非実在少女のるてちゃん 公演情報 非実在少女のるてちゃん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★★★

    面白かった!!
    ネタが練りに練ってあって退屈する暇のない舞台。
    ネタだけではなく、ストーリー自体も実際の表現規制問題についてよく調べ、観客に分かりやすく落とし込んである所も良いです。
    「真面目に議論してる場面でもしっかり笑かしに来てえらいなー」
    と思っていたら、アフタートークでそれは会議の議事録からまるっと持ってきたと聴いて、驚くと共に二度笑わされました。
    もう一度リピートで観たかったけど用事で行けなくて悔しい思いをしたいい舞台でした。

  • 満足度★★★★

    激ヤバ!(笑)
    いろんな意味で「激ヤバ」(笑)。
    ヤバいほど可笑しいし、あんな人物やあんな作品をそんな風に扱うのもヤバいし。
    一方、中盤の討論会場面では「12人の怒れる男」に通ずるワクワク感(あるいはスリル)があったりもして、観ることができて幸い。
    また、主題に関連したマンガ、アニメネタの他、小劇場関係のネタも含まれており、そちらにもウケる。

  • 満足度★★★

    無題
    初演に対して演出が大きく変わったとのことだったが、再演ならこのくらい変わるのは普通だろう。むしろ法案成立の前後という時期の違いの方が観る気分に影響したと思われる。どうせなら成立後の動きにも触れたら良かったのではないだろうか。それはもう再演じゃないけど、新作として再度同じテーマを取り上げても悪くない。

  • 満足度★★★★

    観た
    劇団初見。
    「笑の内閣」というだけあって、笑いながら社会問題を考えさせられる楽しい舞台だった。
    前説が斬新だった。

  • 満足度★★★★★

    いい!!!
    へったくそだなぁ~ってところも含めて楽しい。
    思いきりの良さが素晴らしい。
    久しぶりに大笑いした。
    表現の自由についての主張にも共感できた。
    アフタートークも当たりだった。
    また観たい。

  • 満足度★★★★

    実に面白かった!
    「笑いの内閣」、初めて見ました。芝居がうまいってのじゃないが、笑っているうちに、<表現の自由>に思い至る深い芝居でした。今度は、地元で見てみたい。

  • 満足度★★★★

    政治と哲学の根底
     表現は、基本的にアナーキーな根を持つべきだと思っている。恐らくは、生命そのものが、DNAによる設計図、その適用と環境のマッチングにあるからである。そして、マッチングは試行錯誤そのものであるから。生命が物それ自体であるなら、エントロピーとの関係で、それらは、エネルギー消費の最も少ない、即ち安定する方向に進むはずである。然しながら、生命は、ことほどさように単純ではない。物の物理法則がこのようであるだけで、生命が発生するとは、現在考えられていないのである。
     実際、生命の発生段階における分子レベル、或いは、素粒子レベルの、ある条件下での振る舞いについては、まだまだ分からぬことが多い。然しながら、生命を形成する条件は、エントロピーの安定相とカオスの中間にこそ存在することが、恐らく確実である。実際、これらの知見は、生命発生をシミュレートした数々の実験でほぼ証明されている。
     一見、演劇とは、何の関係も無いように感じられるかもしれないが、さに非ず。生命が以上のように安定相即ち秩序とカオス即ちアナーキー間にこそ発生源を持つのであれば、その構造自体は、生命維持、再生産に必要なだけの安定性を持つと同時に自らが学習し、進化する際に情況に対応し続けることのできるフレキシビリティーを持たねばならない。これを人間的価値観を表す言葉に変換するならば、自由ということになろう。この文章の最初の一行に書いたように、表現がアナーキーでなければならないのは、生命そのものが、その辺縁で生まれ活動しているからなのである。安定相よりは、カオスに近い辺縁でそれは維持される。
     この作品で表現されている事象は、実際に、この国の首都で問題化した事実を基にしているが、首都の長の行っていることは、以上述べたような生命の根本的原理に反する。ということを考えさせる、案外、哲学的、遺伝子生物学的、コンピューターサイエンス的、複雑系的な作品である。従って、ここで、扱われる問題に性が絡むのは必然なのである。

  • 満足度★★★★★

    みた
    好きだ。チケット代もっと上げてもいいと思った。

  • 満足度★★★★

    おもしろかった
    とてもよくできていた。

    小劇団(マムジプ・柿・ままごと・悪い芝居)いじりも笑えた。
    アゴラでバナナのネタはちょっと胸が痛んだ。

    次回公演も観たい。
    が、次回公演がプロレスだったらちょっと検討する。

    ネタバレBOX

    舞台上において実は、のるてちゃんはほとんど活躍をしていない、というところがよかった。セリフの誘導によって、のるてちゃんが反対運動の先鋒のように感じられるが、注意深くみると実際に運動しているのは実在の人物だけなんですよね。

    残念だったのは、終わり方。
    TV版エヴァンゲリオン最終話のラストシーンになぞらえて終演する。そのパロディの完成度は高く、おもしろく観られた。が、エヴァのラストがそのまま「のるてちゃん」のラストになってしまうのはあまりに残念。だって、借り物のエンディングじゃないですか。
    最後はパロディで落とすのではなく、この作品独自のラストを設えて欲しかった。

  • 満足度★★★

    表現=人
    のるては色々かわいい。

    ネタバレBOX

    非実在青少年規制条例が提出され表現の自由が脅かされそうになる中、漫画の神から遣わされた魔法少女・冷泉のるて(伊集院聖羅)は、魔法の力が使えない状態でなんとかそれを阻止しようとする…。

    討論会などの会話が主軸の舞台で、ストーリーは二の次という感じ。規制派の高校教師・津川(田中浩之)が、不当逮捕された教え子を守るために反旗を返すとか、全体的にキャラは立ってるけど人の描写が弱いと思った。それでいい舞台なんだろうけど。
    とはいえ十分楽しめるし、興味深いテーマを扱ってそれを提示するいい作品だと感じた。話の内容も国会で実際にあったことで、それを二時間で要点を抽出してみせるという意味で付加価値のついた公演だった。一見、規制派が頭おかしいように(反対派は冷静に)描かれるけど、かなり突飛な規制なんだろうということは伝わってきた。

    『本を焼く国ではいつか人をも焼くようになる』 ハイネ
    『ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき~
     ナチスはついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した。
    ――しかし、それは遅すぎた』  マルティン・ニーメラー
    『大衆は女のようなものだ。
    口では自由が欲しいと言いながら、強い者に支配されたがっている』 ヒトラー
    が印象に残った名言。
  • 満足度★★★

    初笑の内閣
    実在の人物の発言や偉人の格言を引用しつつ、日本の社会問題を笑いで思いっきり風刺する、若さみなぎる社会派演劇。気概が感じられました。

  • 満足度★★★★★

    自転車
    アフタートークの宮台先生が自転車で劇場に乗りつけていたらしく
    カッコ良かった(笑

    自分も学生の頃にはこの前の道をしょっちゅう乗り回していたのに・・
    自分より年上の先生がこの暑さの中で自転車に乗っていることに
    凄いな、と、思ったり。

    作品も色々ブラッシュアップされていて、どんどん良くなっている感じがした。

    アフタートークにもいろいろ教えられることが多かった。

    フェスティンガーなどの名前を聴いて、
    帰りに何か無いかと思って古本屋に寄ったら、
    ついサァディーの「薔薇園」(←(注)BLとはまったく関係ありません(笑
    を見つけて買ってしまった。

    自分は、心理学につぎ込む金があったら、
    異国の文学につぎ込んでしまうタイプのようだなぁ・・。

    いつも思うのだけど、笑いの内閣は、
    誠実にいろんな問題に向き合っていて素晴らしい。

    結局舞台と言うのはそういう心の態度の問題でもあるようでもあり。


    8/5追記~
    ちなみに、宮台先生のいろんな意見に、
    自分が同意できるのかっていうと、
    たぶん同意できないものの方が多いんじゃないかと思う(苦笑
    それは、笑いの内閣が呼ぶ種々雑多なゲストにも言えることだと思う(なんか怖いな、この人、って人も中にはいる

    ・・でも、自分と違う意見の人だからこそ、
    傾聴し、自分に足りないものがあれば取り入れ、
    でも、時間は有限だから不要だと思えばスルーし(あえて反対は勿論しない
    いろんな意見(それらは勿論感情的であってはならないと思う)
    が存在することを理解し、
    この世界がかくも複雑でありながらも、
    その複雑さの多くは大人の「認知性不協和」によるものなのかもしれないな・・
    などと考えながら。

    --------------------------------------------------
    いつも思うのだけれど、
    仮にいくら不快であったとしても、
    意見の違う人の意見を聞けない男子は格好悪いと思う。
    (最初の1分で言いたいことが全て分かって聴く気をなくす場合もあるけれど

    男子は1たす1も分からない位アホでも良いと思う。
    その代わり、「わけわからないけど、コイツ面白いな!」
    と、思える心があるかどうかで、
    生きるエネルギーはまったく違うと思う。

    その時代に勢いのあるジャンル、
    あるいは貧しくても生きてるだけで素晴らしいと思う雰囲気。

    そういったものは、
    どれだけその瞬間にそういった元気野郎どもが集まるかで決まるように思う。

    天才の数で決まるものではないということは断言できる
    (自分は大昔天才ばかりの学校の屋上で授業中に日光浴をしていたのでよく分かるが
    --------------------------------------------------

    日本社会に必要な活力、あるいは他者への想像力、寛容性・・。

    そんなものを笑いの内閣の公演からは感じられる気がして、
    自分はとても好きです(笑

    結論がひとつだけだなんてつまらなさすぎる。

    明日になったら、また別の結論が出るかもしれない。

    でも、きょうを一生懸命生きて、
    きょうはきょうの回答を出そう。

    一生懸命苦しんで出した回答なら、きっと後悔しない。

    ・・その答えは、誰かを傷つけたりはしないだろうか?

    もし傷つけたとしても、それは
    その人にとって必要なものだろうか?

    もし、必要なものだとしたら、
    最小限にとどめて、何年かあとにひょっとしたら気づく位にしておこうか・・
    (そんな風にしても鋭すぎると大昔は言われたような・・無言で笑いながら踊ってるほうが自分には合ってるな・・

    そんな風にできるようになろうと。

    まぁ、難しいことも多いけど、
    力の限りやろうと。

    笑いの内閣からも、
    そんな似た前向きのパワーを感じて、素直に素晴らしいと思う。

    大変なことも多いけれど、頑張ってほしいなと思う。

    ・・まぁ、これは感想でなくてエールかもしれないけれど、
    演劇にはすべからく、こういった前向きのパワーが
    必要不可欠だと、自分は思う(東京の劇団にはこれが無いところがわりと多い気がする。カオスラウンジにいたっては切り刻むばかりで愛も対話も無い。下手で自己満足のDJを聴くようなものだな・・眠

    ちなみに自分はロリコンでも同性愛者でもないですが・・
    (猫はだいぶ好きだけど(笑

  • 満足度★★★★

    正しい演劇
    表現の自由というテーマに真正面から取り組んでいて素晴らしい。ただ、正攻法すぎるというか、理詰めすぎるというか、もうひとひねりあるとよかったんだけど。あと、過去に上演拒否にあった劇場ってのが非常に気になる。調べてみよっと!

  • 満足度★★★★★

    ちょーぜつバカバカ
    会場入って、前説(コント)が始まった辺りから、何だかいつもと客席の雰囲気が違うなという感じがしました。反応が良いというか、役者への笑いや拍手や時々相槌まで入って、場内の人たちノッテるなぁと感じました。演劇好き、というより笑の内閣好きが集まってるのかなという印象です。僕は初見でしたが、開演して5秒で心もってかれました。馬鹿馬鹿しくてヤバイ、超ヤバイです。役者が男女共に格好つけてなくて、自然体で、かつ体当たりなのも好印象。元ネタを全部わかる人いるんだろうかってくらい、メジャーなものからマニアックなものまで色々なパロディーや風刺がありました。(物販で売ってるパンフレットに細かい文字でびっしりネタバレ書いてありました。)でも、笑わせるだけで終わらせない物語が心地よい。押し付けがましくない、等身大の作者のメッセージに僕はとても共感しました。「非実在青少年」を巡る青少年育成条例の問題が整理されて、当時(2010年)の様子もよくわかりました。日替わりゲストもアフタートークのゲストも豪華っっ。非常に楽しかったです。

    ネタバレBOX

    初日だったのか、それが持ち味なのか台詞はカミカミな場面も。小道具が落ちっぱなしのシーンもあったし、歌もダンスもグダグダな場面も。でも、別にそんなの気にならない位勢いがあって、ウケようがウケまいが全力で演技してる感じが良かったです。

    ベタなお約束やそれに突っ込みを入れるドタバタ劇を多用しつつ、キレイな格好したPTA評議会会長が床を転がったり、日替わり刑事をゼイタクに使ったり(金八先生の往年の名シーンのパロディですが、今の若い子は知らないのでは)と体張ってるなというシーンも多くて楽しめました。ラストのエヴァのシーンも爆笑でした。(こっちは逆に年配の観客の方がポカンとして見てました…。)

    悪の都知事と、それに対抗する正義のヒロインというわかりやすい勧善懲悪ものに仕上げつつ、警察OBの天下りの話や違憲逮捕につながりかねない問題があるなど、管理社会への批判と表現の自由の重要性をしっかり訴えて、訴えるシーンが続くと、それをまた茶化して。ヴォルテールやマルチン・ニーメラの有名な言葉も、この公演見て初めて知りました。全体通して笑いとマジメとバランスが取れてると思います。また、是非東京に来て欲しいです。

このページのQRコードです。

拡大