満足度★★★★
あの村には
「愛」がありました。
愛する人と一緒なら住むところなんて関係ない。
愛する人との思い出がある場所ならずっと住んでいたい。
あの村の人々にじわじわと染み込んでゆくそれのように、
私の心にも観たときよりも時間の経過した今のほうがじわじわ染みてきている。
明日も明後日もきっと考え続けてしまうのだろう。
時が経ってこのことを思い出さなくなったとしてもきっとずっと忘れることはない。
満足度★★★
谷賢一の世界が全開
作演出の谷氏の今の演劇的・世の中的な関心が凝縮した舞台だったように感じた。だから、というわけでもないが、谷氏の作品を観たことがあると、全体の雰囲気に既視感がある。彼ならこう作るだろうという部分が想定範囲内に思えてしまう。
満足度★★★★★
フィクションだけれど…
限りなく現実に近いんだろうなぁ…と思うのは、今だから?
4年前に観ていたのならそう思わなかったかも。
役者さんたちはみんな素敵。
中でも堀さん中村さん石丸さん百花さんたち女性陣が特に。
観ている最中よりも、後からいろいろ考えさせられる。
終演後の舞台を眺めていたら切なくなった。
満足度★★★★★
チェルノブイリ原発事故のその後を題材に
舞台には湿った土が盛ってあり、この土が壁をスクリーンに見立てた映像に見事にマッチしてリアルな雰囲気を醸し出す。映像なくして物語は成立しないほど、時の流れの残酷さを描写していた。登場人物の名前から察するとやはり場所はロシアの片田舎ナジロチ。原発事故から30km離れた村での情景を綴った物語。クリニカ演じる中村梨那の子供子供した元気溌剌な表情や行動がとっても素敵だ。ナターシャ役の石丸さち子のおっかさん的な演技力が群を抜いて秀逸。惜しむらくはジーナ役の加藤泰子が少々あがってたようでカミが目立ち、ギクシャクしていた。後半は良くなると思うが・・。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
チェルノブイリの記憶
4年前の作品の改訂版だそうですが、あまりにタイムリー。遠い国のお話でなくなった現実を考えると悲しい。メッセージ性が強すぎて、芝居として観るには重かったです。
満足度★★★★★
怖かった
重いお芝居だった。
とても4年前に上演されたとは思えない。
あらためて、放射能汚染や原発問題について考えさせられる。
演劇が少しでも問題提起になれば、と思わせる作品だった。
満足度★★★★★
自分ならどうするのか
過去の事故をモチーフに、放射能汚染された地域がいかに無視され、いかに滅びていったかを描いています。ジャーナリズムとは違う演劇のおもしろさは、目の前の役者の台詞、動きを見ながら「こういう立場に立ったら、自分はどう行動するだろうか」という想像力を、リアルに駆使できることです。この芝居は、舞台の特性を最大限生かしています。
この芝居のよさは、人々の心の豊かを深く表現している点です。豊かなものが、実感を持って失われていくところに悲劇がある。だからこそ忘れられない芝居といえるでしょう。タルコフスキーの「僕の村は戦場だった」を思い出しました。
満足度★★★★★
今でもどこかで起こっていそうな
今、日本のどこかで起こっていそうな、今後、日本のどこかで起こりそうな話でしたね。恐ろしい。初演は見ていませんが、今回の方が絶対にインパクト大なはず。
満足度★★★★★
お土産(宿題)一杯、胸一杯。
たくさん貰って帰って来たって感じで、言葉に困っています。
特に、コミュニティを拒絶して生きてきた人。
コミュニティに拒絶されて生きてきた人。
自分の愛情に自信が持てない人。
ぜひ、観てみてください。
もちろん、答えなんて出ないんですけど…。
でも、自分の世界に今まで無かったものが、伝わって来るんです。
登場人物は多いので、早めに座席を確保してパンフでの予習をお薦めします。
それにしても。
谷さんの演出は、前回の「モリー・スウィーニー」を経て一周り懐が深くなった気がします。
ニビ色が深くなって行くと何色になるのか、楽しみです。
満足度★★★★
私たちの話となった。
セシウムって何?って感じの4年前に見ていたら、たぶん「ふ~ん、そうなのね。」って冷静に見ていられただろうけれど、今は違う。これ、もしかしたら私たちの10年後?!って、思ったら、ほんとに恐ろしくなった。私たちも目に見えないから見ないようにしてるだけ。
満足度★★★★★
Caesiumberry Jam
面白くもあり上手くもある舞台。
1986年の大事故後、30km離れた農村に生きる人々の生き様を、薄暗く映し出す快作だった。
開演前の舞台は一面敷き詰められた土と1台のテーブルというの質素なつくりで、観劇後は小道具が散乱し、荒れ果てて誰もいなくなった寂寥感が充満していた。
タイトルの「Caesiumberry Jam」。なんとなく惹きつけられる響きだった。
満足度★★★★★
今も
一夜あけた今日も作品が脳内リプレイしている
題材の重さではなく、描かれていた命、愛、強さ、弱さに身体も思考も絡めとられてしまった昨日
写真は、ファインダーを通して被写体へのカメラマンの心情も撮ると聞いたことがある
だから、余計、人間が私には浮き彫りになった
そして、この内容であの猫の存在感は強烈だった
初演は4年前だとか、劇団新感線が髑髏城の七人を7年ごとに再演しているが、この作品も4年ごとに再演でみたいですね
あと、パンフレットは是非手に入れて欲しい
満足度★★★★★
これは,是非お勧めしたい!
ひょっとすると,2011年を代表する作品になっちゃうんじゃないか?って途中から思いながら観てました。
細かいことは他の方がうまく書いておられると思うんでそちらを御覧頂きたいですが,小劇場とか演劇とかの大切なところと自分が思うところとして,風刺・皮肉などとともに,時代感覚が挙げられます。
先見性も時には予言と映ります。
失礼ながら,劇場型結婚式?谷賢一なにしてんの?とか思ってましたが,初観劇ながらこれは恐れ入りました。ナニか持ってるわ,この人。
次作にも大いに期待いたしております。
満足度★★★★
泥くさい
その事実をひた隠すように、まるで何事もなかったように生きる人々。
しかし時が経つにつれ否応なしにも悲惨な現実を受け入れなければならない。
なぜもっと早く向き合わなかったのか、現実から目をそらしてはいけない、
しかし生きることはとても泥くさいことなのだと、まざまざと見せつけられました。
テーマが重いだけに、序盤、中盤の登場人物はかなり明るい!
特に子供役の中村梨那さん、元気な児童で見ているだけでホントに微笑ましかった。
満足度★★★★
引き込まれました。
カエラマンのように俯瞰で見ているようで、いつのまにか引き込まれました。セット、役者さん、物語、そして終演後に配られたパンフ。最後の一言だけはまだ引っかかっていますが、凄く決まった作品だと思います。
満足度★★★★★
すっきりとした後味の悪さ
待ちに待ったダルカラの再開公演。まずは復活おめでとうございます!
内容も期待を裏切らない、素晴らしい作品でした。
パンフレットも是非手に入れてもらいたい(笑
満足度★★★★★
パンフレットも ぜひ
今日と、
いつかの後の日にと、
で、観て感じることが違うかも知れない と、思う 公演な気がします。
この舞台を、 観たほうが いいと思います。