青色文庫 公演情報 青☆組「青色文庫」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    総合力のある企画
    初めてゆうどに行った。奇麗な日本家屋。リーディングの雰囲気を盛り立てる。

    雨降りの日だったけど、お茶とアメ、吉田小夏の弾き語りでリラックスして開演をまった。

    ネタバレBOX

    A「青ずきんちゃん」
    吉田小夏の一人芝居。なんか楽しかった。当時の原稿のレンタルサービスといい、中一?の頃の作品の蔵出しまでする姿勢がなんかあたたか。

    A「夕焼けの名前」
    2人の老女(福寿奈央と高橋智子)の話。老いと友情が情緒で包まれる。

    A「幸福の王子」
    ワイルドの原作に吉田小夏の味付け。主にツバメ役の大西玲子がうまくて悲しかった。でもやさしい話なのか。


    B「さよならドラえもん」
    徴兵されるジャイアンに涙する一同。でも餞別の品を食べちゃおうと腹黒なしずか(大西)。ドラミちゃん(井上みなみ)は慰安婦ロボに改造され、ドラえもん(小栗剛)は原爆として、(皆を巻き込み)その生を閉じる…。ドラミの件はドラえもん以上にショッキングだろ!

    B「磯野家の夜」
    主人が浮気してんじゃないかと、イクラをあずけるタイコ(小夏)。「日本で一番幸せな家庭」と自負する磯野家の押入れから、マスオ(荒井志郎)の描いたラヴレターが見つかる。サザエ(福寿)は怒るも、それはマスオがサザエに初めて宛てた手紙だった…。いろいろ面白かった。サザエの毎週やってるというしゃっくりだか、喉のつまりだかの表現がうまい。とてもうまい。

    B「恋女房」
    保険のセールスマン・斉藤(荒井)が前任から引き継いだ田中家へ仕事に来ている。一夫多妻な田中の妻は3人(木下・福寿・井上)。前任も食べてたと一緒にひやむぎ?を食べる。そこに前任・芹沢の妻(大西)が乱入。芹沢と3人の妻の関係を怪しむ…。ラスト、前任も一緒でした、といって布団に促す妻(木下祐子)が色っぽくて、舞台を不穏な空気で満たす。

    B「燈籠」
    太宰っぽい気はした。咲子役の福寿奈央がうまいのか。ハマってるのか。


    Aは「幸福の王子」、Bは「恋女房」が好み。役者は、福寿奈央がピカイチに感じた。声も表情も素敵だった。
    チケットやチラシ、ロゴ、という細かなところから、舞台の開場から終演まで、いろいろ考えられた空気を感じる、総合的にレベルの高い企画に満足できた。企画名称もいい。

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    2012/04/16 22:21

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