満足度★★★★
ギリギリ感はお見事
一言で言うと、「雨降って地固まる」かな。
今回もなかなかに重かった。が、これ以上描くと嫌悪感が勝ってしまう感じのギリギリの描き感はお見事。
ただ、キャラの心情を描ききれてない部分もあったように感じ、特に婚約者を何故好きなのかはもう少し描いてもよかったかな(個人的には、なんでなの?の方が強かったので)
満足度★★★★
まず美術さんに…
メインのセットはシンプルでしたが、屋外の雑草などはリアルで拍手をあげたいです。ただ、演出や観せかたの都合もあるのでしょうが、部屋の二辺のうちの上手側が窓の設定に観せれたら、もっとリアルに感じたと思いました。ま、内容にはそれほど影響はないのですが…
で、ストーリーは、笑いは混じるのですが、ダークな雰囲気ですみみ……
エピローグがあって良かったです。
あと、おまけシーンだとは思うのですが、NHKのくだりは、もう少しさらっとながれたほうが、個人的には好みでした。
満足度★★★★
実力あり
飲食物も本物を使うなど、演劇的にはちょっと珍しい、本物・リアリティーに対する拘りが見られることからも分かるように、シナリオ構成、演技、演出についてもかなりリアルな作りだ。また、女性作家の作・演出ということもあるのだろうが、小物や花のあしらいにもセンスの良さを感じさせる。このことが近頃は珍しい一歩引いた女性像に、リアルな空気を纏わせている。メインプロットでは、男女関係に在りがちな浮気と嫉妬を中心に展開し無理が無い。またこのメインプロットにサブプロットを上手に配置して飽きさせない所など見事である。在り得べき男女の機微を描いて堅実な作品に仕上がっている。
満足度★★★★★
自然な演技に好感
登場人物は特別でもなんでもないように感じた。いるいる、こういう人みたいな。だから内容はリアルで、かつ滑稽。いちいち面白い場面が多々あり、こんな奴と結婚していいのか?と感じたが雨降って地固まるの縮図。
満足度★★★★
イヤーな感じ(笑)満載
奇人・変人・ダメ人間大集合!な陣容で紡ぐいかにも「イマドキ」(ごく一部例外アリ?)な物語。
かなり早い段階から「基礎工事が明らかに手抜きですぐに崩壊しそうなビルの建設が徐々に進んで行くのを見ている」ようなスリル…もとい、イヤーな感じ(笑)満載。
なので精神的に不安定な場合は避けた方がイイかもなぁ…とか言いながら個人的にはエピローグなしの方が好みかも?(爆)
また、かなりリアルな古いアパートを再現させた舞台美術も見事で、下手の台所の窓が程よく透けて中の様子がうっすら見えるなんざニクい。
それにしても最近ここで上演される女性作家(かつ主宰)作品のインパクトと言ったら!(笑)
満足度★★★★
役者陣、あっぱれ!
役者陣、上手い!すぐ物語の中へ惹き込まれた。
軸を固めるメンバー、皆自然であり、セリフを自分の言葉のように
話しており、とても良かった!
私は観ていて、嬉しくなった。イライラなんて全然しなかった。
だってみんな上手いから、物語も面白いから。
キャラクターも少し個性を強調しているに過ぎないと思える。
物語は脚本家の梨澤慧以子さんが書いており、
観終わって、女性視点ならではの作品にも思えた。
劇団初見であったが、強烈な印象を持った。
座席は舞台向かって、左側が良い。
ちゃぶ台に座って話すシーンが多いので、その正面近く。
オススメしたい作品だが、結婚前のカップルでみるのは、ちょっと・・かな。
上演時間100分。
満足度★★★★
恣意的なラフさからの本音の抽出
個々のキャラクターの心情など
かなり細かく作り込まれて居る感じがあって。
そこに、恣意的にラフな展開をかぶせて
しだいに抽出していくようなタッチを生みだし
観る側を飽きさせず、
物語やそれぞれの内心を追わせていく。
作り手は男女の機微を、したたかに掌に載せている感があって。
おもしろく、まるっと観てしまい、
男女の関係の綾のようなものまで
受け取り、
得心してしまいました。
満足度★★★★
重くて、かるい
もう、始終もやもや、じりじり、いらいらしちゃう内容の作品です。
あ、いい意味で(笑)
重いところが土台にあるけれど、コミカルなキャラクターがたくさん出てくるから見ている側はそこまで疲れずにすむ。
いいバランスで、面白かった。
欲をいえば、もっともっと、エネルギーをばんばか出してほしいです!!!
満足度★★★★
いやー唸らされます
入場すると、雑草の生え具合まで凝った見事なセット。期待が高まります。話はヤンキーで、ファンキーで、ぐちゃぐちゃな修羅場の連続で、なんじゃこりゃーとイライラしますが、これがすごく面白い。どうやって収拾するのかと思いきや、拍子抜けするぐらいアッサリと。これは夫婦(結婚前の段階ですが)の縮図かな。身に覚えアリアリで、結構リアルでした。
満足度★★★★
どうしても結婚したい女の気持ちが
よく表現されていてすごく面白かった。そう、結婚とはこういうことなのだ。訳の分からない近所付き合いや、イライラする同じことの繰り返し。亭主のわがままや暴言も笑って聞き流す度量が必要だし、うっとうしい家族も切り捨てるわけにはいかない。舞台の上で起こっていることはすべて、そのまま凝縮された主婦の生活だ。で、なんだかんだ言いながら、みんなそこそこに妥協し、着地点を見つけてゆく。これが生きるということであり、生活するということなのだ。しかし、人間だからたまには切れることもあり、みんながびっくりし、雨降って地固まるのことわざどおり、もう少し妥協のグレードを上げて生きていく。こんな女の生活が、痛いほどによく分かる劇でした。そしてこの当たり前の過程を上手く劇に仕立てた脚本家に拍手。
満足度★★★★★
ドロドロだけど。
どうしてこんな男がいいんだろう。男と女は当事者しかわからない。う~ん、あの説明からこのストーリーなんて、難しすぎる。にしてもイイ本、イイ演出でした。美術も照明もすばらいい。イイスタッフ集まってるなぁ。役者さんも上手かった。