満足度★★★★
感動しました!
とても大学生がつくったものとは思えませんでした。主要な登場人物も素晴らしかったですが、アンサンブルの踊りや歌も印象的で面白かったですし、太鼓や笛などが効果的に使われているな、と感心しました。毎年楽しみにしていらっしゃる方がいる理由がよくわかりました。僕も来年また行きたくなってしまいました。
満足度★★★★
3日間で完成度が上がった
初回と千秋楽とを観劇。初回きになったセリフの言い回しは舞台に慣れてきたのか、かなり改善されていた。役者一人一人がこの3日間で大きく成長したかのように演技をモノにしていたと思う。特に羊飼いの親子の演技は別人のように安定感が出てきて、笑いもしっかりとれていた。
役者の出来が安定していたためか初回に感じた前半の演出の退屈さは感じられなかった。むしろ、全体的にとても良いバランスでストーリーが展開され、無理のない演出だったことが感じられた。
細かい点については初回感じた点に変わらないが、とにかく周りの観客も最後はみんなが身を乗り出して、多くの人が涙しているように感じられた通り、喜劇的でありながらなぜか泣かされるという不思議な力がこの物語にはあることを感じさせてくれたのは今回の公演が成功していた証しだと思う。
千秋楽に役者スタッフ関係者すべての努力が実ったと感じさせる出来栄えで、来年の公演もまた楽しみになった。心から敬意を表したい。
これだけの内容のものを無料で観覧させてもらえるなんてすばらしすぎるが、さらに次元の高いシェイクスピアを目指してほしいと思う。
ただ、初日の受付の大混乱があって、最終日は受付を多少工夫していたが、今度は受付時間が大幅に遅れて食事をゆっくりする暇がなかった。チケットの受け渡しが開演1時間前でないとできないというのは混乱のもとだと思うので、観覧日以前に受け渡しも可能にしてもらえるとありがたいと思う。
満足度★★
良くも悪くも若々しい
シェイクスピアの戯曲を原文から翻訳するところから始め、キャスト・スタッフ・制作に至るまでのほとんど全てを学生達だけで行った公演で、所々に現代的なネタを盛り込んではいましたが基本的は原作に忠実に作られていて、休憩無しの2時間半という長時間を保たせる集中力が感じられました。
後半の喜劇的な雰囲気になってからは若々しさを活かしてエネルギッシュな表現が楽しかったのですが、前半の悲劇的な部分は台詞が表面的に聞こえ、あまり引き込まれませんでした。上演時間を短縮する為か、台詞のスピードが早く、台詞と台詞の間の空け方も不十分で、あまり感情が伝わって来ませんでした。
アンサンブルの使い方が良くて、ある時は不気味に、ある時には神秘的にと舞台の雰囲気を方向付けていました。
音楽はヴァイオリンとフルートとパーカッションの生演奏で、中世的な雰囲気がありました。録音のピアノの音楽はミスマッチに感じました。
コスチュームプレイ物だと安っぽくなりがちな衣装もしっかり作ってあって良かったです。
常設のサークルなどではなく、学部・学年を超えた学生の自主企画として、ここまでの規模の公演を実行することはとても素晴らしいと思いますが、そういうことを抜きに純粋に舞台上で表現されていることだけで判断すると、まだまだ良くなる余地がたくさんあると思いました。
終演後、出演者全員でのお見送りが清々しくて気持ち良かったです。
満足度★★★★
また観たい!
初見でしたが、どうせ学生的な悪乗りが多くあるのかなーという気持ちで観に行きました。
が、始まって数分でこれは違うなっていうのに気づかされました。
学生でもここまで出来るんだなってびっくりしたのが率直な感想です。
物語を通して喜怒哀楽部分もうまく表現されており良い作品だと思いました。
他の方も言ってますが、確かに台詞が早いなって一部感じたのは確かですが時間が経つにつれてそれも緊迫感というか雰囲気を出すためにあえてとそうしてるのかなとも思えました。
個人的には席的にアンサンブルの方々がよく目に入る位置で時々見つめつつリズミカルに、またシーンを盛り上げるためにも良い音楽を奏でており良かったと思います。
気に入ったシーンは色々あるんですが、羊がメエメエやっているところは表現的にも個々の表情的にも大好きです。
それから、最後のシーンはとても良かったです。
良くなかった場面も書こうと思いましたが、素人目線ではこれといって気になるところはなかったと思います。
運営の方々も入り口やチケット売り場、ホール手前やホール内でも笑顔で対応していたのには癒されました!
まあそんなこんなで、どしゃぶりの雨のでしたが行ってよかったと思ってます。
満足度★★★
初演の緊張感が伝わる
初演のための緊張からか、セリフが単なる早口言葉になってしまっていてよく伝わらないというのが、多くの役者に最後の場面まで見られました。原作の戯曲に忠実に作ったということなので、それはそれで仕方ないのかもしれませんが、あえて現代的な超訳のセリフにしてもよかったのではないかと思いました。
舞台美術はシンプルですが、もう一つ物足りなさを感じます。天幕のラストの照明はよかったが、劇中では効果的に使われていないように感じた。
原作に忠実であることが原作の面白さを忠実に再現するとはかぎらないと思う。原作に忠実にして伝えきるにはもっと深く濃く精密な演出が必要だと思う。
音楽を舞台上の楽器で演奏するのはなかなか良い雰囲気であったし、生ならではの演者とのアンサンブルが成功していたと思う。
嵐や羊の群れを人間で演じ、シームレスに人間になったりする演出はとてもよかった。
細かいことをいうと、時がたったことを感じさせるメイクなど工夫がほしかった。また、コミカルなシーンでのもう一歩の突込み、しつこさ、粘り、工夫があれば爆笑できたし、芝居全体が引き立つはず。
ラストシーンは感動的に演出できていたと思う。
来年は、原作に忠実にやるならもっと厳密に演出してほしい。個人的には、原作を学生の感性で新たな物語に作り替えるくらいのシェイクスピア理解を求めたい。
座席位置が編集できないので、ここに書きます。
1階10列21番
満足度★★★★
とても興奮しました。
興奮という言葉が正しいのかよく分からないのですが、観終わったとき心臓が異常なくらいドキドキしてました。
とても面白く、見応えがありました。
個人的には衣装に目が行き、すごく色合いがよく、素敵だと思いました。
笑いあり、シリアスあり、ダンスもあり、内容が盛沢山で良かったです。また、文プロの脚本の持ち味である、分かりやすい・親しい脚本には今年も共感出来ました。
主役の薄平さんが昨年に続きとても良かったです。
4年生みたいですので、来年以降見れなくなるのが残念に思います。
来年も是非観たいです!
★の細かい理由はネタバレBOXにて。
満足度★★★★★
アンサンブルがすごい。
過去3年参加していたので、絶対に内輪目線では見ないように心がけましたが、無理だったのでしょうか、すごく、感動してしまいました。特に年々アンサンブルの使い方がどんどんと上手になっていて、今年のは本当にすごかった。羊飼いたちのお祭りのシーンにはたくさんの躍りに心躍りました。シチリアの、シリアスなシーンとのギャップを見事に生かしていたと思います。
ホクホク