Caesiumberry Jam 公演情報 DULL-COLORED POP「Caesiumberry Jam」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    Caesiumberry Jam
    面白くもあり上手くもある舞台。
    1986年の大事故後、30km離れた農村に生きる人々の生き様を、薄暗く映し出す快作だった。

    開演前の舞台は一面敷き詰められた土と1台のテーブルというの質素なつくりで、観劇後は小道具が散乱し、荒れ果てて誰もいなくなった寂寥感が充満していた。

    タイトルの「Caesiumberry Jam」。なんとなく惹きつけられる響きだった。

    ネタバレBOX

    大事故後のナジロチ村を取材したカメラマンと、民生委員が2006年の東京から写真を通して過去を掘り返す。そこには、大事故で深い傷をおった(負いつつある)明るい村民の姿があった‥。
    この過去への遡りが、1991、1993、…というように間をあけて行われる手法でとても上手いと感じた。その間の描写をなくすことで時間の経過をしっかりと表現し、村から人がいなくなる場面を際立たせている。

    序盤から明るくpopな空気でもあるが、その後ろにある凄惨な事実がいつ顔を出してくるのか、恐る恐る観ていた。終盤のリューダ(と夫)のくだりとか、一番恐ろしかった。

    演技はみな上手いと思うが、クリニカ役の中村梨那の子供演技が特に素晴らしかった。あと、ナターシャの石丸さち子。いや、みんな上手いんだけど。

    0

    2011/08/22 23:38

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大