満足度★★★★★
変な穴(女)
面白かった。
だいたい知的な作品は苦手だ。
嫌いというより苦手だ。
なぜかというと
知的でない観客を見捨てて
「ここまでの話、わかるよな?
わかる奴だけ物語について来い!」
って感覚に陥るから。
作り手は意識してないんだろうけど、
そうなってるコトが多い。
ま、知的でない僻みでこういう表現になってるが・・・
でも
この作品は
見捨ててない。
けど
知的な人達にも面白いのだろう。
「舞台(関わらず、あらゆる表現)で人は救えるか?」
命題。
ずっと考えてしまう命題。
答えは
「救える」
と言い切りたい。
言い切りたいんだよ、ちきしょう。
でも
言い切れない。
そんなコト考えてたら
何も表現できなくなっちゃう。
それくらい難しいんだと思う。
でも
救われる。
救ってくれてる。
片想いかもしれないけれど、
考えてはくれてる。
だって
「どっかの誰かのお話」って
感じがしない。
リアリティとか、臨場感とか、
そういうコトじゃなくて
「自分と重ねられるストーリー」が
(「ストーリー」ってコトバは仰々しいか)
「自分からも生まれそうなコトバ」が
多々ある。
そういう作品。
コトバだけでなく
笑いどころも
多々あった。
そういう作品。
(ここまでネタバレないよね?大丈夫よね?)
でも
いろいろあり過ぎて
終演直後にアンケートを書く時までに
消化しきれてない。
そういう作品。
で
ボクはそういう人。
社会の底辺にいても
ちゃんと
見てくれてる作品。
そういう作品。