満足度★★
もっと感覚を広げて!
シリアスな雰囲気がどうも苦手な私には“かったるくて”でも“これからどうなっていくの?という疑問が絶えず付いてくるのはストーリーにある意味面白味があるからなのでしょう。出演者は各々のキャラを忠実に演じていたようですが、全体的に重いというか、遊びがないというか、そして運びがまどろっこしい!空間も狭苦しい。私もかなり観客の想像力に頼っているように感じました。―――ので、勝手にアニメSF感覚に仕上げたら、もっとテンポも上がって、面白いのではないかとか、前線基地だけでなく、都市では何が起きているのかとか、想像し、もっと世界を広げたものが観たいと思いました。
自己批評
迫力のある芝居だった。面白いのか、面白くないのか良く分からなかった。それは、良くも悪くも観客の想像力を充てにしすぎていたのでは? これは劇作家の問題なのか、演出家の問題なのかは不明。G.com唯一の俳優、佐藤晃子は完全にはまり役だった。案内された。三つ目がとおるの「わとちよこ」に見えた。漫画の人が舞台上にいた。マルガリータ役の重盛玲架は天才過ぎ。完全にG.comのメソッドを体現しているように思われた。まだ中学生なので、無限の可能性があるなかで、万が一だが、あんまりおすすめできないが、100万が一、演劇界に、そして女優業をやったら舞台に咲く、大切な大切な一輪の花になる可能性を感じた。もちろんあくまで可能性。良くも悪くも「可能性」についての物語だったんだな、っと感じだ。再演があれば是非見たい。
(2011・8.3文章修正 三浦剛)
満足度★★★★
魅力的な・・・
映像的な舞台だったような・・・演出で見せているのだと思う。
空間にあったシンプルな舞台装置に音・照明・衣裳は良かった。
2時間の長さを感じなかった。
満足度★★
ううん
評価わかれてますね。
野田風の作品をやるのか?といろいろ期待していきましたが、
役者さんは個々に素敵でしたが、やはり怒鳴りあいが多くて少し耳障り感がありました。(そういう演出?)
満足度★★★
複雑な伏線、しかしあっさりと・・・
この芝居も、ユーザーの評価が大きく分かれているが、
私には残念ながらイマイチに感じられた。
開演前の舞台風景は照明の効果もあって美しく、
やや暗めの中に木製の結構立派な椅子が2つ横に倒れていて、
これから起こるであろうドラマを観る者に何となく想像させる。
さて、大体の筋は他のユーザーのレビューですでに紹介されているが、
「実験都市」の役人達(?)と、「実験都市」から別の裏都市への亡命者達、
これらのグループが前半は交替して登場し、
その後これらの登場人物が混じり合って、さらに進行していく。
さらにその後、「裏都市」から逃げてきた少女も加わる。
それで、すでに書かれていることだが、前半しばらくは伏線が多く、
背景や事情が良く分からないまま、専門用語(?)的な台詞が一杯出てきて、
少なくとも私には、中々頭を働かせ回転させなければ
付いていけない内容であった。
ところが、前述の通り、初めは別々に登場していた人たちが一堂に会して、
話をするうちに、これらの「伏線」が氷解してしまう。
まあそれは、分かりやすくなったという点では良いことなのかもしれないが、
ちょっと拍子抜けの感が……。
だって、「伏線」というのは、話が進むにつれて、
じわじわ氷解して行った方が、楽しいですからね。
結局は、作家が書いた話を、実験都市の指導者がそのまま実行している、
ということらしいけど、「まあそうなのか」と思えばそれまでだけど、
この辺もすっと腹に落ちない気がして…。
それから、役人達の隊長らしき人は、初めはいささか頼りなく、
しかも何を頼んでも「都市からの命令」というだけで、
いわゆる「典型的公務員」というタイプなのだが、
急に性格が変わって、劇場的な指導者タイプになる。
このあたりが特にそうだが、不必要な怒鳴り合いが多く、
その辺もちょっと個人的には引いてしまった。
ところがさらにもう一度性格が変化し(?)、
亡命案内人役の女性と恋に落ちてしまうと、なぜか優しい家庭人になり、
裏都市から脱出してきた少女まで愛しむようになる。
別に体験を経て変化することは悪くはないのだが、
変化する理由が私には釈然としなかったのですよね…。
あと、細かいことであるが、亡命者グループの売春婦役の女性は、
終始シュートパンツ姿で、まあそれもいいんだけど、
ただ、亡命途中で、人工太陽が消えて砂漠で
急に酷寒に襲われるシーンがあって、
他の人達は、冬支度のような格好になるのだけど、
この人だけはそのままで、特別寒がっている様子もないまま。
こういうところにも少々違和感を感じてしまった次第。
満足度★★★★★
とても面白く拝見しました。
全人類の幸福を実現する為に作られた「実験都市」で生きる人々の物語。
舞台の「仮想」と僕らの居る現実、実験都市という「仮想」と僕らの住む現実、役者の演技の「仮想」と僕らの関わる人間関係など、様々なリンクを促すヒントが提示されてました。
答えを一切出さず、あくまでもリンクを促すのみの手法は、大変知的好奇心を刺激される良作だったと思います。
俳優さんはセリフが歌う方が半数ぐらいいたように感じましたが、力ある方が多かったように思います。中でもワンさんの役の方が抜きん出て素晴らしかったです。その次にアンドウ役の方が素敵でした。
満足度★★★★★
観劇
見てきました
様々な人種がでてくる作品で違和感なくできるのは宝塚しかないのかなと思う
というわけで、様々な人種がでてきます
きっと日本語堪能な各国の方をキャスティングするとより明確になるだろうな
吹替版を生でみるかんじで
全員日本人でやっても面白かったのですが、差別とかいう台詞があったからそれがより明確になるともっと広がりそう
面白かったです
満足度★★★★★
素晴らしかった
前半から演者の芝居、迫力にグイグイ惹きこまれていきます。
が、真骨頂は中盤、後半、そしてクライマックスへの流れじゃないでしょうか。
もともと三浦剛の作品が面白いのは脚本の完成度の高さにあると思うのですが、この作品では演出家としての魅力が存分に出ています。
満足度★★★
うーん
設定としてはすごく面白かった。そして役者さんたちの演技も素晴らしかった。
でもなぜか入り込めなかった。何でだろう…って見終わった後考えたのですが、観客の想像に任せる部分が大きすぎて、僕にはついていけない部分があったからかなと思いました。
あと光と音が激しすぎるときがありました。
満足度★★★
観てきた
照明や効果音でスケールの大きな物語を作り出していると感じた。
が、どうも自分には叫び散らすセリフの演出に入り込めなかった。
なんとなく言いたい事、やりたい事は伝わってきたが説明不足でモヤモヤしたままだった。
アフタートーク面白かった。
満足度★★★
幸福の実験とは
チケットプレゼントにて観劇。
面白い設定に興味は引かれるものの、謎の部分が多く注意が散漫になってしまい、何がいいたいのかわからないまま終演してしまった。
演技は皆安定していて、中でも小石川祐子が良かった。
満足度★★★★
魅せられました
未来の実験都市を描いたSF大作。話には謎の部分が多いけど、キーワードがいろいろ出てきますし、セットは簡素ながら、役者さん達の熱演や効果的な音響もあって、想像を掻き立てられます。2時間魅せられました。
満足度★★★★★
「滅びの都」からの再生
あまりにも素晴らしい舞台だった。どんなふうに褒めてもきっと足りない。物語は未来都市で生きる人々を扱ったSFものだが、舞台セットは椅子のみで殆どない。音響と照明、衣装とキャストらの演技力でもって、観客にそのシーンを想像させるという技。しかし、ワタクシには、風の吹きすさぶフカイの砂漠の真ん中にひょっこり現われた実験都市の情景が目に見えるようだった。またこの壮大な物語を書いた三浦剛の頭脳に改めて驚かされる。
序盤で撒いた伏線の回収も終盤できっちり掴み取る。主役は案内人(佐藤晃子)だったが、彼女の衣装はどことなく「風の谷のナウシカ」の旅人のようで、ひじょうにさまになっていた。また、案内人が肉の塊となるラストは一枚の切なくも美しい絵を観てるような芸術的シーンで泣きたいほど狂おしい場面だった。そうしてあまりの感動に泣けた。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
この環境で幸福は無理!
と、特に女性は感じるのではないだろうか?当らないとはいえ砲弾が飛んでくる、食べ物は缶詰、こんな場所に女の幸福はない。実験都市以外はどんな生活をしてるのだろう?誰がこんな実験を始めたのだろう?いろいろ疑問がわいてくる物語である。物語にはあまり共感できなかったが、芝居としては演技力のある役者陣が揃っているので、見ごたえがある。
満足度★★★★
世界観が良い
照明がとても効果的だったのと
音も、観客を不安にさせるのに十分な(良くもわるくも)効果があったと思います。
また、劇場・空間の使い方がとても良かった。
世界観が守られていて
ひとつの物語としてしっかり見ることができました。
満足度★★★★★
無題65(小松さんに捧ぐ)
小松左京さんが亡くなりました。星さん、光瀬さん、クラーク、ハインライン、アシモフ、レム。胸躍らせて読んだSF作家たちは鬼籍に入ってしまいました。「観たい!」にも書きましたが、いまどきストルガツキー兄弟ですよと言ってすぐわかる人がいるのでしょうか(ウォシャウスキー兄弟くらいのインパクトがあったわけでもないですし)。
私は、学生時代SFばかり読んでいました。いえ、マンガ(萩尾さん)も映画もアニメもSFなら何でも。ですが、正直なところSFのお芝居が面白く思えるかとても心配。みてどうだったか…SF好きでよかったと心底思いました。センス・オブ・ワンダー、役者さんと衣装と音響と照明と。壮大な時間の流れと滅びへの畏れ。それでも立ち上がり歩み続ける。それは、アフリカから未知の世界に挑んだ何世代も前の祖先の姿をみているようでもあります。燃えたぎる太陽。何回もの大絶滅。そして生命の再生。会場をでて見上げる夜空の遠い向う側、どこかでこんなお話しがひとつあってもいいなと思ってしまいます。いつでもいいです、再演して下さい。
近所の図書館で「滅びの都」を予約。心配していたように500ページもあるようです。