僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪 公演情報 僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★★★

    白雪姫です
    とても素晴らしく、いい時間を過ごさせて頂いた。



  • 満足度★★★

    新釈・白雪姫
    物語は原作に忠実な部分が多かったが、コビトと王妃についての新解釈はおもしろかった。以下、ネタバレにて

    ネタバレBOX

    コビトが7重人格とはおもしろい。演じた方もきっちり7つの性格を演じわけていて素晴らしかった。王妃の白雪姫いじめが自分の老いへの恐怖だったというのもいい。(新解釈とは言えないかもしれないが)この王妃を演じた男性も女装しているわけでもないのにちゃんと女に見え、良かった。白雪姫と王子(狩人)が原作とほとんど変わらず、面白みに欠けるキャラクターのままなのが残念だった。4人の白い衣装が独創的。久しぶりにちょっとセンスのいい衣装を見た。踊るときはもうちょっときっちりメリハリつけて踊ってほしい(ワンツーワークスの役者さんたちにやってみてほしいな、これ)紐を使って家具を表現したりするのは他の白雪姫の芝居でも見たな。90分ほどの芝居だったのにちょっと長く感じた。椅子のせいだけではないような・・・
  • 切ない。
    四人のお芝居ということで、
    普段よりは若干大人占め、
    でも天幕旅団のらしさは失われず、楽しめました。

    一度目がチケプレだったのもあり、
    初めてリピートしてみたのです、
    何度見ても面白かったです。

  • 満足度★★★★

    すごかった
    すばらしかった。見事だった。役者がはまっていた。ほとんど最高でした。

  • 満足度★★★★

    お見事!
    初見の劇団でしたが、これは見事な本歌取り。ダーク・ファンタジーにしてミステリー・サスペンス。コビトが7人のビリー・ミリガンというアイデアは実に秀逸。シンプルな舞台も効果的。白雪姫には見惚れました。

  • 満足度★★★★

    さもありなん
    説得力のあるストーリーでした。

    ネタバレBOX

    白雪姫の話。

    七人の小人は、医者、道化、怒りん坊、引っ込み思案等々の性格を持つ多重人格の少年でした。少年は王女に殺されそうになった白雪姫を助け、森の奥でひっそりと暮らしていましたが、迷い込んできた隣国の王子に生活を乱され、王子に嫉妬したことが白雪姫殺害の動機でした。

    解離性同一性障害そのものの存在に懐疑的な私ですが、お伽噺の真相はそうだったのかもしれないと思ってしまうほどの説得力がありました。

    しかし、白雪姫は白雪姫、基本的にはお伽噺に忠実すぎる嫌いがあり、その部分を演じているときは退屈でした。

    能舞台あるいは小劇場楽園のような客席配置でしたが、役者の位置を入れ替えるなどの配慮があり好感が持てました。
  • 満足度★★★★

    抽出・構成の仕方に感服
    「白雪姫」を4人だけで演ずるための抽出の仕方・構成などの工夫に感服。(公演は終了したが、以下は一応ネタバレBOXへ)

    ネタバレBOX

    中でもコビトを七重人格としたことは、その演じ分けと七色(虹の色−藍+白)の光で表現したことも含めて見事。
    また、原典にかなり忠実なパートに続く白雪姫の蘇生後の創作部分も、コビトを少年に設定したことにより「悲劇」に昇華した感じ。
    さらに赤い毛糸と黒いゴムを使った様々な表現も面白い。
  • 満足度★★★★

    4人芝居
    本歌取りファンタジーを得意とするらしいが、この白雪姫、たしかに独特味付けで面白かった。4人でちゃんと奥行きのある舞台を創造していた。主宰の人柄が想像できるような、当日パンフのあいさつ文もよかった(ラーメン屋)。

  • 満足度★★★

    黒檀のような黒髪
    チケットプレゼントにて鑑賞。

    ネタバレBOX

    『白雪姫』を下敷きに、王子(渡辺望)と白雪姫(渡辺実希)を殺害する「コビト」(加藤晃子)の話。

    7人のコビトでなく、引っ込み思案な「コビト」が6つの人格を作り上げ、白雪姫への想いが歪み(表現できなくて)、二人を殺す…って現代的な軸を通した作品。7人の人格を演じた加藤はよかったけど、欲をいえばさらに鬱屈した演技があって良かった。話のキモでもあるし。
    渡辺実希は、純真無邪気な白雪姫像(母への愛情とか)をいい感じに演技できてたと思えたので、やはりコビトの歪んだ愛情との落差がもう少し欲しかったかな。話も読めなくもないし。
    白雪姫メイクは大変良い。料理もできるとか無敵だなと。

    演出はより一層世界観に引きずり込むような手法で攻めても良かった。ちょっと変わった舞台だし。
    衣装に手作り感がちょっとみえてしまったのが残念。
  • 満足度★★★★

    無題424(12-167)
    19:30の回( 曇)。18:40受付、19:01開場、入って左右に座席、四角い舞台の2辺にパイプ椅子席(座布団2枚)、客席と対面する壁一面に這う葉、緑の照明に不気味なほど映えています。天井からも葉が伸び、その先に電球。2辺には紐が張られ、劇中、これが何かが明らかになります。足元にも太めの紐。正方形の舞台、客席との間を役者さんが通ります。黒いテーブル、2種の椅子が2脚ずつ。こちらの劇団は初めて、白雪姫で知っているのはリンゴくらい(終演後、Wikipediaをみる)。なんとも(心情的に)ダークなお話。19:26前説(場内アナウンス)、トイレ確認、19:35開演〜21:08終演。赤い糸、黒い紐などで情景を描写(食器には紐を巻き付けている?)、役者さんはみな白い衣装。

    ネタバレBOX

    ひとつのスタイルと思って興味深くみることができました。白い衣装/床に他の色が映えて綺麗だなと感じつつ、おひとり、靴のかかと部分にメーカーの「ロゴ」があり、これはあっちゃダメだよと思いました(不用意にファンタジーの世界に日常をもちこまないほうが...シンデレラ城の向こうに舞浜駅がみえるようなかんじ)。

    スローになるところ、セリフをあわせるところはもっと揃えたほうがいい。

    少年~7人~1人~大人、というみせ方に感心。

    繰り返しの部分が単調になりがち。

    照明によって枯れはてた葉のようにみえた…おぉー。

  • 満足度★★★★★

    もう一度観たい
    ファンタジーかつサスペンスミステリー。そして、様々な形で姿を現す切ない愛の物語。

    渡辺望さんの演出が遺憾なく発揮された舞台だと感じた。

    狭い劇場と、どの席からも舞台が近く感じられる客席、そしてわずか4人の役者によって繰り広げられる濃密な芝居。
    とてもシンプルな舞台、少ないセットと小道具の中、役者自身の体と道具を交えた身体表現で、次から次へと物語の世界が浮かび上がってくる。

    最初はその様が興味深く、いちいち「ああ、この道具でこれを表現するのかぁ」と感心しているのだが、だんだんその表現法に慣れてくると、いつの間にかすっかり物語の方に引き込まれている。
    そこからラストへ向けて、穏やかだけど着実に高く積み上げられていく積み木のような、静かな恐怖の予感。そして……。


    観終わった後、しばらく声が出ないような、そんな、何とも言えない空気が立ち込めていたような気がする。もう少しこの空気を味わっていたい、そんな風に思った。

    ネタバレBOX

    まずは何と言っても、コビト役の加藤晃子さんの演技がすばらしかった。
    個性豊かな7人を鮮やかに演じ分けていた。
    終盤、白雪姫に対して気持ちを抑えることができなくなったように混乱し、7人が入れ替わり立ち替わり出てくる様は、圧巻だ。
    笑劇ヤマト魂の「ワンダーフォーゲル」で、同じく加藤さんが演じた1シーンが重なった。

    白雪姫役の渡辺実希さんは、まさにハマリ役だった。女王が狂気の炎を燃やすほど羨む、若さと美しさを持った姫をのびのびと演じているように見えた。
    あまりのかわいさに、渡辺さんが白雪姫から身体表現のシーンに移っても、つい目で追ってしまった。

    と、ついお二方について書いてしまったが、やはり今回は、キャスト・スタッフの皆さんで創り出す舞台全体の空気がよかった。
    渡辺望さんの演出、特にファンタジー作品は、今回のように小規模な公演で、その魅力が最も発揮されるのではないかと思った。
    登場人物が少人数でストーリーが理解しやすく、また、舞台と客席の距離が近いため、目の前いっぱいに物語の世界が広がって、迫力があり、のめり込めた。
    期待している劇団なので、どんどん大きな劇場に進出してもらいたい気持ちもあるのだが、個人的には今回のよう小規模な劇場でのミドルランも平行して企画してもらえたらうれしい。

    ひとつ、序盤で台詞が音響に負けているところが見受けられたのが残念。
    もうひとつ、せっかく白で揃えた衣装だが、コビトが机の下に隠れているシーンで、ズボンから黒いスパッツのようなものが見えていたのが残念。

    ともあれ、今作は完成度が高く、舞台を二方向から観られるように客席が設置されていることもあり、違う方向からもう一度観たいという気持ちにさせられた。
  • 満足度★★★

    なかなか楽しめた!
    ダークな物語だ。
    役者陣が魅力的で楽しめた!
    上演時間約2時間。

    ネタバレBOX

    物語は説明文からある程度想像がついていたせいか、
    正直そんなに魅力的には感じなかった。
    ただ、小人さんのくだりは良かった!
    結末に救いがない感じかな。おとぎの話でさえ、・・・なんて。

    演出と役者陣がとても楽しめた。
    4人の劇団員だけの舞台であったが、”白雪姫”の感じが伝わってきた。
    舞台はシンプルであったが、役者陣の芝居に次第に惹きつけられていった。
    森の中であることを感じらせる壁の葉に照明を当て、幻想的な感じを醸し出したのは良かった!

    かわいらしい白雪姫を渡辺実希さん、イケメン王子を渡辺望さんが
    好演していた。清々しさを感じる演技だった!

    女王を演じた佐々木豊さん、男性でありながら女王キャラが合っていた(笑)。違和感は最初ちょっとあったが、すぐに無くなった(笑)。

    コビトを演じた加藤晃子さん。
    この芝居のポイントとなる役柄を好演していた。
    見事に7キャラを、コミカルに、そしてシリアスに演じていた!
    特に道化キャラは笑いを誘い、楽しかった(笑)。

    ちょっと残念だったのは、音響が大きすぎてセリフが聞えないシーンが
    あったこと。残りの公演では注意した方が良いかも。

    劇団初見であったが、4人で繰り広げる世界観を楽しめた!
    人数の多い芝居はどんな感じなのか、観たくなった。
    次回公演も観たいと思った。
  • 満足度★★★★★

    驚愕の7人の小人
    “白雪姫の遺体”から始まる今回の本歌取りファンタジーは
    ダークな、だが今の時代に超リアルなサスペンスファンタジーだった。

    ネタバレBOX

    劇場に足を踏み入れると、長方形の大きなテーブル、椅子が4つというシンプルな舞台。
    その舞台を二方から臨むように客席が用意されている。

    暗転の後、テーブルの上には両手を胸の上で組んだ白雪姫の遺体。
    3人がそれを椅子に座って見守っている。
    やがて時間が巻き戻され、「白雪姫」の物語が始まる──。

    白雪姫の渡辺実希さんがとてもきれいで役にぴったり。
    イケメン王子の渡辺望さんととても良いコンビだ。
    ちょっとごつい佐々木豊さんが女王になった時、一瞬意外な感じもしたがすぐ馴染んだ。
    7人の小人を演じ分ける加藤晃子さんのメリハリある切り替えに脱帽。
    この人の演技がラストですごい効果を発揮する。

    全員が様々なデザインの白い衣装をまとい、複数の役を担う。
    役者2人がカラーゴムを持って窓枠や鏡を作ったり、
    赤い毛糸で流れる血を表現したり、リンゴになったりといった小道具も面白い。
    舞台をハケても丸見えの状態で、役者は待機したり小道具を用意したりする。
    天幕旅団の4人の息の合った動き、バランスのとれた個性を見ると
    とても良いチームだと思う。

    冒頭少し4人のダンスのような動きが挿入されるが
    もっとメリハリつけてはっきり“踊る”か、
    台詞に集中するかどちらかにした方が良いような気がした。
    台詞と説明が早口で最初のうち少し落ち着かなかったせいもある。
    言葉が転がってしまって、十分伝わって来ないもどかしさがあった。
    コビトが出て来てストーリーが熱を帯びてくるとそれは気にならなくなった。

    さて、小人の家で彼らの世話をしながら暮らすことになった白雪姫だが
    小人の暮らしは激変した。
    最初は衝撃的な出来事も、日々繰り返されるうちにそれは当り前の日常となる。
    それが幸福な日常であれば、習慣化するのも早いだろう。
    守るべきものを得て初めて、人は失うことを怖れるようになる。
    崩壊の予感に怯え、過敏になり、侵略者など到底許せない。
    後から来たくせに白雪姫を奪おうとするこの男を受け容れることなど出来るものか。

    「白雪姫」の物語の中で善人の象徴みたいな存在である7人の小人が
    ここでは屈折したキャラクターとして描かれ、大きな鍵となる。
    加藤晃子さんのコビトのキャラが後半揺れて交差するあたり
    絶妙のバランスに見とれてしまった。
    そうだったのか、7人の小人!
    これはまるでコミュニケーションに病み疲れた現代の若者ではないか。
    あんまり面白いのでネタバレするのが勿体ない。
    ただ一つ言えるのは

    「白雪姫よ、お前を憎む女王よりも、
    お前を愛する者にこそ気をつけよ」

    ──これじゃバレバレか。

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