青色文庫 公演情報 青色文庫」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★

    有意義な公演
    中編一幕もののD以外の3つはそれぞれ「裏テーマ」があるような気がしたりしなかったり。(深読み・誤読は得意だ)
    初期作品から近作まで幅広く取り揃えられていて、企画としても面白かった。音楽業界で例えれば「アーリー・ベスト」みたいな?
    なお、BプログラムのDラえもんとSザエさんのキャスティングに大いにウけ、Dラえもんのブラックなオチにはビックリ。青☆組ではもう決して観ることができないであろう作品たち(Aの「青ずきんちゃん」も含む)も知ることができて有意義な公演であった。
    なお、Bプログラムを9日、それ以外を10日に観て全プログラムをコンプリート。

  • 満足度★★★

    もっと観たかった
    都内にこんな静かな民家があるとは。
    入場すると畳の部屋に座る。
    天井が高くて古い民家の匂いが田舎を思わせる。
    ここは都内なのに。

    主催の吉田小夏さんが飴を配っているので、
    一つ貰います。
    それにしても吉田小夏さんキレイでした(^_^;)

    あと民家の井戸水で入れたお茶を振る舞われて、
    寒い雨で冷えた体が温まりました。

    最初の『スイッチと野菜ジュース』はト書きを吉田小夏さんが朗読。
    彼氏と同棲を解消して一人暮らしをする始める女性。
    そこに運び込まれるピザ屋の懸賞で当たったTV。
    でもTVは人型という少し不思議な物語。

    TVを演じる荒井志郎さんのPUFFYの愛のしるしが頭に残ります。
    チャンネルを変えるごとにTVが、
    歌ったりドラマを演じたりニュースを読んだりと、
    ちょっとSFな感じです。

    次な『押しかけ女房』ですが、
    タイトル通りに独身女性の家にある日突然、
    女房がいるというお話。
    最初はほのぼのな感じで、
    世話を焼いてくれる女房のありがたみを感じていたのですが、
    主人公の女性が不倫をかつてしていて、
    その奥さんが失踪していると。。
    少し世にも不思議な物語になるというお話。

    なんといっても女房を演じた大西玲子が圧巻。
    『スイッチと野菜ジュース』では等身大の女性を演じていたと思ったら、
    『押しかけ女房』では大人しい女房から不倫を問い詰める迫力ある女房に変貌してと、
    演技の幅の大きさに感服です。

    A、B、Dと他の演目も観たかったのですが、
    時間が(^_^;)
    でも、こういう企画は美味しいので、
    今後もやって欲しいですね。

  • 満足度★★★★

    総合力のある企画
    初めてゆうどに行った。奇麗な日本家屋。リーディングの雰囲気を盛り立てる。

    雨降りの日だったけど、お茶とアメ、吉田小夏の弾き語りでリラックスして開演をまった。

    ネタバレBOX

    A「青ずきんちゃん」
    吉田小夏の一人芝居。なんか楽しかった。当時の原稿のレンタルサービスといい、中一?の頃の作品の蔵出しまでする姿勢がなんかあたたか。

    A「夕焼けの名前」
    2人の老女(福寿奈央と高橋智子)の話。老いと友情が情緒で包まれる。

    A「幸福の王子」
    ワイルドの原作に吉田小夏の味付け。主にツバメ役の大西玲子がうまくて悲しかった。でもやさしい話なのか。


    B「さよならドラえもん」
    徴兵されるジャイアンに涙する一同。でも餞別の品を食べちゃおうと腹黒なしずか(大西)。ドラミちゃん(井上みなみ)は慰安婦ロボに改造され、ドラえもん(小栗剛)は原爆として、(皆を巻き込み)その生を閉じる…。ドラミの件はドラえもん以上にショッキングだろ!

    B「磯野家の夜」
    主人が浮気してんじゃないかと、イクラをあずけるタイコ(小夏)。「日本で一番幸せな家庭」と自負する磯野家の押入れから、マスオ(荒井志郎)の描いたラヴレターが見つかる。サザエ(福寿)は怒るも、それはマスオがサザエに初めて宛てた手紙だった…。いろいろ面白かった。サザエの毎週やってるというしゃっくりだか、喉のつまりだかの表現がうまい。とてもうまい。

    B「恋女房」
    保険のセールスマン・斉藤(荒井)が前任から引き継いだ田中家へ仕事に来ている。一夫多妻な田中の妻は3人(木下・福寿・井上)。前任も食べてたと一緒にひやむぎ?を食べる。そこに前任・芹沢の妻(大西)が乱入。芹沢と3人の妻の関係を怪しむ…。ラスト、前任も一緒でした、といって布団に促す妻(木下祐子)が色っぽくて、舞台を不穏な空気で満たす。

    B「燈籠」
    太宰っぽい気はした。咲子役の福寿奈央がうまいのか。ハマってるのか。


    Aは「幸福の王子」、Bは「恋女房」が好み。役者は、福寿奈央がピカイチに感じた。声も表情も素敵だった。
    チケットやチラシ、ロゴ、という細かなところから、舞台の開場から終演まで、いろいろ考えられた空気を感じる、総合的にレベルの高い企画に満足できた。企画名称もいい。
  • 満足度★★★★

    2本観てきました
    目白から程近い場所。そこには昭和の香りがする、古民家が会場。
    A.・Dの2本を鑑賞。
    吉田さんの世界を、かいま見れた感じかな。
    久々のリーディング。たまにはいいものですな。

  • 満足度★★★★★

    AとB鑑賞
    すてきな場所とすてきな音読会でとてもいい時間を過ごしました☆
    AもBも全く違ってどちらも甲乙つけがたい(笑)
    こなつさんの書く話どれも好きです!
    また機会があればぜひ観てみたいな★

  • 満足度★★★★


    大好きな青☆組の新しい試みを堪能して、ますますファンになった。
    吉田小夏さんの世界観が好き。

  • 満足度★★★★

    Cプロ、面白かったです
    Cプロ。2編リーディング。一人暮らしの女の部屋への奇妙な訪問者、というモチーフ、現実感が揺らぐような感覚は共通しつつ、物語への回収のされ方に作者の成熟も感じる。2編とも面白かった。この回が一番気に入りました。

    今回の企画はとても面白かったです。是非またこのような機会を作ってください。

  • 満足度★★★★

    AプロとBプロ
    Aプロは白基調。「幸福の王子」が面白い。4人の女優たちによって童話の世界が鮮やかに立ち上がった。場所も味わい深く、(案内にあったとおりの)贅沢な大人の絵本の時間でした。衣装も素敵。

    Bプロは黒基調。戯曲もダーク面を描く。「恋女房」が面白かった。

    プログラムごとに色彩の変化が鮮やか。作者の幅を示してますね。

  • 満足度★★★★★

    【C】鑑賞
    乙女チックな21歳の作品と女の執念がにじみ出る33歳の作品、良かったです。

    ネタバレBOX

    『スイッチと野菜ジュース』1998年(21才) 同棲していた男と別れ引越したばかりの女性の話。不思議な人型テレビは過去作品にも見られるドラえもんの影響でしょうか、別れた男への執着心の故でしょうか。

    実家へ呼び戻そうとする親の影もちらほらする中、お互いの瞳にお互いが映っているという妹との会話は歯の浮くような乙女チックさを感じました。

    『押しかけ女房』2010年(33才)  本当に押しかけ女房でした。凄い発想です。OLが家に帰ったら押しかけ女房がいるという、SFチックであってSFではないところは小松左京の女シリーズの短編のような味わいでした。

    目立たないけど家事全般に実力を持つ女房、夫を取り戻したい一心での所作、椅子を激しく倒す行動は向田邦子に出てくる女性のようでもありました。

    不倫関係の男はカッコいいはずだという頭があるので、ト書きを担当した荒井さんぐらいがやった方がもっと感情移入できたのではないかとも考えました。

    朗読劇よりはやはりお芝居を観たいという気持ちが強いですが、60分で帰るのは後ろ髪引かれる思いでした。
  • 満足度★★★★★

    バス通り裏 に音読の命 あふれて
    今回は、話し言葉の味わい深さを堪能できてよかった。何気ない台詞が 心に沁み、時に 恐ろしさも秘めていた。時代から忘れさられたような佇まいにも春は芽吹き、音読の命が生々しくあふれ出ていた。この時期にふさわしい優れた企画だと感心した。

  • 満足度★★★★★

    ファンにはたまらない企画!!
    優れた戯曲と魅力ある役者がつくる独特な世界に、
    しばし時を忘れ浸りました。
    プログラムの合間に学習院の桜も愛で、とても幸せな一日でした。

  • 満足度★★★★

    D 観劇
    朗読劇なのですが、作品内容に似た会場が、舞台背景を彷彿とさせてよかったです。あと、細やかな仕草などの演出が、普通の芝居上だと流して観てしまいそうなのが、朗読がゆえに感じられたのが新鮮かつよかったです。ただ、歳の離れた兄弟が、どうしても視覚から入ってしまってイメージしずらかったです。

  • 満足度★★★★★

    むかしに建てられたお家で
    昼 夕方 夜と時間が経過 していく中で
    雰囲気も変わりますし。

    それぞれの 部が それぞれで 
    楽しかったです。

    ネタバレBOX

    東澤さんの演じる 幸福の王子 の お話が好きだったので、
    また観ることが出来て よかったです。
     
  • 満足度★★★★★

    Aプロ
    雰囲気ある会場で、味わいある作品で、いい役者で、幸せ。吉田さん熱演でした。

  • 満足度★★★★

    かくかくしかじか。
    Aを観てきました。

    会場になっている『ゆうど』・・・民家をギャラリーにしたこの場所、雰囲気がとてもよかったです。

    柱の傷はなんとやらといった具合に年月を感じ、それと同じように年代ごとに書かれた脚本が紹介されていく感じがとてもよくマッチしていました。記憶を辿っていく感じなのでしょうね。ブルージーンズメモリーなんでしょうね。マッチしていました。

    ネタバレBOX

    とにかく青ずきんちゃんの印象が強烈でした。13歳の頃に書かれた脚本だそうです。何役かをその書いた本人である吉田小夏さんが演じて(読んで)いました。

    その姿がとてもかわいかったです。

    そういえばその昔、教室の片隅で物語を書いていた少女がクラスに一人はいたなと思いだし、その行く末が脚本家なのかと思ったら、もっとそういった子達と仲良くしていればよかったと、サッカー少年だった自分はちょっとだけ後悔しました。

    まぁ実際のところどうなるかなんてわからない話ですし、かくかくしかじか・・・いろんなことがありますからね。

    なんにしろいい企画でした。
    面白かったです。
  • 満足度★★★★★

    穏やかな空間で紡がれるオトナの童話
    青色文庫Cプロ観劇。
    青☆組さんって、自分が役者である事を忘れて観れる、
    数少ない劇団の一つなんですけど。本当に面白かった。
    繊細で、透明な空気感の中で感じる、
    「人の皮膚」薄皮一枚の下に流れて澱むオリの様な
    「業」とか「性」そして、それを包んで余りある
    「やさしさ」を素直に見せて感じさせてくれる。

    ネタバレBOX

    秀逸だった「押し掛け女房」。
    東澤有香と大西怜子のコントラストが、鮮やかで。
    細くて折れそうな東澤有香の肩の線と、
    大西怜子の嫋やかに控えめな佇まいの中、
    揃えた足の爪先の、キュッと力を込めて握られた
    絵が、目に焼き付いて離れない。
  • 満足度★★★★★

    青色文庫、イイネ!
    してやられた感じでした。朗読劇は初めてでしたが、いい意味で予想を裏切られました。おもしろかったです。

  • 満足度★★★★★

    【D】しっとりと、
    いつもの青☆組メンバーがすぐ間近にいて、落ち着いた空間の中で楽しませて頂きました。

    ネタバレBOX

    『時計屋の恋』 みんな何かしら抱えていて、夫婦にもみんな何かしらあって、折り合いがつけられたり付けられなかったり、しみじみさせられました。

    小夏さんらしいしっとりとした作品でした。

    いつものメンバー、性同一性障害の人は(の役だった人は)今回はサプリマニアだなとか、クスっとしながら見ていました。

    左の方と右の方で同時に別々のおしゃべりをするシーンがあって、面白い試みだなと思いました。

    所謂朗読劇というと、こちらからは大きなメニューのようなものの表紙しか見えませんが、今回は小さな手作り貼り合わせ台本といった感じで、話の進行とともに残量が具体的な厚みで見えました。初めから上演時間は公表されているのではありますが、もうすぐ終わると分かるのもちと寂しいなと思いました。
  • 満足度★★★★★

    幸福な王子
    自分も大好きなワイルドの物語を
    なかなか素敵にリメイクしていて、聞きごたえがありました。

    ・・そういえばこの作品、トルストイの「復活」に似てる気もする
       (発表された年代を見ると、トルストイが似たというべきなのか


    10年の時を挟んだ、上演された3作品。
    聴いていると、
    どうも、34歳のときに書いたという「幸福な王子」、
    これは23歳の時から13歳に戻ってきたみたいな・・
    童話チックという意味で(笑

    ・・なんかそんな気がしてしまった(根拠は特にないけど

    王子は・・幸せだな(笑

    だって、自分の馬鹿に命がけで付き合ってくれるツバメ(友達)がいるから。

    男子というものは、真っ直ぐなバカと、それに付き合ってくれるバカな友達がもう一人いれば、
    無敵みたく(いや、実際にはそんなことは全然ないんだけど、心のハナシで(苦笑
    強くいられる、シンプルな(残念なことに女子はも少し複雑であるようだ)生き物で、
    そのことは、女子には容易には理解しがたいんじゃないかと、ずっと思ってきたけど・・
    この美しすぎる童話(美しすぎるがゆえに、自分はトルストイを好むのだけれど)
    を、こんなにも優しく柔らかに具現化するところを見ると、
    どうやら自分も考えを改めないといけない、とか思ってしまう(苦笑

    どちらが先に死ぬかなど、二人にとっては関係ないのだろうな。

    「墓場で会おう」とでも、王子とツバメは命を失う前に約束していたのかな?

  • 満足度★★★★

    和やかな空間でのリーディング
    個人的には、とても良い時間を過ごせた!
    作品だけでなく、スタッフの皆さんの対応がとても良く、気持ちよく過ごせた。
    会場のゆうどは、古い民家のような空間であり、田舎の家に招かれた感じがした。私はB公演を観劇。
    【演目】
    『さよならドラえもん』、『磯野家の夜』、『恋女房』、『燈籠』
    上演時間60分。

    ネタバレBOX

    まず、会場で着席すると、スタッフの方から飴が手渡される。
    こういう気遣いは、とても嬉しい。
    と思っていると、続いて温かいお茶を頂いた。
    場が和んでいるのを感じる。
    会場の雰囲気もあるが、田舎のうちに集まっている感じ(笑)。
    座る場所によっては寒く感じるかもと、ひざ掛けの用意まであった。
    芝居が始まる前から、本当にもてなされている感じがする。

    60分の公演で4つの演目と、それぞれの時間は短いが、
    どれもなかなか楽しい。
    私は『恋女房』が好きだなあ(笑)。
    複数の嫁さんが持てるなんて、夢のような世界。オチもなかなか(笑)。
    『磯野家の夜』、『さよならドラえもん』のアニメの設定からの物語作りも楽しいし、一番長かった『燈籠』の世界観にも浸れた。

    パンフレットには、脚本、演出の吉田小夏さんの歴史(笑)、その頃の時代背景等が書かれており、読むのが楽しい。
    『さよならドラえもん』、『磯野家の夜』は19歳、『恋女房』は30歳、『燈籠』は33歳の時の作品とのことだが、学生時代の作品と年を重ねた作品では歴然の差であったが、作品を作っていた時の背景が分かると、作品の若さが楽しめる(笑)。

    今回、劇団青☆組および脚本、演出の吉田小夏さん魅力を堪能した!
    今後の公演も楽しみにしたい!

このページのQRコードです。

拡大