ハムレット 公演情報 ハムレット」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-19件 / 19件中
  • 満足度★★★

    肩透かしをくらった
    この作品が今年、初観劇となりました。

    35周年記念公演、「ハムレット」ということで、過剰に期待したせいか、見事に肩透かしをくらった気分です。

    この劇団のファンなら、別の楽しみ方もできたのかもしれませんが。

    シェイクスピア劇としては不満が残りましたが、このような大胆な試みをやること自体、東京乾電池の新陳代謝の良さなのかもしれません。

    ともあれ、劇団活動を35年続けると言うのは大変なこと。

    カーテンコールでの柄本さんの挨拶を聴いていて、同世代でやはりご夫婦で演劇をやっている平田満さんの場合もそうなのですが、気負ったところがなく、根っから芝居が好きで続けているというシャイで謙虚な人柄がにじみ出ていて好感が持てました。

    これからもお元気で、と願わずにはいられません。


    ネタバレBOX

    若い役者の大半が、台詞を覚えるのが精いっぱいという感じ。

    滑舌がかなり悪い人もいて、失礼ながらよく入団できたな、と思ってしまいました。

    俳優たちの早口で棒読み、無表情は、演出上狙ってやっているとしても、稚拙さが強調されてしまい、気になりました。

    一番違和感を感じたのは、ガートルードの不貞ををハムレットが責め立てる場面。罵倒されたガートルード(宮田早苗)が全然感情を出さず、さしてショックも感じていないみたいに演じ、ハムレット(田中洋之助)も迫力が足らず、茶の間で親子が口げんかしてる程度にしか見えず、意図的演出なのかもしれませんが拍子抜けしました。

    劇中劇の王(沖中千英乃)、王妃(吉橋航也)を男女逆転の配役で演じ、王が狂言と義太夫、王妃が歌舞伎と能楽を取り入れたパロディーになっていたのが面白い。

    王妃はロングヘアを鏡獅子の毛のように振りまくる。ここは両者大熱演で楽しめました。吉橋さんは大学生のころから観てる役者さんですが、卒業後、観たのは初めて。

    ベンガルさんは冒頭の場面での台詞がおぼつかない感じで、息継ぎも変に感じました。

    ポローニアスの谷川昭一朗さんはシェイクスピア劇の中の人になっていたと思います。

    そして、やはり、柄本明さんの墓堀はセリフ回しにも妙味があり、相棒の綾田俊樹さんとのやりとりも原作通りやっていても面白く、惹きつけられました。

    「役者の演技は一朝一夕にはいかないぞ、特にシェイクスピア劇ともなると、背負った人生が出てくるんだ」ということが示したかった公演なのかとさえ思えました。

  • 満足度★★★★

    元祖と言うか,本家本元の...
    東京乾電池2回目です。 台詞が速いのは,時間制限があるためでして(多分) 大昔は,あの冗長な言い回しをじっくりやってたんだろうか,とか思いながら観ました。スタンダードな味わいです。台詞が速くなっちゃうのは止むを得ないとして,内容はもちろん円熟を感じるものでした。

  • 満足度★★★★

    初めての
    ハムレット&東京乾電池を観劇。正統派のハムレットだったら、きっと私には芸術的すぎてついて行けなかった様に思い、期待したほどの笑いがなかったけれど、これはこれで良かった。

  • 満足度★★★★

    はむれっとって感じ
    結構面白かった。スピーディというか独特のテンポにうまく馴染めた感じ。

    ネタバレBOX

    早口のセリフに安っぽさを感じつついたが、中盤から楽しく思えてきた。衣装や小道具も、最初の印象から変わって、話にフィットしてきたような感覚。不思議にも。
    総じて悪い演出ではなかったと思う。雰囲気の話だけだけど。

    ハムレットを演じた嶋田健太は好演してた。「尼寺へいけ!」のとことか特にね。
  • 満足度★★★

    乾電池とシェイクスピア
    終始、早口で捲し立てるような台詞回し。途中から変わるかなと思っていたらほぼそのパターンで、後半聞き疲れた。その為か話の内容はわかってる分、もう少し気楽に見てみたかったという思いもした。

    歌舞伎+狂言風の劇中劇は面白かったです。

  • 満足度★★★★

    東京乾電池!
    アットホームなというべきか、あたたかい芝居を見せてくれる劇団東京乾電池。とても「らしい」を楽しみました。今後の公演も楽しみです。

  • 満足度★★★★

    ハムレットに興味深々
    初めての【ハムレット】でした。笑いの中に哀しさだったり愚かさが感じられ、本を読んでみたくなりました。トリプルキャストとということで別のハムレットも気になるところです。最後にかかる音楽にもはっとさせられました!40周年記念公演もぜひシェイクスピアで!!

  • 満足度★★★

    ヘタウマ的
    カットされた場面はあるものの概ね原作通りの上演でした。技術が伴っていないのか、わざとそうしているのか判別し難い、棒読み&早口の台詞回しに奇妙な魅力があり、全然長さを感じさせずに観ることが出来ました(実際、2時間弱と短めの上演時間でしたが)。

    素の板張りの床の舞台の中央に大きな円形の台が置かれただけの簡素な空間の中で、段ボールや日用品を加工した衣装や小道具、シンプルな照明など、チープさを際立たせ、台詞や動きも古典の格式といったものを感じさせず、他の人が台詞を言っている間は棒立ちにする等、わざと下手に見える様な演技をしていたのに、ちゃんと『ハムレット』になっていて、戯曲の強さを再確認させられました。

    劇団設立時からのメンバーの柄本さん、綾田さん、ベンガルさんの3人は台詞の間合いが絶妙で、特別可笑しいことをしていないのに可笑しみが漂っていました。
    ポローニアスを演じた杉山恵一さんの独特な変な感じが印象的でした。オフィーリアを演じた高尾祥子さんの悲痛さを感じさせない狂気の表現の仕方が新鮮でした。
    一部の役者は台詞が聞き取り難かったのが残念でした。

    初めて『ハムレット』を観る人でもどのような話か分かる演出でしたが、戯曲やオーソドックスな演出を知っていると、その微妙な脱力感をより一層楽しみながら観ることが出来るかと思いました。

  • 満足度★★★

    初めて
    乾電池は見ましたが飽きずに最後まで見れました。

  • 満足度★★★★

    不思議な空間!!
    東京乾電池のハムレット。なんとも不思議な空間でした。
    ハムレットはトリプルキャストとのこと。
    この回は「嶋田健太」さんのハムレット。

    演出とかそういったことは自分には分かりませんが、
    無名の役者たちが必死にシェイクスピアのセリフを喋っているだけで、私には感じられることが沢山ありました。

    もちろん柄本明さんのあの声と居住まいも凄かったです。

    もっと面白くなりそうな舞台。
    応援しています。

  • 満足度★★

    うーん
    有名な東京乾電池初観劇。
    笑いの絶えない舞台を想像したが、衣装以外は普通のハムレット。
    ハムレットにはなっていたが、イマイチ何がしたいのか分からなかった。

  • 満足度★★★

    結果ベテランが際立つハムレット
    冒頭あまりの早口にびっくりした。
    その理由は私には定かでないが、この演出で
    ベテラン勢のテンポと間が際立つことになった。
    柄本明はいつも同じ顔をしていながら、その肩に乗っかっているものが
    全く違う。
    今回は「墓掘り30年の裸の肩」を見せて味わい深かった。
    トリプルキャストのこの日のハムレットは嶋田健太さん。
    じっくり悩むハムレットも聴いてみたいと思った。
    柄本明が率いるからこそ、劇団乾電池に期待する。

  • 満足度★★★★

    これが「東京乾電池」だ!
    とても「危険」な演出を、今回も敢えてしたのではないだろうか。

    35周年公演の1本。
    25周年は『夏の夜の夢』だったから35周年は『ハムレット』。
    45周年もやっぱりシェイクスピアになるのだろうか。

    ネタバレBOX

    東京乾電池の古いメンバー3人(柄本・綾田・ベンガル)の印象から、『ハムレット』を面白可笑しく見せてくれるのではないか、と思った観客も多いのではないだろうか。
    また、『ハムレット』を正調で演じるのではないか、と考えて会場に足を運んだ方も、(少数だとは思うが・笑)たぶんいるだろう。

    結果としては、どちらの観客にとっても、やや肩すかしだった感は否めないのではないか。

    その感覚は、25周年のときに、同じスズナリで上演された『夏の夜の夢』でも感じたものでもあった。
    ただし、『夏の夜の夢』は、劇団員総出演で、全員が登場するシーンがあり、舞台の上が大変なことになったり、あるいは柄本さんの出番が多く、圧倒的な存在感を見せつけてくれたりしたので、結果としては「とても面白かった」のだが。

    今回、多くの観客が感じたのは、「なんでこんな人が舞台に立っているの?」「若手と古株の力の差がありすぎでは?」ではないだろうか。
    同じことを、25周年の『夏の夜の夢』で最初は感じた。

    しかし、よく観ていると、「あまりうまくない役者」(あえてそう言う)の演出は、「とにかく早口」にしていることに気がつく。
    とにかく台詞を早く言わせて、相手のリアクションなどはとらせていない。よく見れば、(特に冒頭の3人)相手の台詞を受けているはずの様子はほとんどなく、棒立ち状態に近い。

    これはどういうことなのか? 「芝居」とか「演劇」の決まりとしては、あり得ない行為ではないのだろうか。しかし、演出は、それを「敢えて」やらせている。

    なぜ東京乾電池がそれをやるのだろうか、と考えてみると、例えば、月末劇場で上演されている演目や、座付きの作家(&演出)である、加藤一浩さんの戯曲を見ても、「不条理」なものが多いのに気づく。
    同じく35周年で先日上演された『そして誰もいなくなった』も、別役実さんの作の、モロ不条理劇だった。

    そういう「芝居としてあり得ない行為を敢えてやらせている」演出の劇団は、意外とあるのだが、それらしい劇団がやると、それらしく見えてくるということでもある。
    だから、東京乾電池という劇団の(なんとなくの)イメージとして見ると落差があるのかもしれない。

    つまり、「不条理劇をやる劇団」という路線から考えると、シェイクスピアだって「不条理劇」だ、とばかりに、こういう演出にしたのではないだろうか。

    また、こうも考えられる。
    台詞の1つひとつに情感を込めなくてはならないところを、早口で情感どころか相手のリアクションも考えずにしゃべらせる、それによって、「変な感じ」にしたいということではないのだろうかということ。
    それは、役者を(さらに)「下手」に見せてしまうのだが、同時に役者の「地」のようなものを露わにしていく。

    35年劇団にいる柄本さん、綾田さん、ベンガルさんたちは、それができたからだろう。実際、彼らはは、特に何か変なことを(あまり)仕掛けくるわけではなく、ハムレットの台詞を言っているだけなのに、なんとなくニヤニヤしてしまうような「味」が出ているのだ。

    実際、今回の舞台でも、そういう「味」のようなものが出始めている役者も見受けられた。
    そうではなく、自分の気持ちで演じている役者もいて、その幅を演出家(柄本さん)が微妙に調整していたように見えた。
    だから、階層がある。
    普通にいるだけで上手い人、自由に演じさせる人、普通だとかなり厳しい人、そんな感じだ。

    こうした企みは、本人の「地」が問われるということなので、役者は大変であり、失敗は手酷く自分に返ってくる。

    今回は(今回も)そうした「実験」のような「不条理劇」としての『ハムレット』ではなかったのか、と思うのだ。

    結局のところ、これが「東京乾電池」なのだ。

    私が観た回のハムレット(深水俊一郎さん)は、それほど「上手い」わけではなかったのだが(失礼!)、「若さ」と「勢い」があり、ときどきその台詞がそれにはまっているシーンもあったので、若さ故の「苛立つハムレット」を観た感じがあった。
    なるほど、その苛立ちが、周囲を傷つけてしまう結果となる、という、青春の蹉跌的なハムレットになっていた。

    あとから出演表を見ると、この人見たかったなあ、というのもあったりするので、そういう楽しみも、今後出てくるのではないだろうか。

    今回、柄本さんの出番が少なく、単に台詞だけでなく「仕掛けて」くる間がなかったのは残念だ。ちょっと吹いてみせるような演技を入れ込んできたが、それは十分でなく、もっと出演している時間が長ければ、「怪演」が観られたであろう。10年後の45周年には期待したい。

    ラスト&カーテンコールで流れていた、なぎら健壱の『ガソリンとマッチ』は、35周年を迎え、さらに先に進む、東京乾電池自身を奮い立たせる応援歌のように聞こえた。
    「いそがなくちゃ あわてなくちゃ 心の灯が消える ガソリンとマッチをちょうだい」(by なぎら健壱)。
  • 満足度★★★

    真面目な東京乾電池
    皆様が書かれてらっしゃるように物語に忠実に演じてらっしゃいました。もっと笑いがあっても良かったような・・。演技力においても役者によって差がありましたが観ていて全体的に緩い芝居で、家族的な雰囲気がありました。

  • 満足度★★★

    演技力
    演技力に差が結構ありましたね。
    でもそういう人を見てると応援したくなります。
    これからも頑張って下さい!

  • 忠実に演じられた予想外の芝居...
    以前から観たかった東京乾電池、今回初見でした。これが東京乾電池?と思わせるまったく想定外で、笑えるシーンに接することなく、忠実にハムレットを演じ様としたこの芝居は、小員にとって予想外の退屈な2時間となってしまった。セリフを棒読みする場面も散見され、最後部で観ていた小員には、開始当初役者が何を言っているのかほとんど理解出来ない場面もあり、役者の発声能力に疑問を抱かざるを得なかった。本当は、もっと楽しく、ユニークな劇団なのだと期待していたのですが...

  • 満足度★★

    初シェイクスピアでした
    シェイクスピアの劇を観たのは初めてなので、原作に忠実と聞いても
    正直よくわかりませんでした。何種類もキャストを用意しているようですが、途中で台詞を忘れたり、詰まったりしていた役者がいたので、キャストは固定して、きっちり演じて欲しかったです。生柄本を見れたのは、大変良かったです。さすがに芝居が上手でした。

  • 満足度★★★

    意外にも
    東京乾電池なのでひとくせもふたくせもあるのを期待していましたが、意外にもシェークスピアに忠実でした。
    福田恒存さんの訳そのまま使われていたりして、高校時代に読んだ新潮文庫を思い出し懐かしかったです。
    (東京乾電池らしい点はネタバレで)

    それにしても、世に「シェークスピア俳優」と謳われる人って、すごい人なんだなと、改めて感じました。

    ネタバレBOX

    最初から最後までの「学芸会」ムード。
    ボール紙で作られた鎧に、わざとらしい棒読み。
    あのハムレットやオフィーリアの棒読みは演出ですよね?
    (中には本当にカツゼツが悪くて台詞が聞き取れない役者もいましたが)

    割合自然に台詞を言っていたクローディアスは死ぬ時に「ガクッ」とか言っちゃうし(笑)
    おまけにその後、目を閉じずに舞台の様子をきょろきょろ見ているんですよ。
    死んだオフィーリアは暗転時(といっても暗くない)、自分で墓穴から出てそでにはけちゃうし。

    芝居を芝居しているんだ。
    まるまるっとシェークスピア劇のパロディのようでした。
    そう考えると、台詞忘れてつまった人も、舞台上のやり取りで思わず素で笑っちゃったように見えた役者も、あれもこれも全部演出だったりしてね。
  • こんなに笑っていいかしら?
    初日に伺いました。
    席にはゆとりが・・・と聞いていましたが
    開場時間を15分過ぎて行ったらもうかなり席はうまっていて開演までにはあれよあれよと言う間に通路までぎっしりの満席でした。

    舞台はかなりシンプル。

    「ハムレット」と言えばシェイクスピアの4大悲劇のひとつですが・・・


    台詞は福田恒存の訳をかなりカットしてスピーディーにしてあるものの少しばかり古めかしく感じられるのは否めません。(私は好きですけどね。)それをかなり息継ぎを長くとってがんばってしゃべり、それでいて抑揚がほとんどわざとかと思わされる棒読みのような時と極端におかしな抑揚をつけている時があり(役者さんによるのかな?)、そのどちらも可笑しい。

    とにかく「ハムレット」でこんなに笑ったのは初めてです。どこがおかしいの?と問われてもうまく説明できないのですが、出てきただけで可笑しい亡霊って一体・・・?

    3チームが日替わりで役を替えての出演だそうです。

    初日は柄本明・時生・佑、柄本ファミリー総出演の唯一の日だったようでラッキーでした。

    東京乾電池35周年おめでとうございます。

    ネタバレBOX

    開演時間をほんの少し過ぎたところで客電は落ちたものの完全暗転のないまま鐘の音がすると見張りのフランシスコーが登場して開幕。
    そういえば最後まで完全暗転はなかったのでは?場転も薄明かりの中ですべて行われ、そのまま登退場も見せていました。オフィーリアが墓穴から普通に立ちあがってハケたのは意表をつかれました。

    それにしても「ハムレット」ってこんなに笑えましたっけ?
    なんで見張りの交代で笑える?
    なにより亡霊の登場って爆笑シーンだっけ?
    クローディアスとガートルード夫妻が息子(ハムレット)のことを宰相ポローニアスと相談しているシーンがお茶の間の会話みたいでまた笑える。
    劇中劇、可笑し過ぎです。
    綾田俊樹さんのポローニアスが絶品。

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