IN HER TWENTIES 公演情報 IN HER TWENTIES」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
21-37件 / 37件中
  • 満足度★★★★

    女優博覧会?
    10人の女優さんを贅沢に使った公演で、
    緻密に練られた台詞のやりとり!
    いつもながら面白かったのですが.....

    ネタバレBOX

    20歳〜29歳までの10年をそれぞれの年齢1年を、ほぼ実年齢の女優が演じる配役に、まずやられ、
    それぞれの年齢の自分とのやり取りを電話などをうまく使って噛み合わせる台詞のやりとりもさすがでした。
    ただ、なにかもうひとつ、欲しかった気が残りました。
  • 満足度★★★★

    女性の20代
    人生のヒロインが鮮やかに描かれる。

  • みんなが私
    なんとなくの距離感。なぜか今日もノリがよくありませんでした。なので以下駄文

    ネタバレBOX

    女性が横一線に並んで自らを語る...というのは、「解体されゆくアントニン・レーモンド建築」でみています(このときは9人)。違いは、語っている「自分」が一人かそうでないかと、動き(体育館を駆け巡る)。
    上野さんの作品は「りんごりらっぱんつ」を2回みて、「わたしのせんぱい」がみたくてシアターグリーンに行ってるので好きなはずなのですが、今回はノリきれませんでした。それぞれの役者さんはとてもよい雰囲気なのに全体としてみたとき「一人なんだよ」と自分に言い聞かせられないというか、設定に素直に入り込めないというか。最前列でみていると、ライトにあたり、お話をしているときと、後ろに座っているとき。みなさんその表情の切り替えが巧みで、「20歳」と「29歳」のやりとりでも、あえて話をしていないほうをみたのですが、これもよく感情を現していたと思います。今、一晩寝て、買い求めた脚本を読みながら書いています。思い出しながら、ということは、相当、自分のフィルターがかかっているはずで、やっぱりいいお話だよね、と感じながらも、劇場ではもうひとつノレなかった自分がいたこともよく覚えているのでした。

    劇中流れたのは、ラフマニノフ? (Somewhere in Timeで使われていた?)
  • 満足度★★★★★

    素敵な空気
    雰囲気作りがうまいですねー。ずっと引き込まれました。見てよかった!

    ネタバレBOX

    20歳と29歳の差だけ見るとまるで別人なのに、その変化はすごく自然なことの積み重ねで起こっている。人間ってそうやって成長していくんですね。
    役者さんの実年齢までこだわっているところがすごい。
  • 満足度★★★★★

    上野さんファンとしての期待を
    一切裏切られない公演でした 
    脚本が綺麗で演出の仕方がトリッキーで
    「あぁ、こうやって描けば人間の10年って綺麗に70分で収まるんだ」
    と感心しました
    本当に好きです

  • 満足度★★★★

    いいなぁ
    この感覚。
    両端、始めと終わりを繋ぐ半円状の鍵盤が色と音を出して演奏するような
    10人のリアルな女優さん達を贅沢に使った、楽しい一人「達」語り。
    バランスもいいですね、まぁ多少は人によってリアルな年齢より前後する
    風貌・性格の女優さんがいるので入れ替えもありな気がします。
    オール男子ならコメディにしかならないよたぶん

  • 満足度★★★★

    夢で
    みたことがありそうな、お話でした。
    20歳から29歳のひとりの女性の年代によって考え方や生き方が10人の女優さんによって とっても面白く展開されていました。
    斬新だけど とっても安心できた作品だと思います☆

  • 満足度★★★★

    10人の女優を贅沢に使った良作品。
    1人の女性の20代を10人の女優で描く手法。とても楽しくみさせてもらった。(公演後、チラシを見たらきちんと書いてありましたね)

    言ってしまえば、1人の女性の独白みたいなもので、動きはさほどないのだが、照明や構成、セリフに趣向を凝らして、舞台の熱を70分保ち続けていた。

    演技では、冬月ちきが好みだった。梅舟惟永はこういう舞台でやはり冴える。

    ネタバレBOX

    椅子取りゲーム後のオープニングが上手い演出で、一気に興味をひかれた。また、各年代の役のセリフが交錯するような台本も、面白い。しつこくなく話の邪魔にならない。

    20歳(榊菜)と29歳(冬月)は、誰かのインタビュー?に答えるようなスタイルで、21歳~28歳は、独白もあればそれぞれに意見を向けたりする。上手から20→29と半円状に椅子に掛け、同じ空間に10年間の彼女がそれぞれを主張する。その中で、彼女の20代がじわじわ浮かび上がる。

    最後、20歳と29歳の会話が超現実的に交わされ、29歳は未だ忘れられないショウタ?に会いに向かう。
    浮き沈みのある20代を経て、彼女はどんな30代に突入するのだろうかなと思った。
  • 満足度★★★★★

    あたたかい
    10人の魅力的な女優さんと新鮮なアイデアを使って、一人の女性の成長をあたたかい目線で描いていた。優しくて丁寧。

  • 満足度★★★★

    美しいことは良いことだ
    演出が面白いのと女優さん達がきれいで贅沢。
    センスが良くて気持ちの良いお芝居でした。

    やっぱり梅舟さんが良いです!

    ネタバレBOX

    後半の過去の思い出のメールを読むシーンは圧巻でした
  • 満足度★★★★

    堪能
    取り立てて大きな出来事がある訳でもなく淡々と話は進むのに、ずっと釘付けにされてしまう。音楽の選曲・使い方も好みです。(照明の切り替えは気になってしまった。)
    これだけ個性的で魅力的な女優10人も集めておいて70分強で終わらせる勇気(?)。繊細な演出も魅力ですが、大胆に削ぎ落とすことにより本質のみを残すというのが上野作品の肝なのかもと思ってしまった。

  • 満足度★★★★

    美しい
    安心して見られる作品でした。
    ただ自分には優しさが足りないのか、
    あまりにも美しい作品過ぎて、心に引っかからず。
    でも、素晴らしい作品であることは確かです。

  • 満足度★★★★

    もの凄いドラマはないのだが、一人の女性としての物語はある
    どちらかと言えば、実験的な舞台なのに、すっと身体に入り、とても心地良い。
    美しくまとまりがあり、センスのいい舞台だ。

    その美しさは「過去」のことだから、ということもあろう。

    ネタバレBOX

    基本としては、1人舞台×10人なのだが、ところどころで見せる、台詞のシンクロがうまい。
    それは、戯曲や演出もあるのだが、役者同士の呼吸や声のトーンの合わせ方がうまいということもある。
    別の話題について話している2者の会話が、付いたり離れたり、でとてもいいのだ。

    21〜28歳までがリラックスした部屋着というのもうまい設定(衣装)だと思う。
    つまり、外出着に身を包んだ20歳と29歳が誰か他人に話している(フォーマルな会話)のと違って、よそ行きではない、本音を語っている(インフォーマルな会話)ように見えるからだ。

    女性の(こういう言い方は、差別的だったりセクハラだったりするのかもしけないが)、微妙な年齢である30歳を目前とした29歳が、20代を振り返る。さらにまだ先を知らない20歳が、まだ見ぬ未来の自分を語る。

    つまり、取り上げられた20代というのは、10代とは大きく違う。それは「就職」「結婚」や「自立」というキーワードが大きくなってくる。つまり、社会や人生(これからの一生)との関係で、何かを諦めたり、何かを目指したりということを「選択する」時代でもあるからだ。
    もちろん男性もそういうことにおいてはある部分同じだが、「30歳」への意識は女性よりは低い。男性にはあまり「30歳までには」という意識がないからだ。

    女性にとって微妙な20代。
    本人からすれば、いろんなことが起こっている。
    それは、もの凄いドラマはないのだが、物語はある、ということだ。

    特に「恋バナ」はとても重要(笑)。20代のほぼ全編で、思いを寄せた男性との関係が、ひょっとしたら、と思わせる甘いラストを含め美しく仕上がっている。
    たぶん、本当は、混沌とした時期だけでなく、いろんなドロドロとしたこともあったに違いないが、過ぎてしまったこととして語る29歳にとっては、美しい想い出となっている。
    「過ぎてしまったことはすべて美しい」というところか。

    それは、この舞台の形式になている、「誰かのインタビュー」に答えるということで、深い話までしていないということにもつながってくる。

    先に書いた「本音」を語っているようで、実は浄化された「想い出」を語っている。もちろん本音もそこにあるが、あえて触れないこともあろう。
    そういうパンドラの箱を開ける必要はないのだが。
    自分で語る自分の歴史は、都合のいいように改変されていくのはしかたがないのだが、そこのズレが少し見えてくると、さらに深みが見えてきたような気がする。もし、これが女性が描いた物語だったとしたら、たぶん結構な陰やトゲがあったような気もしているのだ。

    この舞台では、唯一、20歳の自分が未来を無邪気に語る姿は、すでに過ぎてしまったことを知る29歳にとっては、かなり厳しいものである。
    思い通りにならなかった9年間。
    しかし、後悔はまったくしていないところが潔い。
    自分が選んできた道には、迷いはあったとしても、間違っていなかったという自信のようなものがあるのではないだろうか。
    言い訳などをしない29歳の彼女はとても強くて美しいと思う。
    果たして、誰もがそういう姿でいられるものなのだろうか。

    そう考えると、「こうありたい」あるいは「こうであったらいいな」という願望が舞台にあったのかもしれない。いや、女性は常にそうなのかもしれない(と、男が勝手に思っているということかも)。

    男性から見た女性は美しい、ということでOKかも。

    劇場を出て帰りながら思ったのだが、30〜39歳編もあると面白のではないだろうかということ。例えば、今回の20〜29歳編上演から休憩を挟んで30〜39歳編を上演する、なんていうのは面白いのではないだろうか。

    しかし、男性編はつまらないだろうなと思うのだ(笑)。
  • 満足度★★★★

    もっとこの時間を過ごしていたかった
    とある20代女性の20歳から29歳の10年間を10人の女優で描き出すとの事だったので、見せ方はある程度予想していたが、予想以上の見せ方でした。さすが上野氏でした。

    ネタバレBOX

    20歳から順番に見せて、年代ごとに演じる女優が変えながら見せていくのだろうと思っていましたが、全年齢を演じる女優が舞台上に出ずっぱりで、20歳と29歳の女性が面接している場面にして、20歳は今後の10年間の豊富的なのを語り、29歳は過ごしてきた10年間を振り返り、その間に各年齢のエピソードが入るお話になってました。
    また時たま、2つの年代を演じる女優が舞台上に出て、それぞれが台詞を喋るのだが、その台詞が別の年代に対する相づちのような感じになってました。
    少し中盤あたりに、さらに世界観に引き込むエピソード(パワーか)がほしい感じはありましたが、非常によかったですし、面白かった。
    そして、もっとこの時間を過ごしていたかったです。
  • 満足度★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★★★

    ずっと見てたいくらい
    一人の20代の女性の10年間の機微を、過剰に力んでみせることなく、淡く愛しく表現する、居心地の良い空間でした。そうか、上野さんの作品はこの絶妙な感じが評価されてるんだなって確認出来て良かったです。
    そうだよなーと思える共感があちこちに詰まっていて、物語の中に自分が溶け込んでいると、良いなと思うセリフが自然に出てくる。個性豊かな女優さんが揃い、巧みな演出で、普遍的な物語をここまで素敵に出来るのかと驚きました。

    ネタバレBOX

    10人一役という大胆な構成で、20~29才のそれぞれの年齢代表が登場する。20才と29才はインタビューを受けていて、他の年の自分達はそれを見ている。自分同士が会話してるのが見てて楽しい。それぞれの年齢の時の思い出が交錯する時に、まるで会話してる様に見える演出にはシビレた~、たまらない。物語の終盤、昔の携帯メールを見返すシーンで次々に思い出の詰まった言葉が飛び出すのに圧倒されました。
  • 満足度★★★★★

    28歳ってことで
    20代も終わりになってきたボク。そんな時にこの芝居が見れて幸せだった。
    一人の女性の20代を20歳から29歳まで10人の役者が演じる。時には一人芝居をしたり、時には言葉遊びをしたり、時にはガールズトークをしたり。でもそれは一人の女性の20代なんだよね。いやー。面白い。
    ストーリー、セリフに無駄がなく、その良さを役者がいい感じで引き出してくれているので飽きずに見られました。ってーか、どんどん引き込まれていく。とにかく面白い。
    20代の人は20代の自分と重ね合わせながら、30代の人は過去の自分を思い出しながら見ると共感できるところがあるのではないでしょうか?
    脚本もきれい、役者もきれい、照明もきれい、舞台もきれい。とにかくきれい尽くしのお芝居。ニヤニヤがとまりません。

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