満足度★★★★
バナナ学園純情乙女組「翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)」観ました。
煽り文句にもみられる反体制闘争というより、「祝祭」としての無礼講のように見受けられました(無論、送り手が好き勝手するのでなく、受け手が観客席の常識から解放され、危険を孕んだ喜びを享受する)。ブリューゲルの絵の如く、卑俗で野蛮なのに神々しさすら感じる。そして、演劇寄りな強弱のドラマ性も。これからどんな方向へ向かうのか…帰り道、左耳に詰まった食塩の塊をほじくり出しつつ考えました。…しかし、ここ一両日中の様々な問題(観ないで激しく非難する人、芝居に紛れて暴走した出演者等)を見ると、主宰の思想、手法の強度がハンパなく求められるのだなあ…ともあれ、安住しない男気を期待。
[追記] 「一度に全ての事象を把握できない」という点で、昨年末に名古屋で観た、双身機関『阿片戦争』(作・寺山修司 演出・寂光根隅的父)を思い出しました…劇場で迷いそうになるカオス。