満足度★★★★★
幸福な王子
自分も大好きなワイルドの物語を
なかなか素敵にリメイクしていて、聞きごたえがありました。
・・そういえばこの作品、トルストイの「復活」に似てる気もする
(発表された年代を見ると、トルストイが似たというべきなのか
10年の時を挟んだ、上演された3作品。
聴いていると、
どうも、34歳のときに書いたという「幸福な王子」、
これは23歳の時から13歳に戻ってきたみたいな・・
童話チックという意味で(笑
・・なんかそんな気がしてしまった(根拠は特にないけど
王子は・・幸せだな(笑
だって、自分の馬鹿に命がけで付き合ってくれるツバメ(友達)がいるから。
男子というものは、真っ直ぐなバカと、それに付き合ってくれるバカな友達がもう一人いれば、
無敵みたく(いや、実際にはそんなことは全然ないんだけど、心のハナシで(苦笑
強くいられる、シンプルな(残念なことに女子はも少し複雑であるようだ)生き物で、
そのことは、女子には容易には理解しがたいんじゃないかと、ずっと思ってきたけど・・
この美しすぎる童話(美しすぎるがゆえに、自分はトルストイを好むのだけれど)
を、こんなにも優しく柔らかに具現化するところを見ると、
どうやら自分も考えを改めないといけない、とか思ってしまう(苦笑
どちらが先に死ぬかなど、二人にとっては関係ないのだろうな。
「墓場で会おう」とでも、王子とツバメは命を失う前に約束していたのかな?