伏線が浮かび上がってくる。

    ナツミが通り魔の犯人であったという衝撃の事実が、それまでの軽い笑いをぶっ飛ばす。
    隣の小野寺さん(丸山英彦)に対する優しさの直後の凄惨な殺人、
    あれほど望んでいたミチルの「結婚しよう」という言葉に対する返事が
    自分が通り魔であることの告白となってしまう。
    神様のいなくなった、というか神に見放されたようなこの国で
    悪魔のつけ入る隙ならいくらでもあるだろう。
    そしてまさにナツミに、悪魔はとり付いてしまった。

    豹変するナツミに説得力があるのは演じる山村涼子さんの力だ。
    前半と後半のギャップの大きさ、孤独な殺人者の言葉が良かった。
    ナツミを好きだった隣の小野寺さん役の丸山英彦さん、
    誕生日のプレゼントを渡しに来た時にキャラがにじんでその後の展開を痛々しくする。
    ミチルの同僚まどかさん役の國武綾さん、細い身体でパワフルな声、
    「ウチが勝手に呼んだんじゃ エクソシストを~♪」と歌い
    キレよく踊って存在感大。

    当日パンフに挿入歌の歌詞が出ていて
    「変わらないことなんか無い」という歌が出ている。

    ──土が揺れて 煙上がって 泥が汚れるように
      変わらないことなんて無い
      変わらずに居ることなんて無い
      人も 土地も 誰も 彼も 国も 海も
      変わらずに居ればよいと望みはするけれど
      かわっていくものは 仕方が無い♪

    震災後の日本の“神様のいない”状態にありながら
    変化を受け容れたくない、今までのままがいいと言う自分を自己批判するような歌だ。
    作・演出の竹内佑さんの“天から地へまっさかさま”みたいな
    ギャップの大きさが描き出す、思いがけなくシリアスなテーマ。
    どんでん返しの重なるブラックホラーコメディにびっくりしつつ
    神様のいないシフトが当分続きそうなこの国を思い憂えたのだった。
  • 満足度★★★★

    ネタばれ
    劇団・芝居流通センターデス電所を観劇。
    全く知らない劇団で、ネットでの情報のみであったが、どうも気に​なってしょうがなかったので観劇を決意。

    ネタバレBOX

    内容は、ミチル(男)がバイトをどうしても休まなければいけない​理由が出来てしまった。それは同居している彼女が部屋で浮いてい​るのである。どんなに説明してもバイト先では納得してくれない。​果たしてミチルはバイトを休む事が出来るのか?

    センスのないチラシのデザインと映画・エクソシストのパクリか?​と思わせといて、見事なまでに観客を熱狂の渦に巻き込んでしまう​芝居であった。
    前半のミュージカル仕立てから始まり、彼女が浮いている理由をあ​っさり分からせてしまうなど退屈だなぁ?と時計を見た瞬間から、​内容が二転~三転していき、重いテーマへの突き進んでいき、ラス​トは唖然!としてしまう。明らかに前半の退屈な展開を伏線の様に​利用して、後半に観客を掴んでしまうという演出力はお見事!とし​か言いようがない。
    やや劇団・新感線的ノリもなくはないが、こちらの方がやや上を見​た。勿論、比較してもしょうがないのだが。

    今作はお勧め。
  • 満足度★★★

    最後はやっぱり累々ですね
    ミュージカル色が強かったので少々、歌がアレレもあったけどダメ神父、ダメ隣人、ダメ主人公が揃う中でもしっかりオカルトしていてホラーとして楽しめた部分、そしてヒロインの悲しさも感じてしまう舞台です。日本に神様がシフトされるのはいつの事やら・・

  • 満足度★★★★★

    ヘンテコミュージカル
    正当なミュージカルではない舞台。エクソシストやゾンビばりの可笑しくて楽しい舞台だった。ちょっとエロチックな導入もあり大満足。

  • 満足度★★★★

    ドンデンにつぐドンデン
     中盤までは、半分ミュージカルか、と思うほど歌が多用され、その歌詞によって、内容が説明されるのか、と思いきや、その要素も捨てずに、中後半からは、ドラマの作りに変容、その後、話はドンデン返シに次ぐドンデン返シ、推理をしても面白い展開なのだが、内容上も様々な解釈を可能とするだろう。論理に対しては背理が用いられ、、其処に別様の解釈が、役者の身体を通して殆ど暴力的なまでに事態を急展開させるからである。テイストとしては、ロートレアモンの”マルドロールの歌”に近いかも知れぬ。何れにせよ、ヒトの心の不気味を描いて興味深い。

  • 満足度★★★★

    やっぱラストが良いわ!
    駒場キャンパスの学食で、囲碁談義をしてから駅前劇場へ。

    重厚でパンチの効いた楽曲(生演奏)&刺激的な照明&躍動感あふれるダンスを組み入れながら、人間の欲望を狂気も交えて色濃く描く芝居はあいかわらず。イイネー!!!

    この劇団のおもしろさは、「観る人によって、感じ方が鏡のように違ってくる」ということかな。

    前公演の『ジョギリ夫人』では、ラストの解釈で、遊楽亭の焼肉程度じゃ収まりがつかず、四文屋のレバ刺し&モツ焼き食べてようやくお互い理解しあえたほど、白熱したもんなあ・・・酔い疲れただけかもしれないけどさ(笑)

    閑話休題。

    『神様のいないシフト』。

    デス電所は所々で歌が入るんだけど(ミュージカルとは趣がチョット違って、強く表現したいことだったり、感情が高ぶった結果、歌という表現を取る、って感じ)、歌詞がパンフレットに印刷されています。歌詞を読んでから観た方が、ドップリひたれるかな、と。 
    ネタバレの要素があるので、強くはオススメしませんが・・・この程度のネタバレで、興を削がれるほど、ヤワな芝居ではございませんので、ご安心を!笑

    開演。

    ホラーコメディな感じ。

    怪しい雰囲気を薄~く感じながらも、おもしろい!
    たまにイラっとするのだが・・・それだけのめり込んでるということか(笑)
    エクソシストの胡散臭さがたまりましぇん。。。

    でも・・・というよりも、やはり・・・一筋縄ではいきませんでした、デス電所。

    様相が一変。

    バリバリのホラー、というよりも社会派恐怖芝居と言うほうがしっくりくるのかなあ。

    鬱積していた感情が狂気へと変わる時・・・この狂気、理解が十分可能なだけに、胸を締めつけられるような感覚が。。。

    ラストシーンは、「強烈」。人によっては「陰惨」な感じを受けるかもしれない・・・でも、うっすらとではあるんだけど、カタルシスがある。

    実は、このラストシーンは、ボクと友人とで感じ方が違ったんだよね。

    ま、彼女とは、ラストシーンだけじゃなく、テーマすら解釈が違ったんだけど(笑)

    一般的には、「原発をとりまく人々の欲望」がテーマなのかな。

    でも、原発云々は取っ払って、「欲望」をテーマとするのもアリだろう。

    キーワードのひとつ「神」から、「現世利益」を連想してもイイ。

    同棲している男女を中心としたストーリーなので、「男と女」「恋愛」「妊娠(胎児)」をテーマにして観てもおもしろいかもしれない。

    僕は、芝居って入試とは違って、その解釈に「正解」は無いと思ってて。

    誰もが同じような「解釈」をする芝居って、「☆5つ」並んでも、数年後には観たことすら忘れていることがある。

    いろんな解釈が可能なデス電所の芝居。でも、不条理劇のように、「ふわふわぁ」っとしてない(←多少の偏見があることは、自認しております 笑)、筋が通った芝居なんだわ。

    「なにがおもしろいんだ?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

    でも・・・きっと・・・数年後、ふとした時に下北沢駅前劇場でのひとときを思い出して、2012年7月に思いをうつす。。。

    この芝居には、そんな力があるような気がします。

    ネタバレBOX

    浮いたねー!笑


    それにしても、『神様のいないシフト』。

    この題名は、凄い!深いよ、深い!!
  • 満足度★★★★

    最初の歌が肝心!
    当パンで、「神様のいないシフト」という楽曲の歌詞を見ておくのもいいかも。

    ネタバレBOX

    恋人に悪魔が取り憑いたというところから始まり、その真偽、あるいは誰に憑依したのかなどどんどん展開し、途中あれっ何かいい話などと思ってしまったところもありつつ、最終的にはいつもより軽目ではありましたが、やはり暴力シーンに行き着きました。

    今回もミュージカル…、最初の歌で、N県と聞こえたので本質が捉え切れず、コンビニのバイトのシフトぐらいに考えていたのですが、実はF県でした。

    ヘルメットが部屋にあるのは除染作業のバイトのことかぁ、部屋の外に積まれている袋は世代を越えて引き継いでいくべき除染作業で出たゴミかぁ、一気に真相が見えてきました。

    そして、そもそも都合の良いことを期待するための方便が神様ならば、神様はこの地を去ったわけで、そこに悪魔が付け込んだというのはホラー的には辻褄が合うわけですね。

    背景が背景だけに、何となく無気力な、やるせない雰囲気が漂っていました。

    ところで、個性的な顔の女優さんは、剛力彩芽さんじゃないですが、ショートヘアーが似合いますね。國武綾さん素敵でした。

    いずれにしても、最初の歌のF県のところはハッキリ発音することが重要だと思った次第です!!

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