満足度★★★★★
カオスの質量
バナナ学園純情乙女組「翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)」を観る。
一応、ロミジュリ、リヤ王、オセロー、夏の夜の夢など、シェイクスピア作品のキャラが溢れ出し、チェーホフ、ゴドー、マリオも参戦って感じのカオス。チップとデールが可愛いかった。
今回は、おはぎライブに、演劇的要素を加えた感じだが、爆音の中のセリフは聞き取りにくく、キチンと聞けたのは、長台詞のカモメのマーシャくらいかな。言葉にすると、熱量や疾走感が伝わりにくい。やはり、おはぎライブの方が動きに集中できるから、濃いイメージになる。
今回も、水、米、ワカメ、ボール、ゴミ、スカート、Tシャツ、チラシなどが、紙吹雪の中でばら撒かれ、繰り広げられる阿鼻叫喚。水だのわかめだのの飛び交う劇場は、さながら「テンペスト」。そこまで仕込んでる?
はっ! 瞳子さんがプロスペロー?!
満足度★★★★
行ってきた
次回はお膝にプロテクタつけていこう(笑)。うち帰って服脱いだら、紙吹雪いっぱいでてきた。首口から侵入してたみたいだ。
服にやたら白い粉が付いてたけど、あれは何の粉立ったのかなあ?
七味まゆみさんのお腹がきれいだった。
「菊地さん」のブルマにファスナーがついてて、ちょっと感動。
脱がなくても用がたせるじゃんね。
満足度★★★
実験的な公演?
演劇やると期待してたが、おはぎライブのテンションでシェイクスピアちょっとやってみました感じで、期待してた分その点は期待外れ。まあ、シェイクスピアやってたがほとんど聞こえなかったが(笑)。
今回は実験的な公演だったかな。
満足度★★★
ワカメは必要?
初見。疲れた。外からの水やワカメ等々の攻撃からはかなり防御できたけど、レインコートの中は汗でぐっしょり・・・レインコートの意味は皆無。攻撃が怖くてちゃんと観れないし(相方は眼鏡外す始末)、セリフは聞き取れず、アキバ系音楽が響き渡る45分。早く終わる舞台を嬉しく思うのはいかがなものか?エンターテインメントではあったかもしれないけど、演劇ではなかった。ただし、言うほど怒ってはいないのはバナ学の策略にハマったのか?(苦笑)
満足度★★★★
バナナ学園の挑戦はこれからだ。
バナナ学園の群衆演技は、一見破天荒に見えて、二階堂瞳子の緻密な演出でなりたっている。あれだけの人数を演出しきるというだけで、彼女の能力に感心する。
今回暗黒AKBがシェイクスピアの世界に降り立ち、演劇界のシェイクスピアブームを蹂躙してみせたような作品。賛否両論であることこそが彼女の狙いであろう。
彼女の演劇革命家としての姿勢が魅力的だ。今回の作品で彼女がやろうとしたことの全てが成功したとは言えないが、目指しているところは深い。
満足度★★★
感覚を閉ざさせてしまうもの
シェイクスピアの各作品のカットアップに加え、なぜか『三人姉妹』や『ゴドーを待ちながら』(どこでやってたの?)をミックスさせた混成軍が、例によって水やワカメを投げつけてカオティックな世界を顕現させる。過去に観たバナナ学園の中でいちばん水に濡れました。油断した……。まあでもそれは笑い話になるわけです。
わたしがバナナ学園の良さだと思っているのは、完全に複製物や偽物まみれになってしまった現代における、その、もはやイミテーションでしかありえない身体の絶望を、オリジナルへの懐古や回帰によって埋めるのではなく、むしろ過剰に複製/模倣していくことによって死屍累々を築きながらも乗り越えていこうとするその無謀さである。殉死、殉死、それも大量の殉死……。それが感動を呼び起こす。
しかし今回は、確かにディズニーランド的な楽しさはあったけども、やや狂騒的なアトラクションの方向に傾きすぎた印象も。そして今ひとつ「圧」が足りなかったと感じるのは、方向性が明瞭ではなかったせいでは? 二階堂瞳子自身、あるいは参加する役者たちは、自分たちの狂騒ぶりをどのように考えているのだろうか? 今回は、舞台上で役者が観客にセクシャルハラスメントを仕掛けるという事件が発生したらしい。わたしは性犯罪というものを心底憎んでいるし、被害者がそれを告発することが相当な勇気を要するであろうこともできるだけ理解したいと思って日々を生きているけれども、この事件をもってバナナ学園の(過去作品も含めた)全てを否定しようとは思わない。ただ6月10日現在、その行為が演出家の指示もしくは容認だったのか、役者個人の暴走によるものだったのかは明らかにされておらず、二階堂瞳子自身の肉声(?)が聞けてないことも含めて、正直ちょっとモヤモヤした気持ちは残る。なぜそこに誰も歯止めをかけられなかったのか、と組織の在り方にこれ以上不安を抱かせないためにも、できうるかぎりの事実は明るみに出したうえでの再出発を図ったほうが、今後バナナ学園に関わっていくかもしれない人たちも、気持ちに整理がつくのではないかしら。
劇場は、観客の価値観が揺らぐような場所であってほしい。その意味においては「危険」だし、決して「安心・安全」な場所ではないとわたしは思っています。しかし肉体的な危険性はできうるかぎり排除してほしいし(できれば俳優たちにとっても)、その責任が主宰者側にはあると思う。バナナ学園が水やワカメを飛ばすのは、それが服を濡らすことはあっても、観客の身体を傷つけるものではないからだと思っていた。とにかくこれを機に自分たちがやりたいことの原点を見つめ直して、また元気に暴れ回ってほしいと思います。あとは当人たちの判断だと思うので、現時点でわたしから言えることは以上です。
ちなみに今回、わたしは上記のような行為を直接は目撃していないのですが、そもそも舞台で何が起きているのか、感じられる時間が少なかったように思う。レインコートを過剰に気にして防御的になり、感覚をひらいていくことが難しかった。できうるかぎりそうしようと努力したのですが……。
役者では、「菊池」の名札を胸に貼り付けたブルマー姿の浅川千絵の勇姿を久々にバナナ学園で見たけれども、やっぱり水を得た魚というか、群を抜いた存在感を発揮していた。今回は謎の黒人(!)とのコンビネーション……。七味まゆ味の『三人姉妹』演説はさすがの存在感。中林舞のダンスもこのカオスの中にあって異彩を放っていた。ただ全体的に群舞がモヤッしていた印象もあり、相対的に、個々のプレイの持ち味も100%は活きなかったような。
最大のネックとも思えるのは、せっかくシェイクスピアを使ったわけだけれども、セリフやシーンを聞かせるのか、聞かせないのかもどっちつかずだった感じ。うまくいけばシェイクスピアを成仏させることさえもできた気もするんだけど……。
満足度★★★★
劇場を出た瞬間の脱力感。
まず、配布されたレインコートのあり得ない薄さに「ひぃ!」となりました。手早く手荷物をビニール袋に包んだ際、パンフレットも入れてしまったのですが、目を通してから観た方がよかったかなと後悔。
私の観た回は客層も多種多様で、日ごろ小劇場、ましてや王子では見かけることができないような雰囲気のお客さんもいて、現象としてのバナ学を感じました。1日3回公演ということで、片付けや客席の準備が大変なのは推察されるのですが、開場を待つお客さんが劇場前に放置になってしまっていたのは気になりました。彼らのパフォーマンスを評価するためにも、そこはちゃんとして欲しいところです。
内容は「演劇」で「シェイクスピア」であることをうたっていましたが、そのために表現が狭められたというかパワーが削がれてしまった感はありました。しかし、終盤の「田園」からガガ様にかけて襲ってきた高揚感は何なんでしょう!?演者の力一杯のパフォーマンスに心打たれる、これぞバナ学!
そして、あの空間にあっても、七味さんの惹きつけるパワーはすごい。惚れました。
余談ですが、帰宅後すぐに倒れこむように寝てしまいました。観る側にもパワーが必要なんです!
満足度★★★★
だまし討ち!かと思いきや……
3度目のバナ学体験。客席に用意されたレインコートのあまりの薄っぺらさに、バナナ慣れした観客への「舐めてんじゃねーぞ」な警告メッセージを感じた私は、のっけからかなりの防御テンション。確かに水とワカメの量や勢いには、「後方席だからといって許されるわけではない」という気合いを感じました。しかし、「シェイクスピア」というお題があったせいなのか、全体としては実は「やや大人しい」作品だったと感じています。
満足度★★★★★
翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)
人が何かされるのを他人事のように笑うのではなく、自分がされて自分も一緒に笑う。これがバナナ学園だと思います。バナナ学園を観れば、他人の気持ちがわかる。自己中心的な世の中に一撃の鉄拳です。
満足度★★★★
バナナ学園純情乙女組「翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)」観ました。
煽り文句にもみられる反体制闘争というより、「祝祭」としての無礼講のように見受けられました(無論、送り手が好き勝手するのでなく、受け手が観客席の常識から解放され、危険を孕んだ喜びを享受する)。ブリューゲルの絵の如く、卑俗で野蛮なのに神々しさすら感じる。そして、演劇寄りな強弱のドラマ性も。これからどんな方向へ向かうのか…帰り道、左耳に詰まった食塩の塊をほじくり出しつつ考えました。…しかし、ここ一両日中の様々な問題(観ないで激しく非難する人、芝居に紛れて暴走した出演者等)を見ると、主宰の思想、手法の強度がハンパなく求められるのだなあ…ともあれ、安住しない男気を期待。
[追記] 「一度に全ての事象を把握できない」という点で、昨年末に名古屋で観た、双身機関『阿片戦争』(作・寺山修司 演出・寂光根隅的父)を思い出しました…劇場で迷いそうになるカオス。
満足度★★★★★
現象だなぁ
全部あって何だかわからない。世界の全てみたいだ。バナナ体験は昨年の大運動会に次いで二度目。今回は、千秋楽、最前列。開演前のアナウンスは「自分の身は自分で守りましょう」最適なアドバイスだなぁと思う。開演早々、演者の一人と握手。最前列だから、演者から色んな小道具も委ねられる。徹頭徹尾受け入れられてるような安心感。その直接的なパフォーマンスに慣れてないので、それだけで満足しきってしまう。あとはもう本当にありとあらゆる事が目の前を通過して、自分も演者もずぶ濡れで、ただただ圧巻。一度だけじゃもの足りないし、何度見ても完全に理解出来ないけど、この瞬間は一度だけなのがもどかしい。
満足度★★★
逃げちゃダメだろ
パフォーマンス自体は観客の防水なども考慮したことも含めて毎度ながら楽しくかつ見事。
が、今回は「久々の芝居」を謳っていなかったか?
「闘争」で『飛龍伝』の一部を組み込んだ手法の応用として沙翁作品(+α)を多めに組み込んでいたとはいえ、通常(?)のおはぎライブとほぼ変わりなく、その意味では看板に偽りアリ、楽な方へ逃げたとの謗りは免れ得ないだろう。
よって満足度の星は1つ減ずる。
満足度★★★★
土曜日の午後一番を観劇
ここ何回かの公演では
もたつきからやってくるカオスがだいぶ薄れ、
同じ混沌のなかに
作り手の作為が見えてきたように思います。
今回はその歩みがさらに新しい境地に踏み出した印象がありました。
満足度★★★
バナ学
千秋楽にお邪魔しました。
初めて拝見いたしましたが、なんとも、不思議な空間で、
どっと疲れました。
よくわかんなかったけど、
確実に、刺激をもらった気がします。
色々勉強になりました。
お疲れ様です。
満足度★★★★
これはこれで
有りだと思います。三回見たのですが、どんどんと良くなっているのが凄かったです。観客の巻き込み方もとても良かったです。何回か見ると感覚的に汲み取った方が楽かなとも思いました。出来れば千秋楽にも行きたかったです。
勉強になりました。ありがとうございます。
解放感
劇場内と劇場外でと2度の解放感。
正直、シェイクスピアに内容は自分の能力では追いきれませんでしたが
気分爽快になぜかなったので満点ポチリ(感想はTBにて)