満足度★★★
ジャンルが難しい
予想外の内容でした。芝居ともダンス的なとも取れず、ジャンルが難しいです(笑)
まあ、実験的な舞台かな。
オイラは面白かったです。ただ、この内容だと今回の上演時間の60分が限界かな。
満足度★★★
けっこう楽しむ
転校に関するスケッチ集と言おうかエチュード集と言おうか。
「観てきた!」での異例の☆の少なさに戦きつつ観たが、表現の面白いものや元ネタを知っていたものなどを筆頭にけっこう楽しむ。
が、変更や追加などあったそうで、逆に不評だった版を恐いもの見たさで観てみたいような気も…(爆)
満足度★★★
退屈はしなかった
もっと観客を突き放した芝居を想像していたが、全くそんな事はなかった。
開演前に照明である事をアピールする山岡さんからすでにネタフリだったんだよね?
って誰に聞いてるんだろう。
その気になれば観客に受け入れられるものはたやすく創れるんじゃないかな、
田川啓介という人は。
そして、黒木絵美花さんはやはりいい。
満足度★★★
ネット評は演劇作品を殺す。
ここでの皆さんの感想を読んで、どんなにヒドイのだろうかと恐る恐る観に行ったのですが...。
ん???そこまではヒドくないぞと。
同調しすぎるティーンエイジャー。
個人的な意見や感情がひとつの巨大な『わたしたちの気持ち』として集約された日常によって浸食されていく私という固体。集団における絶対的な歪みや不穏さに対して疑問を持たず、馴染み、正当化し、またスルーできるか?みたいな賭け事は、学校という場所が外的要因の多くを占め、まるでこの世のすべてであるかのように認識せざるを得ないある特定の時期を通過した大人ならば少なからず当時と重ねて観ることができるような類の光景が断片的に提示されるが、それによって胸に熱いものがこみ上げてきたり感傷的になったりするようなことはなく、ひたすら行動原理を追っていくミニマルな状態が続いた。
それに反して登場人物たちのあっけらかーんとした妙にファンキーな振る舞いだったり、残酷なまでにポップな台詞だったりに時折クスリとすることはあったのだけれど、それが作品のバランスを若干崩してしまったような気もした。
とはいえ、事あるごとに集団と個を使い分け、更に共感、傍観、客観的立ち位置までをも活用することは、大人の階段を上るためのトレーニングであると同時に、人間の本質は悪だ!という認識を擦り込んでいるようでなんだかおかしかった。
ティーン特有繊細な心の揺れやエモーショナルな何かを期待していくと肩透かしを喰らう恐れがあるが、私を含め感情移入をすることに疑問を感じているようなひとには何となく腑に落ちる点が見つかるかもしれない。
満足度★
意図が分かりませんでした。
事前情報がほとんどなく、謎が多かったのですが、観ても謎のまま終わってしまいました…。
タイトルの通り、転校生の話でしたが、物語としての一貫性はなく、身体表現(いわゆるダンスではないです)の比重が高い作品でした。
椅子などの小道具もない完全な素舞台の中、音楽もなく話の展開もないストイックな時間が淡々と続き、ちゃんと見聞きしているのに意識が朦朧とした状態になってしまいました。
ソクーロフ監督の映画『静かなる一頁』を思わせる、絶えず微かに聞こえる水の流れる音(建物の配管を流れる音でしょうか?)が、幻想的な雰囲気を醸し出していて、皮肉にもこの舞台の中の要素で一番良かったです。
客に媚びない姿勢には好感を持ちましたが、それならばもっと唖然とさせてくれる突き放した表現を見せて欲しかったです。