無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています) 公演情報 無い光/変な穴(御来場ありがとうございました・御感想お待ちしています)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 37件中
  • 満足度★★★★

    無い光&変な穴(女バージョン)観劇
    無い光と変な穴(女バージョン)を観劇。

    ネタバレBOX

    「無い光」
    長編になる事により物語に厚みが増し、また遊べる(描ける)要素が増えた為、作品として面白さはアップしてたように感じました。

    自ら命を絶った場合、光が見えないというのは、その通りだと思うな(そんな状況になった事はないですが)


    「変な穴(女バージョン)」
    キャラクターの関係性がなかなか絶妙で、また役者とキャラクターが当て書きのように見事にマッチしていた。
    なかなかコミカルに描かれていて面白かったです。
  • 満足度★★★★

    変な穴(男)
    MUにしてはおとなしいと感じた(女)も実はかなり味が濃く、こちらはそれをさらに煮しめた感覚?
    また、こちらのオチの方が整合性はある気がするも(女)の結末の方が流れとしてしっくり来るように感じる。
    次に上演の機会があれば初演準拠とその反転で観てみたい。

  • 満足度★★★★

    変な穴(女)
    通いの「ドレー」たちと彼女たちに司令する男を中心にした物語。
    ヘンなキャラ勢揃いではあるが、(男)バージョン(この時点で未見)に比べればMU作品としてまだおとなしい(笑)気がする。
    ということで間をあけて観る(←ある意味正解?(笑))反転バージョンがさらに楽しみに。

  • 満足度★★★★

    無い光
    「視点」版より笑える部分が増えたことで奥行きが出て立体的になった、あるいは直線的だった「視点」版に対して丸みを帯びた感じ。
    といっても「視点」版のテーマをストレートにぶつけるストイックな感覚も捨て難く、そちらもまた観たくなってしまう。
    また、「光が見えない」ことに関するあたりはやはり心に響く。

  • 満足度★★★★★

    「無い光」/「変な穴(男)」
    の2作品観劇MUは多分これで4作くらい?観ているかと。
    「変な穴(男)」は、MU節って感じで、まぁ。★★★☆☆

    「無い光」が格段に面白かったので、本コメントの評価はこちらへ。
    脚本が良いインプットとアウトプットで出来ていて、
    ハセガワさんの脚本力に今後期待しておきます。
    あとはやはりキャストの力かと。
    とても面白かったです。

  • 満足度★★★

    なるほど。
    正直、退屈なシーンは多々あった。
    が、脚本・演出のやりたいことは明確なように思ったので、
    集中が途切れるなどということはなかった。
    むしろ、「おっ、もう終わりなのか」といった印象。
    あの世界にもっと浸りたい、とまで思えなかったのは惜しいところか。

    役者の芝居はもっと演劇然としていなくて、
    自然なリアクションで魅せたほうが、
    作品の雰囲気と合っているのではないか、と思ったのだが。
    意外にお芝居お芝居していて、違和感を感じた。

    結局は好みの問題か。

  • 満足度★★★

    好みではありませんでした
    「穴」の女バージョンをみました。舞台セットから金持ちという説得力は伝わりません。脚本・演出・役者からは本気の情念が伝わりません。上辺だけな気がして、自分の心は動きませんでした。軽い感じがしました。でもみんな面白いという評価をしているので一般的には面白いのだと思います。

  • 満足度★★★★★

    とても,楽しめました!
    変な穴(女)観てきました。シュールな設定は心構えして行ったんですが,これは楽しかった!
    まず太田守信さんに,目がテン!これは凄い人を発見してしまったわ!あのイカレぶりがたまんない!

    松葉祥子さんのイジラレぶりも印象に残りました。ちょっとマゾの方かも?大河ドラマ出演中ってことで,1回分隈なく観たけどよく解りませんでした。いや,次回も大・大・期待です!

  • 満足度★★★★★

    「これから」のための作品
    野蛮でデリケートでポップな、MUらしさがつまった作品。
    20世紀の、最高のレクイエムで、21世紀のこれからの最高のプレリュード。
    恥ずかしさも、乾いた気持ちも、センチメンタルも、ぜんぶひっくるめて、過去と未来が、かくじつにつながった。

  • 満足度★★★★

    『変な穴(男)』を観た
    有り余る金を持っていながら心にぽっかりと穴を持っている女富豪と奴隷のお話。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    こう書くと、大抵ゴージャスでセレブな女主人とイケメンの奴隷達を彷彿とさせるが、今回の登場人物のキャラクターはそんな彷彿を根元から切り崩したような役者らだ。

    一晩で億単位の金を稼ぐ女は見た目普通だし、その金で飼っている男奴隷はアニマルランドさながら、イケメンは一人もいない。ワタクシがもし一瞬でもこの女だったら?・・と想像して、その想像をどう膨らましても、これらのアニマルを飼おうとは思わないのだった。笑

    究極、金で買えないものはない。そんな気になってしまうのがセレブというものだ。しかしどんなに金があっても心に空いた空虚感は埋められない。しかし金がなくても空虚感は心にきちんと当たり前のように存在するから、考えたらやっぱり金があったほうがいいのだ。笑

    今回のお話はその穴を埋めたいと思う女が奴隷を使って、究極の金の使い方をビデオに撮らせ、それを観ながら憂さ晴らしをするというもの。

    バカバカしい趣味だがパット見、セレブとは縁のない普通の女が、これまたパット見、誰にも飼われないようなアニマル軍団を使う情景が滑稽で堪らなかった。笑
    終盤、女が一人で逃げるシーンは奴隷を助けるという概念すらなく、それは蒋介石が沈む船のお宝を守るために奴隷を海に突き落とした光景に似ていて、その不条理がここでは正常なのだった。


  • 満足度★★★★

    変な穴(女)
    独特の状況ながら余分な説明抜きにテンポよく話が進む。人間の心理に潜む部分がむき出され、このような作品はとても好きだ。上演時間90分。

  • 満足度★★★★

    非常識の中の常識
    何とか滑り込みで1本だけ『変な穴(女)』を観劇。
    予想以上に面白い。何だろう台詞の面白さが一番かな。
    男ver.も激しく観たいが時すでに遅し。
    ドレーたちの奇妙な連帯感に、
    なぜか「レディ・ジョーカー」を思い出す(内容は全く関係ないです)。
    初見の太田守信氏はお見事だったなぁ。

    ネタバレBOX

    終盤の台詞「ケーキ買ってこい」がツボだった(笑)
  • 満足度★★★★

    無い光
    以前に観たものよりも
    色に染められることなく
    戯曲の骨組みがそのままに演じられているように
    感じました。

    その分、人物たちのあからさまな気持が
    しっかりと伝わってきたように思います。

    ネタバレBOX

    以前観たものは
    物語全体をヴェールのようなものが覆っていて
    それがキャラクターたちの個性をひとつの雰囲気に束ねていたような
    印象があったのですが、
    今回のバージョンでは
    ひとりずつの個性が前面にしっかりと現れていて

    戯曲の骨組みは変わっていないにも関わらず
    かなり異なった印象を持ちました。

    役者たちの演技にしなやかさと腰が併存していて
    それぞれの色のデフォルメに無理がない。
    エッジがしっかりと効いているのです。
    それは、立場の表現にとどまらず
    内心までもまっすぐに観る側に伝える力があって。

    高校の時の屋上での出来事にしても
    それからの心情にしても
    あからさまと思えるほどに
    説得力をもってやってくる
    なんだろ、ひいて観るのではなく
    思わず頷いてしまうような実直な想いが
    伝わってきました。

    けっこうドタバタした部分もあるのですが、
    それを違和感なく取り込むような力が
    舞台にあって。

    役者たちの舞台上での
    ベクトルの作り方やそのぶれのなさが
    とても秀逸なのだとも思う

    以前のヴァージョンと
    どちらがよいということではなく
    一つの戯曲から二つのアスペクトを観た感じがして、
    それも面白かったです。



  • 満足度★★★★

    変な穴(女)
    演目初日を拝見。

    女性たちの個性や想い、
    時にちょっと滑稽でもあるのですが、
    女性たちそれぞれの何か欠落した部分が
    しなやかに浮かび上がってくる。

    その中でさらに触媒になる女性が現れることで
    男性の欠落したものが輪郭を見せ始める。

    明確ではないけれど明らかに存在する
    男女それぞれの感覚に次第に浸されていきました。

    ネタバレBOX

    冒頭のシーンから
    その場のルールがしたたかに伝えられる。
    ちょっと奇異な感じもするのですが
    ドレーという感覚はしっかりとした形で
    観る側に伝えられていきます。

    男性が使う、
    鞭にあたるスプレーがちょっとチープで
    でも、きちんと場をコントロールしていくのが
    おもしろくもあり、物語のエッジを作ってもいて。

    その中で個々の女性たちの色や個性、
    そして内外に抱える現実が
    抽出されていきます。
    4人の女優たちそれぞれに
    キャラクターを広げる足腰がしっかりとあって
    それぞれのはみ出したような部分に実存感が生まれ
    足りないものと持てあますものそれぞれが
    観る側に残されていく。

    さらに、5人目のドレー、
    支配する側と重なるものを持った女性がその場に置かれることで
    視野が大きく広がって・・・。
    それまで、4人の女性たちに求めていたものなどから
    曖昧に浮かびあがっていた
    男性の抱える「穴」のようなものの輪郭や
    他の女性たちのその世界につなぎとめられる
    鎖やボーダーのようなものを
    しなやかに堀り出していく。

    物語で表現されることは
    あからさまに出来るものの外側というか
    観る側の常なる感覚とずれたような
    非日常な部分で組み上げられているのですが、
    そうであっても観る側のどこかに
    共鳴する部分が潜んでいて。
    時には様々な顛末が滑稽にも思えたりもするのだけれど、
    一方でその先に存在する不思議な普遍性を感じたりもして
    自らにとまどう。

    ドーナツの穴を意識させるような感覚というか
    そこにないからあるというか・・・。

    マスターを演じた役者や
    彼女たちの外側に置かれたコンビニ店員を描き上げた役者、
    この役者たちのそれぞれの語り口だからこそ
    醸し出され浮かび上がったであろう
    感覚に浸されてしまいました。







    冒頭からちょっと色のつ表現されるべき男性の感覚は
    きっと言葉で表現できる類のものではないのだと思います
  • 満足度★★★★★

    変な穴(女)
    面白かった。

    だいたい知的な作品は苦手だ。
    嫌いというより苦手だ。

    なぜかというと
    知的でない観客を見捨てて

    「ここまでの話、わかるよな?
     わかる奴だけ物語について来い!」

    って感覚に陥るから。

    作り手は意識してないんだろうけど、
    そうなってるコトが多い。

    ま、知的でない僻みでこういう表現になってるが・・・


    でも
    この作品は
    見捨ててない。
    けど
    知的な人達にも面白いのだろう。

    「舞台(関わらず、あらゆる表現)で人は救えるか?」

    命題。
    ずっと考えてしまう命題。

    答えは
    「救える」
    と言い切りたい。
    言い切りたいんだよ、ちきしょう。

    でも
    言い切れない。

    そんなコト考えてたら
    何も表現できなくなっちゃう。

    それくらい難しいんだと思う。

    でも
    救われる。
    救ってくれてる。

    片想いかもしれないけれど、
    考えてはくれてる。

    だって
    「どっかの誰かのお話」って
    感じがしない。

    リアリティとか、臨場感とか、
    そういうコトじゃなくて
    「自分と重ねられるストーリー」が

    (「ストーリー」ってコトバは仰々しいか)

    「自分からも生まれそうなコトバ」が
    多々ある。

    そういう作品。

    コトバだけでなく
    笑いどころも
    多々あった。

    そういう作品。

        (ここまでネタバレないよね?大丈夫よね?)

    でも
    いろいろあり過ぎて
    終演直後にアンケートを書く時までに
    消化しきれてない。

    そういう作品。

    ボクはそういう人。

    社会の底辺にいても
    ちゃんと
    見てくれてる作品。

    そういう作品。



    ネタバレBOX

    あのね、
    まだ消化しきれてない。

  • 満足度★★★

    かなり深刻な内容を
    深刻と感じさせないさらりとした印象。劇の中身とは関係ないが、時に真剣な事をしてる人が滑稽に見える、現実だったら笑えないような、ちょっとクスリと笑うようなおかしさなのに、すぐ後ろに大声で馬鹿笑いしている男の人がいて、ちょっとしらけた。声の大きさからして演劇関係者らしかったが、「芝居の空気を読め!」と、言いたかったです。

    劇のアシスタント君と臨死体験をしたイラストレーターがもみ合った時に舞台下手側の窓の鋼鉄製のドアが開いて、あわや二人とも転落!と、ひやっとしましたが、ドアが重くてそれほど開かなかったので大丈夫でした。でも、その後の俳優さんの反応を見ると、柵もなくすぐ外だということをご存知なかった様子。お気をつけください。

  • 満足度★★★★★

    『変な穴(女)』今まで観たMUの中で一番笑った…が笑いの先には「穴」が
    毎回「虚無」の穴がポッカリと舞台の上にあったMUだが、今回、虚しさの向こう側に、まさか笑いがあったとは!
    しかし、笑いの向こうの「穴」の中で、作者のハセガワアユムは、にんまりと笑っていたような気がする。

    ネタバレBOX

    MUを観出したのは最近なので、それほど多くの作品を観ているわけではないのだが、初めて観たときから強く感じていたのは、作者の持つ「虚無(感)」だ。
    それと、むやみに徒党を組む(群れる)ことへの嫌悪感のようなもの。

    「虚無」はいつも舞台の上にポッカリと空いていて、そこを通る風がスースーしていた。そして、MUのちょっと気の利いた短編のようなまとまりある舞台が、さらにスースー感をアップしていたような気がする。

    で、今回は、笑った。これはコメディだ。
    しかし、ご主人様である小松は「穴」が空いていると言う。それを埋めるために、金に物を言わせて集めたドレーたちに、虚しいことをやらせて、埋めようとしている。
    この薄ら寒い設定は、もう「虚しい」。誰もが穴を埋めることも、それが長続きしないことさえもわかっていながらやっている、すでに破綻している「虚しさ」である。

    小松はあがいている。ドレーたちもあがいている。あがいているから、実は「虚無」には達していない。すべてを知ってしまって、諦念のような境地に達したときにやって来る「虚」の世界には達していないのだ。
    まだこの時点では。

    しかし、小松は、ラストに万引き商品の入った段ボール風呂に漬かりながら、安堵するのだ。ここに彼の穴がしっかりと本当の姿を現し、すべてを知ってしまったような境地に達してしまう。彼の居場所がここにあった。それは彼の「穴」の中。

    小松の追い詰められ方、というか道程は素晴らしいと思った。なんといいラストだと。
    「虚しさ」の向こう側に笑いがあり、その向こう側には「虚しさ」があるという構図は、とても酷い(笑)。クラインの壺のような構造をしている。

    だから、作者のハセガワアユムさんは、観客がすくすく笑っている、このラストを観ながら(書きながら)、かなりにんまりしているのではないかと思ってしまうのだ。「みんな笑っているよな」って確認しながら、にんまりと。
    ハセガワアユムさんにとって、意識しているのか無意識なのかはわからないのだが、毎回テーマは同じで、今回は笑いが増量されていただけで、いつもと同じMUだったというわけなのだ。
    笑いながら、穴に落ちていくという「虚しさ」は素晴らしい。恐怖すら感じてしまう。それに気がついているのは(たぶん)作者本人だけ。だから、「にんまり」。
    …ここは小松と同様の視線かも。

    もう少し書くと、ドレーたちの変な一体感は自然であった。いつもならばもっとその一体感(徒党)に嫌悪しているはずなのに、と思ったのだが、ここにも仕掛けがあった。

    それは、「作者ハセガワアユムの視点」がどこにあるかということだ。それがどこにあったかと言えば、ドレー5号の杉木にあった。これに気がつくと、全体がはっきりしてくる。
    つまり、ドレー5号の杉木は、それまで小松のもとにいた4人のドレーたちの馴れ合いを非難・否定する。これはまさに徒党を組むことへの嫌悪感にほかならず、ハセガワアユムの心情が映し出されている。そして観客はその心情には共感できない。ドレー5号の杉木は「異端者」的な扱いとなり、「異物感」として舞台の上に佇むのだ。これは大きなポイントだ。誰にでも理解できるはずはない、と作者ハセガワアユムは考えているのかもしれない。

    さらに、小松をラストに突き抜けさせるのも、ドレー5号の杉木であった。彼女は、小松がラストに舞台に現れるまで、万引き商品の入った段ボール風呂に漬かっており、さらに小松を追い込み、自分の入っていた段ボール風呂に導くという役目を負っているのだ。彼女がいる場所が「穴」の中である。
    ドレー5号の杉木の存在がハセガワアユムであったというわけなのだ。

    全体的にちょっとたどたどしさがあったのだが、台詞などがいいタイミングで入り、とてもいい笑いを生んでいたと思う。
    そして、女性陣のオーバーサーティぶりがとても自然で良かった。これは大切なポイントであったと思う。

    音楽の出し方が、独特で、きちんとした劇場なのに、あえて舞台の上のGDプレイヤーを役者やハセガワアユムさん本人が使うというのが、虚構とのラインがギリギリな感じでとても興味深かった。

    日程的に他の2本を観ることはできないのだが、今回に関して言えば、『変な穴(男)』は是非とも観たかった! と公演が始まって数十分で本気で思ったのだった。悔しい。
  • 満足度★★★★★

    無い光
    臨死体験や自殺がモチーフ。視点Ver.に続きどうしても分からない部分があり、それは自分の死生観によるものだと気付くのにちょっと時間が掛かりました。それでも感じるのは、4人の役者さんの演技力の圧倒的な高さ。そして多くの人の感情を巻き込んで振りほどくであろう脚本のキャパシティの大きさ。異次元的とも言えるのにしっかりと「生きている人間」を描いている。MU歴2年半弱ですが、今までに観たMU作品の最高傑作であると確かに感じました。

    ※65分ほどの短編なので、震災後で劇場に行くことが不安で観劇を足踏みしている方にもお薦めです。お芝居から沢山元気をいただけて、久しぶりにリラックスできました(*^-^*)

    ネタバレBOX

    シャブ(笑)  パンクですよねー。やはりMUはこうでなきゃ!
  • 満足度★★★★★

    変な穴(男)
    女バージョン後に観劇。性別が反転するとここまで視点が変わってくるかと、観ながら驚嘆していました。女ドレーにはあんなに共感して笑っていたのに、男ドレーはキモくてキモくて正視できない(笑)こんなに人をキモいと思っちゃいけないななんて罪悪感を抱かせながらも思い切り笑わせてくれるほど、男バージョンの面白さは破壊的。
    そして共感部分は、これまた女バージョンでは共感の対象ではなかったコンビニ店員。演じる奥野亮子さんの可憐な愛らしさも手伝って、彼女が精神的に壊れそうになるシーンでは思わず涙。ラストに向かって女バージョンと完全に分岐していく様は、あまりの自然な感情の流れに感銘。荒唐無稽さの中にもリアルな人間の感情が載っていて、だからこそ共感もできるし楽しめるし笑える。これまたMUの良さが存分に表れている演目で素敵でした。

    ネタバレBOX

    浜野隆之さんは、「めんどくさい人」でのオッサンホモ役に続き、今回は攻撃的なドM(?笑)。見た目はまともな方なのにもう変態にしか見えません(笑)
  • 満足度★★★★★

    変な穴(女)
    ドSの変態(♂)がドMの変態達(♀)をドレー(奴隷)として雇っている物語。突拍子も無いシチュエーションながら、雇われている方の女性達一人一人の思いに共感。自然と自分に重ね合わせて観てしまいました。
    特に年下(しかも高校生)に対する恋愛感情は、最初こそあまりの滑稽さに「こんなみっともない恋愛はしたくないなぁ」と思っていたのに、その思いのためにアホのように突っ走れる真っ直ぐさがなんだか愛おしくも思えるようになってきて。終いには「こんなにみっともない恋がしたいなぁ」なんて思ってしまいました。
    しかし実はそう思いながらも、ちゃんと自分のみっともなさにも気付いていて。そんな恥ずかしい自分と対峙させてくれて、でも「それでいいんだよ」と優しく肯定してくれる。そんな風にいつも感じさせてくれるMUの人間愛は今ステージでも健在。素敵でした。

    ネタバレBOX

    太田守信さんが流石の怪演。ダンボールの中に入って自分の「穴」の質を問うラストは、セリフも音楽もない静寂の中で全てを語る繊細なシーン。彼の表現力の確かさを感じるとともに、雇われているはずの女性達の手中で答えを出し切れずにもがいている彼を「可愛い」と思った瞬間でした。
    荒唐無稽でもMUの舞台はしっかり社会の縮図だなぁ、と。女は偉大ですね。(笑)

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